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消費者に転嫁されない原材料価格の上昇─コスト吸収で苦悩するメーカー / 2010年04月07日(水)
 鉄鉱石や石炭など原材料価格の上昇を受け、製造業の生産コストも上昇している。ところが、自動車などの製品の値上がりという形で最終消費者に転嫁される可能性は低い。

 それはなぜか。ほとんどの生産者にとって原材料が全体のコストに占める比率が比較的低いこともあるが、それ以上に重要なのは米国など主要国で需要がまだ力強い回復を見せていないことがある。メーカーには、緩やかに増加している需要を冷え込ませてしまうとの懸念があり、製造過程でコスト上昇分は吸収されている。

 原材料価格の上昇に重圧を感じている産業の一つが鉄鋼業だ。一部の鉄鋼は過去6カ月間に50%超値上がりしている。鉄鉱石の値上げで、今後も一段の上昇が見込まれる。しかし、こうした製造過程の初期段階におけるコスト上昇は、全体のインフレ動向に影響を与えそうもない。IHSグローバル・インサイトの米国主任エコノミストのナイジェル・ゴールト氏は、「原材料が急速に値上がりしても、労働コスト、つまり賃金の上昇が緩慢であれば、インフレは落ち着いたままだろう」と述べる。

 景気回復局面では原材料価格が上昇するのは通常のことだが、現下の値上がりは異例の速さとなっている。労働省によれば、卸売物価指数(PPI)中間財コア(製造業者の鉄鋼、繊維、木材などの購入価格)は過去6カ月間に2.9%の上昇となった。年率では5.8%の値上がりだ。現在、製造業者にはその値上がり分を転嫁する力はない。

 その一因は過剰設備である。米国の設備稼働率は昨年65.4%と過去最低に落ち込んだ。最近、景気回復を受けて上昇しているが、それでも生産増強の余地はある。結局は、鉄鋼メーカーなどに価格面の圧力が掛かってくる。長期契約に基づく鉄鉱石価格は4月に90%前後値上がりする見込みである。このため、一部鉄鋼メーカーは顧客に対し値上げを要求する構えだが、コストをすべて転嫁できないことは分かっている。

 動力伝達装置や産業用チェーンのメーカーなど鉄鋼の買い手は、値上げには抵抗するだろう。ワイヤー・メーカーの米レックスノード・インダストリーズは、昨年の売上高が40%も落ち込んでいる。

記者: Robert Guy Matthews

【4月6日13時53分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100406-00000307-wsj-bus_all

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