方言か、独立言語か?

February 28 [Sat], 2009, 22:52
今月の19日、国連教育科学文化機関=ユネスコが、世界で消滅の危機に
さらされている言語として、約2500種の言葉を発表しました。
翌日の朝日新聞夕刊の、第一面で取り上げられたので、ご存知の方も多い
かと思います。

その中で、日本からもアイヌ語の他、八丈島や沖縄、南西諸島で話されている
ことば8種類が、消滅危惧「言語」として認定されました。

ここで違和感を感じる方も多いかと思います。アイヌ語はまた別として、八丈や
沖縄のことばは、「言語」じゃなくて、「方言」なんじゃないの?と・・・。

こうしたことばを「方言」と主張する学者のなかには、同じ文法構造を持って
いるとか、同じ語源の単語が多いとかいう、言語学的な部分で説明する人が
います。

でも、ちょっと待ってくださいよと、私は思ってしまいます。言語学的な類似点を
「同一言語」の根拠とするならば、例えばイタリア語とスペイン語は、非常によく
似ています。その差は、せいぜい関東の言葉と、関西の言葉ぐらいじゃないか、
とさえ個人的には思います。イタリア語では、英語の「please」にあたる言葉は
「ペル・ファヴォーレ(per favore)」と言います。それに相当するスペイン語は、
「ポル・ファヴォール(por favor)」です。せいぜい、eがoに変わった程度。

この程度の差ですから、イタリア人とスペイン人が自国語で話をしていても、
かなり通じてしまいます。店長がイタリア留学中には、そういう現場をしょっちゅう
見てきました。単語や文法に共通点が多く、その言葉の「先祖」が同じならば
同一言語だと主張するならば、イタリア語とスペイン語は、独立した言語ではなく
単なるラテン語の「方言」になってしまいます。

「ありがとう」を「ニフェーデービル」と言う沖縄「方言」や、「フコーラサーン」と言う
八重山「方言」の方が、よっぽど外国語っぽい・・。

じゃ、他に何を根拠に、同一言語の中の「方言」というか。同一の文化圏の言葉
であれば「方言」だという人も多いようです。

でも、たとえば食文化にしても、沖縄と、関西や関東の伝統料理は、まるで外国
料理みたいに違います。ほんの百数十年前、江戸に住んでいた人に、ゴーヤー
やミミガーなんか出したら、「こんなもん食いもんじゃねーだろべらぼーめ!
だいいち、だれが豚なんか食えるか!」と言われてしまいますよね。まず確実に。
ここには、明確な「文化の差」があります。

じゃ、何が「独立言語」と「方言」の差になるのか・・・。結局は、政治でしょうかね。
国家として同じくくりの中に入っていれば「方言」になり、そうでなけれれば独立
「言語」として認められる、ということなのかもしれません。

沖縄だって、ある時期までは「琉球王国」という、れっきとした独立国だったわけ
です。それが「日本」という国家に取り込まれた(履歴をたどれば、薩摩藩に、
武力によって、事実上併合されてしまったのが始まり)から「方言」になったと
言えるのでしょう。

じゃ、アイヌの言葉は何で、「アイヌ語」なのか・・・。これ以上は、とりあえず深く
追求しないことにしましょうか。

とにかくユネスコの言う「国際基準」からすると、八丈島の「方言」も、沖縄「方言」
も、独立「言語」ということになるんだそうです。

いずれにしても、言葉について少し考えて見るだけでも、日本人の中にある
「単一民族・単一文化神話」が、とっても怪しいものだということがわかります。

学校では、これから日本の「伝統文化」について学ぶことが重視されていくそう
です。でもここで、私たちの国にはもともと、多様な文化が存在していたのだ、
という事実を無視してしまうと、とってもおかしなことになると思います。
でも、文部科学省のやろうとしていることを見ていると、どうも、そういうことを
考えることなしに、全国的に一様な「伝統文化」を教えようとしているような
気配があって、ちょっと危なっかしいな、と思う今日この頃なのであります。

携帯、パソコンを使うなら・・

February 12 [Thu], 2009, 22:59


みなさん、コンゴ民主共和国をご存知ですか?
アフリカ大陸のほぼ中央にある、大きな国です。
4つの国立公園が世界遺産(自然遺産)に指定されていて、北東部に
生息するマウンテン・ゴリラは、絶滅危惧種の貴重な動物です。
また、白サイや、横浜のズーラシア動物園で一番人気のオカピは、この国
にしか住んでいないそうです。

すばらしい自然環境と同時に、この国は、豊かな天然資源に恵まれています。
石油や天然ガスのほか、金、ダイヤモンド、コバルト、銅、そして「レアメタル」
と呼ばれる希少金属がたくさん取れることで知られます。
たとえば「コールタン」とよばれるレアメタルは、パソコンや携帯電話を作る際に
なくてはならない物だそうです。

こうしてみると、さぞかし豊かな国なのではないかと思われるでしょうが、
実は、国民一人当たりの総生産は、日本の0.3%しかなく、世界最貧国の
ひとつに数えられているほどです。

生まれてくる100人の子供のうち、20人以上が、5歳の誕生日を迎えられずに
死んでしまいます。現在、内戦状態が続いていますが、そんな中で、3万人とも
言われる数の子供が、兵士として戦場に行き、戦闘のほか、大人の兵士たちの
性行為の相手までさせられています。

特に状況がひどいのは、北東部のキブ地方。政府軍と反政府勢力の戦闘は、
近隣諸国の介入もあって、泥沼状態。地元民は、水も食料も風雨をしのぐ家も
なく、戦火の中を逃げまどっている状態です。こうした状況の中で、マラリア、
エイズ、エボラ出血熱などの感染症が流行していますが、まともな医療機関が
現地にはなく、ただ死を待つばかりの人も少なくないのです。

こうした悲惨な状況を引き起こしている元は、このキブ地方から、レアメタルが
特に多く産出されることです。その「利権」を巡る争い−レアメタルを大量に
消費する国との商売に関わっている、ほんの一握りの人間同士のいがみあい
が、終わらない悲劇を生み出しているのです。

―もともと戦争とは「富と権力」のために行われるものがほとんどです。
宗教・イデオロギーの対立や、部族間紛争は、一般大衆を戦争へと
駆り立てるための「道具」にすぎません。宗教戦争として知られる中世
ヨーロッパの「十字軍」の遠征も、一皮むけばその真の目的は、莫大な
「富」をもたらす、地中海貿易の覇権を巡る戦いでした―

それにしても、世界で最も豊かな天然資源を持つ国が、世界で最も貧しく、
治安の悪い国の一つに数えられているなんて・・その「富」は、いったいどこへ
行ってしまうのでしょうか?
世界全体を支配する、不平等、不正義のからくりを前に、言葉もありません。

そして私自身、そんな地元民の、塗炭の苦しみの中で採掘された、レアメタルを
使って作られたパソコンで、今この記事を書いています。それを使って作られた
携帯電話で、副店長とメール交換しています。

・・・遠い国の出来事、ですまされないのは、誰が考えても明らかです。
私たちの便利な生活は、私たちが知らないところでおきている、信じられない
悲劇によって支えられている、と言っても、大げさではないと思います。
日々、レアメタルの恩恵にあずかって生活している私たちには、何かする
「義務がある」とさえいえるのではないでしょうか。

現地では「ユニセフ」や「カリタス」、「国境なき医師団」をはじめ、様々な人道
支援団体の人が、少しでも状況を良くするために、必死で働いています。
日本にいる私たちも、何らかの形で、彼らをサポートできるはずです。
それには、まず現実を「知る」ことです。こうした支援団体のウェブサイトを
見れば、様々な情報を得られます。「そのうちに」ではなく「今」行動を起こす
ことが大事なのではないでしょうか。

私のような人間がこんなことを書くと、「偽善者」と言われるかもしれませんね。
確かにそうかもしれません。でも、これは以前にもこのブログで書いたことなの
ですが、そうしたことに無関心な人間でいるより、私としては「せめて」偽善者
になりたいと、そう思うのです。

桜よりも梅

February 09 [Mon], 2009, 22:50


この週末、お天気が良くて、比較的あったかだったので、そろそろ梅も
咲き始めているのでは、ということで、ちょっと早いかとはおもいましたが、
家族と観梅に行ってきました。場所は、横浜・本牧にある「三渓園」です。

全体的に、まだ二分咲きになっているかいないか、という木が多かった
です。名物の「臥龍梅」はこの程度・・・。



でも、早咲きの木で、もう五分咲き以上になっているものもありました。



実は私、桜よりも、梅のほうが好きだったりします。
香りも良いですし、早春に咲くその姿が、健気に思えたりして・・。

両親が日吉に引っ越す以前に住んでいた家には、見事な白梅の木が一本
ありました。花が三分、四分くらいに開いて、湿った幹の黒々とした所に、
春の淡雪が降り積もったりなどしている様には、格別の風情がありました。
あの木も、もう無いのだなと思うと、ふと寂しくなるときがあります。

三渓園では、ちょうど梅の盆栽の品評会もしていました。
小さな鉢の中に「松竹梅」をあしらった、何だかおめでたい作品も。



目的は梅のつもりで行ったのですが、水仙がちょうど見ごろで、とても
きれいでした。



観梅、という目的を考えると、今ひとつ物足りなかったので、今年はもう
一回ぐらい、どこかへ梅見に行くかもしれません。

ともあれ、久しぶりにのんびりできた一日でした。

噴火

February 03 [Tue], 2009, 23:50


息子のインフルエンザが早めに完治して、安心している店長です。

副店長も、今日受けたインフルエンザ検査の結果は陰性で、体の調子が
悪いのは、普通の風邪のせい、だとのこと。

店長は、今日からせきが出ていますが、インフルエンザ特有の症状が
出てないので、息子のインフルエンザがうつったのではないようです。

もしかしたら、浅間山の噴火で出てきた「火山灰」を吸ったせいかな、とも。

上の写真で、車のフロントガラスに、白い粉状のものが付着していますが、
これが浅間山の火山灰です。横浜にも、けっこう飛んできてます。

浅間山と横浜の距離を考えると、すごいなあ、とも思いますが、江戸時代、
1783年に起きた、天明年間の大噴火は、こんなもんではなく、けた外れの
規模だったといいます。なにしろ江戸でも、噴煙で空が真っ暗になったと
言いますから・・。

このときの噴煙は、全国的な日照不足=冷害による「天明の大飢饉」を引き
起こし、数十万人もの餓死者を出しました。

それどころか、この噴火は世界的な異常気象を引き起こし、ヨーロッパでも
大凶作でたくさんの人が飢え、これが少し後、1789年に、フランス革命が
おきる「遠因」になった、という説もあるくらいです。

最近では、1991年に起きたフィリピンの「ピナツボ火山」の噴火で、北半球の
天候が不順になったりしたことがありました。

火山の噴火って、恐ろしいですね。大自然の力の前で、人間は無力です。

今回の浅間山の噴火は、幸い、沈静化の方向に向かっているようですが。

でも、上の写真にあるように、火山灰をかぶった車のオーナーは、とりあえず
洗車しないといけないですね。うちは、上昇型立体駐車場の2段目に車を
とめているので、ほとんど影響はないです。
ただ、灰が降っていた間に干していた洗濯物は、洗いなおそうか、このまま
たたんでしまっちゃおうかと、目下考え中。

今回の噴火、皆さんのお宅では、どんな影響がありましたか?

インフルエンザ

February 01 [Sun], 2009, 23:39


息子がインフルエンザにかかってしまいました。
今年もまた、予防注射をした甲斐もなく・・・。

昨日から熱とせきはあったのですが、軽く考えてしまって、買い物に
連れ出したのが、良くなかったのでしょう。
日曜日の朝になって、熱が39.1度まで上がってしまい、苦しそうに
しているので、一時はあせりました。なんたって、日曜日ですから。

それにしても、うちの坊主は、休日になるとよく病気をします。困った
癖と言うか、なんと言うか・・・。休みになると、緊張感が解けて、それが
発病の原因の一つになるのでしょうか。

今朝も、休日診療の当番になっている病院を探して、あちこち電話を
かけて、苦労しました。結局、横浜のみなとみらい地区にある
「けいゆう病院」というところの休日診療が開いているということで、
車に乗せて連れて行きました。

日曜ですから、当然、受付(上)や待合所も、がらーんとしていました。

しばらく待たされてから、女医さんに診察してもらい、インフルエンザの
検査もしました。結果は、インフルエンザA型の陽性反応。

タミフルのほかに、頓服でアセトアミノフェン(解熱・鎮痛剤)を出して
もらって、タミフルだけその場で飲んでから帰りました。

夕方になると熱が下がってきて、夜にはほぼ平熱に近くなりました。
頓服は飲んでいないので、どうやら、タミフル耐性のあるウイルスでは
なかったみたいです。
まだぶり返すかもしれないので、油断はできませんが。
でも、大分元気が出てきた様子の息子を見て、少し安心しました。

あと、親のほうがこれからどうなるかも、気になります。副店長は熱こそ
ほとんどありませんが、どうやら感染しているようです。明日の朝、熱が
出ていたら、すぐお医者さんへ。出ていなかったら、とりあえず出勤して
帰りにお医者さんに寄るつもりのようです。

電車や会社で、「ウイルス散布」して来なければ良いのですが。
でも、どうしてもはずせない予定が、午前中にあるみたいなので・・・。
インフルエンザって、こうやって蔓延してゆくのでしょうか。

そういう店長も、頭が痛かったりで、どうも感染はしている気がします。
明日は、息子の看病に専念するつもりなので、ひとにうつす危険は
ないのですが、とりあえず息子の状態が安定するまでは、こちらが
倒れないようにと、気を張っています。

息子の小学校では、すでに何十人もインフルエンザで休んでいて、特に
1年生に流行しているとのこと。皆さんも、どうかお気をつけて。
2009年02月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
最新コメント
アイコン画像けーこ
» 最近食べたもの (2019年12月07日)
アイコン画像toru-mizusawa
» 最近食べたもの (2019年12月06日)
アイコン画像toru-mizusawa
» 最近食べたもの (2019年12月06日)
アイコン画像toru-mizusawa
» 九州の美味しいもの (2019年12月06日)
アイコン画像もうふ
» 最近食べたもの (2019年12月06日)
アイコン画像aki*keigo
» 九州の美味しいもの (2019年12月06日)
アイコン画像aki*keigo
» 最近食べたもの (2019年12月06日)
アイコン画像toru-mizusawa
» 九州の美味しいもの (2019年12月04日)
アイコン画像toru-mizusawa
» 九州の美味しいもの (2019年12月04日)
アイコン画像aki*keigo
» 九州の美味しいもの (2019年12月04日)
Yapme!一覧
読者になる