オーダー取りに来ない店

August 16 [Tue], 2016, 1:37
すごく変わったお店を見つけましたよ!名前は「サリサリ」。

まず、看板からしてフツーではない。



「一部の人に理解される」って……

お店の前に停めてある、業務用(?)のクルマがこれ。



オーナーが、ただ者じゃないのは、容易に想像できます。

家族三人で入ったのですが、我々が、夕方の最初の客だった模様。

お店に入ると、客席だか店員席(?)だかわからないところに、白髪のボブカットで、恰幅の良い女性がでーんと構えて、テレビでオリンピックを観ていました。で、「ご家族?」「君は高校生?中学生?」と、ちょっと気だるげな声で話しかけてくる。話しているうちに、少しずつ、この方がお店のマダムらしいとわかります。

そして、この不思議な雰囲気のマダムが、でかいプラのコップに水を入れて持ってきてくれるのですが、オーダーは取りに来ません。というより、そもそもメニューがない

店内の壁に掛けてある、この表示(一か所のみ)にもし気づかなかったら、困惑するばかりでしょう。



出すのは、このセットただひとつ。だから、メニューはないのです。

そして、席についていると自動的に、これが出てきます。



サラダ……というより、野菜を、酢とオイルと塩と胡椒で和えたもの。

決してまずくはないです。でも、もしこの店のシステムを知らないまま、いきなりこれを出されたら、さぞかし面食らうと思います。

そして、サラダ(?)を食べていると、まもなく、これまた問答無用で、こちらの一皿が出てきます。



この「ぶっかけ飯」風のものこそ、このお店の唯一無二の自慢の一品、「パキスタン家庭風・サリサリカリー」なのです。

実はこの店、妻が(私も)好きな、ヨコハマ出身の「クレイジー・ケン・バンド」のギタリスト、小野瀬雅夫さんの行きつけの店。小野瀬さんがご自分のブログで紹介しているのを、妻がたまたま見つけたのがきっかけで知ったのです。

メニューが一種類しかないので、オーダーは取りに来ない、等々、妻はあらかじめ知っていたのですが、実は、私は「小野瀬さんがお気に入りの、おいしいパキスタンカリーの店」という情報しかもらっていなかったので、最初、本当に面食らいました。

テーブル上の紙ナプキンに印刷してある謎の文句や……



食卓脇に貼ってある謎の指令書(?)が不思議感を増幅しますが……



とにかくこのカリー、食べてみると、見た目の数十倍は美味しい!

激辛カレーが好みな方には、辛さが足りないかもしれませんが、なんとも薫り高く、滋味に溢れて、温かい。まさにパキスタンの「おふくろの味」です。

実際、マダムとは対照的にスリムな年配のご亭主が、パキスタン滞在中に知り合った現地のお母さんから伝授されたレシピで、作るのに水は一滴も使わず、味付けは、塩と油と秘伝の香辛料のみで仕上げてあるのだとか。

ただ、手間はおそろしくかかる料理のようで、煮込む時間は、15時間以上。そのおかげで、入っているチキンはほろほろと崩れて、骨から完全にはずれ、柔らかい繊維状になっています。タマネギは、まったく原形をとどめず。

その魅惑の味は、決して「一部の人」だけが理解しているわけではなく、こんな賞も取っています。



「ガチでうまい、横浜の商店街カレーNo.1決定戦」というもので、「ガチカレー」金賞を受賞!ただの「変わった店」ではないのですよ。

カリーの後には、こちらのチャイ(現地風の紅茶)が出てきます。



クローブと、グリーンカルダモンが入っているというこのチャイが、なんともまた良い香り。ただ、これもお店がお客に「出したい味」なのでしょう。お砂糖は最初から入っています。

これでお一人様千円ポッキリは、安いです。

十分満足して、「ごちそうさまでした!」と外に出ると、歩道にこんな立て看板が。




やっぱり「変わったお店」ではありますが、ヨコハマの隠れた名店であることもまた確か、と……私はお勧めします!

ご興味のある方は、こちらをご参考に!(下の文字をクリック)

サリサリカリー



※ご注意:「サリサリ」は、9月より近所に移転する予定だそうです。もしお出かけの際は、最新の情報をネット等でご確認ください。
  • URL:https://yaplog.jp/toru-mizusawa/archive/655
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くりんくりん様
お久しぶりです。こんばんは
さすが、食通のくりんさん
ヨコハマ人以外でご存知の方もいらっしゃるのだなと。
「私は」好きです、というところが、ある意味深いですね。
嫌いな人は、本当に受け入れられないお店みたいですからね
August 16 [Tue], 2016, 21:04

知ってます(≧∇≦)

私は好きです♪

August 16 [Tue], 2016, 19:47
そう。風変りではありますが、ただひとつのメニューだけで
長年「やれてる」っていうことが、おいしさの、何よりの証明
なんですよね。
August 16 [Tue], 2016, 18:26
店構え、車などの様子だと怖くなるレベル(笑)ですが、長年このメニューひとつでやってこれたことを考えると、よそにはない美味しい料理ということがわかりますね!
August 16 [Tue], 2016, 15:35
弁慶かっちゃ様
はい。ホントにすごいです
いわゆる、日本人が普通に考えるとはかなり違っていますし、
あの摩訶不思議なムードは、ちょっと他にないものですね。
マダムの雰囲気も独特で、実はヨーロッパの某国の貴族だか
王族だかのお姫様だ、という噂まであるみたいです。
でも、お店の壁にかかっている外国の町の風景画を見て、
「どこの絵ですか?」と訊いたら「ヨーロッパ」と答えるので、
「ヨーロッパのどこの国ですか」と尋ねると「……ヨーロッパ」とおっしゃっていたので、それはあくまでも噂話かと(笑)。
August 16 [Tue], 2016, 14:01
水を1滴も使わないって、
存在するのは知ってたんですけど、
これは・・・すごいですね
色々衝撃だけども、美味しいからこそ・・なんですよね。
奥さんと食事の好みが一緒って、最高ですね
我が家・・・めちゃくちゃです

でも、こんなに味のある車が存在するんですか
こっちでも「走るの?」って位の味を出してる車が・・すごい音で走っております・・・(笑)
August 16 [Tue], 2016, 13:09
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