哲学への道・7

2017年07月30日(日) 8時00分
哲学への道



槙本「答えがあるのですか

透明「そうですね答えと言うと御大層ですが、

   誰もが死に対して、一度は恐れを抱く

   理由はあるのではないでしょうか


槙本「

透明「槙本さん先程も言いましたが、

   兎角、人間は求める答えの前段階にこそ

   その答えがあるものなんですよ


槙本「前段階・・・・・・う〜ん・・・


ちょっと、頭が硬いかな

もう少し手伝ってみようか



透明「槙本さんは、死後の世界は無いと考えている

   そして、死に対しての恐れは、存在の消滅が

   有力だとおっしゃった

   しかし、自ら望んで死を選んでしまった人からすれば、

   死は直接的に恐れとは結びつかない

   しかし、自ら命を断ってしまった人でも、最初から

   死にたいとは考えていなかったはずですよね


槙本「あっ

透明「死を選ぶだけの理由はあったとしても、死を選ぶような

   事柄さえなければ、決して死を選んだりはしていないはず

   ですから、やはりそういった人でも死は最終段階での選択

   なります

   そして、死を選んだ人が何故恐怖にとらわれないのか

   それは、自らが選んで死を受け入れようと決めたからです

槙本「ああ〜〜〜っそ、そうか



クスッ気がついたかな


槙本「死は、自らが選べば恐怖の対象にはならないことがある

   もちろん、それまでのプロセスの中で恐怖を感じる人も

   いるかもしれないが、それは表面的な痛みや苦しみに対する

   恐怖であって、死に対しての恐怖ではない

   そして、自殺を選ぶ人でも、死は最終段階でしか選ぶことが

   できない特別なものと認識すれば、やはり、これらの人達にも

   死への恐れはあったということ

   宗教的な知識を持つ者、そういった事柄に否定的な者も

   この恐れは存在する

   それは、死というモノと向かい合う前の段階に存在する恐怖

   つまり、「自分は、いつ死を向かえるのか」という疑問にある

   ということでは無いのか

   死は、どんな人にも平等に訪れるモノ

   そうなれば、死を受け入れる者、受け入れられない者、抗う者も
   
   でてくる

   しかし、これらの全ての人々が、いつか来る死という当たり前の

   事象に恐怖することは少なく、何時その時が来るのかを知ることが

   できないことこそ、死というモノに対しての恐怖が生まれるという

   ことではないかぶつぶつぶつ・・・・・。」


ここから、しばらく槙本さんワールド全開

入る隙間がないので、それを見ながら、ひとりお茶をすする透明先生・・・



10分後・・・


槙本「先生

透明「ブッふぁい


漫画のように、お茶が霧となり宙を舞う


槙本「だ、大丈夫ですか

透明「うっ、うんご、ごめんね


うわ〜っはずかし〜い


槙本「先生それよりも、先生のおかげで、自分の考えが

   まとまって来ました
   
   本当に、ありがとうございました


あははっ全然気にしていないのね・・・


透明「いえいえ私は、あくまでも疑問をぶつけていた

   だけですよ

   でも、少しでも何かが得られたのであれば、嬉しいです

槙本「あ、あの〜


ドキッもしかして、まだ何か・・・


槙本「また、来ても良いですか


ホッ良かった

これ以上、ない頭を回転させたら、煙でそうだったよ


透明「もし、何かに行き詰まったら、いつでもお相手しますよ

槙本「今日は、本当にありがとうございました

   良い論文が書けそうです

透明「あっ槙本さん、最後に一つだけ良いかな

槙本「



論文が書きたくてウズウズしている槙本さんを呼び止める透明



次回、ファイナル

槙本さんに、悩んだ時のアドバイスを伝えます







             続く・・・・。




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哲学への道・6

2017年07月28日(金) 8時00分
哲学への道



透明「まあ、宗教的なことはさておき、

   先ずは、槙本さんにお伺いしたいのですが、

   槙本さんは、死後の世界があると思いますか

槙本「えっい、いいえ

   死は、ただ単に生命活動の終焉であり、

   その先には、骨が残るだけだと思っています

透明「哲学者さんらしい答えですね

   しかし、私は死後の世界があることを知っている

   その上で、考えたいのですが槙本さんと同じように

   死後の世界は無いと考える方と、死後の世界はあるという

   方の考えを比べると、今の時代、どちらが多いと

   思いますか


槙本「えっ・・・そ、そうですねぇ〜

   現代社会では、そういった非現実的なことに関しては

   エンターテイメント性をもって紹介される程度ですから、

   実際に、死の先があるということを信じている人は

   少ないのではないでしょうか

透明「なるほど〜確かに、都市伝説や怪談話などは、

   見方を変えれば、エンターテイメントですよね

   昔は、親や祖父、祖母などから、死後の世界の話を

   聞かされることもありましたけど、今はそういった

   話をされる方も少ないかもしれませんね

槙本「嘘をつくと、エンマ大王に舌を抜かれる
   
   悪いことをすると、地獄に落ちる

   などと言うことは昔から伝承されていますが、

   それを信じていた昔の人は、純粋だったの

   かもしれません

   ですが、現代では、確証の無いモノや根拠の無い事柄

   全てフェイクとして捉えられてしまいますから

透明「なるほどねでも、ここで1つ疑問がでますよね

   槙本さんがおっしゃるように、現代では、死後の世界を

   信じていない人が多いのであれば、昔の人が恐れている

   死と、現代の人が恐れる死は、別のものとなりますよね

槙本「あっ

透明「昔は、槙本さんが言ったように、死後の世界があり、

   悪いことをすれば、地獄に落とされてしまう恐れがあるから

   死を恐れていた部分もあったと思います

   それに、昔はお寺さんとの関係も近かったですから、

   宗教的な教えも影響していたかもしれません

   しかし、今の人達は、そのことを信じていないとなれば、

   死というモノを恐れる理由は、何だと思いますか

槙本「そうですねぇ〜・・・表面的な痛みや苦しみとしての

   イメージもあるかもしれませんが、現代的には、

   存在の消滅を恐れているのではないかと

   最近では、SNSなど、自分自身の存在をアピールする人が

   多くなっていますから、自らの存在が消滅することは、

   恐怖の対象となっていると考えられます

透明「う〜ん・・・それは少し、極端かな〜

槙本「えっ

透明「存在の消滅が恐怖と直結しているのであれば、

   消滅することでしか、存在をアピールできなかった人

   どうなるのでしょう

槙本「そ、それって・・・自殺ですか

透明「ええ・・・残念なことですが、自殺をする人の大半は、

   死に対して恐怖ではなく希望を抱いているんです

槙本「き、希望ですか

透明「私事で申し訳ないのですが、私は自殺をしてしまい

   この世に残ってしまった方の声を沢山聞いています

   彼らは、死を選ぶ際に、決して恐れを抱いてはいなかった

   ・・・逆に、自分が死を選ぶことで、生きること、

   生きなければならない、苦しみや恐怖から抜け出すことが

   できるとさえ考え、死に対して希望すら持つていた
・・・。

   もちろん、死後に待っていたのは希望ではなく、後悔に

   なってしまうのですが・・・

槙本「ううっ・・・・これも、完全に破綻していますね

   確かに死は、人それぞれ違う感情で向き合っているのが

   分かった気がします・・・そうか・・・今と昔、自ら死を

   受け入れる人・・・それぞれが、死に対して持つ感情は、

   決して恐怖だけではないということになってしまう・・・。

   やはり、この題材は、答えが出ないモノなのかも

   しれませんね・・・。」

透明「そんなことはありませんよ

槙本「えっ

透明「槙本さんは、哲学者になるんですから、そんな所で

   諦めてはいけません

   それに、この題材にも、ちゃんと答えはあるのでは

   ないでしょうか



次回、死について考えます・・・。





            続く・・・。
   

   

   



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哲学への道・5

2017年07月26日(水) 8時00分
哲学への道



うわ〜っ目がランランと輝いてる・・・


透明「わ、私でわかることであれば・・・

槙本「ありがとうございます

   それでは、単刀直入にお聞きします

   人間は何故、死を恐れるのでしょうか

透明「えっ

槙本「この題材は、正直、哲学者の中でも

   意見がバラバラで、私もいつの日か

   この事への答えを導き出したいと想って

   いるのですが・・・・。」

透明「う〜〜〜〜ん・・・・難しいですねぇ〜

槙本「先生でも、やはり難しいですか

透明「いや多分、私だから難しいのだと想います

槙本「えっ

透明「う〜んと、これは哲学者さんにお話する

   ことではないですし、信じてもらえるか

   わからないことなのですが・・・。」

槙本「だ、大丈夫ですどんなことでも受け取ります

透明「う〜ん・・・簡単に言えば、私は死後の世界が

   視えるのです


槙本「れ、霊感というやつですか

透明「少し違うのだけど、同じようなモノなので、

   その認識で良いと想います

槙本「

透明「私は、この能力をコントロールするために、

   寺で修業をしてきた身なので、私が視ている世界と

   宗教としての教え、つまり教えとしての死後の世界

   を見比べてきてしまっているのです

槙本「ということは、死という概念を視てきている

   言うことになるそ、それでは

透明「私の言っていることを信じていくれるのであれば、

   答えはあるということになります

   しかし、それは難しいと想います・・・。」

槙本「えっどういうことですか

透明「私が捉えている死という概念と、多くの人が持つ

   死という概念が同じではないからです


槙本「

透明「例えば、私の持つ、死という概念は、

   そのことを視ることができる者の概念であって、

   宗教色の強い教えとなってしまうのです

槙本「

透明「しかし、槙本さんが知りたいのは、哲学としての

   死への概念です

   視える者の概念と見えざる世界への人の概念は、

   大きく異なります

   ですから、すべての人が納得できる死という概念

   そして、死への恐怖を、私が答えてしまえば、

   それは理論でも何でもない、教えとなってしまう

   そこには、すべての人が納得できる答えは無いと

   言うことにも繋がります

槙本「た、確かに・・・正しい答えだとしても、

   視えない人からすれば、感じることも難しい

   いうことですよね・・・先生を信じ、学びを得て

   いる人は、正しい答えを持つことができるけど、

   それは、先生を知らない人からすれば、全ての

   人が受け入れられる理論ではないということに

   なるということか・・・

透明「歯がゆいところだけどね

槙本「う〜む・・・・でも、やはり先生の見解は聞いて

   おきたいです

透明「えっ

槙本「確かに私達のような哲学者と宗教的思想は

   かけ離れてしまっています

   しかし、先生がおっしゃることが教えになることでも、

   そこから、哲学者としての見解は生まれてくる

   かもしれません

   是非、先生が考える死への見解を聞かせてください


うわ〜っ知識欲ハンパねぇ〜

でも、ちょっと私も面白くなってきたかも・・・。

哲学的思考かぁ〜チャレンジしてみるか





          続く・・・。




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  鑑定108 (哲学者の卵さん)『哲学への道』




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哲学への道・4

2017年07月24日(月) 8時00分
哲学への道



何だか、槙本さんがモジモジしちゃってる・・・

ちょっと、キツかったかなぁ〜


槙本「わ、私の幸せは、人を研究し、あらゆる思考から

   1つの答えを導き出すこと
・・・だと想います

透明「う〜ん・・・そうなると、今の槙本さんは幸せ

槙本「・・・・あれっい、いや

   幸せではないかもしれません・・・未だ、論文は

   空を舞ってる状況ですし、人に認められていないと

   いう時点で、私の考察は、人を納得させるだけの

   答えを持っていない
ということですから

透明「クスクス

   でも、今、幸せを感じていませんでしたか

槙本「えっ

透明「私には、先程の槙本さんが生き生きとして

   見えていたのですが、気のせいだった

槙本「・・・・た、確かに、先生と論考を重ねていて、

   楽しかったとは、想いますが・・・結果としては、

   論破されてしまいましたから

透明「あっご、ごめんね

   さっきのは、論破と言うよりは、付け足しのつもり

   だったのだけど槙本さんに不快な想いを

   させてしまっていたのであれば、申し訳ないです

槙本「いえいえいえいえ

   私は、先生と論考を重ねられて、凄く楽しかったので、

   全然、不快な想いはしておりません

   それよりは、もっと知りたいと想いました

透明「それは良かった

   でも、槙本さんの幸せは、やはりそこでは

   無いみたいですね

槙本「えっどういう・・・。」

透明「私は、沢山の人を鑑定してきて、ある程度は

   人の幸せについての見解は持っていますが、

   槙本さんの幸せというのは、先程おっしゃっていた

   ことよりも、前に存在するように思うんです

槙本「前・・・ですか

透明「ええ人間というのは不思議なもので、

   1つの事にこだわると、その事自体を

   ものすごく難しいものに捉えてしまうことが多い

   でも、その人にとっての幸せは、もっと前にある

   ものなんですよ

   例えば、槙本さんの幸せが結果という大前提から

   抜け出せないようにね

槙本「結果・・・・あっ

透明「何となく、わかりましたか

   結果の伴う幸せというのは、その結果を導きだした

   時点で終わってしまう幸せだということです


槙本「た、確かに人は幸せになろうと結果を求めますが、

   その結果が導き出された時点で、その幸せは終わりを

   むかえてしまう・・・ということは、幸せというのは・・・

透明「そのまま、続けて

槙本「幸せというのは、幸せを追い求める過程にあると

   いうことでしょうか

   いや、その方がしっくりくる

   幸せを追い求め、その事が成就した時、人は幸福感を

   感じることができるが、その後、追い求めるモノが

   終わってしまえば・・・そうか

   先生が先程おっしゃっていた、結果に対する結論も

   人によっては、想像と違ったものになることもある

   幸せを手に入れたつもりでも、行き着いた先にある

   ものは、予想と違う答えであることも、想像通りの答え

   であることもあるのだから、結果が全て幸せに繋がるとは

   限らない・・・一時的な高揚感は、確かに幸せと感じる

   かもしれないが、それは一時的な達成感であって、

   絶対的な幸せの定義からは外れる・・・。

   そう考えれば、幸せの定義というのは、幸せを追い求めている

   過程の中にこそ存在しなければならない

   しかし、追い求めている間にも、その事柄が上手く

   進む場合と、進まない場合もある・・・・・・。」


ちょっと、詰まったかな


透明「確かに、幸せは自分が幸せになるために追い求める

   過程の中に存在するのかもしれないけど、確実に上手く

   行くとは限らないですよね

   そういう進まない時は、イライラしたり落ち込んだりも

   するから、全てが幸せとは言えないかもしれないけど、

   人には知恵という武器がある

槙本「そうかそう言った挫折感や喪失感を途中で感じていても、

   自分の中に確固たる幸せの理想像が存在すれば、

   思考が働く

   そういった時、人は後悔をしないのではないか

   うんそうかそういう時の人の思考は、

   求め方に間違いがあるのかもしれない

   失敗を教訓にして、違うアプローチを思考する

   人は、自分の中に自分の信じる幸せを描き続けることが

   できれば、幸せを追い求めることを止めたりはしない


   いや、待てよ・・・裏を返せば、追い求めることを

   止めないだけの理想を持って人生を進むことこそ

   幸せなのではないのか


クスクス・・・本当に興味深い

私の知り合いにも哲学者さんはいるけど、

何故、人は答えに向かって思考し続けている時、

これほど輝いていられるのだろう


本当に人間というのは面白い


透明「出来るじゃないですか

槙本「えっ

透明「今、槙本さんは、大勢の人の思考の中にいるんですよ

   気付いているかな

槙本「あっ

透明「クスクス人が人を想う時、それは人が人を

   感じているという事でもあります

   そこには、人が人であるがゆえの思考が存在し、

   全てがつながっている
・・・。

   これこそが、真理を感じることなのだと想います

槙本「真理を感じる・・・何でしょう・・・何だか思考が

   溢れ出す感じが・・・とても心地良いです

透明「クスッやっぱり、槙本さんの幸せは、そこにある

   みたいですね

槙本「

透明「槙本さんの幸せ、それは未知への探究心

   自らの理論が1つ完成しても、次を追い求める

   無限の思考の中にあるのではないでしょうか

槙本「その通りです

   何故だろう今まで自分で考えていたモノが

   完璧な形に変化したような、不思議な感覚です

   そうか先生が私の幸せを聞いたのは、こういうこと

   だったのか

   今なら、本当に良い論文が書ける気がする

透明「良かった少しは役に立てたみたいだね

槙本「はいあ、あの、先生

透明「んっ

槙本「もう一つだけ、先生の見解をお聞きしても

   良いでしょうか




次回、難題が・・・。




          
          続く・・・。



   

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哲学への道・3

2017年07月22日(土) 8時00分
哲学への道



槙本「私の幸せですか

透明「はい

槙本「しかし、それはここでは関係ないのでは

透明「槙本さん幸せを感じたり、幸せを知らない

   人が、どうやって幸せを説くことができるのかな

槙本「あっ

透明「人の幸せを考える事と言うのは、まず指針となる

   自分自身の幸せを知り
、その幸せと照らし合わせて

   判断することから始めなければ、幸せの定義というのは、

   作り出すことができないものです

   もちろん、槙本さんの幸せは、多くの他者とは違うもの

   かもしれないけど、先ずは指針を作らなくちゃね

槙本「確かにそうかもしれませんが・・・・。

   私の幸せは、断定的な結果に伴う事ぐらいしか無く、

   一般の人とは違う解釈になってしまうのでは

   ないでしょうか

   私を指針とする考えは、偏りを起こす恐れがある

   気がするのですが


これは、星空先生も手を焼くわけだ・・・


透明「クスッ確かにそうですね

   では、今の時点で、槙本さんの考える幸せの定義って

   どういったものなのでしょう

槙本「私の考える幸せの定義は、思考に合わせた高揚感だと

   認識しています

   人は、思考と高揚が合わさった時、幸せを感じ、

   その幸せをもう一度体現しようと考えるもの

   もし、幸せというものが固定的な概念となれば、

   一度、幸せを掴んだものは、「未来永劫幸せ

   という確定的な結果が生じてしまいます

   しかし、人はその幸せをいつまでも持続はできません

   そこには、人が自己を満足させる為の思考と、

   成功を導き出したという高揚感が合致した際にだけ

   訪れる至高の時間
があるのだと私は想っております

透明「ほうほうなるほど〜

   確かに、自分が幸せになる為に必要なことを考え、

   実行し、成功としてそれが成れば、高揚感が生まれ、

   幸せを体感できるというのは、その通りだと思うけど、

   もし、その人が自分の幸せを別の場所に持っていた

   したら、どうかな

槙本「えっ

透明「例えば、Aさんが幸せを手に入れる為に、思考して

   行動し、結果としてそれが成ったとしますよね

   でも、Aさんは、そのこと自体では幸せを感じない

   それは、Aさんにとって、その結果で自分の大切な者が

   喜んでくれると想定し、その相手の反応が自分の幸せに

   直結していると感じていたからなんです

   でも、結果的には、Aさんが予測で相手が喜んでくれると

   想っていた為、結果、時間が割かれてしまい、会う時間を失い

   その相手との距離が遠くなってしまった・・・

   私の所に来てくれる相談者さんの中には、そういった

   経験をもっている人も多いので、参考になるかと思う

   のだけど、思考に合わせた高揚感だけでは、人間の価値観

   はかることはできない気もしないかな

槙本「・・・・確かに、破綻していますね

   もちろん、そのシチュエーションでも、相手が成功を

   喜んでくれたとしたら、高揚感を得られ、幸せを感じられる

   とは思うのですが、シチュエーションが変わっても、

   定義の範囲に入らなければ、幸せを論ずることはできない

   のかもしれませんね・・・。」

透明「クスクス確かに、この場合でも、お相手次第で、

   高揚感を得られるから幸せを感じることには繋がるよね

   でも、もう少し根本的なことを言っても良いかな

槙本「

透明「そもそも、その考えの中に、確定した自分の幸せはあるのかな

槙本「

透明「幸せというのは、人それぞれ感じ方も考え方も違うもの

   その中で自分の幸せを本当の意味で知っている人って

   どれだけいるのかな

   自分が幸せになるために頑張って、結果を出したとしても、

   その結果が自分の想定とは違ったものであれば、人は幸せ

   どころか、虚しさや不幸を感じる人だっている


   結果が直接的に高揚感に繋がることは、不変的ということ

   になるよね

   そういった多面性のある感覚に定義をつけるとするなら、

   もっと小さな幸せから探さないと答えは出ないのでは

   ないかな

槙本「あっ・・・・・

透明「ということで

   槙本さんの幸せってなあに







            続く・・・・。

   


   
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哲学への道・2

2017年07月20日(木) 8時00分
哲学への道



透明「論じるといいますと・・・

槙本「わ、私は、大学院で哲学を学んでいまして、

   末は、哲学者として大学で教鞭を取ろうと

   想っていまして
・・・。」

透明「なるほど〜

   哲学者と言うと、相当幅広い知識

   必要になりますし、博士課程を修了する

   必要もありますから、大変な目標ですね

   論文も発表して行かないとなりませんし

   研究成果が直接的に評価に変わる仕事としては、

   世界のトップクラスを目指すということにも

   繋がりますから、偉大な目標でもありますよね

   ・・・・・・って、えっ

   そんな凄い方が、何故、私と論じたいと

槙本「じ、実は、星空先生とお話しさせていただいて、

   こういった話について行けるのは、透明先生しか

   いないからと・・・。」


あんにゃろう〜

こっちに、振ってきたな〜


透明「し、しかし、私なんかの話を聞いても、

   何の参考にも・・・

槙本「い、いいえ星空先生も、おっしゃっていましたが、

   透明先生は、沢山の方々それこそどんな業種や境遇

   方でも鑑定できるお力を持っているし、鑑定経験も

   群を抜いていると聞き及んでいます

   それに、人間の幸せについて、深い見識と豊かな知識を

   お持ちの方とも聞き及んでおりますので、是非、お話を

   伺えたらと想っております


あの人は〜

どんだけ、拡大解釈させてるんだよ〜〜〜

荷が重すぎるでしょうが〜



透明「い、いや〜星空先生は、ちょっと過大評価し過ぎて

   いますから、私なんてそんな・・・

槙本「お願いします

透明「

槙本「どんな些細な事でも良いので、先生の考察をお聞かせ

   ください

透明「う〜ん・・・まあ、お話はいくらでもお付き合いできますが

   槙本さんは、何故私達のような、占い師に話を聞きたいと

   想ったのですか


槙本「・・・・・私は、幼少から勉強ばかりしてきました

   もちろん、それは親から言われたことが始まりでしたが、

   元々、勉強が好きだった為、苦痛ではありませんでした

   しかし、その為か、自分との対話を主として生きてきて

   しまい、他者との関係構築が苦手となりました。

   その上、人の感情に対して敏感ではないことも

   周りの反応で分かったのです・・・

   私の論文は、そういった事柄が欠落している

   論文を読んでくれた方々からも、その点を指摘されて

   いまして・・・

   哲学者というのは、広い視野で人間を観察し、

   その行動理念や動向、感情、感覚、といった幅広い見解を

   もって持論を展開しなければなりません

   このまま、人というものを、ただ客観的に見ているだけでは、

   良い論文も書けませんし、哲学者にもなれない・・・

   ですから、経験豊富な先生から、沢山のお話をお伺い

   したいのです


透明「なるほど・・・・う〜ん・・・

   それでは、ひとつ質問して良いですか

槙本「えっ

透明「槙本さんの幸せって、何ですか



次回、透明先生と槙本さんの論考が始まる・・・



 
           続く・・・・。



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哲学への道・1

2017年07月18日(火) 8時00分
哲学への道



透明「みなさ〜んただいま〜で〜す

   沢山の心配コメントをいただき、

   本当に、感謝感激雨あられの透明で

   ございます〜

   本当に本当に、ありがとうございます

   皆さんのおかげで、かなり、リハビリも

   順調で、今では怪我をする前の状態よりも

   調子が良いくらいです


   治療中は、皆さんからのコメントを

   楽しみにしながら、ラ○ウばりに、

   「わが人生に一片の悔い無し

   と叫び、揚羽に怒られていましたが

   無事に帰ってくることができました〜

   ということで、今日から全開バリバリ(古い)

   で、行こうと思いま〜す



鑑定ファイル108


槙本 健太(まきもと けんた)さん


31歳  哲学者の卵さん




カランカラン


透明「こんにちは〜はじめましてですよね

   私は、ここの占い師で透明と言います

槙本「は、初めまして今日は、よろしくお願いします

透明「槙本さんは、占い師の星空(せいくう)さんからの

   ご紹介でしたよね

槙本「あっはい

透明「まあ、立ち話も何なんで、こちらへどうぞ

槙本「し、失礼します


随分、緊張しているなぁ〜



透明「さて、今日は、どんなことを占いましょうか

槙本「あ、いや、きょ、今日は、占いといいますか

   透明先生と論じたいと想いまして・・・。」

透明「えっ論じる

槙本「は、はい


ん〜っと・・・はい

どういうことだ



鑑定ファイル108スタートです




 
          続く・・・。




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プレゼント発表&お知らせ〜!

2017年07月08日(土) 8時00分
プレゼント発表お知らせ〜


透明「みなさ〜んいつも、占い師の日記

   応援してくれてありがとうございま〜す


   とっても遅くなってしまいましたが、

   プレゼント企画のサイン本の当選者が

   決まりましたので、当選者発表〜〜〜〜

   と言いたかったのですが

   実は同じハンドルネームを使っている方が

   結構いらっしゃったりしたもので

   ここでの発表は混乱を生じてしまうため、

   当選した皆さんには、当選メールでのご報告と

   させていただきました


   ということで、今回、当選された方々

   おめでとうございま〜す

   そして、当選から外れてしまった方々

   本当に申し訳ありません

   ですが、これからも透明は、プレゼント企画を

   やり続けますので、どうか諦めず、再度挑戦してくださいね


   当選された皆さんには、書いたサインに御守り効果を込めて

   随時発送していますので、楽しみに待っていてくださいね

   (一気に、書けなくてゴメンナサイ



   さてさて、話は変わりますが

   前回のお話の後遺症が、チト残っておりまして・・・

   ちょっとだけ、治療にお時間をいただけたらなぁ〜

   なんて思っております

   そういうわけで、少しだけ早めの夏休みをいただき、

   フルパワーになって戻ってこようと画策しておりますので、

   10日間だけ、お休みさせていただこうと思います

   またまた、皆さんにはお留守番を頼んでしまいますが、

   何卒よろしくお願いしますね〜


   ということで次回のブログ再開は


    7月18日 AM8:00〜


   になりま〜〜〜す

   ドンドン暑さも増し、太陽がサンサンと輝く夏が

   やってきました

   みなさんも、良い夏をお過ごしくださいね〜

   では、ちょっと厳しいリハビリに行ってまいりま〜す





透明より





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風忌の門・17

2017年07月06日(木) 8時00分
風忌(かざき)の門17



しばらく放心状態の霧神さん・・・。


最臥「しかし・・・記憶というのは、恐ろしいもんだ

透明「ええ記憶の断片をつなぎ合わせるだけで、

   全く違う記憶が出来上がる・・・。

   霧神さんが怪我をした際に、虐待を疑われて

   いた為か
、この事故も虐待と結びつけられて

   しまったのかもしれませんね

最臥「う〜む・・・

狩理「しかし、この記憶が戻ったからと言って、

   それを信じて生きてきたコイツは、そう簡単に

   変われるものじゃないだろう


透明「それは、そうだけど、事実を知らないで、大切なご両親を

   誤解したままというのは、何だか嫌で・・・。」

狩理「まったくお前のお節介は、相変わらずか

最臥「確かに、狩理の言うとおりじゃ

   透明くんに怪我をさせたことも風忌の門を開いたのも、

   記憶のせいにはできんじゃろう

透明「良いんじゃないですか

最臥「えっ

狩理「な、なに

透明「う〜ん・・・結果的に、私が怪我をしただけで、

   問題は無かったワケですし

最臥「透明くん・・・だが、結果と業行は違う

   確かに、風忌の門は君のおかげで閉じることが

   できたが、君に怪我をさせた事実は変えられん

狩理「最臥様の言うとおりだお前、何考えてるんだ

透明「う〜ん・・・確かに行為自体は許せないことですけど、

   彼女には、救いも必要なんじゃないでしょうか

狩理「なっ

最臥「まったく・・・君という子は・・・

透明「あははっ私も仕事柄、色々と怪我をしますから、

   麻痺してしまっているのかもしれませんが

   この出会いにも、きっと意味があるのだと思います

   結果的に、奇跡のタイミングで最臥さんが黒揚羽や六羽を

   連れてきてくれた

   今、こうして喋ることができるのも、そういった事象から

   導き出された結果でしかありません

   私も今回は、何故か死を覚悟しなかった・・・何処かで

   なんとかなるような気がしていたんです

   そう考えると、この出会いには意味があるように思えて

最臥「だから、救うか・・・。」

狩理「はぁ〜・・・理解できん

霧神「ダメです

透明「

最臥「レンファン

霧神「透明さん私を、殺してください

透明「はい〜

揚羽「では、私が

六羽「アゲハめっ

揚羽「うっ

霧神「・・・私は・・・あなたを、救いたかった・・・

透明「えっ

霧神「・・・なのに・・・私が、私だけが救われるなんて、

   絶対にダメです

透明「何を言って

霧神「さようなら


霧神さんは、懐のナイフを取り出し、自分の喉へ


留鬼「そこまで


留鬼のとっさの対応で、ナイフは宙を舞う・・・


霧神「・・・・・

最臥「・・・レンファン・・・お前は、一体何を言って

   いるんだ


霧神「・・・私が・・・私が貴方を・・・救いたかった・・・

狩理「言っている意味が分からんぞ

霧神「・・・私は、誰からも愛されず、生きてきたと・・・

   思っていました・・・だから、透明さんを見つけたとき、

   感じたんです・・・この人も、同じなんだと・・・

透明「・・・・。」

霧神「彼の孤独・・・彼の心を救えるのは、同じ境遇にいる

   私しかいないと
・・・誰からも愛されることのない者

   同士じゃないと・・・理解できないと・・・。」

最臥「・・・透明くんが、誰からも愛されない

霧神「ええそうです

   彼を慕っていると言う者は、彼の能力を慕っているに

   すぎない
・・・。」


断定されちゃったよ



狩理「もし、それが事実だとしても、それはお前もだろう

   さっき、透明から聞いたが、お前は透明の骨を狙って

   いたんじゃなかったのか

  
   それは、透明の能力を

霧神「違う

狩理「

霧神「・・・・私は、彼の骨で・・・彼の能力を使って、

   彼の能力を消し去ろうと思った・・・。」

透明「

霧神「彼は、この特殊な能力に呪われている

   だから、もし今がダメでも、彼が死を迎えた後でも、

   彼を苦しめた、この呪いを私が未来永劫消して

   やろうと思ったの・・・でも・・・それも、

   私の独りよがりだった・・・子供さえ授かれば、

   その子の歯を使って呪術は完成できるとさえ

   思っていたのに・・・私は・・・彼と同じでは

   なかった・・・

最臥「やれやれ

揚羽「あんた馬鹿じゃないの

   同じ境遇でなければ、愛せないとか

   理解できないとか

   そんなこと言ってるから、自分も愛せないでしょうが

透明「揚羽・・・。」

揚羽「人を愛するなんて、独りよがりで良いじゃない

   一生・・・結ばれない愛だって・・・あるんじゃないの

   自分がその人を好きなら・・・それで・・・良いじゃない

六羽「あげは・・・いい子いい子〜


黒揚羽の頭をナデナデする六羽先輩・・・


透明「霧神さん・・・もしかしたら、私は君が言うように

   本当の意味で愛されない人間かもしれない

   でも、この能力も私の一部なんだ

   だから、私は常に能力も含めて愛されるように、

   努力をしているよ


   君の言うことが、本当だとしても、私は人を

   愛することをやめない


   愛されないのであれば、愛すればいいだけだよ

   貴方は、沢山の人に愛されて生きてきた・・・

   だから、今度は本当の意味で人に愛を与える

   人になってよ


   今回のことは、きっと、君を救おうとしている

   誰かが、与えてくれたチャンス
なんじゃないかな

霧神「私を救おうとしている

透明「感じない


そっと、霧神さんの額に手をおく・・・。


透明「君は、ずっと守られている・・・君を最後まで愛して

   くれた人達に・・・オン・アボキャ・・・・
。」

霧神「あ・ああ・・・・・

狩理「光明か・・・透明らしい・・・

霧神「お・とう・さん・・・おか・あさ・ん・・・あああっ



霧神さんが、その場で泣き崩れる・・・。

彼女にとって、この涙はきっと、殺伐とした毎日を

洗い流してくれるだろう
・・・。


そして、しばらくして・・・



最臥「透明くん何だかいつも、ゆっくり出来んですまんのぉ

透明「いいえ霧神さんのこと、よろしくお願いします

   霧神さんも土下座までして、修業のやり直しをしたいと、

   最臥さんに懇願してくれたので、ホッとしています

   きっと、彼女は変われると想います

狩理「まったく、透明よぉ次に会うときまでには、

   お前もそのお人好しを少しは直しておけよ

留鬼「いいえ透明様はそのままで良いと想います

   また、是非、私にも色々教えてください

狩理「やれやれ・・・留鬼もすっかり透明ファンだなぁ〜



霧神「・・・・揚羽さん・・・・。」

揚羽「な、何よぉ〜

霧神「貴方に言われたこと・・・かんしゃ・・・。」

揚羽「えっなに聞こえない

霧神「・・・絶対に負けませんから

   次に会う時には、透明さんを虜にさせてみせます

   覚悟しておいてください

揚羽「ムキ〜〜〜ッこのメギツネ〜〜〜〜〜ッ

六羽「キツネ〜〜〜〜コ〜ンコ〜ン



ALL「



そんなこんなで、慌ただしく別れを告げた私たちは、

一路、懐かしの自宅へ・・・


揚羽「ただいま〜〜〜〜っ

六羽「だいま〜〜〜っ

揚羽&六羽「げっ

透明「あっ、あは、あははははっ

揚羽「なんですか〜〜〜〜この、ゴミ屋敷は〜〜〜

透明「し、しかた・・・クラッ・・・あ、あれっ


バタン


傷の影響か・・・熱が・・・


六羽「わぁ〜〜〜っご主人たま〜〜〜〜っ

揚羽「あ、熱っこ、これ、40度位ありますよ〜

   六羽先輩


それよりも、救急車呼んでくれ〜〜〜っ


この後、なんとか病院に行った私は、結局、7針縫うことに・・・

でも、何だか、いつもの日常・・・嬉しいかも



透明「改めて、二人とも

          おかえり




揚羽「皆様ただいま帰りました〜〜〜


六羽「たらいま〜〜〜〜っ







  
             完 

   

   
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風忌の門・16

2017年07月04日(火) 8時00分
風忌(かざき)の門16


透明「霧神さん、ひとつ聞いても良いですか

霧神「何でしょう

透明「その記憶の前のことは、何か覚えていますか

霧神「・・・私の家は、貧乏で父親はいつも

   暴力を振るっていました
・・・そういった

   記憶なら、断片的にはありますが

透明「そうですか・・・フィルターがかかっていても、

   内側からは、記憶が戻ってきている・・・。

   ということは・・・ブツブツ・・・。」


自分の世界に入っちゃった透明先生・・・



霧神「

最臥「すまないが、慣れんのでな、レンファンと

   呼ばせてもらうよ

霧神「お好きに・・・

最臥「お主は、私のところを出て、何をしておったんじゃ

霧神「・・・・私は、師匠をスカウトしようとしていた

   団体
に入っていました・・・。」

最臥「な、なんだと

霧神「心配しないでください

   私は、あいつらを利用していただけで、

   別にあいつらの仕事の手伝いなんてしていませんから

最臥「で、では

霧神「ええそこで、色々な呪術を学びました

   何年経っても、会得できない馬鹿のふり

   しながら、奪えるだけ技術を奪ってから、

   日本に逃げてきました

狩理「はぁ〜なんてシタタカな女

   あの手の奴らを手玉に取るとは

霧神「それは、あなた達から学んだのですが

狩理&留鬼「うっ

霧神「それからは、日本で占い師として、生計を立てながら

   透明さんを見に行ったりしていましたわ

狩理「ひぇ〜っ生粋のストーカーだなぁ〜

霧神「・・・それよりも、これから私をどうする気ですか

狩理「抵抗してみるか

霧神「ご冗談でしょ

   あれ程の策を、全て打ち負かされてしまえば、

   力の差は理解できます・・・。」



透明「そうか



ALL「

透明「霧神さんちょっとだけ、協力してください

霧神「は、はい・・・

透明「木人図アクセス

霧神「えっい、いきなり、何を

透明「動かないで

霧神「は、はい

透明「・・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・ここをこう

   ・・・・・よし抜けた

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・・・。」

最臥「と、透明くん

透明「最臥さんすみません、最臥さんのかけたフィルター

   を越えさせてもらいました


最臥「えっ

透明「いや〜さっきの霧神さんの言葉がどうしても

   引っかかっちゃって

   でも、内側から記憶の断片が蘇ってきているなら、

   外側にもホコロビがあると思ったんです

   そうしたら、やはりあったんです

留鬼「先程から、難しい表情をしていたのは、

   そのことを、ずっと考えていたのですか

透明「あ、あれ駄目だった

留鬼「い、いえ・・・

最臥「しかし、今更、レンファンの過去を視ても・・・。」

透明「いいえ視て正解です

最臥「

透明「ここで、霧神さんの記憶を取り戻しましょう

霧神「えっ

最臥「な、何を

透明「最臥さん私を信じて、フィルターを剥がして

   いただけませんか

最臥「・・・・わかった信じよう

霧神「な、何をいっているんですか

   私の許可も無しに

   それに、今更、記憶なんて

透明「いいえ霧神さんは、思い出すべきです

霧神「

透明「あなたは、大きな勘違いをしています

   だから、私を信じてくれませんか

霧神「か、顔が近いです・・・わ、分かりました

透明「最臥さんお願いします


最臥さんは、霧神さんの頭に手を当てる・・・。


霧神「うっ・・・くっ・・・。」

最臥「これで、よし

   しばらくは、違和感があるだろうが、身体には

   影響は無いじゃろうから、安心しなさい

透明「ありがとうございます

   それじゃぁ、霧神さん少しずつ、すり合わせを

   してゆきますから、聞きながら想い出そうとして

   みてください


霧神「は・・・い・・・。」


少し、意識が朦朧としているけど、大丈夫だろう


透明「霧神さんは、幼い頃からヤンチャで、よくご両親に

   怒られていましたね

霧神「・・・・あっ・・・・。」


よし上手くリンクしているぞ


透明「お母様もお父様も、あなたを大切にしてくれていましたね

   でも、お父様の工場が不況にさらされてからは、

   お父様もお酒にのまれてしまうことも多くなり、

   暴れてしまうこともあったようです

   霧神さんも、怖かったでしょう・・・

霧神「うっ・・・・。」

透明「ある日、お父様がお酒に酔って、暴れた際に、

   家の置物があなたを直撃し、大きな怪我をして

   しまいました
・・・痛かったですよね

霧神「・・・はい・・・確かに・・・思い出してきました・・・

透明「それ以来、お父様はお酒をやめてくれました

   それだけ、霧神さんのことが大切だったのでしょう

霧神「・・・・・・。」

透明「そして・・・あの日のことです

霧神「

透明「思い出してきましたか

   あの日・・・とても暑い日でした

   お父様の工場では、色々な薬品を使っていました

   その薬品が、何かの拍子で

霧神「もう・・・やめて・・・。」



もうちょっと、頑張って霧神さん


透明「大きな音と共に、家の物が弾き飛ばされ、

   あなたのご両親は、本能的にあなたに覆いかぶさり、

   あなたを守ろうとした


霧神「い・・・いや・・・・もう

透明「あなたの記憶の中にある、ご両親があなたを

   壁に押し付け動けなくしたと思っていたのは、

   この爆発事故からあなたを守ろうとした結果、

   あなたに覆いかぶさったことが、痛みと混同し、

   誤解した記憶となってしまったんです


   幸い、火は出ずにすんだ為、あなたは

   無事でいられた・・・。

   ですからこの記憶は、あなたに対する虐待の記憶ではなく

   ご両親の無償の愛の記憶です

   この時、あなたの能力が開花したのだって、

   きっと、ご両親を助けたいと強く願ったことが

   切っ掛けだったのではないでしょうか


霧神「うううううっ・・・・ああああ〜〜〜〜〜っ



霧神さんの悲痛な想いがこだましている・・・



次回、ファイナル完全決着です





           続く・・・。





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風忌の門・15

2017年07月02日(日) 8時00分
風忌(かざき)の門15



最臥「レン・・・この子は、幼い頃に虐待をされていた

   らしく
瀕死の状態で保護されたとの話でな・・・。

   その時のショックからか、それまでの記憶

   ほぼ無いようなんじゃ・・・。」

透明「・・・・その後、ご両親は

最臥「それがの・・・この子が保護された場所には、

   同じく瀕死のご両親もいたらしいんじゃよ

透明「・・・・それって、何か強盗とか

最臥「いいや・・・そういった形跡は無かった

   らしいんじゃが・・・・。」


最悪のケースが頭をよぎる・・・。


最臥「今、透明くんが考えている可能性を、

   儂も考えたんじゃが・・・。」

透明「その当時、霧神さんは

最臥「まだ、7歳だった・・・。」

透明「7歳・・・・小児厄ですね・・・。

   私が能力に目覚めたのも、小児厄の5歳

   その時に、死線をさまよった経験には、

   何か因果関係がありそうですね

   でも、もし霧神さんが、過度の精神的圧迫を

   もって、死線をさまよい、突然能力に開花したの

   だとしたら・・・。」

最臥「まさに、暴発じゃよ

透明「・・・・・。」

最臥「まあ、これはあくまでも現状証拠を並び立てて

   無理やり繋げただけの予想じゃから、

   本当のところは分からん

   じゃが、もしこの子が、その現場を見ていたり

   記憶していた場合
を考えると、不憫でな

   この子の記憶は、引き出されない方が幸せな

   気がしていたんじゃよ

透明「だからフィルターを・・・。」

霧神「・・・・今となっては、無意味でしたが・・・。」



ALL「


その場にいる者が、一斉に距離を取る


霧神「・・・・・。」

最臥「・・・起きていたのか

霧神「まあ、途中からですが

   今更、何もしませんよ

   あまり、距離を取らないでくださいな・・・。

   あの〜ここは、地獄でしょうか

揚羽「何を言っておるのじゃ

   ここは、先程の公園じゃ

霧神「あらあなた、先ほどと・・・


突然、慌てて周りを見渡す霧神さん


霧神「ど、どういうことですか

   風忌の門は

   あなた達は、一体

   ま、まさか、風忌の門を


うわ〜っ思いっきりパニクってる・・・


狩理「レンファン落ち着け

   風忌の門なら、お前の大好きな透明が消し去って

   くれたぞ

   きっと、お前を守るために奇跡を起こしたんじゃ

   ないのかニヤニヤ

透明「しゅ〜〜〜り〜〜〜〜っ

揚羽「この痴れ者が〜

六羽「しれももんが〜が〜〜

留鬼「六羽さん

最臥「ははははははっ

霧神「な、何が、可笑しいんですか

   ・・・・透明さん・・・本当に、私を

透明「い、いや、いやいや

   ここにいる、全員をというか、ココらへん一帯を
  
   というか・・・

霧神「嬉しい

透明「狩理〜

狩理「おっと、これは度が過ぎたかな

   だが、お前はこの場の全員を守ったということ

   だけは、本当のことだからな

霧神「・・・・・。」

最臥「霧神さんや自分のしでかした愚かさくらいは、

   わかっておるのだろう

霧神「・・・・はい・・・・。」

留鬼「少しは正気に戻ったみたいですね

狩理「いやいやわからんぞ〜

   こやつ、先程まで鬼のような形相をして

   おったからなぁ〜

   コイツのように

揚羽「あ〜んキサマ消滅させてやろうか

狩理「お〜怖〜っ

   確か、こんな顔した女を、透明は一番嫌い

   だったはずだよな〜


霧神「

揚羽「


シュ〜っという音が聞こえてきそうな煙幕がでて

元の姿に戻る黒揚羽くん・・・完全に、狩理のペースだね


揚羽「ご主人さまぁ〜〜〜っ

   揚羽〜怖かったですぅ〜〜〜っ



かえって怖いんですけど・・・


霧神「・・・・私・・・怖かったですか


それは、もお〜


透明「いやいやいやいや

   もう、その話は良いから

   それよりも、さっきのこと・・・聞かせてくれませんか

霧神「さっきのこと

透明「はいあなたは先程、最臥さんのフィルターに対して、
 
   無意味だったと言いましたが、あれは

霧神「・・・そのままの意味です

   施設に保護された私は、そこでも力に振り回され、

   周りから気味悪がられました・・・。

   その後、最臥師匠が私を引き取ってくれましたが、

   徐々に記憶が戻ってくるに連れ、師匠の気遣いに

   耐えられなくなり
、家を出ました・・・。」

透明「それじゃぁ、記憶は・・・。」

霧神「ええ、大体は思い出しましたよ

   あの日、両親は二人揃って、私を壁に押し付け

   動けなくし
・・・全身に痛みだけが走っていた・・・。

   何をされたのかなんていうのは、思い出したくも
 
   ないので、どうでもよいですが、その時の痛みで

   能力が暴発したのでしょう

   次に瞬間には、目の前に血だるまの両親が転がって

   いましたよ・・・クククククッ・・・いい気味です

透明「・・・・。」

最臥「レンファン・・・

霧神「師匠・・・勝手に家を飛び出したのは、謝りますが、
 
   同情され続ける苦しさもご理解ください

狩理「コイツ最臥様が、どれだけ心配して、どれだけ

   探していたのか、知らんのか〜〜〜

霧神「・・・・。」




次回、霧神さんの目に涙が・・・。





           続く・・・。






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