永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢  重松清

December 27 [Thu], 2007, 12:26
ゲームソフト「ロスト・オデッセイ」の不死の戦士・カイムの、千年にも渡る命にもたらされた哀しみと孤独を綴った短編31編。
不死の戦士であるカイムが、旅先や戦地で出会った人々とのエピソードを綴った作品で、どこから読んでもわかるような仕組みで構成されたいた。
千年という命を受けたことで、長く生きられる喜びよりも、生きなければならない哀しみのほうに重きが置かれ、常に孤独と悲壮感が漂っていた。
同時に、家族の絆や人との出会いによってもたらされた悦びや愛情も描かれてはいたが、千年を生きる主人公にとっては、刹那的なものに過ぎず、いっそう哀愁を帯びたものにしていたように思えてならなかった。
読後は、生きる悦びと哀しみが、ぐちゃぐちゃに混じりあったような何ともいえない複雑な気持ちになった。
(講談社)★★★★☆
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