かんじて・・・。・12

2014年12月25日(木) 8時00分
かんじて・・・。12




享年14歳 若すぎる少年の旅立ちは

当時の私達に大きな影響を残していった


康誠がこの世を去ってから一ヶ月・・・。

私達キョウダイ達は、毎日通っていた道場を

休みがちになっていた・・・。

康誠のいない道場・・・若かった私達には

彼の死の意味を悟るまでにはいたっていなかった

それでも、少しずつ前を向こうとしていた私達を

師匠は優しく見守ってくれていた

しかし、私はある時、そんな師匠に・・・。



透明「先生・・・。」

師匠「どうした

透明「先生は、康誠を止めてくれるんじゃなかったんですか

   先生なら何とかできたんじゃないんですか

   円に聞きましたけど、康誠がどうしても試合に出るって

   言い張っていたらしいですけど、こうなるくらいなら、

   力ずくでも、康誠を病院に運ぶことはできたんじゃ

   ないんですか


   先生は、悲しくないんですか

   自分を慕っていた弟子が死んでしまったんですよ

   先生は、何でもできるんですよねぇ

   それじゃ、康誠を生き返らせてくださいよ

師匠「・・・そうだな・・・すまない。」


そう言うと、師匠は奥の部屋へ入っていった・・・。


透明「なんだよいつもそれだけじゃないか


分かっていた・・・あの時、康誠は既に死を受け入れて

いたのだと・・・そして、康誠の寿命はもう尽きていたと・・・

分かっている・・・分かっているはずなのに・・・

観似手が暴走してしまえば、誰にも止めることはできない

分かっているはずなのに・・・

師匠にあんなこと、言いたかったわけじゃないのに・・・


自暴自棄になっていた私は、当たり所がなく、師匠にまで

くってかかっていた・・・。


しばらくして・・・珍しく道場にキョウダイ達が集まっていた

私達は、あまり会話も無く、ただただ自分の観似手を制御する

練習だけをしていた・・・。

私は、ノドが乾いた為、道場の奥にある台所へ


透明「


なんだろう・・・奥の部屋から何か聞こえる・・・。

私は、ゆっくりと一番奥にある部屋の前に

木戸の隙間から、中を覗いてみる・・・。


透明「


そこには、師匠が座っていた

小さいが、見た目立派な仏壇の前で何かを話している・・・。



師匠「・・・康誠・・・俺は、お前を救うことが

   できなかった・・・俺は、師匠失格だよな

   ・・・康誠・・・本当にすまなかった

   だが、俺はお前の大切なキョウダイ達を

   守り大人にしてやらなくてはならない


   お前の死を無駄にしないためにも・・・。

   しばらくすれば、俺もそっちに行くからお前の修行の続きは、

   そっちでしような

   どうかそれまでは、お前もアイツらを見守ってやってくれ・・・


透明「


深々と頭を下げている師匠の目には、涙がこぼれていた・・・。

初めて師匠の涙を見た私は、この時まで康誠が亡くなってからも

涙を見せない師匠の心は鋼でできているのではないかと疑って

いたのだ
・・・。


当たり前だった私達をいつも優しく、励ましてくれた師匠が

康誠の死を悲しまないワケはない

師匠は、きっと毎日こうして康誠と話していたのだろう

私達よりも、何倍も何十倍も悲しいはずなのに・・・。

それでも、私達を励まそうと守ろうと、普段と変わらない

接し方をしてくれていた師匠に、私は何てことを・・・・。

私は、このことを皆に告げ、康誠の死を力に変えることを

キョウダイの誓いとした





〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



藤堂「・・・ぐすっ・・・康誠さんの観似手は、

   一体、何だったのですか

透明「康誠の観似手は、どんなものだったのかは、

   分かりませんでした・・・でも、観似手を

   覚醒させてしまった康誠は、五感の内の1つ、

   触覚に類する感覚機能や生命の根本となる

   気の伝達機能が弱く、一部消失していたと

   聞いています
・・・。」

藤堂「そうだったのですか・・・すみませんでした

   そんなお辛い、想いをされている方に、

   簡単に覚悟があるなどと・・・

透明「いえいえこちらこそすみませんでした

   藤堂さんには、藤堂さんの理由がある

   はずなのに、興奮してしまって・・・

   でも、これだけは覚えておいてください

   私はこの後も、立て続けに色々な死と

   いうものに直面しました


   16歳の時に、キョウダイ以外でできた初めての友を失い

   同時期に、大切な人を失った・・・。

   そして、私に生きる道を教えてくれた師匠とも・・・。

   死というものは、私達からすれば修行の終了

   意味し、あの世に帰るだけなような気がしますが

   身近な人を失うというのは、本人が考えるよりも

   もっと、周りの人たちに影響を及ぼすものなのです

   死から学べることもありますが、それでも心にあった

   何かを失う感覚は、どんなものよりも辛く重いもの

   なんです
・・・私は康誠を失い、半身をもがれた
 
   ように感じましたその感覚は今でも忘れることは

   ありません

   だから、藤堂さんにも能力者としてではなく、

   人間として
、自分の命を軽く認識して欲しくないのです

   あなたを失えば、あなたを必死に育ててくれた方

   一緒に頑張ってきた方々も私と同じ想いをしてしまいます

   それが、自分で望んだ能力によるものとなれば、尚更です

   どうか、そのことだけは覚えておいてください

藤堂「そうですね・・・肝に銘じます




康誠の死から得たもの・・・私の中で変わったもの・・・

能力者は、自分の死を軽くみてしまう

私は生き急ぐ藤堂さんが心配でたまらなかった・・・。





   

            続く・・・。


   



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占いは大好きです!
すごくメッセージためになりました!
またのアップ楽しみにしてます
2015年01月04日(日) 0時15分
和樹
↓ああ
最後の顔文字がおかしなことに💦
お辞儀の顔文字以外は間違いです!
練習足りない(泣)住みません!
2014年12月26日(金) 11時07分
和樹
ガラケーからスマホにしたため、大変苦労していているます。
たどり着きましたが入力が(T_T)

先生が急いでいるんじやなくて藤堂さんが焦っていたんですね
私は死の悲しみがわかりましたが、自分は毎日必死なので、(とはいえ案外テキトーかも)
死は怖くありません。

康誠くんは円さんの前で
勝負を逃げたくなかったと思います
残された者は辛いけど、必ず意味があるとおめいます
言葉足らないから、うまくいえない毛ど
いつか、訪れる、その日にどうむきあうか
異能力を持たされた意味
考えさせられる
黄昏の刻1年目が暮れる、この時期だからこそ有難う御座います( ^^)/(◎-◎;)(_ _)m(_ _)m
2014年12月26日(金) 11時04分
うさねこ
「人が亡くなるというのは一つの世界が終わること」‥‥というのを何年も前にドラマのセリフか何かで聞いて、ずっと頭に残っています。

本当に死は周りに与える衝撃が計り知れない。
まだまだ若い時に何度も大切な人の死を経験された透明先生の心の痛みは、人が想像も出来ないようなものだったのでしょうね。

そして自分より若い、まして愛弟子を亡くされたお師匠さまの苦しみもまた計り知れないものだったと思います。

どうか、透明先生やごキョウダイの皆さまが長生きされますように。
そして沢山の幸せを手にされることを切に願っています。

透明先生、このお話を書いてくださり、ありがとうございます。
2014年12月25日(木) 18時32分
うさりん
先生、心にしみるお話をありがとうございます

私は能力者じゃないけれど、 自分の死を軽く見ていました

大切な人や大切な愛犬達が亡くなるのはすごく悲しいしすごく辛いのに・・・

「いつ帰る時がやってきてもいいように一生懸命生きて あの世へ帰った時に彼に褒めてもらおう」ってそんな気持ちで生きてきました。

そしてそれを、ポジティブだと思ってました。

自分の死を「帰るだけのことだし、彼に会えるし」と本気で思っていました

死への恐怖がないということは、生への執着がないということ

それって、全然「自分の人生」を大切に生きていないことだと今日の記事で気づきました

「生きていること」「元気でやりたいことは自分次第で何だって挑戦できること」に全然感謝できていなかった自分が情けなく、恥ずかしいです

そして、自分がいなくなることに対しての周りへの影響を軽く考えていたことに反省です。

透明先生、大切なことを教えてくださってありがとうございます。

先生、長生きしてくださいね
2014年12月25日(木) 15時17分
サキ
寿命とわかっていても…ほんとにそうですね(T_T) 倒れた祖父のもとへ仕事の合間も病室に通っていて、ある日仕事へ戻るときにそれまでは文字盤で会話していた祖父が、私にありがとう、って口を動かしていってくれたことを思い返すと今も涙が溢れます。
私こそ、ありがとうって。
先生方も我が子のような存在をまもれなかったと思うお師匠様も…ほんとにほんとに辛いだろうなぁ(T_T)
2014年12月25日(木) 13時58分
こんにちは(^-^)/
透明先生。皆様〜!

円さん主催のクリスマスパーティが
どうなったか気になる今日この頃です

子供の時から、犬と一緒の生活だったので
初代の愛犬が亡くなった時を
思い出しました

小学生の自分には衝撃的で
空っぽの犬小屋と同じく
自分の心も空っぽになり
空白を埋める位、泣いたな〜って

事故などの、急な別れでなく
寿命と知っていても、悲しい物は
悲しい

藤堂さんが力を求める理由は
何でしょう?
誰かの役に立ちたい、と言う事なのか
桃代ちゃんに、認められたいからか?

それとも、まだ別に深い理由があるのか?

藤堂さんが、どの様な解決をするか?
次回まで考えてみようと思います
2014年12月25日(木) 12時31分
あやや
先生…私も、大切な人を突然失った経験が2回あります。
記憶は段々あいまいになって行くのに、その時の衝撃というか、感覚は昨日の事のように残っています。
多分…消える事は無いのでしょうね。

時々、『残された方の身にもなってみろ』と故人に怒りたくなりますが、残して行くほうも同じくらい辛かったのだろうと思います。

強く生きたい!改めて想いました。
ありがとうございます、先生。
2014年12月25日(木) 8時40分
アッシュ
透明先生。感動しました (涙) 師匠はほんとに素敵な人ですね。
2014年12月25日(木) 8時38分
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