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相場が乱高下する時こそ「自分を貫け」 投資スタンスを見極めて臨む株式投資 / 2010年06月29日(火)
■株価乱高下、とくに大幅下落の際に

 株価乱高下の際に、とくに株価大幅下落の際に、個人投資家はとかく「買い」か「売り」かを考えがちです。しかし、株価乱高下時の買いか売りかの予測は、当たるか外れるかというギャンブル的要素が大きくなってしまいます。なにしろ上がるか下がるか、買いか売りかが分からない参加者が多いからこその乱高下なのですから。

 また、株価大幅下落の際に買いを売りかを検証しても、結果は運任せになりがちです。もう下がらないと思ったところからさらに下げたことによる大幅下落であり、まだ下げると思ったところで急反発するのが大幅下落後の特徴だからです。

 そんな乱高下の時も、大幅下落の時も、当たり前ですが株式市場には常に参加者がいます。その参加者たちが、どのような思惑で市場に参加し、どのようなスタンスで売買を行っているのかを考えることは、自身にとっても、株式需給等を推測する上でも有益なことでしょう。今回は、その参加者の投資スタンスに関し、ご一緒に考えてみましょう。

■株価乱高下を好感する人、嫌気する人

 株価乱高下こそ収益機会(チャンス)という人がいます。一方、株価乱高下時は見送る・見極めるのが投資の定石と言う人もいます。このどちらが正しいかを議論しても意味はないでしょう。単なる投資スタンスの違いです。

 株価乱高下こそ収益機会という人は、短期的な値動きの大きさを利用して、収益機会を見いだす短期投資家(特にデイトレーダー等)がほとんどです。株価が動かなければ収益機会を得られない短期投資家が、株価乱高下をチャンスと捉えるのは当然のことです。

 一方、株価乱高下時は見送る・見極めるのが投資の定石という人は、中期・長期スタンスの投資家なのでしょう。短期投資家は株価乱高下を収益機会と見ますが、中期・長期スタンスの投資家は株価乱高下を市場の不安定(株価の方向性が見えない)と捉えます。株価の方向性が見えない中で、中期・長期でポジションを取れるはずもなく、見送る・見極めるのが定石と言うのも当然です。

 単純な例ではありますが、このように相場の見方、取り組み方は、投資スタンス、とくに投資期間により大きく変わります。投資期間を短期・中期・長期に分けて見ていきましょう。

■投資における短期・中期・長期とは? 

 どの程度の投資期間を短期と呼ぶか、中期、長期と呼ぶかは諸説ありますが、一般的に言われている期間と特徴、そのメリット・デメリットなどをざっくりと見てみましょう。

●短期投資(当日〜数週間程度)

 スキャルピング(極僅かな値幅を極僅かな時間で狙うトレード)、デイトレード(日計り商い)、スイングトレード(ある程度の値幅を短期で狙うトレード)などが短期投資に当たります。

 短期的な売買であるため、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析が重視される傾向にあります。(ファンダメンタルズが数日で激変することは稀な為)

 短期テクニカル分析による売買であるため、ある程度の経験とスキルのある投資家には感情を排したエントリー・利確・ロスカットがし易いですが、投資初心者の中には含み損となった建て玉をズルズルと引きずって、短期売買のつもりが中期、長期のポジションとなってしまい、大きな損失を出す方も多く、注意が必要でしょう。

 頻繁に売買を繰り返すため、短期間に大きな利益を出せる場合もありますが、その分手数料が掛かり、相場の読みは良かったが手数料で負けるということも起こり得ます。また、常に株価をチェックする必要があり、サラリーマンの方や自営業で忙しい方などには、きびしい投資スタンスとも言えそうです。

●中期投資(1カ月〜1年程度)

 中期投資では、割安と思われる株を買うバリュー投資が最も代表的でしょう。企業の利益成長に主眼をおいて買うグロース投資なども一般的です。

 テクニカル分析とファンダメンタルズ分析をバランスよく組み合わせ、売買の参考とされる傾向にあるようです。短期投資に比べ売買回数が少ないため、手数料負担が少ないというメリットがあります。

 また、企業・チャート分析に時間がかかっても、一度決めて売買してしまえば、その後は短期投資ほど頻繁に株価、チャートをチェックする必要はないので、土日に分析をして、指値を入れておき、平日は心置きなく本業に勤しむというサラリーマンの方も少なくないようです。

 短期的な値動きに惑わされることも少ないため、ある程度冷静に取り組むこともでき、本業をお持ちのお忙しい方にも向いている投資スタンスと言えそうです。

 ただ、短期的な値動きに惑わされないことが、逆にデメリットとなる場合もあります。含み損になった場合に「中期投資だからいいのだ」と言い訳してしまい易いのです。想定内の含み損であればロスカットの必要はありませんが、想定以上の損失となった場合や、ファンダメンタルズに想定外の変化が生じた場合には、臨機応変な対応も求められます。

●長期投資(1年以上〜)

 株式投資の王道(とされているの)が長期投資です。そして、最も理想とされる(と言われている)のがグロース投資でしょう。その際、頻繁に例として挙げられるのが、セブンイレブン株(現セブン&アイ・ホールディングス)や、ヤフー株です。「初値で買っていれば、今頃億万長者だ! 」これが、長期投資家が口にする理想であり夢となっています。

 確かに、初値で、もしくは著しい安値で買えて、数年・数十年その株を持ち続けることができ、高値で売り抜けることができたならば、大きな富を残すことができるかもしれません。しかし、その可能性がどの程度あるのかと考えると、やや疑問も感じます。

 TOPIX(東証株価指数)の過去20年の推移を見てみましょう。

 下記は東京証券取引所第一部上場株式銘柄を対象とした「TOPIX」(東証株価指数)の過去20年のチャート(月足)です。

 見た通り、日本株式市場はこの20年間頭打ち(むしろ下値切り下げ型)で、何を買っても上がるという状況ではありません。上がらないどころか上場廃止になった企業、倒産した企業も少なくありません。

 2010年6月28日時点で東証一部1675銘柄、東証二部444銘柄、大証一部548銘柄、大証二部221銘柄、そして新興市場・・・これだけ多くの銘柄の中から、将来のセブンイレブンやヤフーの様な銘柄を見つけることは簡単なことではありません。それが不可能だとは言いませんが、よほど先見の明がないかぎり、運任せになりがちです。

 配当・優待狙いでの長期投資であれば分かります。極論となりますが、大きな資産があれば配当だけでも生活できます。また優待で、日々の生活にささやかな彩りをという考え方も納得できないでもありません。

 資産運用、老後の資金の積み立てと考えてのドルコスト平均法も、それで自身の想定した期間・期日で資産が想定通り増えるかどうかは別にして、理にかなった投資法です。

 長期投資が投資の王道であるという「常識」に異を唱えるつもりはありません。しかし、20年間も頭打ちの市場で、数千もある銘柄から選定し、長期投資で億万長者を夢見ることには、疑問を感じざるを得ません。個人的には、長期投資は積み立てや長期資産運用として認識するのが妥当と思われます。

 なお上記の投資期間は、株式投資において一般的に言われている投資期間です。ネット証券が普及する以前は、短期投資が1年以内、長期投資が5-10年以上という解釈もあり、時代により変わるものです。また日経225先物では、SQという時間の区切りもあり、1-2か月を中期、3-6か月を長期と言う場合もあります。

■どのような投資スタンスを取るか

 どのような投資スタンスを取るか、それは自身の投資の目的や、自身の性格(適正)を確認して決めるのがよいでしょう。以下、その一例をあげてみます。

 短期投資ならば、ある程度ザラ場に向き合う時間が必要となります。そこまでではなくとも、毎日の株価、チャート、情報のチェックは欠かせません。サラリーマンの方には、かなり不向きな投資スタイルと言えそうです。そして、日が変わる度にポジションも気持ちもリセット出来る精神力、決断力も必要とされます。

 中期投資は、基礎的な相場・経済の知識を持ち、週一程度は相場分析に時間を割ける方、日々の株価の動きに一喜一憂せず、本業で稼いだお金を無理の無い範囲で相場に投入出来る方向きでしょう。

 長期投資であれば、投資というよりもむしろ資産形成、積み立てと考えてのドルコスト平均法や、一般的に年に二度はあると言われている株価急落時の買いに徹するなど、「待つこと・買うこと・また待つこと」が出来る忍耐力と継続力が必要となります。

 次に投資スタイルが定まらないがために投資家が陥りやすい罠についても紹介しておきます。

■投資スタイルが定まらない投資家の陥り易い罠

 個人投資家によく見られるのが、スイングのつもりで買い建てて、含み損になったために中期投資だと言い、さらに含み損が拡大し、実は長期で持つつもりだったと言い、さらに含み損が拡大。これは100mランナーが、マラソンをするようなものです。勝てるはずがありません。短期と決めたら、短期で勝負(決済)するしかないのです。

 チャート上の節目を上抜けた際に、「本日の上昇はダマシでしょうか? 」という質問を投資家の方からよく受けるのですが、これも本人の投資スタンス次第の問題です。

 当日の株価の上昇下落を「本物」「ダマシ」と断言できるのは、神か、思い込みが強過ぎる人だけです。「本物」か「ダマシ」かは、時間が証明するものであり、人がその時点で証明出来るものではありません。

 株価が上昇し「ダマシ」となるかもしれない日足が現れた場合、短期投資家であれば、ダマシの可能性を考えて、ポジションを調整することも一考です。中期投資家であれば、「本日の上昇はダマシかもしれないが、週足で判断しよう」と考えてもいいですし、長期投資家ならば、「本日の上昇で短期トレンドは転換したかもしれないが、長期トレンドに何の変化もない」と1日の上昇など無視してもいいのかもしれません。

 投資スタンス、時間軸の取り方次第で、見方も、取り組み方も変わるのです。ダマシかどうかを考える前に、自身の投資スタンスが確立されていることが肝要です。

■株価材料の解釈も投資スタンスによって変わる

 業績下方修正が発表された個別銘柄が大幅下落となった場合、短期投資家であれば移動平均乖離率などを手掛かりに買いを検討する価値はあるかもしれませんが、中長期スタンスの投資家であれば、先ずは精査し見極めるのが妥当でしょう。

 昨年の夏に外資系証券から「2050年の世界人口が90億人になる」ことを根拠に買い推奨が出て、相場全体が上げる場面がありましたが、短期投資家ならば、40年後の人口が90億人になることを根拠に「今」買わなければいけないのも妙な話です。単なる買いネタ(買い煽り)として、その上昇に乗れるのであれば乗ればいいだけの話です。
中期投資家であれば、こんな株価材料は無視していいでしょうし、長期投資家であれば、それに準じた銘柄選定をし、年に1-2度あるかという急落時に、何年か掛けて少しずつ買い増してもいいかもしれません。

 このように株価材料の解釈も、投資スタンスにより変わる場合があります。

■己を知り、投資スタンスを決める

 陸上競技では、100m走が得意な人がいれば、マラソンが得意な人もいます。全てにおいて万能という人は殆ど存在しません。
その得手不得手は、やってみなければ分かりません。(得手不得手を知るために、バーチャル取引で、その結果やその際の心理状態を記録し自身の参考とするという手もあります。)

 しかも、得意だから勝てるとも限らないのが相場です。相場の先行き、株価の上昇下落は「未来の事象」であり、それは誰にも分からないことです。
しかし、未来が分からないからこそ、勝てるかどうかも分からないからこそ、己を知り、投資スタンス(投資期間・売買の基準)を決定することは大切です。これが、見えない未来の中で決断しなければならない相場の世界で手掛ける基準となるからです。

 自身の投資スタンスを確立し、設定した投資期間を厳守する。そして、その投資スタンスにあった相場の取り組み方をする。非常に単純ですが、投資において最も大切なことの1つではないでしょうか。

【6月29日10時20分配信 MONEYzine
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100629-00000000-sh_mon-bus_all
 
   
Posted at 17:12/ この記事のURL
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