タイム屋文庫 朝倉かすみ

August 30 [Sat], 2008, 22:25
初恋の人との再会を期待して、タイムトラベルの本ばかりを集めた“タイム屋文庫”を開店、独身三十路女の優しいラブストーリーを描く長編。
亡くなった祖母の古めかしい家を譲り受け、思いつきで始めたタイムトラベル限定の貸本屋兼喫茶店。
客達は、思い思いの格好でくつろぎ、居眠りまでしてしまう居心地のよさがこの貸本屋には漂い、同時にこちらも眠くなってしまうような、そんな雰囲気が醸し出されていた作品だった。
ただ、一途に想っていた男性との再会場面や、記憶喪失の女の子の登場シーンには、何となくとってつけたような感じがして、違和感を覚えずにはいられなかった。
もう少し深く掘り下げて描かれていたら、もっとこの雰囲気に浸れたのではないかと、何となく後ろ髪を引かれる思いで本を閉じた。
(マガジンハウス)★★★☆☆
  • URL:https://yaplog.jp/you_1102/archive/656
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