あすなろ三三七拍子 重松清

October 21 [Thu], 2010, 15:32
廃部を阻止すべく、社長の出身校である大学に応援団に“出向”を命じられた藤巻大介45歳。家族のため、応援団のために、奔走する半年間を描く長編。
折り合いの悪い父親の死を間近に控えてしまった学生、軽薄な娘の恋人、ジェンダー問題に士気をあげている女学生と、それぞれにタイプの違った学生や応援団OBとともに、応援団長として半年間を過ごした中年男の姿ががいきいきと描かれ、ありえない設定だと思いつつも、最後には涙が止まらなかった。
そして、さまざまな出来事を通して、それぞれのよさを見出し、これからの人生へ繋がるであろう、決定的なメッセージが主人公の言葉として伝えられ、切実に胸に響いてきた。
説教くさくて、事あるごとにさりげなく重松節が刷り込まれていて、ああ、またか。と思いつつも、やっぱりやっぱり感動させられてしまう、そんな重松節に心より敬服。
(毎日新聞社)★★★★☆
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