幸福な食卓 瀬尾まいこ

February 24 [Thu], 2005, 9:10
自殺未遂の経験がある父親、そのために別居してしまった母親、優秀だが少し浮世離れした兄を持つ中学生の佐和子。
そんな一風変わった家族の中で、佐和子の日常は穏やかに過ぎていく。
読んでいて静かな幸福感に浸っている自分に気付く。
後半、佐和子のもとに突然訪れる悲劇。
実際に、予想外の出来事がおこれば同じような衝撃を受けるのではなかろうか、と自分と重ねてしまう。
それほどリアルで衝撃的に描かれ、その後は涙が止まらなかった。
しかし、読了後はハッピーエンドではなかったのにもかかわらず、温かい気持ちが心の中に宿っていた。
人の絆はどこかで繋がっていて、決して一人ではないのだと心から思える作品でもあった。
(講談社)★★★★★

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