0.春の風。 

April 10 [Mon], 2000, 23:05
桜舞い散り、新しい生活が始まりを迎える。

高校入学して誰も知り合いが居ない教室に座った。
真ん中の前から3席目。本当に真ん中。
不安と期待でいっぱい。
ふっと窓の外を見る。
中庭が見える。
風が吹く・・・・。

私は中学のときから窓の外を眺めているのが好きで、
でも真ん中の自分の席からはあまり外を見ることができない。
教室に目を戻すと、
一番前の窓側の席でずっと外を眺めている人が居た。
前では先生が何かイロイロ説明してるのに。
・・・・・・・・・ずるい。
そんな風に思いながらも、
その背中に瞳を奪われる。

もしかしたらそのときから、心も奪われていてしまったのかもしれない。

でもそれが始まるのは、まだ、ずっと先の話。

1.後の祭り。 

August 03 [Fri], 2001, 11:13
インターネットのゲームにはまった。
きっかけは何だか忘れたけど、とにかくなんだか楽しくて、
そこで知り合った友達とすごく仲良くなった。
その中の一人に彼は居た。
何ていうんだろう、3しゃべったら10分かる。
はじめて会ったときから彼はそういう人だった。
ひとつ屋根の下のイメージもあって、私は彼を「ちーにぃ」と読んだ。
本当兄弟みたいに、私たちは仲が良かった。

夏祭り。みんなで遊びに行ったとき、
私はやっぱりカッコいい別の誰かに好意を持っていて、
自分のことを好きかも知れない人も、
ちーにぃのことも、まったく考えることは無かった。
まぁよくある話で、
やっぱり身近に居るカッコいいお兄さんにあこがれる年頃だったというか。
そのお兄さんに彼女ができて、
でもまぁそんなことは知ったこっちゃ無いと、
「未来日記」をして遊ぶ。秘密秘密で、それが楽しくて、
でもやっぱりそんな恋愛ごっこは長く続くわけもなく、
いつのまにかどちらともなく日記をつけることもなくなり、
メールをすることもなくなった。

そんなときにも ちーにぃ とはよく話した。
何もかも楽しかった。
そして12月、別の友達からちーにぃと友達が付き合ったことを聞く。

時間が止まったみたいで・・・
あんだけ仲が良かったのになんで話してくれなかったのか。
寂しい。・・・それだけじゃなかった。
そのとき私は兄みたいとかではなく、彼に恋をしていたのだと気付いた。
今更気付いても仕方の無い、
報われることの無い恋の始まりだった。
P R
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