永遠のとなり 白石一文

August 17 [Fri], 2007, 9:01
妻子と別れ、鬱病に悩んだ末に、地元福岡に帰郷した主人公・精一郎と、数年前、癌を患い結婚離婚を繰り返す友人・敦。
親友である二人が生きる意味や人生とは何かを考え、互いを思いやりながら過ぎていく日々をリアルに描いた長編。
それぞれが複雑な事情を抱え、しかも病とともに生きている姿がとても痛々しく、どんよりとやり切れない気持ちになる一方で、緩い女性関係や何か煮えきれない主人公の行動に納得がいかず、複雑な気持ちを抱えながら読んだ。
また、それぞれの人生哲学や思想も、人物そのものに共感できず、いまひとつ心に響いてこなかった。
読後は、現実として受け入れなければならないにしても、中年男性のささやかな夢や希望はこんなものなのかな、と思わざる得ない展開で、あまりの貧疎さに哀しくなってしまった。
(文藝春秋)★★★☆☆
  • URL:https://yaplog.jp/you_1102/archive/546
2007年08月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31