銀河、商店街、夜空〜夜空〜

July 17 [Sat], 2010, 23:56
毎土!このせつはいかがですか―――ということでSSデス。

今回のお題は・・・「銀河、商店街、夜空」です。

短いですがどうじょ!!

コメ返は次の記事にて。

からん


「はい、麦茶や。」
「ありがとうございます。」


京都の街から少し外れた山の中。
そこに大きなお屋敷がある。
関西呪術教会総本山。

木乃香お嬢様のご実家だ。


「おおきにな、ついて来てくれて。」
「何をおっしゃいますか?私がついて行きたくてついて来たんですよ?」


部屋の灯りと、夜空に浮かぶ月と星々からの明かり以外の光など射さないこの場所で。
私は縁側から昔お嬢様とよく遊んだ庭を眺めていた。
手入れの行き届いた庭の姿はあの頃と変わりなく、りんりんと虫達の奏でる音色が涼しげに響いていた。


「懐かしいなぁ・・・なんか。よくせっちゃんを困らせてたな、ここで。」


お嬢様は懐かしそうに笑いながら私の隣に腰かけた。
ふわっとしたいい香りが夜風に運ばれて、私の鼻孔をくすぐった。



「お嬢様。」
「ん?何?」


1口、お嬢様の持ってきたグラスを手にとって口に含む。
氷でよく冷えた麦茶が私の中にゆっくりと沈んでいく。



「ありがとうございます。」
「え?どうしたん急に?」


急にお礼を言う私が可笑しかったのか、お嬢様は笑いながら庭先を見つめる私の顔を覗き込んできた。
そんな彼女に小さく笑みを返して私はこう答えた。


「言いたくなった、だけですよ。」
「・・・ほか。」



納得した。そんな感じで一言呟いて、彼女は私の膝の上に頭を降ろして目を閉じた。
膝の上で眠る猫にするかのように、彼女の頭を撫でながら私は再び笑みを零した。


遠い空の向こうで流れ星が1つ、煌めいた。



私と彼女の初めての帰卿。




その初めての夜のことだった。




〜おわり〜


短いよww
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