舟を編む 三浦しをん

May 01 [Tue], 2012, 0:38
新しい辞書『大渡海』の編纂に奔走する男たちの熱きドラマを描いた長編。
玄武書房に勤める“変人”馬締光也を主人公に、完璧なる辞書を編纂するべく、編集部の数人のメンバーが言葉の海へと舟を漕ぎ、一冊の辞書を編み出すまでが描かれ、その熱い闘志と言葉に対する並々ならぬ執着が、これ以上とないくらいに綴られていた。
ストーリー自体も、一丸となって同じ方向へと歩みだす熱き男たちの意思が伝わってきてとてもよかったのだが、あらゆる所に散りばめられた著者の言葉選びのセンスの良さに、何度も何度も感服させられたのが印象的だった。
また、幾度となく笑いのツボにはまってしまい、日常の何気ない時間、例えば、家事をしている時、運転している時などに思い出しては、一人ニヤニヤと笑えて仕方なかった。
最後の最後まで、言葉に対する揺ぎ無い執着が描かれていて、心ゆくまで愉しめた作品だった。
(光文社)★★★★★2012年本屋さん大賞受賞
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