ダナンーホイアンの路線バスで考えた

August 17 [Sun], 2014, 10:05
ダナンから車で45分~1時間くらいでホイアンに行けるらしい。

ホイアンはラオスのルアンパバーン同様、
街並みそのものが世界遺産に登録されている。

職場の人にもホイアンを勧められたし、
ちょうど「世界ナゼそこに?日本人」の番組で
ホイアンに住む日本人女性を放映したし、
行ってもいいかなと思っていた。







しかし、地球の歩き方にはホイアン行きの路線バスで
外国人はぼったくられると書いてあった。
ネットの掲示板にも多くの体験が書き込まれていて
まさに「悪名高き」路線バスという印象。

かと言って現地で旅行会社のツアーに参加するのも
自由行動が制限されるし、一人で1日車をチャーターしたら1万円くらいは飛ぶだろう。
ダナン滞在も1日のみで短いこともあり、
行けたら行ってみようかな…くらいの消極的な気持ちになってはいた。
その後、更にネットを検索すると、「BIG C」というスーパーで買い物をすれば、
レシート提示で無料でホイアン行きのバスに乗れるらしいという情報を得てはいた。


2日目の朝、ダナンの中心地を歩き回ったら、満足してしまったので、
やっぱりホイアンに行く事にして、BIG Cで買い物をした。
帽子を忘れてきたので買い、使いやすそうなリュックサックも買った。







腹が減ったので、フードコートで2回目の朝食を食べて、
バスが出そうな駐車場に行ってみたが、他の街行きのバスはあっても
ホイアン行きのバスがない。
建物の中に入ってみたら時刻表のようなものがあるが、
ベトナム語でよくわからない。








近くにいた掃除の女性に聞いてみたら、
身振り手振りで次のホイアン行きのバスは15時半だと教えてくれた。
今現在の時間は11時20分。

・・・むむ。
15h30と書いてあるのは所要時間ではないのか。

11時のバスは行っちゃった。
最初に時間を調べてから二度目の朝ごはん食べれば良かったねー。

ま、いいか。
じゃー、悪名高き路線バスで行ってみようと、
地球の歩き方に従ってダナン大聖堂前のバス停に行ってみる。
ベンチに座ってバスを待っていると、やがて、ホイアン行きのバスが来た。
近くにいた行商らしいおばちゃんが、
「これこれ、このバスだよ!」と言わんばかりの笑顔で私をバスへいざなってくれた。







車掌の男性が私を椅子に座らせ、しばらく走ってから料金を集めに来た。
バスの入り口の表示に18,000ドンと書いてあるので、
19,000ドンを黙って渡すと、30,000ドンだと言ってお金を私に返してくる。
英語はあまりできないらしい。

強気のかの国人を装って、かの国語で
「あなたの言ってることは理解できない」と言って
19,000ドンを車掌の手に押し返した。

折り畳まれた19,000ドンは
何回か無言で私の手と車掌の手を行きつ戻りつしたが、
最後に私が「メイヨー!」と言ったのを最後に車掌は諦めたらしい。
自分が外国人からぼったくっているという意識があったのだろうか?
私ももう車掌の目を見ようとはしなかった。







ホイアンの観光を終えて、ダナンに戻る時、
BIG Cのバスはどこから出るんだろうと思った。
声をかけてきたバイクタクシーのドライバーに聞いたが、
「BIG Cはダナンにある」という、
私でも知っている情報以外は得られなかった。

路線バスのターミナルにちょうど来たバスは、
行きと同じ車掌とドライバーだったので、1本待った。







次に来たバスに乗ると、車掌は女性だった。
女は手強い。
今度は勝てないかもしれないと直感が私に囁く。

バスが走り出して車掌がお金を集めに来た。
やはり30,000ドンだと言う。
かの国語作戦はあっという間に崩された。
女性の車掌は英語が話せた。

私も看板に18,000ドンと書いてあると応酬したが、
値段が上がったのだと車掌も負けない。
地元の人からは18,000ドンを受け取っているのにだ。

もう動き出して30分くらい経ったバスの中で
車掌は私に30,000ドン払わないなら降りろという。
私は仕方なく30,000ドンを払った。

30,000ドンは日本円で150円だ。
150円が惜しくて言ってるのではない。
不当にお金を取られることが腹立たしい。

ドライバーが車内にお守りとして飾っている仏様を眺めながら
「あなた方の信仰に対して、今の行動は恥ずかしいことではないの?」
と心の中で問いかけた。







車内で女性車掌を見ていると、乗客に対してとても親切だ。
酔っ払いの男性客が立ってドライバーに話しかけようとすると、
ドライバーの後ろの席に座らせ、座って話すように諭している。

また、満席の車内に新しい乗客が乗ってくると、
座席の足元の段差に段ボールを敷いて、座るように勧めている。

私がどこで降りるか車掌の助手の青年が聞きに来たが、
ダナン大聖堂と伝えたつもりが、彼には通じなかった。

「cathedral、chapel、church・・・」

私が知っている限りの教会に関する単語を並べてみたが、
通じていない。

私は地球の歩き方を青年に見せて、ダナン大聖堂の写真を見せていると、
車掌の女性が心配そうに寄って来て、
大聖堂の写真を見ると笑顔で私に「I Know」と言ってくれた。







ベトナムの路線バスは、見ていると時折ゆるゆる走りながら乗降している。
私、転ばないで降りられるかな?と気合を入れながら乗っていると
女性車掌が私の肩を叩いて乗降口を指さした。
大聖堂前の道路は一方通行だったので、もう一本川沿いの道に着いたらしい。
助手の青年が自分が先に降りて、私をバスから下すと、再びバスに乗り、
バスは去って行った。







バスを降りて川沿いの道を歩きながら
自分が常識にとらわれたまま、ベトナム人を見ていて、
そこに大きな考え方の差があったということをぼんやり考えていた。

・既定の金額よりも多く外国人からお金を取る=お金をぼったくる
・お金をぼったくるという評判が沢山あるバス=悪名高きバス
・悪名高きバス=騙されないように気を付けなければいけない。

私はそう考えたけど、決して正しくはなかったようだ。

日本なら料金改定の際には事前に連絡がある。
「●月●日から料金が●●円になる」という表示がそこかしこに貼られ、
料金表示も変更になるとすぐに書き換えられる。
でもそれは日本が特別なのだ。
日本以外の国では本当に料金が上がったとしても
事前周知もなければ、看板もすぐには書き換えられないだろう。

外国人から多くお金を取ることは当然のことで、
そこに表示があろうとなかろうと、
車掌に言われた金額を客が払うのは当然と車掌が考えていたら、
彼女はただ真面目に自分の仕事を全うしただけに過ぎない。
私は日本の常識で考えたから腹が立ったのだ。

「悪名高い」という刷り込みで私の視野は狭くなっていたけれど、
彼女は自分の仕事をしただけだと考えたら、非常に納得がいった。

「日本の常識は世界の常識ではない」と
常々頭で思っているにもかかわらず、

自分自身が一つの固定観念に縛られて、
そのフィルターでしか見られていなかったということ。
以前もそのことに気付いた経験があったのに。

その時の記事↓↓
マレーシア・メルティングポットてくてく その12 バコ国立公園前編
マレーシア・メルティングポットてくてく その13 バコ国立公園後編

まだまだ修行が足らんね・・・。私。

とは言え、ダナンーホイアンを50,000ドンとふっかけられたと
ネットに書き込みをした日本人の経験も決して嘘ではないだろうし、
外国人が慣れない土地で、地元の生活に入っていくには
予備知識や注意が必要であることは間違いない。






ホテルに戻る帰り道、ビールとお弁当を買った。
東南アジアでテイクアウェイできないものはない。
スープもビニール袋に入れてくれて、
輪ゴムで止めているだけなのに、漏れた試しがない。
どこの国でもある、ぶっかけご飯屋さん。
道端の食堂で、並べられたお惣菜を指さすと、
ご飯の上に載せてくれる。







野菜の炒め物2種類と、イカの煮物、厚揚げ。
シャワーを浴びた後、冷たいビールと共に、
今日の楽しかった一日を振り返りつつ…。
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>たないち
二重料金は公式には撤廃されたと書いてある。
これも私がそれを読んで刷り込まれた観念によるものだけど、
撤廃されたと書いてあるから、外国人料金を払うのがしっくり来ない。

でも社会主義思想にとって、ブルジョア階級である外国人と、
自国の労働者階級の支払う金額が異なるのは当然のことなんだよね。
撤廃されても常識としてベトナム人の心には残ってるんだと思う。
社会主義国であることを忘れてたけど、この一件で思い出させられたよ。
外国人料金は仕方がないけど、掲示もなく、それが売る人の言い値だから、
規則に則った社会が当たり前の日本人にとってはややこしい。

スープはアツアツじゃないからビニール袋は溶けないよ〜。
結構いいビニールだったよー。

by しゃお August 17 [Sun], 2014, 12:14

公式に二重料金があるのかもね・・・。バス会社内だけで周知されてるから
お客には分からないし、ベトナム人向けの料金表示だけはあるから余計に
混乱する・・・。憶測だけど。
ベトナム語を話せれば違う展開があるかもしれませんね。

ビニール袋入りスープ、怖い・・・。袋薄くない?

by たないち August 17 [Sun], 2014, 11:09
P R
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