中古でも恋がしたい!5

August 10 [Sat], 2013, 15:13
教室内で二次元美少女だの処女だの中出し云々の単語が飛び交っても嫌だろうし、俺もそこまで白眼視されたくない。
 オタクというだけでも生理的にアウトと宣言するやつもいるしな。
「じゃ、後で詳しくな」
 外崎との会話を終えると、キーンコーンカーンと予鈴が鳴り響いた。
 同時に、がらりと教室の扉が開く。
 担任は本鈴と同時に入ってくるので、担任の女教師ではない
 入ってきたのは綾女だった。
 札付きの非行少女である。
 いつもながらの茶色に染められた長髪。
 人を威圧するような鋭い目。
 ただ、顔立ちは整っており、クラスの連中はおそらく美人だと言うだろう。黙って留まっていれば、という注釈はつくだろうが。
 薄い鞄を肩から背中に掛けながら、ずんずんと教室の中へと歩く。
 俺も含めてみんな顔を合わせない。
 普段と同じだ。触らぬ神にたたり無し、ってなもんである。
 彼女が俺の前を通り過ぎる――と思ったら、止まった。
 そして、座っている俺を見下ろす。
 教室内に、妙な空気が流れ始めた。
 ……何か用なのか? 注:cartier 置き時計
 それとももしかして昨日の件?
 いや、どう考えても俺に用があるとしたらそれだよなぁ……。
「よ、よう……」
 彼女は顔を少し赤くして、ぶっきらぼうにそう言った。
 ……誰がどう見ても俺に言った。
 にわかに教室がざわつく。
「……見せもんじゃねぇぞ」
 だが、綾女が周囲に睨みを利かすとすぐに静まった。
 そして、彼女は俺の前から立ち去り、自分の席に着く。
 ……なんだったんだ?
「おい、お前、綾女に何かしたのか?」
 外崎が戸惑うように尋ねてくる。
「い、いや、別に何もしてねぇよ」
 昨日のアレは少なくとも、恨まれるようなことじゃないはず……。あいつがドMでそーゆー願望があるとかじゃなければ。
 とはいえ、しっかり顔を見られたのが失態だった。
 エロゲー入れた紙袋で顔を隠すとか、トラブルを回避する方法はあった気がするんだよなぁ。
 嫌な予感がして、ちらりと後方――綾女の方を見る。
 予感通り、何故か彼女は視線を俺にターゲッティングしていた。
「お前もあんなビッチに目を付けられるなんてついてねぇな」
 小さな声でしみじみ言うなよ。
「あいつ、よく問題起こしてるからなぁ」
 と、外崎は半眼だ。俺も知ってるし、ついてないのは我ながら同意だ
 綾女の素行は悪い話しか聞かない。
「喧嘩したり、授業サボったり、やりたい放
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