百忌怪談・21

2013年09月15日(日) 8時00分
百忌怪談・21




 陣「コオオオオオッ


陣の呼吸が変わる・・・。

人間の呼吸には、様々な効果がある

例えば腹式呼吸は、身体の流れを正常化し

考え方もポジティブにする効果がある

では、その逆であれば・・・。

陣のそれは、正に腹式呼吸の逆であった



 円「うっ

透明「くっ、こんなに・・・


周りの空気が淀みはじめ、空気自体が

重みを増すような感覚に陥る・・・


 陣「・・・・・ブツブツ・・・。」


陣は、古い御札の入った包みを虚ろな目で

見つめながら何かを口ずさんでいる・・・。


キイイイイイイイイイイイイッ


それに抵抗するように、御札から発せられる

音も大きく強くなる

 
 陣「ブツブツブツブツ・・・。」


パキッ


鈍い音がこだまする


 陣「ブツブツブツブツ・・・。」


キイ・イ・イ・・・・・パキン・・・・・。」


 怜「・・・音が消えた

   ・・・・・・終わったの


辺りは、一瞬にして静まりかえる・・・。

私は、田端さんの様子を視て事の終焉を

感じ取っていた・・・。


透明「さてと・・・ここからだ

 円「う、うん

 怜「仕方がない・・・


私達は、陣の周りを取り囲む



 円「はじめるよ

 怜「うん


円と怜は印を組み、呪文の詠唱を開始する

私は、陣に直接近づき語りかける・・・。


透明「陣大丈夫か

 陣「ブツブツブツブツ・・・。」

透明「ありがとうな助かったよ

 陣「・・・・・・・・。」

透明「陣の能力があったから、今回は

   田端さんを救うことができたんだよ

   お前の能力は、素晴らしい能力だよ


陣は、幼い頃よりこの能力を否定し続けて

いたため、能力の発動が未だ自分では

押さえきれない部分がある

そのため、私達は陣の能力の押さえ方を

師匠から伝授されていた



透明「陣ゆっくり深呼吸して、私の目を

   見ていて

 陣「・・・・・・。」


そう言うと、私は陣の額に手を当て、

自分の気を注ぎ込んで行く
・・・。


パキキッ


鈍い音が、私の身体に響く・・・。


透明「(・・・大丈夫だ、骨まではイってない

    今回は軽くてすみそうだ
・・・。)」

 陣「・・・・・・・うっ

   ・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・あっ

   透明大丈夫か

透明「うん大丈夫陣は

 陣「おう大丈夫だ

 円「ふ〜っお疲れ〜

 怜「まったく厄介な

 陣「悪い悪いでも、俺の活躍で問題解決

   したんだから、イイじゃんか〜

 怜「それはそうだけど・・・



取り敢えず、一件落着

私達は、力を失った御札を坂下さんに見せ

一連の説明をする・・・。



透明「この御札は、土地の安寧を祈願する

   御札
のようだけど、見覚えある

坂下「いいえ家の下にこんな御札があった

   ことも知りませんでした

透明「なるほど多分この御札は、この家を

   建てる時に埋められたものなのかもしれ

   ないね

   御札としての効力は、かなり長いもの

   だったのかもしれないけど、誰もが

   この御札のことを忘れて、時が過ぎて

   しまい赤光に変わっていた
・・・。

   通常は、土に埋まっていた為、赤光と

   してのターゲットは設定できなかったが、

   百忌怪談をすることで、霊場が高まり

   つながってしまったと考えた方が、

   つじつまが合う
・・・。」

坂下「そ、それじゃ〜

透明「勘違いしないでね今回の田端さんの件は

   坂下さんのせいではないからね

坂下「で、でも

田端「千夏のせいじゃないよ

坂下「重美

田端「最初に、ここで研究発表しようって言ったの

   私だし千夏は私のこといつも心配して

   くれてたじゃない

 怜「そうそう誰も悪くない

   そもそも、誰もこうなるとは思っていない

   のだから・・・。」

坂下「・・・・・

透明「坂下さんも田端さんも、お互いを思いやる

   気持ちがあることには変わりがない

   そんな友達がいるということの方が

   大切なことなんだと思うよ


坂下「・・・はい

田端「陣先生ありがとうございました

 陣「えっお、俺

   あ、あははははっどういたしまして

 円「良かったじゃん珍しくお礼言われて

 怜「ほんと陣がお礼言われてるところ見るの

   はじめてかも
・・・。」

 陣「お、お前ら

   ・・・フッ負け惜しみか

円&怜「カチン


後ろでボコボコにされている陣くんはホオって

おいて・・・


透明「この御札の処分は、私達が責任をもって

   処分するから安心して

   この後、不調とか何かあるようなら、

   怜に連絡してくれれば対処するから、

   遠慮なく言っておいでね

坂下「はい

田端「はいありがとうございました



私達は古い御札を持ち帰り、坂下家を後にした


帰り道・・・。



 円「はぁ〜〜〜〜っお腹空いた〜〜〜っ

 陣「お、俺も・・・

 怜「そこに、おいしいラーメン屋さんあるよ

透明「俺、パス

 円「ええ〜〜っなんでよ〜っ

 陣「付き合い悪いぞ

 怜「・・・・・・・・・今日はありがとう

   私達、ラーメン食べて帰るから、透明も

   気をつけてね


   今回のお礼は後日

透明「うんそれじゃ〜な〜っ



私は三人と別れ、駅に向かう・・・



透明「はぁ〜怜のやつは気づいてたみたいだけど、

   この腕じゃ、箸も持てないか・・・


残暑の残る夜風に吹かれ、一仕事終えた満足感を

感じながら家路を急ぐ透明なのでした






    
            完

   




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百忌怪談・20

2013年09月13日(金) 8時00分
百忌怪談・20




陣とはじめて会ったのは、私がまだ

師匠の道場に通い出して一週間目の

日曜日だった
・・・。



透明「先生あそこにいる子は

師匠「おお紹介がまだだったな

   お〜い

透明「

師匠「あはははははっ

   あいつ、人見知りでな

   お前から、行ってやれ



道場の隅っこで丸まっている小学生

私達を見ることもなく、ただ空を眺め

ながら、何かを話していた・・・。



 陣「・・・ブツブツブツブツ・・・。」

透明「は、はじめまして

 陣「・・・ブツブツ・・・・。」

透明「・・・僕、透明って言うんだ

   よろしくね

 陣「


私は陣に手を伸ばし、握手を求めた

陣は、はじめてこちらを見て照れくさそうに

手を伸ばす・・・。

私が陣の手を握った瞬間


パキッ


透明「

 陣「ごめんなさい、ごめんなさい


私の右手の小指は、折れていた・・・。


 陣「僕は・・・ブツブツブツブツ・・・。」


徐々に、痛みが・・・


透明「じ、陣くんこれから、よろしくね


私は、痛いのを我慢しながら師匠の元へ・・・



師匠「大丈夫か

透明「小指が痛いです

師匠「ちょっと、見せてみろ

   ・・・げっ折れてる

透明「えっ

師匠「ちょっと我慢な


コキッ


透明「

師匠「これでよし痛みはどうだ

透明「は、はい大丈夫です

師匠「今、添え木もってきてやるから、

    ちょっと待っててな

透明「は、はい・・・。」


今のは、陣くんがやったのかな



私は、恐る恐る陣の元へ・・・


透明「陣くん

 陣「・・・・ブツブツ・・・。」


陣の言葉を、よ〜く聞き取る


 陣「僕は悪くない・・・僕はいい子・・・

   僕は明るい・・・僕は・・・
。」

透明「

 陣「僕は幸せ・・・僕は元気・・・・。」

透明「じ〜ん〜く〜ん

 陣「


耳元で、大きな声をだすと陣くんは驚いた

表情でこちらを見る


透明「陣くん、凄いね

 陣「えっ

透明「今のどうやったの

 陣「えっ、あの・・・その・・・

透明「今、こうやって触れただけで

 陣「ダメッ

透明「

 陣「僕に、触れないで・・・

   僕は・・・ブツブツ・・・・。」

透明「ダメだよ

 陣「

透明「言いたいことは、ちゃんと言わなくちゃ

   僕たち、友達になるんだから

 陣「と、友達

透明「うんいや

 陣「ブルブルッ

透明「それじゃ〜、これからよろしくね


そう言うと、私は自分から陣の手を握る

陣は大粒の涙を流しながら、はじめて笑顔を

みせてくれた


このとき、私には陣の中にある心の闇

みえていたのかもしれない・・・。

私の目の端には、笑顔で見つめる師匠の顔が

うつっていた




ネガティブ・キャンセラー能力


陣は本来、誰よりも暗く、誰よりもネガティブなのだ

皆さんには信じられないかもしれないが、これが彼の

能力の源でもある・・・。

普段は、明るくお馬鹿キャラの陣だが、ひとたび能力を

使うときには、強い負の感情がよみがえる

私も詳しくは分からないのだが、

ネガティブ・キャンセラー能力というのは、

己の負の感情の最上級能力

人間は元々、防御本能が強い為、物事を悪くとらえる

ことに長けている

この感情は、非常に強い念を生みだしやすく、ある意味

どんな念にも負けない強い力を秘めている

陣は、この負の念をあやつり、どんな流れをも破壊する

ことができるのだが・・・危険すぎる能力は、周りから

敬遠され、恐れられる

陣は、この能力のために親からも恐れられ

友達も作ることはできなかった

その分、子供の頃は私達、キョウダイ以外には心を許す

ことはなかった

そんな陣を見てきた私達も、できるだけ陣に

この希有な能力を使わせることのない

ようにしてきたのだが・・・



次回いよいよファイナルです







              続く・・・。







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百忌怪談・19

2013年09月11日(水) 8時00分
百忌怪談・19




透明「ふ〜っ


最後の蝋燭が消える・・・

辺りは漆黒の闇に閉ざされ、誰もが

本能的な不安感に襲われる

自分の鼓動がうるさく感じはじめたその時



きいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっ


透明「うっ

 陣「いっ

 円「きゃぁ

 怜「くっ


突然、黒板を引っ掻いたような高音が、

耳の奥に響き渡る


 陣「なんだよこれ

透明「ぐっ


音は益々大きくなり、直接鼓膜に叩きつけらる

耳を塞いでも音が浸透してくるようだ


 円「透明何とかなんないの

 怜「・・・・・・。」


私も怜も、音の発信源つまり、田端さんに影響を

与えているモノの場所を探していた



 怜「透明


突然、怜が叫ぶ


透明「畳をひっくり返すぞ

 陣「お、おう


私達は急いで畳をひっくり返す


きいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっ


 円「ぐっ・・・音が強くなった

   間違いないよ

 陣「くそったれ


陣がもの凄い勢いで、土を掘り出す


 陣「・・・あったぞこれか


そこには、布にくるまった何かが・・・。


透明「それだ結界

 円「む、無理こんな強力な呪詛に

   対抗できるモノ、用意してないよ〜



きいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃっ


音は益々強くなる


田端「ううううううっきゃ〜〜〜っ

坂下「か、身体が・・・。」

母親「力がはいらない


 怜「まずい円の結界が壊れかけてる

透明「・・・じ、陣・・・頼めるか

 円「マジ

 陣「くっ、仕方ない

   皆、下がっていてくれ〜

 怜「じ、陣

 円「本当に陣にやらせるの

透明「この状況じゃ、仕方ない

   陣のネガティブ・キャンセラー

   任せよう




ついに明かされる、陣の能力

ネガティブ・キャンセラー能力とは




 
      
               続く・・・。

   






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百忌怪談・18

2013年09月09日(月) 8時00分
百忌怪談・18




尾形「・・・もう・使っていない・・離れの

   掃除を・・・頼まれて・・・


透明「その時に、変な感覚があった

尾形「は、はい・・・最初は、空気が・・

   お、重いな〜って・・・はぁはぁ


透明「尾形さん大丈夫

尾形「は、はい・・・古い・・・神棚が

   あって・・・はあはあ



大分苦しそうだ



透明「尾形さん取り敢えず、もういいよ

   その話だけで、十分だから

尾形「は、はい・・・はあはあはあっ



う〜ん・・・確かに何かが影響している

確認したところ、何かが取り憑いている様子も

ないし・・・。

使われていない離れ・・・古い神棚・・・



透明「尾形さんひとつだけ教えて

   その神棚に御札は入ってた

尾形「・・・は、は・・・い・・・ぐっ



ビンゴやはり、その御札が原因だ



透明「尾形さん今、楽にしてあげるからね

   (人貫奇門遁甲術)」



尾形さんの気穴に気を当て込む



尾形「ぷは〜っはあはあはぁはぁ・・・

   ・・・あれっ苦しくない

透明「大丈夫

尾形「は、はいあれっ俺、どうしちゃったんだ

透明「尾形さん今、一時的に尾形さんに影響

   しているものと繋がりを分断している状態

   なんだけど、まだ、根本解決にはいたって

   ないんだ

   尾形さんは、今から、ご実家の方に連絡をして

   離れにある神棚の中から古い御札を取り出して

   もらって、一度粗塩をかけて白い布にくるんで

   私のところへ送ってもらえるように頼んで

   もらえないかな


尾形「は、はい


尾形さんは、すぐにご実家のお母さんへ連絡をとり

私の言ったことを伝え、送っていただくことになった


尾形「せ、先生その古い御札と俺の体調・・・

   何か関係があるんですか

透明「うん多分その御札、赤光になってるよ

尾形「しゃっこう

透明「通常、神棚や仏壇などの御札や護符は、

   一年に一度その場所におさめて新しい御札を

   いただきに行くでしょ


尾形「はい

透明「もともと、護符や御札というのは、

   その媒体によって、効果の持続期間が

   決まってくるものなんだ


   本来は一年の祈願をし、その年の安全を

   護っていただく御札の効果は一年間と

   決められている

   毎日、その家の家族を護るための効力は

   出続けている
ものなんだけど、その効力が

   出尽くしてしまうと、その御札の効力は

   空になる・・・。

   しかし、問題なのはここから

   効力を排出し続け、皆の安全を護り続けた

   御札は、その効力を失い一定期間を過ぎた

   頃から、逆流現象を起こすことがあるんだ

尾形「

透明「息を吐き続けたら、次は吸わなければならない

   御札や護符も生き物と同じで御光(ごこう)を

   分け与え続け吐ききれば、いつかは吸わなければ

   いけなくなる
それが、相手の御幸(ごこう)

   を吸ってしまう現象、赤(逆)光現象なんだ


   昔の文言でこんなのがある

   「御光賜るは、幸徳と識れ

         赤光受けるは、恥と知れ

   受けた恩を仇としないための格言かもしれないけど、

   昔はそれだけ、御札や護符の扱いが重要視されて

   いたのかもしれないね

尾形「それじゃ〜、あの御札は・・・

透明「君から、御幸つまり、幸せそのものを奪い

   はじめていたということだね


尾形「ひえ〜っ

透明「護符札赤光は、奪う相手を御札が決めてしまうから、

   ターゲットがセットされると御札の呪詛解除は

   難しくなる


   だから、私のところに送ってもらっても、

   時間をかけて解除しなくちゃならないんだ

尾形「その間は・・・また、あんな状態に・・・

透明「それは大丈夫私のところに送ってもらえれば

   結界を敷いて、影響が出ないようにするから

尾形「よ、よかった〜ありがとうございます



後日、尾形くんの実家から御札が届き、

私は、呪詛解除に数週間かかった・・・。



ちなみに、皆さんがもし古い御札や護符をもって

いた場合

その御札や護符を2年過ぎない内に、神社や仏閣に

お返しするように心がけておきましょう


護符札赤光は、全てのモノに言えるものでは

ありませんが、安全のため覚えておいてくださいね



御札や護符の種類によっては、一生持って

  いても大丈夫なものもありますので、

  効果の程は、いただいた場所で確認して

  くださいね



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



田端「きゃ〜〜〜〜〜〜っ


田端さんが頭を抱え悶絶している


透明「ビンゴだねいよいよ本番だぞ

   準備はいいか

 陣「お、おう

 円「う、うん

 怜「OK


私は、最後の蝋燭を吹き消す






               続く・・・。

   




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百忌怪談・17

2013年09月07日(土) 8時00分
百忌怪談・17





透明「(田端さん、苦しそうだ早く話を

    終わらせなくちゃ
)」


私は、田端さんを横目に話を続ける・・・。



透明「皆は、護符札赤(逆)光(ごふふだしゃっこう)

   という言葉を知ってる

   この話は、私が占い師として5年目に

   入る頃のお話です



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜




その日は、朝から胸騒ぎがする変な日だった・・・



カランカラン


透明「こんにちは〜

尾形「・・・こん・にち・は・・・。」

透明「お、尾形さんどうしたの

   顔色真っ青だよ

尾形「・・・ちょっ・・と・・・調子が・・・

透明「と、とにかく中に入って

   そこのベッドで横になっていて

尾形「・・・す、すみ・ま・せん・・・。」


私は、治療用に鑑定室においてあるベッドに

尾形さんを寝かせる・・・。



尾形 勇(おがた いさむ)さん 

34歳 会社員


彼は、元気が取り柄の営業マン

いつも元気すぎて先走ってしまい、色々と

失敗をしてしまうような、パワフルな男性

なのだが・・・


透明「少し、お腹を触りますね

尾形「は、はい・・・。」

透明「(・・・気の流れが無茶苦茶になってる)

   尾形さんこんな状態になったのって、

   いつから

尾形「そ、それが・・・先・週・・・。

   実家の・・・秋田に帰ってから・・・

   調子が・・・おかしく・なっちゃって・・・


透明「その時、何か変な感覚とかに襲われる

   ことってなかったかな

尾形「・・・・・そ、そういえば・・・。」




尾形さんの急変の理由とは






               続く・・・。





   

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百忌怪談・16

2013年09月05日(木) 8時00分
百忌怪談・16





透明「(そろそろ、仕掛けてみるか)」


私は、淡々と話を続けていた


 円「(透明、仕掛けだした・・・。)」

 怜「(私も田端さんから目を離さない

   ようにしなくちゃね
)」


その話は全て田端さんに影響を及ぼして

いる可能性があるモノを探るための罠


今のところは、反応はないが、徐々に

さきほど施した術式が解けてきている


坂下「重美

田端「はあはあはあはあ

母親「重美

田端「だ、大丈夫・・・まだ、平気

 怜「苦しければ、横になっていていいよ

田端「は、はい



25話目終了

後、3話・・・ここからが本番

私が予想しているものが正しければ、この3話で

確実に反応があるはずだ



26話目終了


 円「・・・まだ・・・ね・・・。」


27話目終了


 怜「・・・後一話・・・



もっとも可能性の高い、28話目の話が始まる



透明「それでは、最後の話です

   これは、皆さんの家でも起こりえる話

   人が願い信仰し、身近にある対象物の話

   古くから当たり前のようにそこにあるそのモノは

   いつしか、人を祟り、呪いのようにジワジワと

   身体を侵してゆ
・・・。」

田端「・・・ううっ・・・うううっ・・・。」

 円「(反応した)」

 怜「(いよいよね・・・。)」

透明「話が終わるまで、田端さんを

   しっかり押さえていて

 円「了解

 陣「おう

 怜「うん




いよいよ、今回の元凶登場

次回、全ての謎が解き明かされる・・・。





 
             続く・・・。







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百忌怪談・15

2013年09月03日(火) 8時00分
百忌怪談・15




透明「昔から、良い言葉を使う人は

   良いことが返ってくると

   言われている


   誰しもが親に教わることだけど

   悪い言葉を使うと怒られたり

   注意されたりしたのを覚えてない

坂下「はい汚い言葉や悪い言葉を

   使ってはいけないと言われました

田端「そういえば、私もよく・・・。」

 陣「確かに、そう言う言葉は周りに

   不幸にするもんな〜


透明「うんでも、それだけじゃない

   その言葉は人の心に残り、その人の

   印象すら変えてしまう力がある

   もともと、言葉というものには、

   その場で状況をひっくり返すほどの

   力があるよね


 円「そうよね呪文もこの言葉の応用

   みたいなものだもんね

透明「良い言葉を使えば、良くなり

   悪い言葉を使えば、悪くなる

   とっても当たり前のことなんだけど、

   人の感情は複雑で、なかなか良い言葉を

   使う機会すら、あえて自分自身で作らなければ

   発することも少なかったりする



一同、沈黙・・・。

皆、今までの自分の言葉を振り返っているようだ



透明「ま、まあ、そんなに難しく

   考えることでもないよ

   言の葉ばしりは、そんな言葉の力を

   簡単に使えるようにした自分で出来る

   開運方法と考えてくれればいいよ


坂下「は、はい

田端「はい

透明「それじゃ〜、言の葉ばしりのやり方

   説明しようか

 陣「おう待ってました

透明「まず、約束事

   決して悪い言葉を選ばないこと

   当たり前のことかもしれないけど、

   これから教える方法は、他者に影響

   を及ぼすものではない
ので、必ず

   自分に返ってくると覚えておいて

   くださいね

坂下「はい

田端「は、はい

透明「それじゃ、先ずは、言葉を決めましょう

   自分がなりたいもの、他者からこう

   想われたいとか、人に好かれたいなど

   具体的に決めようね

田端「・・・何にしよう・・・。」

 陣「お、俺決めた

坂下「・・・はい決めました

田端「うんこれにしよう

透明「よしでは、その言葉を言う時間

   計ろうか

 陣「じ、時間そんなに長くないぞ

透明「そうだろうね

田端「えっ

透明「短くても、自分の言葉の時間は知って

   おくこと


   たとえそれが一秒でもね

坂下「

透明「それじゃ〜、方法だけど

   まず、その言葉を24時間ビッチリ

   言い続けよう


 陣「えっ

田端「24時間

透明「言の葉ばしりは、時間を埋め尽くす

   ことで起こる言霊なんだ

   だから、一日を同じ言葉で埋め尽くす

   必要があるんだよ

 陣「無理だよ〜

坂下「さすがに、隙間なく24時間は・・・

透明「まあ、一日でやろうとすればそうだよね

   でも、言の葉ばしりにはルールがあるんだ

田端「ルール

透明「時の流れには遁(とん)というモノがある

 陣「とん

透明「一日の流れを12時間に分け、

   陰と陽の構成を遁の流れにのせて考えれば
・・・。」

坂下「

田端「

 陣「

透明「・・・ま、まあ、簡単に説明すると

   24時間を12時間で区切り、表の時間と

   裏の時間に分けるんだ


   例えば、今日のお昼12時から夜中の12時

   までを表の時間とすれば、夜中の12時から

   次の日のお昼12時までの時間を裏の時間とする

   この時間の表と裏は、常に昼の12時で区切られ

   そこから24時間を司る流れに戻って考えるんだ裏の時間は

   次の日の昼12時を過ぎても夜中の12時までは

   裏の時間として、24時間を司るということになる


坂下「え、え〜っと・・・

田端「う〜ん・・・

 陣「全然わかんねぇ〜よ〜

透明「・・・ご、ごめん

   う〜んと、よし陣でもわかるように、もっと簡単に

   説明すると

   お昼の12時から言の葉ばしりを始めて、夜中の12時

   で一度終了させる

   次の日のお昼12時からまた、言の葉ばしりを行なえば、

   表裏は逆転し、夜中の分の12時間を補えるように

   時間の概念はできているものなんだ


田端「あっそういうことか

坂下「ごめんなさいやっとわかりました

 陣「えっえっ

透明「・・・・・

 怜「要するに2日間、お昼の12時から夜中の12時

   まで言の葉ばしりをすれば、夜中はやらなくても

   大丈夫ってことだよ


 
 陣「おおそういうことか

透明「サポートありがとう怜

 怜「いえいえ

透明「え〜っと、それと、言の葉ばしりは本来1日・2日

   で行なうモノでもないんだ

   言葉は紡ぎ蓄積することで効果を発揮する

   何日・何ヶ月・何年かけてでも、24時間という

   時間を隙間なく埋め尽くすことができれば

   言の葉ばしりは、実際に自分自身に返ってきて

   願いを叶えてくれる力になるんだ

坂下「凄いだから、言葉の時間を計るんですね

田端「それなら、時間をかけてでも出来るかも

 陣「う、うんなんとなく理解できたぞ

   でも、大変だな〜

透明「確かに、わざわざ時間を計って時間を埋めるのは

   大変な作業かもしれないけどね

   言の葉ばしりは、短い時間で行なうもよし

   長い時間をかけて、毎日確実に言葉を紡ぎ

   想いを達成するもよし


   やり方は、あくまでも言葉を発するという

   簡単な方法だから、焦らず行なうといいよ

坂下「はい

田端「やってみます

 陣「おう

 怜「透明そろそろ・・・。」

透明「うんそれじゃ〜、続きを話そうか




皆さんも言の葉ばしり、試してみてね





       
               続く・・・。

   






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百忌怪談・14

2013年09月01日(日) 8時00分
百忌怪談・14




 円「言の葉ばしり

 陣「

 怜「聞いたことない・・・。」

透明「多分、皆分野が違うからね

 陣「早く続きを聞かせてよ

透明「うん



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



友子「ことのはばしり・・・って

透明「言の葉は、紡ぎ紡がれゆく年の

   時の螺旋に隙間なく、結いし我が身に

   降りかかる
・・・。」

友子「

透明「これは、言の葉ばしり

   つまり、言葉の力である言霊を

   知らずに使ってしまった恐ろしさを

   句にしたもの
なんだけど・・・。」

友子「

透明「簡単に説明してみるね

   言の葉つまり、紡がれて行く言葉は

   時を隙間なく埋めることで力を持つ

   言霊となりえる


   その言霊は強い力で唱えたものの身に

   降りかかってくる


   その言葉が良い言葉であれ悪い言葉であれ、

   自分自身から発せられた言葉には、不思議な

   力が宿るということなんだよ

友子「ことばのちから・・・。」

透明「言の葉ばしりは、誰にでも出来る言霊として

   昔からまじないなどにも多く使われてきた

   ものなんだ

   多分、友子さんのお母さんは、知らずに

   言の葉ばしりが起こってしまったのだと思う


   本当に望んでいるワケではなかった

   最愛の娘を失うという結果に、きっと、

   お母さん自身も苦しんでいるはずだよ

友子「・・・・・でも、おかあさんは・・・。」

透明「言葉というのは、口から出たものが全てじゃない

   想いと言葉は別ものなんだよ

   いなくなればいいのにこの言葉だって、

   いなくならないとわかっているから出る

   言葉なんじゃないかな

友子「

透明「人間は、その言葉の裏に別の感情が隠れている

   ことが多いものなんだ

   例えば、嫌いという言葉を使うとき、

   果たして本当に、その人を認めていないのかな

   もし、本当に嫌いなら、嫌いと言う必要もない

   その人に告げるということは、嫌いという言葉を

   投げかけることで、何かに気づいてくれるという

   期待があったり、変わってくれることを望んで

   いたりしないかな


友子「そ、そういえば・・・。」

透明「友子ちゃんもそう

   友子ちゃんがもし、お母さんに対する怨みが

   あるのならば、それはお母さんに気づいて

   もらいたい
友子ちゃんが苦しかったこと

   傷ついていたことをわかってもらいたかった


   からなんじゃないのかな

友子「・・・・・。」

透明「言の葉ばしりは、その言葉を紡いだ人間に

   返ってくる言霊

   いなくなればいいという自分の言葉が

   裏返り、いなくなるという現実を招いて

   しまった

   きっと、お母さんは自分の言葉が友子ちゃんを

   追い詰め、娘を失ってしまったことへの

   強い後悔に苛まれていると思うんだ・・・

   友子ちゃん

   友子ちゃんは、今でもお母さんを許せない

友子「ぐすっ・・・そんなこと・・・ないです・・・。

   わたしは・・・おかあさんが・・・だいすき

   だったの・・・わかってほしくて・・・

   きづいてほしくて・・・ぐすっ



今までの強い怨みの根本は、母親への愛情の裏返し

友子ちゃんは、自分の中にくすぶっていた感情を

理解し、黒く固まりかけた感情を洗い流してゆく・・・。


友子「わたしは・・・どうしたら・・・。

   おかあさんを、すくえますか・・・ぐすっ



優しい子だ



透明「それはね、友子ちゃんがちゃんと成仏する

   ことだと想うよ


   きっと、友子ちゃんが成仏をし、あの世で

   幸せな暮らしをしていれば、きっと、

   お母さんの中にある後悔も徐々に楽になって

   ゆくと思う・・・

   もし、友子ちゃんが望むなら、私があの世まで

   送ってあげるけど、どうする


友子「おねがいします・・・。」


私は、この後、友子ちゃんをあの世へ送りとどける



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 陣「ぐすっええはなしや〜っ

 円「言の葉ばしりか・・・。」

 怜「・・・・・。」

坂下「あ、あの〜

透明「んっどうしたの

坂下「ごめんなさい・・・さっきの言の葉ばしりって、

   良い言葉を言えば、良い力が返ってくると

   いうことですか


透明「くすっ興味ある

坂下「は、はい

田端「わ、私も

 陣「はい


・・・何で、お前も便乗しているんだ


透明「う〜ん・・・よしわかった

   言の葉ばしりの使い方、伝授しよう




次回、言の葉ばしりの使い方公開で〜す





        
          続く・・・。




   



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百忌怪談・13

2013年08月30日(金) 8時00分
百忌怪談・13





透明「殺されたって・・・誰に

友子「・・・たぶん・・・ははおやに・・・。」

透明「お、お母さん

   それに、多分って

友子「わたしにも・・・よくわからない・・・。」

透明「思い出せる範囲でいいから、

   話を聞かせてくれないかな



友子さんは、当時中学3年生

どこにでもいる、普通の女子中学生だった。

家も中流家庭で弟と両親、友子さんの4人家族

特に目立ってトラブルもなく、平穏な毎日を

過ごしていた・・・。

しかし、彼女にはひとつだけ悩みがあった

それは、母親の口の悪さ・・・。

長女ということもあり、母親は友子さんには

厳しく教育を課していたようだ

そして、事ある事に言う言葉が・・・。

あんたなんて、いなくなればいいのに

もちろん本気でないにしろ、言われた友子さん

には、心に深く傷が残ったに違いない

そんなある日・・・。

家族で出かけた行楽地で、知り合いの家族と

合流した友子さんは、キャンプ場の夜

母親同士の会話をたまたま聞いてしまう


母親「まったく、女の子っていうのは

   言うことも聞かなくて、本当に

   嫌になる


友達「うちもそうよ

   男の子は素直でいいのにね〜

母親「本当娘なんて、いらないわよ〜



その言葉を聞いた友子さんは、突然意識が

混濁する感覚
にとらわれ、意識がハッキリした

ときには、キャンプファイヤー用に用意された

灯油を頭からかぶり、火の中へ




友子「わたしは、死ぬ気持ちなんて

   なかったの・・・でも、気がついたとき

   全身に、火がまわって・・・ううっ


透明「友子さん落ち着いて

   深呼吸深呼吸今、その感情にのまれたら

   また、苦しい想いをしなくちゃならないから

友子「は、はい・・・。」

透明「しかし・・・多分それは、言の葉ばしりだね

友子「ことのはばしり




言葉の力・・・。

次回、言の葉ばしりを説明します






             続く・・・。










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百忌怪談・12

2013年08月28日(水) 8時00分
百忌怪談・12






代わって〜〜〜〜っ代わって〜〜〜〜っ

 代わって代わって代わって代わって


足にしがみつき、もの凄い力で私の足を引っ張る

女性を見下ろし、私は
・・・。



透明「・・・・これっ


ポカッ


 霊「あうっ


頭にチョップをする透明先生・・・。


透明「いつまでも、足にしがみつくな〜

   ちょっと帰る準備で結界を外したからって

   油断も隙もない

   話があるなら、ちゃんと髪をかき上げて

   目をみて話す


 霊「ううっ・・・。」


正直、貞子バリに顔の見えない状態はいただけない

私はその場に座り込んで、相手のかき上げた髪の先に

ある目をしっかりと見つめて話しはじめた



透明「な〜んだ綺麗な顔じゃない

   もっと自信をもって顔をだしなよ



彼女の顔は焼けただれ、右耳から頬にかけて

皮膚がとけている状態だった



 霊「ううううっ・・・・。」

透明「それで何か話したいことがあったんでしょ

   話してみてごらん

 霊「ひさ・・だ・・・とも・・・こ・・・。」

透明「久田 友子さんていうんだ

   よろしくね

友子「・・・くるしい・・・の・・・。」

透明「そっかその姿じゃ、苦しいままだよね

   それじゃ〜今から言うことをやってごらん

   先ずは、生きていたときみたいに、深呼吸

   吸って〜〜〜 吐く〜〜〜

   呼吸はできなくても、するつもりでね

   次に、自分が一番綺麗だったときの姿

   想像してごらん

友子「・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・。」


彼女の姿が徐々に変わってゆく

私も、少しお手伝いをする・・・。


透明「(オン・ギニ・ヤタ・・・・・・・。)」

友子「・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・あ、あれっ・・

 
   ・・・くるしくない


わ、若いな〜

姿を取り戻した彼女の姿は、見た目的にも

10代の少女だった


透明「もう大丈夫だね

   改めまして私は透明といいます


名前を告げる危険性はあるが、彼女の場合

もう大丈夫だろう


友子「あ、あの・・・ごめんなさい・・・

透明「大丈夫だよさっきまでは、何かに

   とらわれていたようだったから、

   逆に一番苦しいときの姿のまま

   なっていたんだと想うよ

友子「・・・・・・・・。」

透明「友子さん君は、さっきまで強い恨み

   とらわれていたように思えたのだけど

   ・・・話してくれないかな

友子「・・・わたし・・・ころされたんです

透明「えっ



衝撃の告白

次回、全容が明らかに





              続く・・・。

   





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百忌怪談・11

2013年08月26日(月) 8時00分
百忌怪談・11




透明「これは、5年前の冬の日の話・・・。」

 陣「ゴクリッ



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



その日は、東京でも珍しく雪の降る日だった


透明「はぁ〜寒い寒い

   今日の鑑定終わり早く帰って

   温かいモノでも食べよう


カラン!カラン!


透明「あれっ

   今日は、もうお客さんはいないはず・・・。」


予定表を見ながら、再度今日の予定

確認する・・・。


透明「おかしいなやっぱり今日は、

   ここまでだよな〜


私は、扉を開け玄関を確認する・・・。


透明「・・・誰もいない・・・気のせい


きっと、風で扉が揺れたのだろう

私はそう思いながら、扉を閉める・・・。


透明「ゾクッ


い、今、目の端に何かがいたような・・・

私は、扉の隙間から、扉の裏を覗き込む


透明「・・・・・誰もいない

   気のせいか


そう言い振り返った瞬間


代わって〜〜〜〜っ!!代わって〜〜〜!!

 私と代わって〜〜〜!

 私の代わりに死んでくれ〜〜〜〜っ


振り返った私の目の前には、長い髪で顔が

覆われ、真っ赤な服を着た女性が私の足に

しがみつきながら、しきりに代わってくれと

叫んでいる


その真っ赤な服は水気を帯びており、

その色が彼女の血液で染められたものだと

いうことが一目でわかる




〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 円「ちょっ、ちょっと

 怜「・・・・・

 陣「お、おい・・・出だしから・・・

母親「

坂下「

田端「


all「怖いよ〜〜〜〜〜っ


透明「へっそう

 陣「いきなり過ぎない・・・

 円「あ、あんた、話し方怖すぎ

 怜「・・・稲川○○かい

透明「えっえ〜っとそれじゃ〜止める

 陣「逆に気になるわい

 円「普通でいいから普通で

透明「わ、わかったよ淡々としゃべるから

 陣「よ、よろしく






        
            続く・・・。






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百忌怪談・10

2013年08月24日(土) 8時00分
百忌怪談・10




田端「そ、そんな・・・イタッ

透明「田端さんまだ、無理はしないでね

   今はあくまでも一時的に回復している

   だけで、根本的な解決には至っていないから

   それよりも、今の内に中に入って

   例の部屋に来てくれるかな


田端「は、はい



坂下さんとお母さんは、田端さんの肩を支え

家の中へ・・・。

キョウダイ達が待つ例の部屋へと連れて行く



 怜「お帰り・・・どうだった

透明「うん確実に何かの影響は受けてるね

   ただ、今は一時的に遮断しているから

   大丈夫だけど、またすぐに影響を受け始める

   はずだから、今のうちに彼女の周りに

   特殊な結界を引く必要がある

 円「・・・・な〜るほど〜

   円ちゃんの出番ってワケね

 怜「よろしく

 円「オ〜ケ〜



円は、田端さんの周りに結界をはる・・・。



透明「準備は整ったねそれじゃ〜、続きを

   始めたいんだけど怜の話は他の人には

   ちょっと・・・

 怜「・・・・そう

透明「う、うんだから、後は私が残りも含めて

   話をするよ


 円「そ、それがいいね

 陣「お、おうそうしよう

坂下「

田端「

母親「

 怜「・・・チッ



そんなこんなで、怜の残り3つと自分の持ち数

25話を請け負った私は、さっそく話し始める



透明「これは、どんな人にも起こりうる話

   極々当たり前なことだけど、意外と

   気づいていない言葉の力の話・・・。」




いよいよ透明の話が始まる

次回、少し怖いがタメになるお話

期待していてね〜






             続く・・・。






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百忌怪談・9

2013年08月22日(木) 8時00分
百忌怪談・9




透明「・・・ゲートキーパー・・・

   大変な仕事だな・・・。」

 円「・・・うん・・・

 陣「・・・・・俺だけ・・・

透明「


陣くん、まだ気にしてたのね



 怜「さてと、次はもっと精神的にくるやつ

透明「(別に、精神的にこなくてもいいんだけど)」


この後、怜の話に一同顔面蒼白・・・。

あまりにもオドロオドロシイ話が多すぎて

ここでは紹介できないほどだった・・・



 怜「ふ〜っ後、3つ・・・。」

 陣「れ、怜もう少し軽いのないの

 円「な、なんだか、気分が・・・

透明「さ、さすがにきつくなってきた



その時・・・。

坂下「透明先生

透明「あっ坂下さん、お帰りなさい

   どうでした

坂下「それが・・・玄関にいるんですけど

透明「やはり、家の中まで入れませんか

坂下「えっ

透明「多分、田端さんに影響を及ぼしている存在は

   この家のどこかに今もいるんだと思います

   だからこそ、自分の正体がばれないように

   影響が強すぎる家の中には入れないように

   していたんだと思います


坂下「だ、だからあんなに抵抗して・・・


よく見ると、坂下さんの腕にはアザのようなモノが

多分、田端さんを連れてくるときに抵抗された

のだろう・・・


透明「よく連れてきてくれたね

   大変だったでしょうありがとう

坂下「そんな、お礼なんて・・・

   重美は、私の小さい頃からの親友なんです

   いつも明るくて、人見知りだった私を

   いつも助けてくれて


   今度は、私が

透明「うん助けよう

   確か、玄関だったよね

坂下「は、はい

透明「怜少し中断していいか

 怜「蝋燭さえ燃えてれば、大丈夫

透明「ちょっと、席を外す



私は、坂下さんと共に玄関先へ・・・。

そこには、頭を抱えうずくまっている田端さんと

彼女のお母さんらしき人が
・・・。


田端「ううっ・・・。」

母親「千夏ちゃんさっきから重美の様子が

   おかしくて

坂下「重美

田端「ううううっ・・・・。」

透明「(なんだろう、この反応・・・まさか)」

田端「ううっ・・・ううううっ

透明「お母さんですね私、透明と申します

   重美さんには、何かが取り憑いています

   ここは、私に任せていただけませんか

母親「は、はい千夏ちゃんから話は聞いています

   何卒宜しくお願いします

透明「坂下さん重美さんを後ろから押さえて

   おいてください

坂下「は、はい

透明「(人貫奇門遁甲術、傷門から入り死門

    生門を開く
)」


私は、田端さんの身体にある天穴に気を打ち込む

これで一時的ではあるが、彼女に影響を及ぼしている

モノの支配から抜け出せるはず・・・。



母親「重美

田端「ううっ・・・あれっ・・・。」

坂下「重美

田端「夏ちゃん


坂下さんは、一時的に正気を取り戻した田端さんに、

今までの経緯を話す
・・・。




    
            続く・・・。





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百忌怪談・8

2013年08月20日(火) 8時00分
百忌怪談・8




 円「・・・・

 陣「でどうなったんだ

 怜「それから数ヶ月したある日・・・。」



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


その日の私は、隠者の森を何気なく眺めていた。



 怜「・・・・・今日も、特に異常は無し・・・

   はぁ〜ただ見張るっていうのもな〜

   ・・・・・・退屈・・・・・。」


私は、師匠に言われた聖域の監視は続けて

いたが、特に何もない日が毎日続くだけ

ますます、この能力の意味合いを見出せなく

なっていた


 怜「はぁ〜今日は終わり

   そろそろ、バイトに行かなくちゃ


外へ出かける支度をし、家の玄関を出る・・・。


  「チクッ


 怜「・・・・


突然、目の奥が痛くなる・・・。


 怜「あれっ疲れてるのかな〜

   目の使いすぎ


何か違和感を感じながらもバイトへ行こうと

歩き始めるが・・・


  「チクッ

 
 怜「・・・・な、何これ

   目の奥が痛い・・・。」


片眼を押さえて座り込む私は、何か嫌な

予感を感じ、その場で能力を解放する・・・。


 怜「・・・あれ痛くない・・・。

   聖域を視てる分には痛みはないのかな

   ・・・

霊魂「た・・・す・・・け・・・

   ぎゃ〜〜〜っ

 怜「


突然、目の前に現れた霊魂の頭が吹き飛ぶ

その後ろには、大きな黒い固まりが霊魂の頭を

貪るようにススっている


 怜「ドクンドクンドクンドクン


鼓動がはち切れんばかりに警告を出している

目の前で起こっている事柄が、受け止められず

頭の中が真っ白になる・・・。


霊魂「たっ、た、すグブッ

 怜「


今度は後ろから

後ろを振り返ったときには、その霊魂の下腹部が

引きちぎられ、その後ろにいる黒い影に

飲み込まれてゆく
・・・。


霊魂「ママ〜たすけ・・・ブチッ

 怜「ダ、ダメ〜〜〜〜〜ッ

   もう止めて〜〜〜〜っ


私は、生まれて初めて心の底から、腹の底からでる

大きな声を出して叫んでいた


 怜「ブチッン出て行きなさい

   ここから

   出て行け〜〜〜〜〜〜〜〜っ

悪鬼「

羅刹「

 
一体、何が起こったのか

突然、凄まじい力で空気が流れだし、その場にいる

悪しき存在を押しつぶす

破片となった悪しき存在は、聖域の外へ吹き飛ばされ

視えなくなっていた・・・。


 怜「ごめんなさい・・・グスッ・・・ごめんなさい

   私が、ちゃんと視ていなかったから・・・グスッ

   ごめんなさい・・・・


私は、無惨に飛び散った霊魂の腕を抱えながら

後悔と恐怖に泣き崩れてしまった・・・。



ガーディアンとしての仕事

聖域内でのその力は無敵

しかし、ゲートを常に監視していなければ、

悪鬼羅刹は平然と侵入してくる・・・。

私が監視をしていなかった時間は、悪しき存在にとって

聖域を穢し、捕食するにはかっこうの時間だったのだ


忌念障気の約定を結びし契約者の霊魂を喰らいにくる

悪しき存在は、私が視ていない隙に霊魂を喰らい

ついでに、その場にいる霊魂をも貪り喰う・・・。


私はこの後、右の目を聖域に捧げる

右目だけは寝ている間も、常に聖域を監視し続ける

ことができるように・・・

そして、もう二度と

     目の前で犠牲が出ないように
・・・。






           続く・・・。









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百忌怪談・7

2013年08月18日(日) 8時00分
百忌怪談・7




和泉「これでどうですか


和泉さんは、お父さんの写真を私に

渡してきた・・・。


 怜「・・・はいこれで大丈夫だと

   思います・・・ところで、私は

   何をすれば

師匠「おおそうだよな

   怜にはこれから、霊界、聖域を視て

   もらって、和泉さんのお父さんが

   ちゃんと成仏できているかどうか


   隠者の森にお父さんの銀の木があるか

   を視てもらいたいんだ

 怜「なんだ、そんなことですか

   わかりましたすぐに探します


私は、言われたと通りに和泉さんのお父さんを

探しにかかる・・・。


 怜「・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・・
 
   ・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・。」


何分経ったのだろう

霊界の隅々、隠者の森の隅から隅まで探すが

・・・・・・見当たらない


 怜「・・・・・先生・・・いないです

師匠「間違いないのか

 怜「は、はい

和泉「本当にいないのですか

 怜「は、はい

師匠「ふ〜ん・・・・やはり最悪は考え

   ないといかんか〜

 怜「最悪って

師匠「忌念障気・・・。」

 怜「な、何ですかそれ

師匠「人は、追い詰められると間違った

   選択をすることもあるということさ


和泉「

 怜「

師匠「忌念障気とは、ある特定の条件を揃え

   悪鬼や羅刹、悪魔と契約する方法だよ

   忌まわしき念は障気を生み、その気を

   悪しき存在に差し出す・・・。

   悪鬼や羅刹、悪魔といわれる存在の中には

   その障気を餌とするものもいる


   呼び出した悪しきものに、己の願望を

   伝え、そのようになる手伝いをさせるが、

   その代償は、自分の死後の魂と引き替え

   となり、その願いが成就すれば死後

   その魂は喰われ、未来永劫苦しみの中

   魂の寿命を待たなければならない


和泉「やはり親父は・・・

師匠「残念ながら・・・。」

 怜「そ、そんなことって

師匠「怜その諸行を防ぐ方法がひとつだけある

 怜「

師匠「それは、ゲートキーパーが聖域をしっかりと

   管理し、悪しき存在の侵入を防ぐという

   ことなんだよ


 怜「

師匠「ゲートキーパー能力は、めったに現れる

   ことのない能力・・・。

   先代のガーディアンが亡くなってから

   聖域は荒れ放題だ

   忌念障気は、魂が肉体から解放され

   隠者の森に入り、そこで喰われてしまう

   お前がその侵入を防ぐことができれば

   多くの人を助けることができるんだ

   もちろん、悪しき存在は忌念障気の契約を

   していなくても、魂が無防備になる聖域に

   侵入し、魂をあさったりもする
・・・。

   お前には未だ、受け止めるだけの覚悟は

   ないかもしれないが、この世でそれが

   できるのは、ゲートキーパーの能力しか

   ないと言うことを覚えておきなさい

   後は、私がやるから、お前は下がっていいよ

   ありがとうな


私の能力・・・。

この忌まわしい能力には、意味がある

私は、初めて聞くこの能力の活用方法に

とまどいを隠せなかった



そして、数ヶ月が経ち・・・。

ついにその日はやってくる






            続く・・・。






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百忌怪談・6

2013年08月16日(金) 8時00分
百忌怪談・6




 怜「透明は知ってると思うけど、二人は、

   忌念障気(きねんしょうき)って、知ってる

 円「

 陣「知らないな〜

透明「いきなりそこから話すの

 怜「忌念障気っていうのは、忌むべき念から生じる

   障気=毒気のこと
・・・。

   この話は、私がゲートキーパーとして

   仕事をはじめた頃の話・・・。

 




〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



当時の私は二十歳になったばかりで、

この世の理やあの世のことなんて、どうでもよかった

それでも、ガーディアンとなったのは、自分でも

押さえられない能力を制御するため、そして、

この能力が何のためにあるのか知るためだけに

ゲートを見守っていた


ある日・・・

道場にいた私は、突然師匠に呼び出される


師匠「お〜い

 怜「は〜い何でしょう

師匠「お前にお客さんだよ

 怜「お客


そこには、初めてみる白髪の男性がいた。


和泉「おお〜この子・・・いやこの方が

   ゲートキーパーの・・・。」

 怜「・・・・・怜ですどうも・・・。」

和泉「怜先生

 怜「せ、先生

師匠「くくくくくっ・・・。」

 怜「・・・先生、笑いすぎ

師匠「悪い悪い和泉さんは、私の知り合いの

   政治家さんだよ

   お前に力を借りたいらしいんだ

 怜「

和泉「じ、実は・・・。」


和泉さん曰く・・・。

先月、彼の父親が亡くなり、亡くなる前に

非道く怯えて言い残した言葉が気になって

師匠に相談に来たらしいのだが・・・。


師匠「まあ、この手のことは、怜が適任だから

   お前にまかせるよ


・・・なにか、違和感がある


 怜「・・・先生、試してます

師匠「あははっそんなわけないじゃないか〜

   ハッ・ハッハア〜ッ

 怜「わ、わざとらしすぎる

   ところで、和泉さんお父さんは何て

和泉「ええ

   死にたくない死んだら喰われると・・・。

   何度も何度も言っていました

 怜「・・・死んだら、喰われる・・・。」

師匠「二コッ

 怜「・・・調べてみます

   お父さんの写真か、遺品はありますか



私はこのとき、これから起こる恐怖を

知るよしもなかった
・・・。







         続く・・・。

  




ゲートキーパーとは

  silver forest (隠者の森)・6 参照






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百忌怪談・5

2013年08月14日(水) 8時00分
百忌怪談・5




円「私は、クライアントと待ち合わせて

  ある村の奇怪な現象について調べる

  ことになったの・・・

  その村では、五年に一度の奉納祭に

  必ず、霊感がなくても神を視られる

  子供が出てきて、その子供を次の

  神事まで神の子として崇める風習が

  あるというのだけれど
・・・。」

 陣「ふんふんで、でっ

 怜「うるさい

 円「クライアント曰く・・・。

   その神事にかかわった子供は、必ず

   次の神事まで生きられないらしくて・・・。

   それも、全ての子供の内臓が腐っていた

   いう話なの・・・。」

 陣「うっ

 円「そんなことが続いて、その神事は中止

   されることになったのだけど、中止した

   直後から、村に災いが頻回に起こるように

   なってしまい、神事を復活させなければ

   ならないのか
このまま、村が滅ぶのを

   待つのか
選択が迫られていたんだ・・・。」

 陣「・・・・・ゴクッ

 円「クライアントは、その村の人なんだけど、

   かなり切羽詰まっていた様子で、私も何か

   嫌な感じがしていたんだ

 怜「・・・・。」

 円「その後、村に到着した私は、村の祭壇と

   その周りをくまなく調べたんだけど、

   特に問題は見あたらなくて、仕方なく

   村の役場で過去に行なった神事の資料

   読ませてもらっていたの

   その時村の端の方からとてつもない

   負の波長を感じて、その場所に行って

   みたのだけど

 陣「うん、うん

 円「そこには、もう使われていない井戸

   あって・・・。」

 陣「ゴクリ・・・。」

 円「その蓋を開けてみたら

 陣「

 円「井戸の奥の方から声が聞こえてくるの

   怨んでやる〜っ潰してやる〜っ

   腐らせてやる〜っ喰らってやる〜っ

   ってね

 陣「ひ〜ぃ

 怜「もう陣うるさい

 陣「だ、だってよ〜

 円「それから私は、その井戸から聞こえてくる

   声をたどって、その声の主というか、

   呪いの言葉の源を探ってわかったことが

   あったの

   その声は、まだ、7、8歳の子供の声

   霊ではなく、やっぱりその場についた

   ものすごい呪い要するに、この井戸で

   亡くなる前に残した言葉が呪いとなって

   村に降り注いでいたということなの


   その後も調べてみたんだけど、どうも

   今回の原因はやはり神事によるものが

   大きくて、今の神事とはまったく別のモノ

   つまりその昔、この地に降り立った神に

   神を感じられる子の内臓を捧げたことから

   はじまっていて、内臓を生きたまま抜かれた

   子供は
その井戸に投げ込まれていたという

   とんでも無い事実があったんだ

 陣「うえ〜〜〜っ

透明「・・・・・。」

 円「それがわかってから、クライアントにその

   事実を伝えて、専門家にその井戸の浄化と

   鎮魂を頼んでから、呪いとなってしまった

   子供達の声をデスペルした
のだけど、

   なんだか、心にしこりが残る嫌な仕事

   だったな〜


 怜「・・・・・・よっ

   専門家あんたも大変だね〜

透明「ほっとけ

 陣「・・・・・

透明「んっどうした

 陣「い、いや


陣くん、自分の仕事と比べちゃだめだよ



落ち込んでいる陣くんは置いておいて、

円の話は続き・・・


 円「はあこれで、私の話は終了ね

 怜「次、私・・・。」




怜の怖い体験談がはじまる・・・。






               続く・・・。

   



   

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百忌怪談・4

2013年08月12日(月) 8時00分
百忌怪談・4




陣くんが話している間に・・・。



透明「坂下さん

坂下「はい

透明「今、その田端さんて、この場に呼べるかな

坂下「えった、多分

透明「この話が終わって、田端さんに影響を

   及ぼしているものを断定するためにも

   できれば、その子を連れてきておいて

   もらえると助かるんだけど

坂下「わかりました直ぐに連絡して連れてきます

透明「あっでも、急がなくていいよ

   多分、後3、4時間はかかるから

坂下「は、はい



私は、坂下さんに協力を願い、田端さんを連れ出す

ように要請坂下さんにこの部屋から出てもらう

彼女が部屋を出てから直ぐに、部屋に結界を引き

戻ってきた彼女たちの安全を確保することにつとめる




 陣「ということだ・・・はぁ〜これで9個目

   ふっ〜それじゃ〜次は・・・。」

 円「・・・あんた、ロクな仕事してないね

 陣「えっそう

 怜「少し、不憫です・・・

 陣「ええ〜っそうなのか透明

透明「えっい、いや〜、そんなこと無いんじゃないの

 陣「そうだよな〜女性陣うるさいよ

透明「まあまあ、次に行こうよ

 陣「おう次は正真正銘本当の話だ


おいおいそれじゃ〜今までの話は嘘の話に

なっちゃうだろうが

本当に、大丈夫か〜



しばらくして・・・。


 陣「はあはあよ〜しこれで25話

   俺の番は終わったぞ〜ふっ〜〜〜っ

透明「それじゃ〜次、誰が話す

 円「透明と怜の話は怖そうだからわ、私が行く

 怜「円の赤裸々な私生活の話でもいいよ・・・。」

 円「な、なにいってんのよ

 怜「クククッ

 円「はぁ〜・・・これは、5年前の仕事の話なんだけど



円の話がはじまる

本当に、陣くんの話は参考になることはなかったので、

(怖くもないし・・・)ここではお話しませんが、

次回、円のこわ〜い体験談を少しだけお話しましょう・・・。





              続く・・・。





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百忌怪談・3

2013年08月10日(土) 8時00分
百忌怪談・3




透明「マジか

 怜「うんたまたまらしいけど・・・。」

 円「たまたまって

 陣「



百忌怪談

本来の怪談話では、人から聞いた話や作り話など

怖い話を集めて、皆で楽しみながら話すような

夏の風物詩だが、百忌怪談とは通常の怪談話と

一線を画したもの

百忌怪談は、昔、本当にあった忌みすべき話を

ひとつのルールに則り話して行く禁忌である


本来は修行や術式のために強い霊や悪霊、物の怪を

おびき寄せるために使われてきたものなのだが、

今は、その手法が危険過ぎるということで、

手練れの術者でも行なわない方法
でもある・・・。



 陣「おおそうだっけ・・・か

 円「で、でも、素人がそんな怖い忌み話

   知ってるものなの

透明「本来、百忌怪談は、別に本当にあった怖い話

   とかだけじゃなくて、伝承や昔の残酷な風習

   とかの話でも良いんだよ

 怜「そういうこと・・・彼女達は、別に怪談話を

   していたワケじゃないの

   彼女達は、学校で民族の風習や忌みすべき

   習わし、もちろんその流れで怪談話や伝承を

   話して盛り上がっていた
らしいの・・・。」

 円「それでも、全てが本当の話を語っていたなんて、

   普通は、伝承も忌み話も風習ですら、時代に

   のまれて間違った伝わり方してる方が多いのに


透明「まあ、それだけ優秀だった・・・ってことでしょ

   とにかく、理由はわかったけど、どうするの

 怜「

透明「ルールを決めないと意味がないはずだよ

 怜「そっか・・・じゃあ、蝋燭で

 円「ええ〜っひとつ話したら一本ずつ消すって

   いうヤツ〜〜〜

 陣「いいね〜

 怜「私を含めて、4人・・・一人25話・・・。

   あんた達なら、忌み話は100や200じゃ

   ないでしょ


   経験談でいいから・・・。」

透明「はぁ〜わかったよそれじゃ〜、一番心配だから

   陣からはじめようか

 陣「えっお、おう・・・・え〜っと・・・

透明「(なんで陣だったの・・・)」

 怜「(昴とか、いなかったから・・・。)」

透明「(なるほど・・・こりゃ〜時間かかりそうだ)」




長い夜がはじまる・・・





  
           続く・・・。







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百忌怪談・2

2013年08月08日(木) 8時00分
百忌怪談・2




坂下「実は・・・。」



坂下さん曰く・・・。

先日、坂下さんの親友である

田端 重美(たばた しげみ)さんという子が

意識を失い倒れたらしいのだがその倒れた

場所が今、私達がいる場所ということだ


そして、その時に複数人で行なっていたのが

怪談話だったということらしいのだが・・・



透明「それで何故、今ここで私達も怪談話

坂下「それが・・・

 怜「私が提案したの

透明「

 怜「その子、今は普通に暮らしている

   らしいのだけど、生活、性格、行動が

   180度変わったらしい
・・・。」

透明「でも何で何かその子に憑いているなら、

   直接祓った方が早いだろう


 怜「いないの・・・。」

透明「はあ

 怜「取り憑かれていないの・・・

透明「どういうこと

 怜「聞いたまま何かに影響されていることは

   間違いないけど、実体はその子には憑いてない

   まあ、そういうこと

透明「・・・・・はぁ〜なるほど

   それで、同じシチュエーションを模写して

   その子に影響しているモノをあぶり出そうと

   いうわけか・・・。」

 怜「そう・・・

 円「でも、でも、そんなのでそこまで変わる〜

   憑いても低級霊とか程度でしょ

 陣「そういえば、そうだよな

   まあ、自慢じゃないが、俺なら低級霊でも

   結構変わっちゃうけどな



陣くん・・・それは確かに自慢じゃないよ・・・


 怜「百忌怪談(ひゃっきかいだん)・・・。」

 円「

透明「えっ

 陣「・・・・・・それって、なんだっけ


陣もうしゃべるな・・・悲しくなる・・・



怜が発した言葉

百忌怪談・・・その謎が明らかになる





       
             続く・・・。




   
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