セドリック・クラピッシュ監督最新作「PARIS」

November 02 [Sun], 2008, 12:00
Bonjour à tous謎のシネマジェンヌ のん です。

おフランスかぶれの方ならご存知の通り、2008年は日仏両国の交流が始まってから150年目。1858年に署名された日仏修好通商条約に始まった両国間の交流。グルメ、ファッション、政治・経済、アート・・・お互いにありとあらゆる物事に刺激され、いい影響を受け、今に至ります。
今年は日仏交流150周年。様々なイベントが日本とフランス両国内で開催されていますね。

さて、そんな日仏交流150周年の今年のしめくくりに相応しい、とっておきの映画が届けられました。




© CE QUI ME MEUT - STUDIO CANAL- STUDIO CANAL IMAGE - FRANCE2 CINEMA
12月中旬、Bunkamuraル・シネマにて公開




これがパリ。
誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。
皆、幸運に気付いていない。
歩いて、恋して、口論して、遅刻して…
なんという幸せ。
気軽にパリで生きられるなんて。


あらすじ
病に冒された元ダンサーのピエール、弟を案じて同居を始めるシングルマザーのエリーズ。彼らのアパルトマンのベランダから見えるパリの風景はいつもと変わらなく人々は日々を懸命に生きている。ピエールの向かいに住む、美しいソルボンヌの大学生、彼女と関係を持つ歴史学者、彼の弟で「お前は普通すぎる!」と言われ悩む建築家、エリーズと恋に落ちるマルシェの八百屋、いつも文句ばかり言っているパン屋の女主人、日々を刹那的に楽しむファッション業界の女たち、カメルーンからの不法移民・・・ピエールには、街中で営まれている人々の営みがとてつもなく貴重で美しいものに感じるのだった―パッチワークのように紡ぎだされ、クロスしていく何気ないパリジャン・パリジェンヌたちの日々。彼らのありふれた日常も、忘れられない出来事も、悲しみも喜びも、全てを包み込みながら、この街は今日も時を刻んでいる。切なくて、美しい―まるで人生そのもののような街、それがパリ。『PARIS(パリ)』は “パリで生きる人々”の寓話であるとともに、現代を生きる私たちの物語でもあるのだ。

猫が行方不明」、「スパニッシュ・アパートメント」等、フランスを代表するセドリック・クラピッシュ監督の元に、ジュリエット・ビノシュ(「ポンヌフの恋人」)、ファブリス・ルキーニ(「親密すぎるうちあけ話」)、カリン・ヴィアール(「地上5センチの恋心」)、アルベール・デュポンテル(「モンテーニュ通りのカフェ」)等々の豪華俳優陣が奇跡のコラボレーション
今年のフランス映画祭でも、大好評を博したこの作品。フランスでは170万人の大ヒットを記録した、パリに生きる様々な人間模様を描いた超大作


セドリック・クラピッシュが描く、パリ。
それは、切なくて、美しい、人生そのもの。

これまで描かれたことがない、“生きている”パリ。


おフランスかぶれetパリ好きの人は必見の一本。
とは言え、エッフェル塔、サクレクール、カタコンブ、モンパルナスタワー・・・数々のパリの名所はところどころ映し出されるものの、そこに映し出されるパリは“観光客用のパリ”ではなく、至って“パリジャン&パリジェンヌの日常”を描いているもの。
パリジェンヌになることを夢見て東京で生きている私にとっては、夢のような世界なんですけどね
等身大のパリ。リアルなパリ。観光名所目的で観るにはちょっと物足りない感もあるけれども、パリ住民et元住民にとってみてはむず痒いくらいリアルなのかもしれません。
「永遠の街の、束の間のポートレイト」というサブタイトルをつけたかったというクラピッシュ監督。
ガイドブックには載っていない、パリの暮らし。何も関係ないような人々も、パリのどこかでつながり、交錯していく―
もちろんそこは人間が暮らす場所だから、憎たらしいところもイヤなところもいっぱい溢れているけれども、そんなところも全部引っ括めて、住民はパリを愛してるんでしょうね



さてさて、フランス狂でもあり、クラピッシュマニアでもある私。
クラピッシュ監督作品 × ロマン・デュリスという組み合わせを聞いただけで、パブロフの犬かのようによだれが出て来てしまいます
だけど、この映画の登場人物・ピエールは、「スパニッシュ・アパートメント」のグザヴィエとは180度違い、憂さを全面に出し、明日我が身はないんじゃないかという不安に襲われながら生きている心臓の病気を煩った青年。

オープニングで映し出されるパリ。青空、エッフェル塔、サクレクール、オペラ座、何年も変わらない建物、石畳…ムーランルージュで踊るピエールの笑顔も。
だけど一転、曇天模様のパリ。そして病気の宣告。この落差がピエールの夢も希望も全て失われたことを意味しているのかもしれません。

自分の人生を見つめ直し、窓の外のパリを眺めるピエール。
ジュリエット・ビノシュが演じる姉のエリーズに支えられ、生きることの光を見出し、パリで生きることの喜びを感じるのです。
ラストシーンは自然と涙が流れてきていました。

そして私は高らかに叫びたくなるのです。「パリが好きだ」と。

(いや、それにしてもノーメイクなのに可愛らしいビノシュ。なんと44歳ひ〜、若い



そしてロマン・デュリスが主演の「モリエール」でも、いい感じでコメディ度をあげていたファブリス・ルキーニ。彼が今回ハチャメチャに弾けまくりこの映画の重苦しさが一変しちゃうのです。女子大生に恋心を抱く講師・ロランを演じています。
そんなロランに惚れられてしまうレティシア役のメラニー・ロランちゃんですが、次回はなんとタランティーノ作品に抜擢されたそうです。大ブレイク間違いなしですね。

この作品、クラピッシュ監督はもちろんのこと、監督のお子さんたちも出演しているのですよ。ほんの一瞬なのですが、顔がふにゃふにゃしちゃうくらい可愛いので見逃さないでくださ〜い



PARIS(パリ)
12月中旬、Bunkamuraル・シネマにて公開


ヤプログ!にてスペシャルブログ開設予定




 のん の独り言 
この映画を観て、より一層パリジェンヌになりたい欲がメラメラ燃えてきた私
が、あまりにリアルな生活を描き過ぎているので、早口でところどころフランス語が聞き取れなかったりして悲しくもなるのです。フランス語の先生はよっぽど優しくスローに話してくださっているのだな、と改めて実感
では今回も映画からフランス語を。

J'suis papa」(パパになったよ!)

なんてことないでしょ、この台詞。あれ?でも学校で習ったのは「Je suis」のはず・・・
日本でも略語があるように、フランスでもあるのです。あー、これが発音難しいのですよ。

正しいフランス語は「ジュ スィ」なんだけど「シュィッ」って。もうカタカナでは書けません

劇中でルキーニ演じるロランが送っているショートメールの内容も、もう読解不能でも解読できたときの喜びは大きいのです。


それではみなさん、ごきげんよう。Au revoir, à bientôt

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