人形劇三国志 第12回 野望空し 猛将 呂布

November 03 [Sat], 2007, 0:03
前回、すったもんだの末、和解した玄徳呂布
二人の協力関係が邪魔な曹操は、偽の密書を作り、
玄徳が呂布を殺そうとしてるように見せかけます。
勅命とか偽の密書とか好きだよなあ、曹操は
まんまとひっかかった呂布は、裏切られたと思い、玄徳を急襲
玄徳は関羽・張飛と離れ離れになり、曹操のもとへ逃亡
曹操は、玄徳を予州の刺史のする歓待ぶり。
でも、三国志演義だと、このエピソード、偽の密書などではなく、
玄徳は、本当に曹操と手を組み、呂布を殺そうとしてたんだよなあ。
正義と仁徳の人であるはずの玄徳にはふさわしくない
ということで、変えたんだろうなあ

玉璽と引き換えに袁術から兵を借り、江東を制覇する孫堅の遺児孫策
周瑜太史慈が出なかったのが残念だ
玉璽を手に入れた袁術は、帝を僭称
これはどう考えても無謀だと思う。周りは認めないだろうに
帝を掲げる曹操は当然怒り、玄徳・呂布・孫策との四大連合軍で袁術を攻撃。

四大連合軍の前に、袁術軍は壊滅状態。
しかし、袁術が滅びたら、曹操が次に狙うのは自分だと思った呂布は、連合軍を離脱。
(この呂布の判断は正しいと思うんだけどなあ。)
怒った曹操は、玄徳・親衛隊長典韋に討伐を指示。
戦闘中に合流した関羽・張飛そして典韋の前に、流石の呂布も撤退。

徐州城に逃げ帰る呂布ですが、徐州城を任された陳登は城門を開けない。
陶謙と玄徳を慕っていた陳登なので、この描き方は自然に感じました。
三国志演義や吉川三国志・横山三国志は、陰険に思えたので
呂布「貴様、降伏したから、取り立ててやったのに・・・。この俺を裏切るのか?」
陳登「わはは、貴様が人を裏切り呼ばわりとは片腹痛い」

裏切りを重ねた呂布への因果応報を思わせる台詞の流れがいいですね。

下邳城に逃げこむも、城を水攻めにされ、身動きが取れない呂布。
頼みは袁術の援軍だけですが、援軍の条件は貂蝉を差し出すこと。
やはり、女か、袁術・・・
自ら貂蝉を護送する呂布だが、何故か待ち伏せしていた曹操。
曹操はあらかじめ密書の中身を見た上で、
呂布自ら城から出るものと予想し、あえて密書を届けたんですなあ。
逃げる呂布、追う曹操軍、そして曹操の前に立ちふさがったのは陳宮
曹操とは第7回以来の因縁です。
曹操は「またわしに仕えぬか?」と誘うが、陳宮はきっぱり拒絶し戦死。
珍しく無言で遺体を覗き込む曹操閣下、どことなく寂しそうです

逃げた呂布ですが、さすがの赤兎馬も、2人乗りでは早く走れません。
呂布を追ったのは、玄徳たち三兄弟。
ここで、何故か、玄徳と呂布が一騎打ちをすることに。
呂布「俺がこの世で一番憎い相手は曹操だ。
だが、一番戦いたい相手は・・・玄徳、お主だ。
呂布奉先、最後の頼みだ。俺と勝負をしてくれ」

台詞はいいのですが、三国志最強の呂布が玄徳と一騎打ちってねえ
しかも、玄徳が勝っちゃうんですよねえ
まあ、このシーンで関羽や張飛が一騎打ちするのも違う気がするし、しょうがないか。
呂布は最初から勝つ気はなかったのかな。
敗北し自決する呂布。
「関羽様、今度生まれてくるときは、きっと貴方の妻に・・・」と言い残し、後を追う貂蝉。
玄徳が淑玲・貞姫、張飛が美芳・・・と、伴侶と結ばれたのに、
人形劇三国志の関羽が誰とも娶らず、養子の関平を迎えたのはいい描き方だと思う。
寄り添う呂布と貂蝉の亡骸に雪が積もる演出が美しかった・・・。

と言うわけで、呂布の最期の巻でした。
第6回が初登場なのだから、決して長く登場しているわけではないのに、
三国志での呂布の存在感は大きいよなあ。
人形劇三国志だと、最期はかなり独創的な描き方ですね。
三国志演義や吉川三国志などだと、
玄徳の「丁原や董卓のことを忘れなさんな」という曹操への一言で、
捕虜となった呂布は処刑されてしまうのですが、
それだと玄徳の印象にそぐわないんでしょうな。
僕としては、玄徳の怖さと呂布への因果応報が出ている原作の方が好みです。
でも、人形劇三国志の描き方は、それはそれで、
人形劇三国志の玄徳・呂布の人柄にふさわしく、好きですけどね。

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昨日の記事冒頭で書きました『新・三銃士』でちょっと気になることのひとつはコンスタンスの設定。アニメ版のように未婚のお嬢さんの設定に変えるのか、それともまさか原作どおりボナシュー夫人とか!? いや子供向けだし……でも三谷さんならやりかねないような……。

『人形劇三国志』第十二回感想。
今回で『人形劇三国志』第一部・完といったところでしょうか。冬の情景描写が実に美しかったです。凍りついた庭をのぞむ薄暗い室内、氷雨混じりの雪の舞う水面、雪原……。

以下、ネタバレ注意。
ネバネバ納豆  July 27 [Mon], 2009, 22:45
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TO:ぶらっくたいがあさん
呂布は登場から退場まであっという間なんですが、インパクトありますねえ。
しかも、登場すると、必ず何かやらかすキャラでしたし。
関羽の恋は・・・申し訳ない。ネタバレしちゃってましたね。
義の人関羽に恋の成就は似合わないと判断されちゃったのかも。
July 28 [Tue], 2009, 1:58
まっつーさん、こんばんは。トラックバック送らせていただきました。
今回はしんみりしてしまいました。呂布の登場から退場まで本当にあっという間でしたが、実に濃厚な存在感で物語を引っ張ってくれていたと思います。
>やはり、女か、袁術・・・
あはは。ここのくだりは、演義の袁術の息子と呂布の娘の縁談云々の部分を下敷きにしたのでしょうが、実にうまい改変だと思いました。陳登のスタンスも良かったです。

呂布の最期に関しては、正史の記述を採用して呂布の弱さと玄徳の底知れなさを描いた演義の方が私も好きですが、キャラクターに合わせて改変した人形劇版のも良かったです。
人形劇版関羽はこの先ずっと独身なのですね。はかなく散った初恋の人の面影をいつまでも胸に戦い続ける、というのが軍神にはふさわしいのかも。
July 27 [Mon], 2009, 23:01
P R
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