フラガール

September 28 [Thu], 2006, 10:56
今日は暑いですね。もう十月が目の前だというのに、我が家の気温計は30℃を指しています。窓の外からは、蝉の声まで聞こえてきます。いつか、日本は本当に常夏の国になってしまうのではないかと、心配しています。

常夏つながりではないですが、先日、映画『フラガール』(李相日監督/出演・松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、岸辺一徳他)を観て来ました。舞台は1965年、閉山の影が忍び寄る、福島県の常磐炭鉱。会社と社員の生き残りのため、「常磐ハワイアンセンター」(現スパリゾート・ハワイアンズ)が創設された際に誕生した、フラダンス・チームの物語です。

ネタバレにはしたくないので、詳しい内容については触れませんが、想像以上にすばらしい作品でした。店長としては、過去に観た映画の中で「ベスト5」入りは固いかな、というぐらい。とくに、「まどか先生」役の松雪泰子が出色の出来でした。松雪さんには失礼ながら、いつの間にあんな良い女優さんになっていたんだろう、と思ってしまいました。若手の蒼井優も、周りを固める、豊川悦司や富司純子らの好演も、印象的です。
前半は結構笑わせてもらい、後半は、恥ずかしいですが、ほとんどずーっと泣きっぱなし。映画館の暗さって、そういうときありがたいですよね。終わってすぐ、最初からもう一度観たいと思った映画も、考えてみれば久しぶりでした。

とにかくお時間がありましたら、だまされたと思って一度ご覧ください。きっとだまされないと思いますよ。女性の場合は、「フラって、かっこいいんだな。習ってみようか」なんて思う方も、少なくないのではないかと。

誕生日

September 25 [Mon], 2006, 0:25


息子が5才の誕生日を迎えました。で、生粋のハマっ子である彼は、横浜の海とベイブリッジに向かって、思いっきり「5さ〜い!」ポーズを。

祖父母を交えての会食や、家でのケーキ・セレモニーでは、得意の「感動スピーチ」は出ませんでした(公園で暴れすぎて眠くなり、それどころではなかったようです)。ただ、さすがに本人にとっても、5才というのはひとつの区切りというか、カリメロではないですが、もう赤ちゃんの殻を落とさなくてはいけない、と思っているらしく、苦手なおもちゃの後片付けなども積極的にやるようになりました。

日本では「5才になるまでは神のうち」と昔から言い習わすところもあるようですね。親の目から見ても、本当に何か「イノセント!」という感じは取れて、最近は顔つきもぐっとお兄さんらしくなってきたように思います。とにかく、心身ともに健康でいてくれて、どんな危機や苦難に出会っても、乗り越えてゆける人になって欲しいと、心から思います。

不真面目きわまりないクリスチャンの店長ではありますが、今日は、「子供のための祈り」の一部を引用させてもらって、息子の誕生日へのお祝いの言葉とさせてもらいます。

・・・喜びのときも、悲しみのときも、
私がこの子の隣人であり、
私のおごりによって
その道の妨げとならないようにさとして下さい。
この子の中におられるあなたを私が感じ、
また私の中におられるあなたを感じさせることによって
私たちがともに成長して行くことが出来ますように。
そして、それを待つ忍耐を私にお与えください。
・・・慈しみの聖母マリアよ
どうかいつも、この子を見守り、
私の手の届かないところにいるときも
あなたの御手でお守りください・・・

超複雑時計

September 21 [Thu], 2006, 23:19


上の写真をよ〜く見てください。はい、これはどこでしょう・・・。と質問されて、答えられたアナタ、相当な買い物好きor新しい物好きですね?はい、答えは表参道ヒルズです。「だからナンだ?いまさら」とつぶやいているアナタ、店長のことをよく知りませんね?私がこんなおしゃれな場所に出没するのは、きわめて異例のことなのです。

なぜこんなところに出かけたのかといえば、好きな時計のイベント(展示会)が行われたからです。写真(上)は、ヒルズの中央吹き抜け部分にかかっている、その広告。写真に写っているのは、スイスの『ジャガー・ルクルト』というメーカーの『レベルソ・スクアドラ』というシリーズ。このモデルのプロモーションを兼ねた展示会、というわけです。



吹き抜け部分にある大階段も、下から見ると、こんな具合。ちなみに、ヒルズの建物の外側にも、ずらりとこの時計の吊り広告が並んでいました。完全に、ジャガー・ルクルトが表参道ヒルズをジャック、という感じでした。

スクアドラも良いのですが、店長が一番見たかったのは、これ(写真下)。『ジャガー・ルクルト・レベルソ・グランド・コンプリカシオン・トリプティック』という長い名前がついています。名前が長いだけではありません。この時計、数多くの精緻にして特別な機構を、この小さな機械の中に組み込んだ、超複雑時計というやつなのです。
まず、この時計は文字盤が反転して、裏側が表にもなる、リバーシブル構造になっています。写真は、表の第1面です。



文字盤右下の、丸い穴の中から機械が覗いているのは、『トゥールビヨン』という特殊な仕組みで出来た、時計の動きを制御する心臓部です。『トゥールビヨン』というのは、時計にかかる重力の偏差により、計時に誤差が生じることを防ぐ装置。これがついただけで、スイス製の場合、お値段が1千万円に近くなってしまう、というしろものです。
そして、表面をひっくり返すと、下の写真のようになります。



リバーシブルの第2面が、いくつもの特別な用途の表示に使われているほかに、その下にある第3の面にも、何かが表示されているのがわかります。三つの表示面を使って、この時計には、何と合計18種類もの複雑機構が組み込まれています。たとえば、自動的に「大の月=1月、3月など」と「小の月=2月、4月など」を判別して今日の日付を表示する「永久カレンダー」や、その夜の星空を映した「天空図」、などなど。珍しいものでは「均時差表示」というものもあります。これは、毎日違っている地球の自転のスピードから割り出される1日が、その平均値と、今日はどれだけずれているか、ということを表示する機能です。そう、天文学者でもない一般人の日常生活には、全く関係のない機能です。なんで、そんなものを作るのか・・・?多分、何で、人は危険を冒して山に登るのか、という問いと似ているかもしれません。ばかばかしいと言ってしまえばそれまでですが、しかし、こういう物も作れるんだぞ、というのは、そのメーカーの「技術力」を誇示するためのデモンストレーションにもなりますから、あながち無駄でもないのでしょう。ちなみに、お値段は、これ一個で立派なマンションが買えてしまうくらいです。

この他の展示品にも、反転させた第2面に、それはそれは精巧で美しい、エナメル細密画が描かれていたり、彫金=エングレーブの技法で、すばらしい浮き彫りがされていたりする時計が展示されていました。もはや工芸品の範疇を超えて、ほとんど芸術作品といって良いようなものも、たくさん。

余談ですが、店長のいとこの一人が、イタリアのフィレンツェで、宝飾・貴金属加工の工房に職人として勤めています。彼にこの時計を見せてあげたいな、と思いました。彼もなかなか腕の立つ男で、イタリアでは非常に珍しい、「正規雇用の社員」として、正式の「就労ビザ」を持って働いています。キャラクター的にも本当におかしな奴で、数々の「武勇伝」があるので、いつかご紹介します。

とにかく、時計好きには「眼福、満腹、ご馳走様でした」という展覧会で、大満足。ついでに、あの界隈をぶらぶらしてきました。歩いていると、ローズマリーの良い香りがするので、それに誘われて路地裏に入ると、こんな素敵なハーブのお店があったりして・・・



やっぱりおしゃれな街だなー、と改めて感心して、帰って参りました。

この時代に生きる子供たち

September 20 [Wed], 2006, 10:49
タイでクーデターがあって、首都のバンコクに戒厳令が出たそうです。
いまはちょうど、夏休みを8月に取れなかった日本の人たちが、遅い
休みをとって、海外旅行などに行く時期。タイに行っている人もかなり
たくさんいるのではないでしょうか。店長が、会社員時代にお世話に
なったライターさんのお友達も、まさに今、現地にいるようです。観光
はタイの重要な産業のひとつですから、外国人には被害が及ばない
よう配慮があるかとは思いますが、万が一内戦のような状況になって
しまったら思うと、現地にいる方や、家族の皆さんの心配は大変な物
だとおもいます。早く収束して、観光客の人は、無事に帰国できるよう
に祈っています。

でもこの事件だけに限らず、ここ数年、世界でも日本国内でも、何かと
「きなくさい」雰囲気が漂ってきたと、店長は感じています。皆さんは、
いかがですか?これからは、平和な時代に育った私たちには「遠い国
の出来事」でしかなかったような種類の危険が、だんだん身近に迫って
くるような気がしてなりません。歴史を見てもあきらかなように、それは、
最初ははっきりとは見えない形で、そして徐々に、はっきり形をとって、
私たちの日常生活を脅かしてくるでしょう。

私たちとしては、それに抵抗することはできるでしょう。しかし、悪い時代
の流れを本当に「止める」ことができるかどうかということになると、個人
的には、悲観しています。社会を構成し、意識するかどうかは別として、
時代の空気や流れを結果的に作っていくのは、私たちふつうの生活者
です。だから、どんなに悪い時代が来ても、敢えて乱暴な言い方をすれば
「自業自得」ということになります。かわいそうなのは、子供たちです。

とりあえず、我が子とそのお友達たちを前にして思うことは「運の良い人」
になってほしい、ということです。こればかりは、親はどうしようもないこと。
ひたすら祈るしかありません。

お疲れさま、シューミ

September 16 [Sat], 2006, 1:04


もはや旧聞に属する話題になってしまったかもしれませんが、F-1スクーデリア・フェラーリのエース・ドライバー、ミハエル・シューマッハが、今期限りでの引退を表明しました。今週の日曜日、モンツァ・サーキットで行われたイタリアGPで、優勝を決めた後の、記者会見の席でのことでした。

「現役最後のイタリアGP」での、この優勝はシューマッハにとって、通算90勝目。歴代2位のアラン・プロストの優勝回数が51であることを見れば、いかにずば抜けた大記録であるがわかります。F-1グランプリにおける、ほとんどすべての記録を塗り替えたといっても良い彼ですが、その実力に、人気はなかなか追いつかなかったような気がします。ファンやジャーナリスト曰く。「華がない」「見ていてドキドキしない」「コメントがつまらない」「会見での、あの愛想のない態度はなんとかならないか」エトセトラ、エトセトラ・・・。

実は店長にとって、シューマッハは、F-1のグレート・ドライバーの中で唯一、直接会話のやり取りをした人物でした。やっぱり、愛想はなかったです。正直言って、その場ではちょっとムッとしました。それでも、なんとなくわかりました。サイボーグみたいな無表情の奥に隠された、彼の生真面目さと、繊細さを。そうした場面で見せる彼の態度は、本当はガラスのように壊れやすい「本当のミハエル」を、えてして無神経な、メディアの人間から防御するためのものだということを。

結婚記念日

September 12 [Tue], 2006, 0:10


今日は(もう日付が変わって昨日ですが)店長と副店長の13回目の結婚記念日でした。副店長手づくりのパスタと、『ペック』で買って来たアンティパストの盛り合わせ、それから、イタリアはバタジオーロ社の白ワイン『ロエロ・アルネイス』をあけて、家族3人でお祝いしました。食後は息子の好物のチーズケーキに、赤くて長いろうそくを1本、短くて白いろうそくを3本。

ケーキを食べる段になると、息子は例によって、得意のスピーチ。「パパとママ、結婚して、いつも仲良くしていてくれて、ありがと。おかげで○ちゃんも、このうちに来られたよ」と。文字にしてしまうとクサイせりふですが、4歳の息子の口から出ると、自然に聞こえるのが不思議です。でもって、例によって、副店長はうるっと来ていました。もーかないません。完全に、親は手玉に取られてます。

「○ちゃんもいい子でいてくれて、ありがとう」と副店長が返すと。「いやー照れるなー」といって、頭をかくポーズまでして見せたうちの坊主。・・・君の辞書に「照れる」という言葉が載っているとは、知らなかったぞ!

山の上の動物園

September 09 [Sat], 2006, 23:18
いやー、今日は蒸し暑かったですねー!先日からカーエアコンの調子が悪くなった、我が家の愛車「メメ」。さすがに寄る年波には勝てないのでしょうか。アルファロメオ・ファンのムック本には、「もはや中古車ではなく、ビンテージカーだ」などと書かれてしまっていたし・・・。それでも、とにかく外出好きの、息子と副店長。我が家では「外出しない週末」というものは、考えられないのであります。

今日出かけたのは『市立金沢動物園』というところ。横浜も、鎌倉に近い南の地域になると、地形はかなり険しく、起伏の感じは、もはや「丘」というより「山」といったほうがしっくり来ます。そして、金沢動物園は、そんな山の中にあります。うっそうとした森林に囲まれていますが、ちょっと開けた所に出ると、眺望は最高(下)。



ここは、基本的に「草食動物を集めている」というのが基本コンセプト。なので、園全体に、まったりとした雰囲気が漂っています。やっぱり、草食動物は、見ていて癒されますね。園内のマンホールのふたも(下)こんなかわいいやつです。



先日オーストラリアで息子が餌付けしたカンガルーには、ここでは近づくことはできませんでした。でも、お母さんのお腹の袋に赤ちゃんが入っているところは、見られました。といっても、なぜか頭から突っ込んである状態で、足だけがポケットから飛び出していて・・(写真中央のカンガルーのお腹をよーく見てください)、なんだかとっても変でした。



きりんさんが、背が届くぎりぎりの高さにある葉っぱを食べているところは、初めて見ました。なんか必死で、ちょっとかわいそうでした。



それから、今日はなにしろこの暑さに湿気。もともと暑い国に住んでいるるはずの動物たちも、さすがにグッタリといった感じ。象さんは、屋内の象舎で、水浴びの準備をしている飼育係さんの方を向いて、はやくしてくれー!という感じでした。



でも、たっぷり遊んで楽しんで、息子は大満足だったようです。これで、大人500円、幼児無料というのは良心価格、というか、市立ならではの値段です。横浜近辺にお住まいの方で、まだ行ったことがない人にはお勧めしますよ。


あ、そうそう。ついに、このBARの来店者数が、5000を超えました。休み休みの怠けブログなのに、いつもたくさん来てくださって、本当にありがとうございます!今後とも、よろしくお願いします!

YOKOHAMA 最古の文化遺産

September 08 [Fri], 2006, 11:45
先日、念願の時計を買いに元町へ行った足で、山手の丘に登り、カトリック山手教会を訪れてみました。ここには、信者さんでなくても、貿易港・横浜の歴史や建築、「近代化遺産」に興味がある人なら、是非チェックしておきたいものがいくつかあります。そのうちのひとつは、聖堂横の庭(駐車場)の奥にたたずんでいる、聖母マリア像です。



この像は1862年1月(文久元年12月)、徳川幕府のキリスト教禁教以後、日本に初めて建てられたキリスト教会『横浜天主堂』が完成したとき、その正面入口上部に飾られていたものです(ちなみに当時の天主堂は、現在の中華街・東門の左脇、パチンコ・スロット店&駐車場(?)になっている場所にありました)。パリ宣教会の司祭たちが持ってきたものと伝えられますから、おそらくその数年前に、フランスで作られたものと考えられます。純白に輝くその姿は、とても、140年以上の星霜に耐えてきたものとは思えない、清楚な美しさです。おそらく、これまで大切に扱われ、繰り返し修繕されてきたからでしょう。

開港場・横浜は、文明開化の出発点になった町ですが、関東大震災で壊滅的な打撃を受けたため、震災前の建物や遺構、つまり明治から大正初期にかけての歴史的遺産は、数えるほどしかないのです。さらに、「幕末の遺構」ということになると、このマリア様が日本にやってきた直後に完成した、『旧イギリス波止場=通称・象の鼻』くらいしか、市内に残っていません。このマリア様は、それほど「文化財」として貴重だということです。

もうひとつ、駐車場の突き当たりにある『横浜教区司教館』も、非常に貴重な建物でした。「でした」と過去形になってしまうのは、残念ながら、数年前に改築されてしまったからです。今は、玄関周りだけを完成当時のものに復元した、「玄関保存」の姿になってしまいました(写真下)。完成は1910年(明治43年)。最初は個人宅として作られたものを、後に譲り受け、移築したものだそうです。



それでも、関東大震災、米軍機による大空襲と、2回にわたって市街地が壊滅状態になった横浜で、明治時代の遺構は貴重です。しかも設計者は、明治末の日本で、建築界の重鎮の一人だった、妻木頼黄。あの赤レンガ倉庫や、今の神奈川県立博物館を設計した人です。興味がある方には、ぜひ一度ごらんになってみることをお奨めします。

三つ目は、聖堂内部、右側にあるステンドグラス。
それはそれは、見事なものです。聖堂の設計者・スワガーがチェコ出身の人だったために、故郷・プラハの街の情景を描いたもので、下段に流れる川は、チェコ人の「母なる川」モルダウ川。そこにかかっている橋は、今もプラハの観光名所のひとつになっている、カレル橋だということです。

でも、たしかに横浜の文化遺産として見る価値はあるけれども、教会の敷地の中、ましてや聖堂の中など入りにくい、という方がほとんどだと思います。
大丈夫。観光寺院などとちがって、「拝観料」をとられるということはありませんし、ミサの時間と夜間、そして結婚式の最中を除けば、扉はいつも開いていますから、信者さんでない一般の方も、自由に出入りできます。まして、「アナタワカミヲシンジマスカー」とか「オーツミビトヨクイアラタメナサーイ」などといって、神父さんや信者さんが迫ってくる・・・などということは、絶対にありませんから、安心してください(笑)。

ただ、一般の方にとっては文化遺産でも、信徒の方にとっては祈りの場ですから、あくまでも静粛に、というルールだけは守ってください。横浜・山手には、このほかにも、大正〜昭和初期に建てられた洋館や、本物の古い洋館を利用した素敵なカフェなどがあります。店長は、山手地区こそ、横浜で一番『ヨコハマ』らしい場所だと思います。丘を下れば、モトマチ・ショッピング・ストリートでお買い物もできます。今は地下鉄もできて、アクセスがぐんとよくなりました。「みなとみらい」あたりで足を止めてしまうのは、もったいないですよ!ぜひ、最もヨコハマらしい横浜、元町・山手へ、行ってみてください。

「伝説」がこの腕に!

September 06 [Wed], 2006, 14:54
世の中は、「お誕生」ニュースで盛り上がっていますね。おめでとうございます。このお子様たちによって、新しい時代にふさわしい、新しい皇室が作られて行くと良いと思います。次の時代を担うこの方が、過去の夢を見たがる者や、自国の「伝統」だけを尊重する大人たちに利用されるようなことが、決してありませんように・・・。



さてそんな思いの一方で、実は店長、個人的にかなりハイになっています。ずっとほしかった時計を、手に入れたからです。それは、スイスのエベラールというメーカーの、『タツィオ・ヌヴォラーリ』というモデル(写真上)。タツィオ・ヌヴォラーリというのは、第二次世界大戦前から、戦後まもなくにかけて活躍した、イタリア人レーシングドライバーの名前です。

モータースポーツの歴史が浅い日本では、その名前を知る人は少ないですが、ヨーロッパの、特にオールドファンの間で、その名は「史上最強のレーサー」として尊敬をもって語り継がれています。曰く、今で言えば、F-1マシンに対する市販スポーツカーほど性能の劣るマシンで、奇跡のGP優勝を成し遂げた。曰く、深夜の公道レースで、ヘッドライトの灯りが消えたまま、前を行くライバルのマシンをぶち抜いてしまった。そのほか、肺の病と高齢を押してレースに出場し、若手を手玉に取る激走を見せた後、ピットに戻ってきた彼のマシンのコックピットが、吐いた血で真っ赤に染まっていた、等々。その伝説・逸話には数限りがありません。

本当は、車の構造もドライビングテクニックも、現在とは全く違う時代のヒーローと、今のF-1パイロットを単純に比較することなどできないでしょう。しかし、ドライバーの「腕の差」が勝敗の行方を左右する割合が、今より格段に大きかった時代、一世を風靡したドライバーが「史上最強」と称えられるのは、ある意味、理にかなったことかもしれない、とも思います。その、偉大なドライバーの生誕100周年を記念して作られた時計を、今店長は手にしているわけです。

店長は、スポーツ雑誌で1年間、スクーデリア・フェラーリの歴史と、そこに関った人間たちの群像を描いた連載を書きました、そして今は、それを単行本化しようと計画しています。その取材の過程で、ヌヴォラーリの足跡を丹念に追ってきた私は、おそらく今まで、日本人としては一番、ヌヴォラーリに深く関った人間だと自負しています。「この時計を自分が買わずして、いったい誰が買う?」という気持ちから、金欠の家庭事情を顧みず(?)思い切って購入しました。



時計の裏蓋はシースルーになっています。そこから見えている自動巻きローターには、18金の彫金細工で、愛用のマシン、アルファ・ロメオ・ティーポ8/Cを駆る、ヌヴォラーリの雄姿が描かれています(上)。
はっきり言って、自己満足の世界だということは、重々承知。それでも、イタリアびいきの「アルファ乗り」にとっては最高の「伝説」が、自分の手首を飾っていることは、何よりの喜びです。



まさに一生物の宝物。大事に使って、もしできれば、息子に引き続き使ってもらえると良いな、と考えています。

だいなそー

September 03 [Sun], 2006, 18:09


息子が、保育園のお友達3人、そしてその家族のみなさんと、幕張メッセまで『世界の大恐竜博』を見に行ってきました。店長は不参加で、副店長がひとりで付いて行ったのですが、なにしろメンバーは腕白坊主3人+紅一点のAちゃんという構成。またまた大騒ぎになり、あっちでもこっちでも小競り合い、恐竜も真っ青の(?)大混乱サバイバル・バトルになってしまったようです。息子の「制御役」をひとりで背負った副店長は、帰るなりばったり畳に倒れこみ、2時間ほど寝込んでしまったほど。疲れのせいか体調がかなり悪かった店長は、行かなくて良かったかも、と胸をなでおろしました。
ひとり元気なのは、COOばかり。我が家の場合、他のおうちより歳を食った両親なので、この先、子供の体力がさらに増してくると、どこまでついてゆけるのか、ちょっと不安。やっぱり子供は、若いうちに持つのがベターなようです。
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