第@話 

2006年02月21日(火) 22時13分
       引越し

「扉が閉まります」―――――――――プシューーー

「みんな…元気でね!!絶対春には帰ってくるから!!」
「…ぅん…電話してね!!メールもいっぱいしよう!!」
「当たり前だよ!!…ぅぅ…」
奈美は父の会社が倒産したため家族で父の実家の鳥取へ引っ越す事になった。

「奈美、起きなさい。着いたわよ。」
「…ぇ…わぁすっごくきれい!!ここが鳥取?」
「そうよ。さっさと降りなさい。」
そこには草花や田や山や川などが流れていた。
東京生まれ東京育ちの奈美にとってはじめての光景だった。

「こんにちは〜」
「おぉ〜ょく着たな。寒かったろう…。おぉ奈美もすっかり大きいなったのぉ〜。」
「こんにちは。おじゃましま〜す。」
おじいちゃんの家はなんとなく懐かしい匂いがした。
東京には絶対無い、暖かい匂い。

「奈美、ちょっとおいで。」
「どうしたの?パパ。」
「こっちだよ。」
そこには川が流れていた。
「この川は加恋川っていってな、満月の夜にお祈りをすると好きな人と両想いになれる不思議な川なんだ。昔、必死によくやってたよ。」
「パパ、その人とはどうなったの?」
「今のママだ。」
「じゃぁ学生からだったの?なんかそういうの憧れるよ。」

今はまだふ〜ん程度にしか思っていなかった。

第A話 

2006年02月22日(水) 17時35分
       学校
「行ってきま〜す。」
今日は鳥取に来てはじめての学校。
今日から3学期がスタートする。
奈美は緊張と不安でいっぱいだった。

「えぇ〜今日は転校生を紹介する。さ、入って入って。」
「望月奈美さん。親の都合で東京から引っ越してきた。みんな仲良くしてやってな。」
「よろしくお願いします。」

奈美はすぐにクラスのみんなとなじめるようになり、たくさんの友達が出来た。
その中でも特に仲良くなったのは桜木詩織だった。
家も近く、すっかり仲良しになたのだった。

そして冬が過ぎ、春になった。
奈美ももぅ今年から受験生だ。
奈美は詩織とクラスが一緒になれた。
だいぶ安定してちょっと気になる人ができた。
それは二宮悠樹。悠樹はサッカーがとても上手で頭もよくみんなの憧れの存在だった。
奈美もまた憧れの存在としか見ていなかった。

第B話 

2006年03月03日(金) 17時59分
     遠足

今日は3年になってからはじめての「遠足」。
3年生は近くの山道をハイキングする事になっていた。
奈美の班は奈美、詩織、悠樹と、悠樹と仲が良い速水翼の4人。
4人は早速ハイキングに行く事にした。

「わぁリスだ!!かわぃぃ〜。」
奈美は小さい動物がとっても好きだった。
「すごぃなぁ。この辺はなかなかリスとか出ないのに。偶然だよ。よかったね。」
「ぅ…うん!!悠樹くんは動物とか好き?」
「俺?俺は結構好きだよ。小さな動物を育てるのとか好きなんだ。」
「ぁたしもぁたしも!!なんか見てるだけで幸せになれるっていうか…。とにかくすっごくかわいいの!!家、ハムスター買ってるんだけど超可愛いの!!」
「じゃぁ今度、奈美の家のハムスター見に行くよ。」
「…ぇっ?!」
「ぁっごめん。嫌だった?」
「ぇ…全然!!じゃぁ今度見に来てね♪」
「おぅ。」
こうしてなんと悠樹が奈美の家にくる事になったのだった。

第C話 

2006年03月04日(土) 17時43分
     約束
今日は悠樹が奈美の家に遊びにくる事になっていた。

「こんにちは〜」
悠樹がきた。
「ぁっ、わざわざ来てくれてありがとう。」
「こっちこそなんかおしかけたみたいでごめんな。」
「ぅぅん。全然いいよ。嬉しかったし♪」
「ぇっ…」
「ぁっべつにそういう意味じゃなくて友達が来てくれたから…。」
「ぁっうん。じゃぁおじゃましま〜す。」
「どうぞ〜。」
今日はたまたま両親もおじいちゃんとおばあちゃんも外出していた。
「奈美の家ってなんていうか…暖かい感じがする。」
「ただ古いだけだよ…。でも私もはじめてここ来た時に同じこと思った。」
「なんか…俺らって似てるよな。」
「そうだねー。」
「ハムスターってこれ??」
「うん、そうだょ。可愛いでしょ?」
「めっちゃかわいいし!名前は?」
「ミキティだょ。」
「ミキティ…よしよし可愛いなっっ♪」
「悠樹君ってなんかすっごい意外だょ。そんな人やと思ってなかった。」
「どんなんだと思った?」
「なんか動物なんか好きじゃなくて、いっつもクールって感じ。」
「そうやっていろんな人に言われるんだょな〜。実は全然違うよ。動物とかすっごい好きだしさ。俺ん家でもうさぎ飼ってるんだ。」
「ほんと??じゃぁ今度は私が悠樹くんの家行くね!!」
「ぅん…。」
「ぇっごめん嫌だった?」
「違う…そうじゃなくて…。」
「何?」
「実はさ…俺奈美が好き。」
「ぇっ…。」
「転校してきたとき可愛いなって思って、で、遠足もおなじ班になれて性格もすっごく良くて…。…俺なに言ってんだろ///」
「私も…好き。」
「ぇっ…まぢで??」
「こんなんで嘘つかないよ。」
「じゃぁ付き合わん?」
「…ぅん。」
こうして2人は付き合うことになった。

第D話 

2006年03月05日(日) 17時20分
     初めて
今日は初めてのデート。
奈美は精一杯のオシャレをしていった。

「ごめ〜ん。待たせちゃって…。」
「ぁっいいよ俺も今来たとこw」
悠樹はいつもどうりだった。
それでも奈美にとって悠樹はすごくすごく輝いていた。
「今日どこ行く?」
「あのね、この前かわいい店見つけたんだけどそこでもいい?服とかいっぱい売ってるんだ〜。」
「じゃぁそこ行こう。」

「あぁ〜!この服雑誌に載ってたやつ!可愛くない?」
「あぁ〜いいんじゃない。こんな田舎にも可愛い店があるんだな。」
「でしょ〜?悠樹くん、これよくない?似合ってるー。」
「あぁ…うん。」
悠樹はあんまりこういう店が好きじゃなかった…。
でも奈美の笑顔が見れたので悠樹は満足だった。

――――――――――帰り道
「奈美、手つないでもいい?」
「ぇっ…。」
「嫌?」
「嫌じゃないよ。」
「…奈美の手って温かい。」
「そぅ…?」
悠樹は奈美を抱き寄せた。
「奈美…俺、奈美のことほんとに好き。」
「ぁたしもだょ。」
「ずっとずっと一緒にいよう。」
「ぅん…///」
―――――――――――チュッッ
そして2人の初めてのぎこちないキス。
このまま眠ってしまえばいい。
ずっとずっと永遠の眠りに。

第E話 

2006年03月12日(日) 11時00分
    気持ち
「奈美〜遅い!!遅刻するって〜」
「ごめ〜ん今行く!!」
奈美と悠樹はいつもいっしょに学校に行っている。
そしていつもこんな感じ。
2人にとってすごくすごく幸せな時間だった。

―――――――――――――――昼放課
「奈美一緒に弁当食おう。」
「ぁっちょっと待って。音楽室に忘れ物したから先行ってて。ごめんね。」
「わかったーー。」
(あれ〜どこいったんだろう…ないなぁ。)

「ちょっと望月さん。」
そこには数名の女子がいた。
その中には奈美の親友の詩織も。
「ぇ…何?」
「あんたさぁ、悠樹と付き合ってるからって調子乗ってんじゃないの?」
「ぇっ。。。べつにそんなつもりじゃぁ…。」
「そういうのまじむかつくんだけど。悠樹はみんなのものなの。あんただけのものじゃない。」
「……………………」
「ぁたしは悠樹が好きだから!!」
奈美はそう言って悠樹のもとに行った。
奈美は悠樹にこのことを言えなかった。
奈美の大事な大事な親友の詩織がいたから…。

第F話 

2006年04月21日(金) 19時09分
   親友
奈美はずっとずっと詩織と距離を置いていた。
それでも奈美は意を決して詩織に話した。
「どぅして…どぅして詩織があんなことしたの…?」
「たまたま一緒にいただけだって!気にしないで!」
そう言って詩織は走って行ってしまった。
奈美は詩織の言葉を信じた。

放課後,いつもどうり奈美は悠樹と2人で帰っていた。
そして悠樹と別れてから…また前の女子達が奈美に文句を言いにきた。
そしてまた詩織もいた。
奈美は裏切られた気持でいっぱいいっぱいだった。
そしてもう一回詩織に聞くことを決意した。

「トゥルル トゥルル………はぃ。」
「もしもし詩織?奈美だけど…」
「なに?」
「…なんで…また詩織がいるの…?」
「だから〜たまたまだって。」
「たまたまじゃないでしょ!親友だもん!そんくらい分かる!」
「………………………私も悠樹君すきなんだもん!!」
――――――――ツーツー ツーツー
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