成人の日の前日に変更、春日で婿押し祭り

January 13 [Sun], 2019, 0:00

成人の日の前日に変更、春日で婿押し祭り

国指定重要無形文化財
「春日の婿押し」は、前年中に結婚した新郎新婦を祝福する行事で、成人の日の前日(平成28年は1月10日)の夜に45歳以下の氏子で組織された「三期組合」の人たちを中心に行われる行事である。



起源には諸説があるが、1586年に兵火にかかり、文書や記録が全て焼失してしまったため、今となっては起源説の正誤は判別できないが、現在まで春日の婿押しが伝承し続けていることから、地域にとって非常に親しみ深い行事であることは確かである。

地域で愛されていることはもちろん、昭和51年(1976年)に県無形民族文化財指定を、平成8年(1996年)には国指定の重要無形民俗文化財指定を受けるなど、地域だけでなく、国として守っていくべき祭り・伝統であると認定を受けている。



婿押しは、午後7時15分の左義長(さぎちょう)への点火から始まる。子供たちによる樽せり(樽の奪い合い)が終わると、 花婿の挨拶、花婿と花婿抱きの盃などの一連の「宿の行事」が行われる。その後、花婿を含む氏子たちが裸になり、神宮の前で御祓いを受け、御池での樽せりへと移行。

その中でもみ合ううちに割られた樽の一片を手にした人がこれを神棚に供え、五穀豊穣と開運を祈願する。樽せりが終わると、春日川へお汐井(おしおい)取りに行き、その帰る足で一斉に拝殿に駆け上がって参拝。 花婿を中心に祝唄を唱和しながら、全員でおしくらまんじゅうのように拝殿の中でもみ合う。最後に左義長周辺に戻り、神前に供えた「若水」を花婿に注ぎ祝福する。婿押しが終わると、左義長の周りで手打ちとして、終了となる。



春日の婿押しは、若水祭りともよばれ、正月十四日の夕方に、前年に結婚した花婿、花嫁を、地域の年齢組織である「三期組合」の人たちが祝うもので、「宿の行事」「若水祭」「樽せり」「お汐井取り」「婿押し(婿揉み)」「若水祝い」などの一連の儀礼が繰り広げられる。

「三期組合」は、春日神社氏子中の男子によって構成され、いわゆる若者組と壮年組とを一体にした組織である。昭和十年代までは、年齢の若い順に、下の組・上の組・後見どこ・世話役・中老・年長の六段階で構成された年齢階梯的な組織であった。このうち、下の組から世話役までを青年としており、三期組合の名は、この青年・中老・年長の階梯によるものとされている。



行事内容を紹介すると、十四日夕方、宿(公民館)で「子どもの樽取り」が行われる。神酒樽を奪おうとする子どもたちとこれを守る青年たちの間で攻防戦が展開される。このころ、鳥居前に積み上げられた左義長に火が点され、「宿の行事」が始まる。

座敷には上座に三期組合の代表・区長・氏子総代など地区の主だった人々が着席し、以下、三期組合の一同が座席につく。いずれも着物姿で正装し正座する。上座後方には青年二人が神酒樽を保持して立つ。また上座の前には「島台」とよばれる鶴亀の飾りものが置かれている。



この前で「花婿挨拶」が行われ、続いて、振り袖姿の花嫁が熨斗【のし】を三方に乗せて出す「花嫁熨斗出し」が行われる。青年が上座の人から順に神酒を注ぎ、全員が神酒をいただく「前酒」の式がある。「婿抱きの盃」は、花婿と介添え役の婿抱きの間で盃が交わされるもので、このときは花嫁が酌をする。この間、謡い三番が披露される。「若水祭」と称して、春日神社の神前に神酒樽と若水樽が供えられて式典が行われた後、樽は鳥居前に運ばれる。

宿の行事が終わった後、一同は裸になり、晒し木綿のヘコを締めて鳥居前に集まる。青年団長が神酒樽の神酒をいっきに飲み干すと、樽を片手に持ち、振り回しながら左義長の火を三回まわる。これが終わると同時に一同が樽に飛び付き、「樽せり」が始まる。樽の奪い合いは、社前の御池に入って行われ、樽を割り砕いて破片を手にするまで続けられる。



樽せりが終わると「お汐井取り」である。左義長の周りに集まった男たちは手ぬぐいで頬かむりをし、数人ずつ肩を組み、神社の東方にある御汐井川の汐井橋まで走り、橋のたもとにある九郎天神社前でシオイ(砂)をつかんで、再び春日神社境内に戻り、お汐井揚げ石に盛る。

「婿揉み」は「拝殿揉み」と「空揉み」とが行われる。まず拝殿に上がった男たちは、花婿と婿抱きを輪の中に入れて囲み揉み合う。幼児も父親などに肩車されて加わる。祝い歌が歌われ、ひとしきり揉み合うと、一同は境内に出て、手洗い鉢の前でもう一度揉み合いを行う。



最後に行われるのが「若水祝い」である。玉垣の下で花婿と婿抱きを囲み、一同が若水手ぬぐいを花婿の頭上にかぶせる。祝い歌の最後の「もうひとつ祝うて、エイショーエ」の声とともに、青年が桶に満たした若水を三方から花婿に浴びせ掛ける。最後に、左義長の火を囲んで手打ちが行われて、めでたく「婿押し」の行事は終了する。春日の婿押しは、年頭に行われる水祝いの習俗の典型的な例であり、西日本の数少ない残存例のひとつである。



新婚さんいらっしゃい

春日で婿押し祭り[福岡県]
福岡県春日市の春日神社で10日、国の重要無形民俗文化財「婿押し祭り」があった。前年に結婚した夫婦を祝う地域の伝統行事で、男衆が神酒樽(みきだる)を奪い合って踏みつけて割る「樽せり」が勇壮に繰り広げられた。
 
祝福されたのは白水崇之さん(32)、加奈子さん(31)と寺敷充広さん(29)、伊織さん(26)。厳しい寒さの中、宮司から神酒樽を受け取った締め込み姿の氏子らが花婿と神社前の池の中へ。樽を代わる代わる踏みつける激しい動きに男衆の体から湯気がもうもうと上がった。

その後、近くの牛頸川でお潮井を取って拝殿に奉納し、男衆が花婿に若水をかけて祝福した。祭りは昨年まで1月14日に催されていたが、参加者が平日に休みを取る必要があり、今年から成人の日の前日に変更された。

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    ・神輿-田舎町にはこれが一番
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開発に取り残された街、なんて言いますけどね、コミュニティの強さ、田舎町の安心感、歴史財産まで、今の時代に一周遅れでトップになった感じです
TX沿線の新市街地に住む方たちも歴史情緒ある流山本町、今では一割もいないだろうと思われる流山先住民、昔からの生活をする住民として発信出来たらいいな、と思っています。
なお、神輿会に入りたい人については上に紹介はしますが審議にかけられます、個人として権力ないもので
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