静かにしなさい、でないと 朝倉かすみ

November 09 [Mon], 2009, 9:52
自分が不器量であることに執着する女、ロハスにこだわる中年夫婦、ストーカーに悩まされるふりを愉しんでいる女など、どこか歪な人々の心の内々を描いた短編7編。
登場する人物誰もがどこかしら歪んでいてすっきりとせず、憂鬱になるような話ばかりで、気がめいってしまった。
結局は、主人公達の「自意識」の過剰さに振り回され、自分自身にもそれと似た部分が少なからずあり、それほ認めたくないばかりに余計に憂鬱に感じてしまったのではないかとも思えた。
物語の展開や視点、人物造形においては斬新な感じがしないでもなかったが、それとは引き換えにはならない位の読後感の悪さが後を引いた作品だった。
(集英社)★★★☆☆
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