体育座りで、空を見上げて 椰月美智子

June 16 [Mon], 2008, 15:47
和光妙子、12歳。小学校を卒業、中学校入学、そして三年間の生活から卒業までを瑞々しく描いた長編。
とりわけ目立っているわけでもなく、どこにでもいそうな少女の中学校時代が細やかにリアルに描かれ、その頃の自分と重ねては懐かしみ、当時の色々な事が思い出されて仕方なかった。
同時に、勉強や恋愛、友人関係、そして、親子関係など、思春期のうまくいかないもどかしさがや焦燥感が丸ごと描かれ、忘れていた感情が再び蘇ってきて、何ともいえない気持ちでいっぱいになった。
また、1970年生まれの著者自身が経験してきた時代背景がふんだんに盛り込まれ、同じ時代を生きてきた自分には更にリアルに感じられた。
懐かしさでいっぱいになれた作品だったが、それだけではない余韻がいつまでも後を引いた作品だった。
(幻冬舎)★★★★☆
  • URL:https://yaplog.jp/you_1102/archive/634
2008年06月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30