リスク学から見た医療安全

July 29 [Fri], 2016, 6:30


箱根のポーラ美術館入り口です。ここ建物がキレイなんです

リスク学は色々な分野で応用されています。例えば化学物質分野・食品安全分野・感染症分野・自然災害分野・機械電気分野・経済経営分野などです。安全確保の手順は分野毎に異なりますが、「リスク」の考え方の利用については各分野共通です。

では「安全」とはなんでしょう?
工学分野では「許容できないリスクがないこと"freedom from risk wich is not tolerable" (ISO/IEC"Guide51,Safety aspects--Guidelines for teir inclusion in standrds"(安全面ー規格に安全に関する面を導入する為のガイドラインより)」と定義しています。

また、WHOの患者安全カリキュラムガイドでは「安全とは、不必要な害のリスクを許容可能な最小限の水準まで減らす行為"the reduction of risk of unnecessary harm to an acceptable minimum"」としています。「許容可能な最小限」というのは、「治療をおこなわないこと、あるいは他の治療法に伴うリスクに対して重み付けられた、現在の知識、利用可能な資源、そしてケアが提供される文脈についての共有された見解を参照する」と定義されています。医療では「リスクがない」という事を言わない事が特徴です。

実際には、PDCAサイクルを使い安全を示します。
@まずEND POINTを決めます。「安全とは許容できないリスクがない事」との事なので、何を守りたいのかをEND POINTとして決定します。
Aどれ位なら「許容できない/できる」のかというレベルを決める必要があります。この際、ベネフィット、コスト、他のリスクとのトレードオフ、公平性、倫理面などのあらゆる影響を考慮します。
Bそのレベルを超えないように管理します。また、何かあった場合の備えが出来ている必要があります。(クライシス管理、事故調査、保険、補償制度…)
Cこの一連の流れをエビデンスを付けて社会に向けて分かりやすく提示します。
以上の@〜CをPDCAサイクルで行います。


今日の医療安全では先に申し上げたBのリスク管理や、クライシス管理の話がほとんどです。それだけで、安全は示せない事をリスク学は教えてくれます。


ポイントとしては、安全とは「リスクで判断するもの」です。社会的合意に基づく約束事であり、科学だけでは決まりません。
また、正当な手続きを踏んでいることであり、結果で判断するものではありません。特に日本では結果で判断をする傾向にあるので、注意が必要です。


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