思い出の10番

January 26 [Sun], 2014, 16:16


私と副店長が応援する、ベイスターズが優勝してから16年が経ちました。
当時のV戦士たちで、まだ現役で活躍している選手は、もう本当に数える
ほどしかいなくなってしまいましたが、そのころの「5番・ファースト」
だったのが、駒田徳広選手でした。背番号は10番。

際立った長身と、ゴールデングラブ賞を10回も取った守備。それから、
「満塁男」の異名をとった、勝負強さが印象的な選手でした。通算
2千本安打を放って、「名球会」にも入っています。

昨日、その駒田さんの講演会があったのですが、副店長の知り合いに
誘っていただいて、海老名まで、家族三人で出かけてきました。

お話の内容は、主なところが、駒田さんを育ててくれた「恩師」たちの
思い出、ということだったので、ジャイアンツ時代のことが中心でベイ
スターズのお話は、残念ながら少ししかありませんでした。

でも、亡くなった藤田元司元監督の優しさ、選手の育て方や乗せ方の
うまさや、長嶋茂雄元監督の、思わず失笑な「天然ボケ」話は、面白
かったです。

野球の技術論では、名一塁手として、内野手の送球は、どんな球が
捕球しやすいか、というの話をされていました。基本的には、軽く
シュート回転がかかって飛んでくる送球が一番取りやすいのだとか。
その点で、見事な送球をしていた選手として、元べイスターズの
ショートだった石井琢朗さんと、サードの進藤達哉さんの名前を
挙げていました。

五回ほど優勝を経験している駒田さんですが、その中で一番うれし
かった優勝は、横浜ベイスターズでの、98年の優勝だそうです。
理由は「あり得ないことが起きたから」……おもわず苦笑いでした。

でも、個人的には、余談として最後の方に話した「ネコの話」が一番
印象にのこりました。

あるとき、高速道路の料金所付近に迷い込み、今にも轢かれそうに
なっている猫を発見した駒田さんは、その猫を家に連れて帰って
飼ったのだそうです。そのうちに数が増えて、10匹以上になった。

ただ、その後生まれてきた猫たちは、なでるとゴロゴロとのどを
鳴らすのに、最初に拾った猫だけは、そうならない。あるとき、
獣医さんにその話をすると「まだ小さいうちに捨てられて辛酸を
なめ、愛情をかけられなかった猫は、完全に人間を信頼できず、
のどを鳴らさないんです」と教えられたそうです。

そこで駒田さんは、人間も同じで、人が育つには、小さいころに
受けた愛情が大切であること。人間の子供たちも、良い大人になる
ためには、子供のころに、周囲から受けた愛情がとても大事なのだ
と話されていました。

ともあれ、こうして講演会は終わり、外に出てきた駒田さんは、
ファンの人に囲まれて、写真に一緒に写る「サービスタイム」の
ようなものができました。

我が家も、一緒に一枚。



やはり190センチの駒田さんは、デカかったです。

それから、息子が持参した、駒田さんがベイスターズ現役時代の
「10番」の背番号が入ったTシャツにサインもしてもらいました。



ちなみに、ソフトボールチームに入っている息子は、長身である
ことから「駒田」と呼ばれたりしているそうです。

さすがに海老名は、我が家からは遠く感じられましたが、楽しい
時間を過ごしました。駒田さんにも、これから指導者として、野球
解説者として、活躍してほしいと思います。

「開店」8周年を迎えて

January 15 [Wed], 2014, 23:22
一日遅れましたが、昨日1月14日は、当ブログ「バール・みずさわ」が
「開店」してから、まる8周年の記念日でした。

更新は本当に「ときどき」ですが、やめずにコツコツと8年も続けて
来られたことは、いろいろな意味で、めでたいことかな、と。

でも、その間に私も副店長も、8歳年をとってしまいました。
息子は、4歳の幼児だったのが、もう12歳。4月からは中学生です。

その間、いろいろと嬉しいことや楽しいこともありましたが、一方で
悔しいこと、反省すること、後悔することもたくさんありました。

昨日、風呂に入っているとき、つらつらと来し方を振り返っていると、
先日、菊名教会から「JLMM」というカトリック教会の団体のスタッフ
としてカンボジアに派遣されている浅野美幸さんの現地報告会があった
ときのことを思い出しました。

浅野さんは、カンボジアの貧困層の人々を「助けてあげる」という姿勢
でなく、現地の人の「生活」の中に入って行って、一緒に悩み、考え、
どうしたら自立した、より良い生活ができるかを考え、実践している、
すばらしい人です。このような人がカトリック菊名教会の出身者の中に
いるということは、本当にうれしいことです。

その何回目かの「現地報告会」に出た私は、不覚にもお話の最中に眠り
込んでしまい、その上他の人から聞いたところでは、いびきまでかいて
さんざん迷惑をかけてしまったようです。

その前に、催眠性の強い薬を服用していたということがあったとはいえ、
大変な大失態で、今思い出しても、恥ずかしさに身の縮む思いです。

そんなことを思い出して、一緒に風呂に入っていた息子に「あれはひど
かった。いくら薬を飲んでいたとはいえ、浅野さんに失礼過ぎた。自分の
中に、浅野さんを支持・応援することで、自分まで立派な人間のひとりに
なったつもりのような、驕った心があったから、神様が恥をかかせて、
戒めてくれたのかもしれない。そんないい加減な気持ちで、報告会に参加
したのがいけなかったのかも」と言いました。

すると息子が、「パパは聖人なの? 凡人が聖人みたいなこと言っても
しょうがないよ。驕っているとか偽善者だとか言い始めたら、誰も何にも
できなくなっちゃうよ」と答えました。

12歳の子供の発言とはいえ、はっと胸をつかれるところがありました。

あんなにチビで、頼りなかった息子が、いつの間にか、そんなことを言う
ぐらいまで成長していたのかと思うと、また別の感慨が湧いてきました。

「老いては子に教えられ」と言いますが、まだ「老いた」というほどの
年ではないんですけれど……。

この分で行くと、息子が「巣立ち」をして、私たちの手元から離れて行く
日も、そう遠くないのかな、と思ったりします。何となく寂しいような。

なんだか取り留めなく、また親バカ話になってしまいました。
すみません。

いずれにせよ、息子が完全に「巣立ち」するまでぐらいは私も頑張って、
このブログも続けていけたらいいな、と思います。

どうぞ今後とも「バール・みずさわ」に、お立ち寄りくださることを
お願いいたします。

遠く地の果てまで

January 05 [Sun], 2014, 16:14
今日は、カトリック教会では「主の公現」と呼ばれている日。イエス様が
初めて異邦人の前に姿を現したこと=東方からやってきた三人の占星術の
博士と対面したことをお祝いする日でした。



私は、息子と二人で、カトリック菊名教会のミサに与かってきました。

東方の三博士と対面したことは、すなわち、キリストの教えがユダヤ人
だけのものではなく、世界のすべての人に通じるものだ、ということを
象徴しています(ただ、当のユダヤ人は、キリスト教ではなくユダヤ教
の教えを信じる人々になりましたが)。

それは、こうして、イエス様が生まれたパレスチナ地方からみると東の
果てにある日本でも、キリストの教えに従おうとする人が、少数派とは
いえ、いることでも証明されています。

ちなみに「主の公現」の日は、イタリアでは「エピファニア」と呼ばれて
います。この日には、夜になると「ベファーナ」というおばあさんが、
子供のいる家を訪れて、良い子には素敵なプレゼントを、悪い子には、
炭を置いていってくれるとされています。

ベファーナに良いプレゼントをもらえるようにということで、イタリアの
親は、子供を「良い子」でいるように躾けるのです。

まあ、要するに善行を物で吊るわけですね(笑)。でも、昔から親がそう
したちょっとずるい(?)やり方をしばしばするのは、世界のどこでも
同じですが。日本では良い子にしてないと「なまはげ」が来て……と脅し
たりもしますよね。息子も、テレビでなまはげを見て、実在を信じ切って
いたことがありました。

ただ、イタリアでも、エピファニアに実際に炭を置いて行かれてしまった
子がいる、というのは、私は聞いたことがありませんけれど。

ベファーナ自体は、キリスト教の信仰とは全く関係なく、もちろん聖書
などにも何の記述もありません。イタリアの非常に古い(もしかすると
キリスト教よりも古い)民間伝承を、イタリア人がカトリックの祭日に
くっつけて受け継いできた、ということのようです。

多くのキリスト教国では、クリスマスツリーやリース、プレゼーピオと
いったクリスマスの飾りつけも「主の公現」の日まではそのまま飾って
いて、「ご公現」が終わると片づける、というのが普通です。

日本でも、教会ではそうです。



そして我が家でもそうしています。



つまり年越しには、鏡餅や玄関のお正月飾りと、クリスマスの飾りが
同居することになります。そして元日は、我が家では菊名カトリック
教会のミサに毎年「初詣」代わりに行っていますが、ほとんどの年、
二日か三日には、神社やお寺も訪れています。日本の伝統宗教にも、
敬意を表して。

まあ、日本人らしいといえば、そうでしょうね。

そして今年はダブってしまった「パネットーネ」の、クリスマスに残った
方を「ご公現」の今日、食べました。



昨日、風呂に入っているとき、息子に「クリスマスケーキや、お雑煮や
お汁粉、おせちももちろんおいしいけど、一番好きなのはパネットーネ
なんだよね。だから今年は、早くご公現の日にならないかなと、ずっと
思ってたんだ」と告白すると、息子も「実は、僕もそうなんだよ」と
言っていました。

副店長は「私は、全部おんなじぐらい好きだよ」と言っていますが。

「信仰よりも食い気」というわけではないですよ、念のため(笑)。

ともかく「主の公現」の日が終わると、個人的には、年末年始の期間が
本当に終わってしまったな、という気分になります。

今年も良い年になるように、いや、するように、頑張らなくちゃ!

元日の空に

January 01 [Wed], 2014, 22:06


新年あけましておめでとうございます。
2014年も、バール・みずさわを、そして水沢透をどうぞ
よろしくお願いします。

上の写真は、元旦のおせち。他に、お雑煮もいただきました。
今年の「おとそ」もイタリアワイン。こちらになります。



マルケージ・インチーザ・デッラ・ロッケッタという生産者が造った
「グリニョリーノ・ダスティ DOC 2011」という赤ワイン。
イタリア北西部、ピエモンテ州のタナーロ川流域で栽培されている
ふどう、グリニョリーノを90%以上使っているものです。これも、
ファブリツィオと昨年作ったワイン本

「イタリアワイン㊙ファイル
―日本人が飲むべき100本―」
ファブリツィオ・グラッセッリ著(文春新書)


の中のワインリストに載っているものです。

マルケージ・インチーザ・デッラ・ロッケッタというと、イタリア
ワインのなかでも、私の親友ファブリツィオが、はっきり言って
嫌っている、グローバルな「流行の」高級ワインである、スーパー・
タスカンと呼ばれているもののひとつ「サッシカイア」と深い関係が
ある家柄です。でもこのグリニョリーノの、コストパフォーマンスを
含めた価値の高さは、彼も認めているようです。

そうはいっても「サッシカイア」のように何万円もするワインでは
なくて、千数百円で手に入る、気軽に飲める一本なのですが。

ワインの性格も、ターゲットにしている客層も全然違うとはいえ、
要するに「良いワイン」は値段じゃない、ということが良くわかる
一例ですね。

グラスに注ぐと、透明度は高く、少し茶色味を帯びています。



2011年のワインなのに、もっと古い収穫年のものみたいに見えます。
味は、酸味が効いていて爽やか。ボディも軽く、ロゼに近いような
感じもありました。グリニョリーノぶどうそのものの味が生きていて、
おいしいです。ただこのワインの場合、もっと早いうちに飲んだ方が
もっと良かったと思いました。

それと、やっぱりおせち料理やお雑煮には、あまり合いませんでした。

こちらが、お正月の食卓。



副店長が、早起きして支度してくれたものです。本当にありがとう。

元旦の食卓を囲んだ後は、例年通り「初詣」代わりに(?)カトリック
菊名教会の元日ミサに、家族三人で行ってきました。

息子は去年に引き続き、今年もまた元日ミサの「侍者」を務めました。
侍者というのは、ミサの時白い服を着て、祭壇に上がり、司式をする
神父さんのお手伝いをする、大切な役目です。まあ、もう彼も侍者は
慣れているので、緊張した様子もなく、そつなくこなしました。

元日は、カトリックの暦によると、聖母マリア様の祝日。そして同時に
「世界平和の日」にもなっています。



アフガン、シリア、イラク、ソマリア、南スーダンなど、日常的にテロや
武装勢力同士の紛争が行われている地域は、世界にたくさんあります。

元旦の横浜の空は良く晴れて、雲ひとつない、暖かで穏やかなお正月に
なりました。でも「ハッピー・ニュー・イヤー」どころではない人々も、
世界中にはたくさんいます。どうか、一人でも多くの人が、心穏やかに
新しい年を迎えることができるようになりますように、とお祈りして
きました。

もちろん、祈るだけではだめなのですが……今日のミサでは、特別に
真剣に、それをお祈りしました。



そして、再び戦争への道を歩み続けている日本が早く軌道修正して、
近隣諸国とも友好的に付き合える国になってくれますように、
とも……。

そしてもちろん今年も、お祈りだけではなく、一生懸命政治と世相を
ウォッチングして「それはおかしい」と思うことがらについては、
遠慮なく声をあげ、行動していくつもりです。

たとえ誰に「無駄な行為」と笑われても。馬鹿にされても。嫌われても。
これもまた、今日の横浜の、元旦の晴れ渡った空に誓ってきたことです。



そして一旦家に帰ってから「綱島のばあば」の家にお年始に行って
来ました。

ちょうど今日は、息子が慕っている中三のいとこ「Hくん」一家も
ばあばの家に来る、というので、喜んで行った息子。

そんなに長い時間、一緒にいることはできませんでしたが、息子の
顔は嬉しそうでした。



ともあれ、2014年の元日は、我が家的には穏やかに終わりました。
仕事の方も今年はより一層頑張って、去年より良い本を最低一冊は
出したいと思っています。

みなさんは、どんなお正月を迎えていられるのでしょう。
今年一年が、ここにいらしていただける皆様にとっても、
どうか良い年になりますように。
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