二つの「scale」

2018年09月23日(日) 7時00分
9月23日〜10月23日に生まれた人の星座はてんびん座。

てんびん座の期間にちなんで、「てんびん」や重さを量る「はかり」にまつわる話をするね!

てんびん座は英語で「Libra」または「The Scales」という。Scaleは「はかり」のこと。

Scaleという英単語は、
1.尺度、物差し、縮尺、規模、音階。「スケール」という日本語にもなっている。
2.はかり、てんびん、体重計。
手持ちの携帯に内蔵された英和辞典で1.のscaleと2.のscaleが別々の見出しになっていたので疑問に思った。物差しもはかりもはかる道具であって、目盛りは何かをはかったときに結果の値を示すためにあるものなので、意味的に共通点があって同じ言葉のはずなのにと思ってね。英和辞典を何冊か見ても、どれも別々に載っていた。英語版ウィクショナリーで「scale」を引いて見たら、1.と2.では語源が違っていた。つまり、同音同形で意味も少し似ているのは偶然ってことね。
1.はラテン語で「階段」を意味するscalaに由来する。
一方2.はゲルマン系の単語で、ドイツ語のSchale(シャーレ)やスウェーデン語とノルウェー語で「カップ(杯)」や「皿」を意味するskål(スコール)は同系である。「Skål!」は「乾杯!」と言う時にも使われ、英語でも「Skoal!」が使われる。RBCiラジオの午後6時からの番組「サントリープレゼンツ アペリティフストーリー」でも「スコール!」で乾杯してるね。
2.はおそらく、
カップ=計量する道具→はかり
もしくは
皿→はかりの上部にある物を載せる所(皿の形をしてる)→はかり
という流れでできた言葉なのでしょう。

以前「はかどる」「はかぐち」「はかる」の記事で述べた日本語の「はかる」の漢字の使い分けも興味深い。二つの「scale」を「はかる」の漢字の使い分けと結びつけて考えてみた。
scale(1)
目盛り=(さまざまなものを)計る量る測る目印
物差し=長さを測る道具
尺度、縮尺→長さ系なので「測る
scale(2)
はかり=重さを量る道具

長さを測る道具の「物差し」はrulerの方が一般的。Scaleは「判断基準」など比喩的な意味の「物差し」でよく使う。

「物差しの目盛り」を英語で言うと「The scale on a ruler」、「温度計の目盛り」は「The scale on a thermometer」、じゃあ「はかりの目盛り」または「体重計の目盛り」は・・・「The scale on a scale」になるのかしら?

「はかどる」「はかぐち」「はかる」

2018年08月22日(水) 23時04分
昨日、8月21日付の琉球新報1面の「金口木舌」で、田植えの割り当てられた範囲を意味する「はか」と、それから派生した「はかどる(捗る)」、そして、うちなーぐち(沖縄方言)の「はかぐち」という言葉を取り上げていた。

田植えの割り当てを意味する「はか」(漢字では「計」、「量」、「捗」、「果」)は、転じて、仕事の進み具合を意味するようになり、仕事が順調に進むことを「はかがゆく」、「捗る」と言うようになった。

うちなーぐちでは鍬を入れ始めるところや畑仕事の始まりのことを「はかぐち」という。「糸口」という意味もあるらしく、「はかぐち、あきゆん」で「端緒を開く」という意味を表すとのこと。漢字で書いたら「計口」や「捗口」といったところかしらね。

先述の「はか」から派生した言葉は他に、動詞「はかる(計る/量る/測る)」がある。刈った稲の量を調べることから来たとも、仕事の進み具合を調べることから来たとも予想できる。そこから広く「程度を調べる」という意味になったことでしょう。「はかる」に関しては、時間は「計る」、重さは「量る」、長さ、高さ、面積は「測る」などというふうに、対象物によって漢字が違う点が興味深い。

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ファイルとフォルダー

2018年08月09日(木) 19時00分
パソコンでワードやエクセルなどを開いたものを「ファイル(file)」といい、ファイルをまとめて保管する場所を「フォルダー(folder)」(長音を省略して「フォルダ」とも)という。フォルダーの中にもフォルダーを作ることができる。

この「ファイル」と「フォルダー」を、アナログの世界というか、実物の紙を保管する文房具に置き換えて考えてみた。

文房具のファイルは紙をつづる道具である。エクセルやワードの場合、一つのファイルに複数のシートを作ることができる点で(シートを紙と考え、紙をまとめるという点で)文房具のファイルと似ている。しかし、パソコン上のファイルにはシートを増やすことができない単体のものもあり、これを実物に置き換えたらもはやファイルではなく1枚の紙のようなものだ。

文房具のファイルは三つ折り(折れ目が二つ)になっているものが多く、パンチで紙に二つの穴を空けてつづる2穴ファイルが多い。中にはファスナーがついたプラスチック製のケースのような書類入れもあって、それもファイルと呼ぶ。パソコンのフォルダーのアイコンを見ると二つ折り(折れ目が一つ)になっている。ウィキペディアの「ファイル (文具)」によると、「フォルダーと呼ばれることもある」とあり、文房具のファイルとフォルダーはほぼ同義語として使われているようだ。また、「ファイルフォルダー(file folder)」ともいうらしい。三つ折りのファイルをフォルダーとも呼べるし、パソコンのフォルダーのアイコンのような二つ折りのものをファイルと呼ぶこともできる。実際、文房具に関してフォルダーという言葉を使っているのはあまり聞かず、これらの類はすべてファイルというのが普通。三つ折りファイルの大きさ(容量)はピンからキリまであり、広辞苑と同じくらい分厚いものもある。一方、フォルダーは、パソコンのアイコンのような二つ折りタイプに限れば、あまりたくさんの紙は綴れない。パソコン上のフォルダーのアイコンは二つ折りに見えるが、実際には三つ折りを想定したものかもしれないし、それはわからない。

さらにややこしいことに、「ホルダー(holder)」という文房具もある。プラスチック製で四角形で2辺(長い方は途中まで)が開いた下敷きみたいに薄っぺらの紙入れのことをホルダーというらしい。カタカナの「フォ」という音は比較的不安定なようで、テレフォン→テレホン、ユニフォーム→ユニホーム、(フルに言うときは)スマートフォン→(略語では)スマホのように「ホ」で代用されることがしばしばあり、パソコンの「フォルダー」のことを「ホルダ(ー)」と書く人も時々見られる。中にはパソコンのフォルダーから「ホルダー」(下敷きに似た紙入れ)をイメージする人もいるかもしれない。

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漢字の「右」「左」には「たすける」という意味がある

2018年07月27日(金) 7時30分
1978年7月30日、沖縄県における道路交通がアメリカ統治時代以来の右側通行から左側通行へ変更になった、通称ナナサンマル。その記念日が近づいてきました。それにちなんで、「右と左」にまつわる言葉の話題をお届けしたい。

漢字で「右」「左」に「にんべん」を加えた「佑」「佐」、そして「右」に「しめすへん」を加えた「祐」は「たすける」という意味があります。単に「右」「左」という漢字にも「たすける」という意味があります。これらの漢字は名乗(人名用の訓読み)では「すけ」、「たすく」と読みますね。

「右だけではできないことを左が助ける」、「左だけではできないことを右が助ける」という発想から、こういった漢字の意味が生まれたのだろうと、思いをはせてみました。
「みぎ」「ひだり」という方向を表す意味が最初にできて、「たすける」という意味は後から派生したと思いきや、実際にはその逆らしい。

「右」「左」という漢字のなりたちを見ると…
「右」は神に祈る姿から生まれた字で、神に祈って助けを求めることから、「たすける」を表すようになった。後に方向を表すようになったため、「たすける」にはにんべんを加えた「佑」が用いられるようになった。また、神の助けを意味するので、神を表す部首であるしめすへんを加えた「祐」という字も生まれた。
「左」は左手に工具を持つ姿から生まれた字で、右手だけでは困難な作業を左手が補助することから「たすける」を表す。後に方向を表すようになったため、「たすける」にはにんべんを加えた「佐」が用いられるようになった。

漢和辞典の付録に載っている「同訓異義一覧」の「たすける」の見出しを見ると、だいたい以下の通り。
「佑・右・祐」は神や天がたすける、また、手を貸すという意味で、強い者の力の働きでたすけるという意味合い。
そういえば先週の「旅サラダ」という番組の「コレうま」のコーナーで紹介された四字熟語は「天佑神助」だったね。
一方「佐・左」は二番手になってたすける、補佐するという意味で、目下の人が目上の人をたすけるという意味合い。
※ちなみに「補佐」のもとの用字は「輔佐」で、「補佐」と書くのは1956年の「同音の漢字による書きかえ」による。

右利きが圧倒的に多いこともあってか、右が左より上位と考えられ、人が横1列に並ぶ時上位者から順に右から並ぶことが多い。「右に出る者がいない」という慣用句もある。右(佑・祐)の「たすける」と左(佐)の「たすける」の意味の違いも、そういったことの表れかしら?

「たすける」の同訓異義の漢字は他に、助、輔、援、扶、翼などがあり、漢字ごとに意味やニュアンスが異なる。普通の日本語でこれらを使い分ける必要はなく、「たすける」はすべて(「たす-ける」の読みが常用漢字表に載っている)「助ける」で書いてOKです。

【今日のことば検定】とうもろこし

2018年07月12日(木) 13時00分
今日の「グッド!モーニング」の「ことば検定」は「『とうもろこし』を漢字で書くと『玉蜀黍』と『玉』があるのはなぜ?」という問題。正解は「実が美しいから」。

「とう」も「もろこし」も中国を指した言葉で、いかにも中国っていう感じの名前だけど、中国というイメージはあまりなく(一応、ヤングコーンなら中華料理によく使われるけど)、むしろ西洋料理に多く使われ、西洋的なイメージが強い。原産地も中南米。

日本にはまず中国から「もろこし」という農作物が伝わった。中国から伝わったということで、当時中国を指した呼び名からそのまま「もろこし」と呼んだ。漢字で書くと「蜀黍」で「蜀」は中国にあった国の名、「黍」は「きび」。後にポルトガルからとうもろこしが伝わり、「舶来のもろこし」という意味で「とうもろこし」と呼んだ。「唐(とう)」とは本来中国にあった国(王朝)の名だが、日本では中国に限らず外国から伝来したものに「唐」が付けられた。中国を指した「もろこし」は漢字で「唐土」または単に「唐」と書く。紛らわしさを避けるためか「とうもろこし」には「唐」の字を使わない「玉蜀黍」という字が当てられた。

もろこしは別名「とうきび(唐黍)」とも言うが、北海道で「とうきび」と言うととうもろこしを指す。

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LとRはやっぱり似てる!?

2018年07月05日(木) 19時30分
7月は沖縄では右側通行から左側通行への変更があった月です。1978年7月30日に行われたいわゆるナナサンマル。それにちなんで、「左と右」から連想する言葉の話題をお届けしたい。

英語で左はleft、右はrightなので、頭文字の「L」「R」でそれぞれ「左」「右」を表されることもありますね。
さて、LとRといえば日本人にとって発音の区別が難しい音だという話はよく聞きますね。しかし、欧米の言語をいくつか見ても、LとRはやっぱり似てるなと思う点があって、それは、言語によってLとRが交替することがあるということ。つまり、同じ意味で語源も同じ単語を複数の言語で見ると、一方の言語ではR、他方の言語ではLになっていることがある点。

「タイトル」
英語:title
フランス語:titre
ドイツ語:Titel
スペイン語:título
フランス語だけなぜかR。しかもフランス語のRはのどびこの音なのでほかの言語と比べてもLとの違いは大きいはずなのに。

「紙」
英語:paper
ポルトガル語、スペイン語:papel
語源は古代エジプトで使われたpapyrus(パピルス)なので、もともとはR。

「星」
ゲルマン系では
英語:star
ドイツ語:Stern
ラテン系では
イタリア語:stella
フランス語:etoile
ポルトガル語:estrela
スペイン語:estrella
なお、スペイン語のestrellaとポルトガル語のestrelaにはRが含まれるが、もともとR音のない場所にR音が挿入される現象によるもので、英語のstarなどに含まれるRとは関係ない。

「水曜日」
イタリア語:mercoledì
スペイン語:miércoles
フランス語:mercredi
語源はローマ神話のMercurius(メルクリウス)なので、もともとはR。イタリア語とスペイン語ではLに変化し、フランス語ではRを保っている。

スペイン語でP、Bの後に来るLはポルトガル語ではRになる。左にスペイン語、右にポルトガル語を示す。
「白」 blanco / branco
「広場」 plaza / praça
「浜」 playa / praia
もとのラテン語ではL。同様の場合、イタリア語ではI(発音は半母音の[j])で対応していて、白はbianco、広場はpiazza。

「南」
スペイン語:sur
ポルトガル語:sul

あと、発音ではなく文字の形の問題だが、モーツァルトの『エリーゼのために(Für Elise)』は本来『テレーゼのために(Für Therese)』だったが、悪筆で読みづらかったため「Therese(テレーゼ)」が「Elise(エリーゼ)」に読まれたといわれている。ちょうどThereseのRとEliseのLは同じ位置に相当していて、「r」のつもりで書いた文字が「l」に読まれた現象といえる。

パフェの日

2018年06月28日(木) 9時01分
今日6月28日は「パフェの日」。

グッド!モーニングの「ことば検定」で「パフェの日の由来は?」という問題で、正解は緑の「完全試合」。

1950年6月28日に行われた野球の試合が完全試合となったことにちなんだ日本独自の記念日。「Parfait」とはもともとフランス語で「完全な」という意味。フランス語ではパルフェと発音する。

緑はボケてて正解じゃないのバレバレのことが多いけど、今日は緑が正解。緑がボケてない真面目なパターンだと、だいたい緑が正解になるんだよね。

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スペイン語の子音:摩擦音で清音と濁音が対をなしていないものが多い点

2018年05月18日(金) 19時36分
今日5月18日は「言葉の日」ということで、私が興味を持っている言葉にまつわることを書きたい。
スペイン語の子音の特徴について取り上げる。

破裂音は[p] - [b]、[k] - [g]、[t] - [d]というふうに、すべて無声音(清音)と有声音(濁音)が存在する。

一方、摩擦音は、スペイン語の音にあるのは無声音(清音)と有声音(濁音)のどちらか片方のみで両方はないというものが多い。
下記は無声音 - 有声音が対応している。
[x] - [ɣ]
[θ] - [ð]
それ以外は・・・
無声音[f]はあるがそれに対する有声音[v]はない。VはBと同じ発音(語頭と[m]の後で[b]、それ以外は[β])をする。
無声音[s]はあるがそれに対する有声音[z]はない。
有声音[β]はあるがそれに対する無声音[ɸ](日本語の「ふ」の子音)はない。
Yは半母音[j]より狭い摩擦音の[ʝ]で発音するのが一般的だが、[ʝ]に対する無声音[ç](日本語の「ひ」の子音)はない。また、近年Yを[ʒ]で発音する人も多い。[ʒ]に対する無声音[ʃ]は本来のスペイン語にない音だが、外来語では用いられることがある。
スペインにおける[θ](つづり字"z"およびe, iの前の"c")は中南米では[s]と発音するので、中南米では有声音[ð]に対する無声音[θ]はないと言える。

有声破裂音音素/b/、/d/、/g/は語頭と口腔内をふさぐ音(B、Vの場合は[m]、Dの場合は[n][l]、Gの場合は[ŋ])が前にくる場合を除きそれぞれ摩擦音[β]、[ð]、[ɣ]で発音するという特徴もある。Yでもこれに似たような現象があって、語頭と[n]の後の場合破擦音の[dʒ]になることが多い。[n]の後ではYを[今日5月18日は「言葉の日」ということで、私が興味を持っている言葉にまつわることを書きたい。
スペイン語の子音の特徴について取り上げる。

破裂音は[p] - [b]、[k] - [g]、[t] - [d]というふうに、すべて無声音(清音)と有声音(濁音)が存在する。

一方、摩擦音は、スペイン語の音にあるのは無声音(清音)と有声音(濁音)のどちらか片方のみで両方はないというものが多い。
下記は無声音-有声音が対応している。
[x] - [ɣ]
[θ] - [ð]
それ以外は・・・
無声音[f]はあるがそれに対する有声音[v]はない。VはBと同じ発音(語頭と[m]の後で[b]、それ以外は[β])をする。
無声音[s]はあるがそれに対する有声音[z]はない。
有声音[β]はあるがそれに対する無声音[ɸ](日本語の「ふ」の子音)はない。
Yは半母音[j]より狭い摩擦音の[ʝ]で発音するのが一般的だが、[ʝ]に対する無声音[ç](日本語の「ひ」の子音)はない。また、近年Yを[ʒ]で発音する人も多い。[ʒ]に対する無声音[ʃ]は本来のスペイン語にない音だが、外来語では用いられることがある。
スペインにおける[θ](つづり字"z"およびe, iの前の"c")は中南米では[s]と発音するので、中南米では有声音[ð]に対する無声音[θ]はないと言える。

BとV、D、Gは語頭と口腔内をふさぐ音(B、Vの場合は[m]、Dの場合は[n][l]、Gの場合は[ŋ])の後ではそれぞれ破裂音[b]、[d]、[g]、それ以外の語中と語末ではそれぞれ摩擦音の[β]、[ð]、[ɣ]で発音するという特徴もある。Yでもこれに似たような現象があって、語頭と[n]の後の場合破擦音の[dʒ]になることが多い。[n]の後ではYを通常[ʝ]で発音する人もここばかりはしばしば[dʒ]で発音する。ただし、Yの場合B(V)、D、Gほど顕著ではなく、語頭でも[ʒ]で発音されることも多い。

つづり字ではおおむね下記のように無声音(清音) - 有声音(濁音)が対応している。
p - b, v
t - d
c, qu, k - g
これに加え、
ch[tʃ] - y
つまりYが無声音CHに対する有声音となりつつあるとも言えそうだ。

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台湾でも使われる簡体字

2018年03月15日(木) 16時52分
先週の世界ふしぎ発見の舞台にもなった台湾の話題を一つ紹介したい。

中国大陸では簡体字を使用するのに対し、台湾では繁体字を使用する。しかし、一部は簡体字(簡体字と同じ字体)する場合もある。

まず「台湾」は簡体字では「台湾」、繁体字では「臺灣」だが、現地では「台灣」表記が「臺灣」よりも圧倒的に多く一般的。「台」が「臺」とは別の既存の漢字だったからだろう。あと、多くはないが、「台湾」表記もあり、私が台湾旅行に行った時「台湾大哥大」(ケータイショップ)と「台湾啤酒」(夕食の席にあったビール)を見た。ただしBig5(繁体中国語入力システム)で「湾」は入力できない。
ちなみに、私が通っていた大学のパソコンには中国語入力システムがあって、簡体字用のGBと繁体字用のBig5があった。
市や県の名前に「台」の字が付く台北、台東、台南、台中に関しても「台」と「臺」両方の表記がある。道路標識ではだいたい「台」を使っていた。

既存の漢字を簡体字にしたものは他に、機→机、幾→几、麵→面、乾・幹→干、後→后、誌→志などがある。既存の漢字が簡体字になっている場合、台湾でも使われることあるのかなと思って、検索エンジンで「中国語(繁体)」に言語指定して検索してみたことがある。「飛機(繁体)/飞机(簡体)」(飛行機)、「機場/机场」(空港)、「雜誌/杂志」(雑誌)をそれぞれ「飛机」、「机場」、「雜志」で検索してみたら、ヒットした。でも「飛機」、「機場」、「雜誌」のほうがヒット件数が多かったので、台湾ではやはりこれが正式らしい。

特に機械の「機」という字は頻繁に使われるので、台湾旅行の時、「机」が使われてる所もあるのかなとか、街中の看板を気にして見ていた。そしたら、ありました。でも「機」が使われている方が圧倒的に多かった。
バイク屋さんが多かった。バイクは台湾中国語で「機車」という。「机車」と書かれていることもあった。

大学で台湾人留学生にも聞いてみた。台湾で「机」っていう字使うか聞いたら、「あるよ。機械とかの機。『つくえ』っていう意味はないよ」とのこと。「『乾杯』を『干杯』って書くことある?」って聞いたら、「ない」と言っていた。台湾では正式じゃないからあんまり使われないのもあるみたい。

「後/后」に関しては、中国や日本で時間的な「あと」を表す場合「後」の代わりに「后」で書くことが昔からあった。今の台湾では時間的な「あと」という意味の場合「后」で書くことも多く、「然后」(それから)、「結婚后」(結婚後)などの表記は繁体字中国語版の新聞でも見られる。空間的な「うしろ」という意味の場合「後」を使うことが多い。一応、繁体中国語に言語指定して「后頭部」で試しに検索してヒットしたけど、少なかった。

台湾の旅行先で、道路上に「○○优先」(○○優先)と書かれた標示も見た。「优」は「優」の簡体字だが、台湾でも使われるらしい。Big5でも入力できた(日本語の漢字にはないらしく、日本語入力システムでは入力できなかった)。「優」は画数が多くて路面に書くのは難しいという理由もあるのかな?

手書きでは「雙」を「双」と書いてあったのも見た(Big5では入力不可)。

変身写真館の看板は簡体字で「変身写真馆」と書かれていた(繁体字で書いたら「變身寫真館」)。「写真」は中国語で「照片」と言って「写真」とは普通言わない(一応「写真集」は中国語に入っている)から、日本語をイメージして、簡体字のほうが日本語の新字体に近いということでそうしたのかな?

台北市内に「法国台北 FRANCE TAIPEI」という店があった。「国」(Big5では入力不可)も簡体字で、繁体字では「國」と書く。

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台湾旅行の思い出:台湾の地名の英語(ローマ字)表記

英語風の地名が多いパタゴニア

2018年01月30日(火) 22時31分
1月20日の『世界ふしぎ発見』の舞台となった、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア。
パタゴニアはスペイン語圏でありながら、英語に由来する地名が多い。昔、航海でイギリス人が多く到達し、到達したイギリス人の名前が地名になったことでしょう。

アルゼンチン
フィッツ・ロイ(Fitz Roy)
トレレウ(Trelew)
※英語だと「トレルー」または「トレリュー」と発音するところ。

チリ
ウェリントン(Wellington)
※スペイン語で「ll」はヤ行またはジャ行またはリャ行で発音するが、ここでは原音に合わせて[l]で発音する。
プエルト・ウィリアムス(Puerto Williams)
※英語では「ウィリアムズ」だが、スペイン語では/z/の音はないので濁らず[wiliams](ウィリアムス)となる。ただ、/s/の異音として[z]が現れることはあるので、この場合前の/m/の影響で有声化して[wiliamz](ウィリアムズ)と発音されることもあるかもしれない。

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