赤朽葉家の伝説 桜庭一樹

November 29 [Thu], 2007, 10:27
万葉、毛毬、瞳子と三代に渡る「赤朽葉家一族」の歴史を、壮大なるスケールで描いた物語。
千里眼を持つ祖母・万葉と、暴走族の頭を経て人気漫画家として一世を風靡した母・毛毬の壮絶なる人生を、毛毬の娘・瞳子によって語った物語で、あらゆる描写や展開において緻密に丁寧に描かれ、読んでいてため息が出そうになるくらい見事な作品だった。
また、実際の昭和史を交えながらの展開には、その時々の時代背景をよりリアルなものとして伝え、“千里眼”という超能力が、物語に更なる奥深さを与えていた。
最終章では、軽くミステリーも絡ませてあり、最後の最後まで読み応えのある作品だった。
読後は、何とも表現しがたいような圧倒的な余韻がいつまでも続いた。
(東京創元社)★★★★☆
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