考え方も新しく

April 01 [Mon], 2019, 15:40


新元号が発表になりましたね

令和……

いまいちピンとこないな。

どうせ元号は漢籍の中から取るという伝統から離れて、和書の中で探すのなら、また万葉集の中から取るにしても、もっと綺麗でめでたい字いっぱいあると思うんですよね。

「令」の字って、書き方が二つあるけど、会見で発表されたときのあの書体だと、あんまり書きやすくないというか、形を整えづらい字だと思うし。

まあ、いいですけど。

ともかく、あとひと月で新しい元号になると。

天皇陛下も代替わりです。

生前譲位というのも、久しぶりということで。

新天皇には、お父様の志を継いで、象徴天皇としての立場を確立していただくとともに、新しい皇室の在り方を国民皆で考えたほうが良いと思います。

近年、家系的に女性がお生まれになる確率が非常に高く、男性皇室が少なくなって行く傾向の中で、本当に皇室存続を望むなら、いろいろ改革をして行かないと。




元号を使うか使わないか、皇室が好きかどうかというのを別にして、これでひとつの区切りがつくわけですから、この機会に国民全体で、新しい日本の在り方を考えていくのも大切かと。

安倍首相は、ことあるごとに「戦後レジームからの脱却」を唱えてきましたけど、じゃあどうするのかというビジョンについては、要するに「戦前レジームを取り戻す」しか持っていないような気がします。

一度大失敗をして、日本中の都市のほとんどを焼き尽くし、三百万人以上の犠牲者を出し、国家滅亡もあり得たかもしれない状況をもたらした「戦前レジーム」など、繰り返して良いはずもなく。

戦後74年続いた社会の枠組みが老朽化して、このままでは世界の動向に立ち遅れる、というのはそうでしょうが、それなら戦前戦中の大日本帝国の精神とビジョンをまた借りて来て、というのでは確実に絶対にダメ。

失敗したやり方だから、だけでなく、世界は74年の間に大変貌を遂げているのだから、時代と世界情勢状況に合わせた、全く新しい考えかた、国と社会の骨格を確立しないと。

根本的に、頭を切り替えなきゃ。

それができるのは多分若い人で、そういう世代が社会に台頭してくるには、まだしばらく時間がかかりそう。

その前に、時代遅れで世界の現実をわからない爺さんたちが、いろいろいじくりまわして社会をダメにしないほうがいい。

昨日、花見のあとに我々の親世代と、うちの息子と食事をしていて感じたのは、大学受験についてのイメージ、ひいては世の中についての見方がぜんぜんかけ離れちゃってるなあということでした。

息子は多分本当の学問がしたいんです。新しい知見、知の分野を開拓して、人間をもっと幸せにする知識や技術を開発するのに貢献したいのだろうと。

でも我々の親世代から私たちは、それこそ「戦後レジーム」の中で生きて来て、大学というと、学歴=社会に出て行くに際しての、ある種の「箔を付ける」場所という感覚があって。

だから、勉強というのは「学問」ではなく、最終的に学歴ブランドを身に着ける競争としての「受験勉強」のことになっちゃってる。

「大学で何の学問をするか」じゃなく、「どんな社会的評価の大学に行くか」に関心が集まっている。

だから、息子がこれこれこういう理由でこんな大学が志望選択に入る、という話をしても「えーもっといいとこに行けるのにもったいない」ということになって、話が噛み合ってない。

「頑張ってたくさん勉強して、東大入って、ばあばたちを喜ばせてね」

と励まされて、なんとも居心地の悪そうな表情で、苦笑している息子。

まあ、しょうがないんですけどね。

長いこと日本は社会の安定を享受してきたせいで、大学のレベル→いいカイシャ→年功序列という、固まった秩序の中で社会が動いてきた……ように見えるから。

そういう幻想が通用した、安定の時代がもうすでに終わっていて、グローバル化した世界の中の日本は、知と技術をもとにした、ガチな競争に巻き込まれている、というのをみんな気づいてないんでしょう。

だからこの国は、平成の30年の間にいろんな面で立ち遅れて、気が付いたら様々な分野で、世界的な地位が滑り落ちて、他国にどんどん追い抜かれるのを止められなくなってるんですよ。

歴史をひもとけば、17世紀まで技術的にも、経済的にも、文化的にも、世界の最先端にあって、ヨーロッパ諸国から尊敬と畏怖の目でみられていた中国。

それがどんどん凋落し、19世紀には西欧列強の食い物にされ、権益追及の草刈り場になった原因は、いろいろあるでしょう。

でも、役人を試験で選抜する「科挙」が、学問的知見の優れた人物を国中から公平に広く採用するための制度から、形骸化した、中身のない箔付け競争に堕したから、というのも大きいと考えられています。

日本だって、幕末から明治維新の頃は実力主義で人物が登用され、学問と知の重要性が骨身にしみていたはずなのに。

それがいつのまにか官僚主義がはびこって、行政の役人ばかりか、軍人まで海軍兵学校や陸軍士官学校の「学校秀才」が幅を利かすようになっていた。

だから、現実が見えずに無謀な戦争に突入したし、インパール作戦のような机上の空論で、多くの兵士を戦士ならぬ餓死させるようなことになったのです。そして、破滅したと。

このままでは日本はかつての中国や、戦前の大日本帝国の二の舞になる。その兆候は既にはっきり表れています。

時代の空気をちゃんと感じている若者は、本当に実のある「学問」を身に着けて世界と勝負したいと考えているのに、年寄りたちはいまだに学問や、知識と技術の本質を理解せず、受験のための「勉強」の世界に生きている。

それが日本の不調の原因だと、早く気付かないと手遅れになります。もしかするともう、手遅れかもしれない。

まず、今の日本は「不調」だと、アジアの国に、どんどん追い上げられ追い付かれ追い越されているという事実を、正面から見つめないと。

新しい元号を機に、日本人も基本的な世界観、人生観を改められれば……まだ間に合うかもしれないです。
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