自分の頭で考える大切さ
November 16 [Sat], 2019, 0:21
高級官僚、大企業経営者ら、各界のVIP向けの特別講座、第二回目が無事終わりました。
二回目とあって、前回の反省を生かして進め方をがらりと変えたので、より実のある面白い講義になったと思います。
聴講された皆さんの反応も大変良くて、こちらとしても手ごたえのある充実した時間が過ごせました。
ちょっと自慢ではありますが、西洋文学、美術史、思想史、政治、宗教の分野を横断して、これだけ濃くて深い内容をわかりやすくスリリングにレクチャーした講義、正直、今の日本ではどこの大学でも受けられないと思います。
相方のファブとタッグを組んで、欧州式の教育(ラテン語だの古代ギリシャローマ文学だの哲学だの)を受けていない、私たち日本人にもわかるように、工夫して組み立てた講義。
受講料はちょっと高めですけど、これでも十分もとのとれる内容かなと。
次回はさらに面白いものにして、いつか本にでもできたらと思うのですが「無理が通れば道理引っ込む」式の政治が行われている影響が色濃いのか、反知性主義が社会にはびこっていますから、なかなか難しいですね。
でも、そういう各界のVIPの人にも、物事の道理をわきまえて、論理的、知的なアプローチが出来る人、知や学問の価値と重要性を理解できる人が、ちゃんといるのだとわかったのはうれしいことです。
そもそも「人権」とは、「ヒューマニズム」とは何かということを学校でも家庭でもまともに教えない、したがって、その単語を聞いてもピンとこない人が多い日本の教育制度の中で、そういうことに対して、打てば響くような反応をしてくれる人たちがいてくれることが頼もしいなと。
あとは、彼らがそれぞれの世界で、少数派ではなく、ちゃんと力を持ってくれることを願うばかり。
それが出来たら、目下急速に衰退している日本国にも、まだワンチャンス、復活の希望があるかも。
そこまでは、こちら側にはどうしようもないこと。彼らの巻き返しに期待したいです。
ただ、レギュラーの受講者の方々の中にも、忙しくて欠席した方もいらして。
察するに、例の「桜を見る会」事件で、対応に奔走しているのではないかと。
気の毒な限りですが……
今、霞が関の官僚たちは気の毒ですね。かつては、政治家の後ろで日本を実質動かしている(良くも悪くも)という、プライドを持っていた官僚の人たち。
それが、安倍政権のもとで「内閣人事局」ができてから、人事権を内閣府に一手に握られ、与党政治家への忖度ソンタクでびくびくしている状況。
その政治家と言えば、三世のぼんくらお坊ちゃまばかりということですから、そんな国、良くなるわけない。
「文科系」の学生のうち、一番ステータスがあったのは、戦後すぐからつい去年ぐらいまでは、東大法学部を出て高級官僚になる、という道だったのですけど、いまは官僚がそういう立場に成り下がって。
おかげで東大志願者も、法学部へ進む文科一類の人気が落ちて、経済学部などに進む文科二類に人気が集まり、必要な模試の偏差値でも、二類が一類を抜いてしまったそうです。
エリートの学生さんも、今の日本では官僚なんかになるより、経済人になった方がいいという人が増えたんですね。
それはともかく、日本のかじ取りを、知的にもその辺の普通のサラリーマンのおじさん以下で、人徳もない、自分の、今の、お金のことしか考えない嘘つきな政治家たちに任せている状況では、お先真っ暗。
政権を担当する政治家の周りについてるブレーンにも、どこの馬の骨かわからない、怪しい人が増えている。
今の「桜を見る会」事件だって、ほんとはあんなセコイ案件、論議している場合じゃないんですよ。
(まあ、完全に違法行為をしていたのが状況証拠からバレていて、その気になれば物証もそろうことですから、総理はじめ、関わった皆さん、全員辞職して刑事被告人になるべきなのですが、それは置いといて)
本当に一番喫緊に議論すべき政治課題はそんなのじゃなくて、もう目前に迫っちゃってる、日米FTAの発効のこと。
たんに農業だけでなく、工業、商業、金融業、保険業、ほかあらゆる分野を、近いうちに自由化=外資に開放するという案件。
下手したら、水道などのインフラの確保から健康保険に至るまで、丸ごと外資有利な状況にする、不平等条約になりかねないものなんですから。
それを、国会審議もろくにせず、政権が勝手に米国と交渉してサインしてしまい、野党から予算委員会で審議しろと言われながら、200日以上も逃げ続けてきた罪は重い。
ほんとはこっちで、野党は政権を責め立てなきゃいけなかったんですけど。
でも、後ろ盾はアメリカ様と、そこにつながる経団連。
ついでに経団連と「なあなあの仲」である、連合なども反対できず……連合が後ろ盾の立憲民主などの主要野党も、したがって本気で強く反対しにくい案件。
まあ、政界はいわば、プロレスごっこみたいなことをやっていると言っても過言ではなかったわけで。
純情な自民支持者も野党支持者も、お互いディスり合っているけれど、裏では同じような考え方のAチームとBチームが権力争いをしているだけだったという。
そういう汚い闇の事情に疎いせいで、ネトウヨだパヨクだと、ワーワーいがみ合っている人々こそいい面の皮です。あいつらどっちも日本国民の敵ですよ。
結局、そういうアメリカおよび大企業関連のヒモがついてない、共産とれいわだけが、正面から問題化してきたのですけれど。
そこに切り込むべきだったのですが、まあ、単純な犯罪行為で、立証も簡単な「桜」問題のほうが、扱いやすかったんでしょう。
でも、あの忖度報道の権化だったNHKが、突然証拠を集めて政権攻撃し始めたのは、奇怪です。
安倍総理、誰かに「後ろから」撃たれてるんじゃないですかね。それも、ごく至近距離にいる「誰か」から。
もしそうだとしたら、政権がひっくり返るのも、あり得ない話ではないかも。
怖い怖い。世の中に、怖い世界や汚い世界はいろいろあると言われているけれど、政治の世界ほど恐ろしい、魑魅魍魎の集う場所はほかにないですから。
下手を打つと、あるいはタブーに触れると、国会議員どころか元首相クラスの人まで、物理的に命を取られかねないんですから。
やくざより怖い。
怖いから、書くのももうやめますけど……社会的地位を失いたくないし、まして殺されたくないし。
でも政権与党にしろ総理にしろ、あるいはどの野党だって、純真に信じたり、ちゃんと冷静に観察して吟味せずに、世評だけ信じて味方したらだめですよ。
たとえば、アイドルを純真に信じて裏切られたって、がっかりする程度で済んで、大した実害はない。
けれど、政治家を信じて裏切られたら、本当に今の生活までぶっ壊されて、病気になっても医者にかかれないとか、水道から飲める水が出ないとか、下手すりゃ、いずれ路頭に迷いかねないという害がある。
ちゃんと自分とは違う意見も含めて公平に情報を集めて、検討して、自分の頭で考えて善悪を判断しましょう。
もうね、ホント、我々の聴講生さんみたいに、正義と知性と道理をわきまえたまともな人が、この国ではなんで力を持てないのか。
みんな、頑張ってくださいよ。
二回目とあって、前回の反省を生かして進め方をがらりと変えたので、より実のある面白い講義になったと思います。
聴講された皆さんの反応も大変良くて、こちらとしても手ごたえのある充実した時間が過ごせました。
ちょっと自慢ではありますが、西洋文学、美術史、思想史、政治、宗教の分野を横断して、これだけ濃くて深い内容をわかりやすくスリリングにレクチャーした講義、正直、今の日本ではどこの大学でも受けられないと思います。
相方のファブとタッグを組んで、欧州式の教育(ラテン語だの古代ギリシャローマ文学だの哲学だの)を受けていない、私たち日本人にもわかるように、工夫して組み立てた講義。
受講料はちょっと高めですけど、これでも十分もとのとれる内容かなと。
次回はさらに面白いものにして、いつか本にでもできたらと思うのですが「無理が通れば道理引っ込む」式の政治が行われている影響が色濃いのか、反知性主義が社会にはびこっていますから、なかなか難しいですね。
でも、そういう各界のVIPの人にも、物事の道理をわきまえて、論理的、知的なアプローチが出来る人、知や学問の価値と重要性を理解できる人が、ちゃんといるのだとわかったのはうれしいことです。
そもそも「人権」とは、「ヒューマニズム」とは何かということを学校でも家庭でもまともに教えない、したがって、その単語を聞いてもピンとこない人が多い日本の教育制度の中で、そういうことに対して、打てば響くような反応をしてくれる人たちがいてくれることが頼もしいなと。
あとは、彼らがそれぞれの世界で、少数派ではなく、ちゃんと力を持ってくれることを願うばかり。
それが出来たら、目下急速に衰退している日本国にも、まだワンチャンス、復活の希望があるかも。
そこまでは、こちら側にはどうしようもないこと。彼らの巻き返しに期待したいです。
ただ、レギュラーの受講者の方々の中にも、忙しくて欠席した方もいらして。
察するに、例の「桜を見る会」事件で、対応に奔走しているのではないかと。
気の毒な限りですが……
今、霞が関の官僚たちは気の毒ですね。かつては、政治家の後ろで日本を実質動かしている(良くも悪くも)という、プライドを持っていた官僚の人たち。
それが、安倍政権のもとで「内閣人事局」ができてから、人事権を内閣府に一手に握られ、与党政治家への忖度ソンタクでびくびくしている状況。
その政治家と言えば、三世のぼんくらお坊ちゃまばかりということですから、そんな国、良くなるわけない。
「文科系」の学生のうち、一番ステータスがあったのは、戦後すぐからつい去年ぐらいまでは、東大法学部を出て高級官僚になる、という道だったのですけど、いまは官僚がそういう立場に成り下がって。
おかげで東大志願者も、法学部へ進む文科一類の人気が落ちて、経済学部などに進む文科二類に人気が集まり、必要な模試の偏差値でも、二類が一類を抜いてしまったそうです。
エリートの学生さんも、今の日本では官僚なんかになるより、経済人になった方がいいという人が増えたんですね。
それはともかく、日本のかじ取りを、知的にもその辺の普通のサラリーマンのおじさん以下で、人徳もない、自分の、今の、お金のことしか考えない嘘つきな政治家たちに任せている状況では、お先真っ暗。
政権を担当する政治家の周りについてるブレーンにも、どこの馬の骨かわからない、怪しい人が増えている。
今の「桜を見る会」事件だって、ほんとはあんなセコイ案件、論議している場合じゃないんですよ。
(まあ、完全に違法行為をしていたのが状況証拠からバレていて、その気になれば物証もそろうことですから、総理はじめ、関わった皆さん、全員辞職して刑事被告人になるべきなのですが、それは置いといて)
本当に一番喫緊に議論すべき政治課題はそんなのじゃなくて、もう目前に迫っちゃってる、日米FTAの発効のこと。
たんに農業だけでなく、工業、商業、金融業、保険業、ほかあらゆる分野を、近いうちに自由化=外資に開放するという案件。
下手したら、水道などのインフラの確保から健康保険に至るまで、丸ごと外資有利な状況にする、不平等条約になりかねないものなんですから。
それを、国会審議もろくにせず、政権が勝手に米国と交渉してサインしてしまい、野党から予算委員会で審議しろと言われながら、200日以上も逃げ続けてきた罪は重い。
ほんとはこっちで、野党は政権を責め立てなきゃいけなかったんですけど。
でも、後ろ盾はアメリカ様と、そこにつながる経団連。
ついでに経団連と「なあなあの仲」である、連合なども反対できず……連合が後ろ盾の立憲民主などの主要野党も、したがって本気で強く反対しにくい案件。
まあ、政界はいわば、プロレスごっこみたいなことをやっていると言っても過言ではなかったわけで。
純情な自民支持者も野党支持者も、お互いディスり合っているけれど、裏では同じような考え方のAチームとBチームが権力争いをしているだけだったという。
そういう汚い闇の事情に疎いせいで、ネトウヨだパヨクだと、ワーワーいがみ合っている人々こそいい面の皮です。あいつらどっちも日本国民の敵ですよ。
結局、そういうアメリカおよび大企業関連のヒモがついてない、共産とれいわだけが、正面から問題化してきたのですけれど。
そこに切り込むべきだったのですが、まあ、単純な犯罪行為で、立証も簡単な「桜」問題のほうが、扱いやすかったんでしょう。
でも、あの忖度報道の権化だったNHKが、突然証拠を集めて政権攻撃し始めたのは、奇怪です。
安倍総理、誰かに「後ろから」撃たれてるんじゃないですかね。それも、ごく至近距離にいる「誰か」から。
もしそうだとしたら、政権がひっくり返るのも、あり得ない話ではないかも。
怖い怖い。世の中に、怖い世界や汚い世界はいろいろあると言われているけれど、政治の世界ほど恐ろしい、魑魅魍魎の集う場所はほかにないですから。
下手を打つと、あるいはタブーに触れると、国会議員どころか元首相クラスの人まで、物理的に命を取られかねないんですから。
やくざより怖い。
怖いから、書くのももうやめますけど……社会的地位を失いたくないし、まして殺されたくないし。
でも政権与党にしろ総理にしろ、あるいはどの野党だって、純真に信じたり、ちゃんと冷静に観察して吟味せずに、世評だけ信じて味方したらだめですよ。
たとえば、アイドルを純真に信じて裏切られたって、がっかりする程度で済んで、大した実害はない。
けれど、政治家を信じて裏切られたら、本当に今の生活までぶっ壊されて、病気になっても医者にかかれないとか、水道から飲める水が出ないとか、下手すりゃ、いずれ路頭に迷いかねないという害がある。
ちゃんと自分とは違う意見も含めて公平に情報を集めて、検討して、自分の頭で考えて善悪を判断しましょう。
もうね、ホント、我々の聴講生さんみたいに、正義と知性と道理をわきまえたまともな人が、この国ではなんで力を持てないのか。
みんな、頑張ってくださいよ。
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