2012「緑のハート」への旅A

August 05 [Sun], 2012, 19:02


一夜が明けて、イタリア旅行も2日目。この日はウンブリア州の
州都、ペルージャに向かいます。

ペルージャは、私が大好きな作家・須賀敦子さんが、イタリア語を
学んだ土地。個人的にも、思い入れのある街です。

まずはローマ・テルミニ駅から、特急のインテルシティ(写真上)
に乗って、テルニという町まで行きました。インテルシティは、
最高速度200キロの、かなりの高速列車ですが、乗り心地は良い
です。ただ、トンネルに入るときに気圧が上がり、耳が痛くなる
のがちょっと困りますが。

テルニ駅からは「ウンブリア中央鉄道」というローカルの私鉄に
乗り換えて、ペルージャ・サンタ・アンナ駅まで向かいます。

本当は、フォリーニョというところまでインテルシティで行き、
そこからインテルシティと同じ、旧国鉄「trenitalia」のローカル
列車に乗り換えて行く方法もあるのですが、今回は、乗り継ぎが
あまりに悪かったので、この方法を選びました。

ところで、テルニ駅についても、「ウンブリア中央鉄道」の切符
売り場がなかなか見つかりません。人に聞いて、駅付属のバールで
買うのだと知りました(下)。



バスの切符をバールで買うのは普通ですが、電車は初めて。
やっぱり、本当にローカル線なんですね。

ちなみに、列車の待ち時間に、息子がジェラートを食べたいと
言うので、このバールで「卵と生クリーム」の味のジェラートを
買いました。意外なことに(?)その味が絶品。しょせん駅バール
なんだから、と期待していなかっただけに、得をした気分でした。
それと、バールのおじさんが、最初切符を買って、二回目に
ジェラートを買いに行って「ブォンジョルノ」と言ったときに、
「リ・ブオンジョルノ(ブォンジョルノもう一回)」と答えて
くれたのが、ちょっとお茶目で楽しかったです。

そして、やってきた「ウンブリア中央鉄道」の列車がこちら。



ディーゼル(気動車)、単線、一両編成という、ローカル線の
王道(?)を行くウンブリア中央鉄道。ちなみに、使っている
Aln776型という気動車は「trenitalia」の「お下がり」です。

途中の車窓風景は、なんとものどかな田舎。オリーブの畑や、
ひまわり畑の中を走ります。



ただし、おんぼろ気動車の割には、かなりスピードはだしました。
とにかく、乗り物は何でもめちゃくちゃ飛ばすのが、イタリアの
特徴(?)です。

そして、ペルージャ着。町はかなり標高のある丘の上にあるので
「trenitalia」の駅は、丘の下の、旧市街からかなり遠い所に
あるのですが、ウンブリア中央鉄道のサンタ・アンナ駅は、途中
スイッチバックしながら、かなり高いところまで登ります。

駅から旧市街までは、それでもさらに標高差があるのですが、
途中、何度か公設のエスカレーターに乗れるので、それほど
苦労はしないで、街の中心地まで登れます。



そして着いたのが、こちら「ホテル・フォルトゥーナ」。中世の
雰囲気を残す裏通りにあります。ホテルの建物自体、1300年代の
建築を改装したものだそうです。築700年のホテル!



部屋に入って、小さなバルコニーに出ると、そこも中世の雰囲気
たっぷりの景色。



室内の調度も、味わいのあるアンティークなものです。



部屋の天井や壁には、建物が出来た当時のフレスコ画の断片が
残っていたりします。



フロントはじめ、ホテルの従業員もフレンドリーで感じが良く、
部屋も清潔で広め。ペルージャに宿泊するなら、ぜひおすすめの
ホテルだと思います。

ホテルを出て、路上の真ん中に出ている日よけ付きのテラス席で
遅い昼食を食べました。

すぐそばに、プルチネッラ(ナポリの伝統演劇のキャラクター)の
格好をして、じっと動かない大道芸人の人がいました。この日は
よく晴れて、ものすごい暑さ。顎から汗が滴っています。

大変だなあと思い、お金を渡して、ついでに息子と一緒に写真を
撮ってもらいました。



それから、かつての政庁舎だった、プリオーリ宮へ行きました。
2、3階は、現在も市庁舎として使われているのですが、その上が
「国立ウンブリア美術館」になっています。以前一人でペルージャに
来たことはあるのですが、ちょうどこの美術館が閉館日だったので、
見逃してしまっていました。

ゴシックからルネッサンスのウンブリア派の絵画が、大量に展示
してあったのですが、特に気に入ったのは、こちら。ペルジーノの
「慰めの聖母」です。



全体的には、ウンブリア派の絵画は、様式にとらわれた古い描き方
のものが多いように思われて、正直言って、いまひとつだったの
ですが……。

それから、サン・ロレンツォ大聖堂を見学。大聖堂前の広場には、
1300年代の代表的な彫刻家である、ニコラ・ピサーノ、と、
ジョヴァンニ・ピサーノの父子が彫刻を手掛けた、有名な大噴水が
あります。



そして大聖堂内には、聖母マリアの「結婚指輪」という聖遺物が
まつられています。本物かどうかという事以前に、聖母の結婚当時、
ユダヤの人々に、結婚指輪を交換する習慣があったのか疑問ですが、
まあ、そこは信仰の問題ですから……。単なる金属を磨いた鏡だって
神社にまつれば「ご神体」になるわけですしね。同じです。

夕食は「JOYCE」という名前の、いかにも観光客向けのオステリア・
バーで食べたのですが、これが意外に美味。特に、メロンに乗った
生ハムと、カラッフェで頼んだ赤のハウスワインがおいしかったです。



夜になっても町の雰囲気に、物騒な感じがなかったので、ぶらぶらと
散歩しました。やはり結構人は出ていて、大聖堂の横には、こんな
人だかりも。



観光都市というよりは、「大学都市」として名高いペルージャ。
サッカー選手の中田がいたころは、日本人もたくさん訪れたよう
ですが、今はほとんど日本人観光客の姿はありませんでした。
でも、旧市街にはまだ中世の雰囲気を残すところがたくさんあり、
意外にのんびりした街で、リラックスして過ごせました。

第二日目は、ここまで。次回はイタリアでの3日目のご報告をします。
  • URL:https://yaplog.jp/toru-mizusawa/archive/381
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