クレールの刺繍

June 04 [Sun], 2006, 9:50
「クレールの刺繍」 2005年 仏

★★★

大変静かな映画です。静寂の中で・・・・望まずとも
妊娠してしまい戸惑う少女と最愛の一人息子を事故で失い絶望の淵
にいる中年女性の刺繍を通じての心の触れ合いを描いた良作。


が、映画館で観たら間違いなく爆睡だったでしょう^^
全く、音がないシーンもざらで(私は日中DVDで観たので若干外部の雑音が
入ってきたけど^^)

展開もゆる〜い感じ。
フランスのとある田舎町。
スーパーで働く17歳の少女クレール(ローラ・ネマルク)は、
そこの店長と不倫の末、妊娠したとわかるが一人暮らしをいい事に
親兄弟に隠し通そうとする。

生んだ子供を養子に出す「匿名出産」を希望、目立ってきたお腹や太ってきた
事の言い訳に「癌治療の副作用」だと廻りに言ってスーパーを“病気休暇”する。
店長には話すのだが、思ったとおりの反応(俺、妻子いるからなぁ〜〜で逃げる)

望まない、妊娠をしてしまうと傷つくのはいつも女だ。
フランスではおろすよりこうした「匿名出産」を押す傾向にあるのかしら?
日本なんて国中で一体どれだけの堕胎が行われている事か。

たった1人、幼馴染のリュシル(マリー・フェリックス)に手紙で
誰にも言えない悩みを告げるが、いざ会うと同い年なのに全くそんな苦労も悩み
もない幼馴染がかえって憎たらしくさえ思えるのだった。

そのリュシルの兄のギョーム(トマ・ラロップ)が友人イシュハン
とバイクの2人乗りで事故を起こし、ギョームは顔に酷い怪我を。
イシュハンは死んでしまい、母のメリキアン夫人は、悲嘆にくれていた。
母1人子1人だったのだ。
メリキアン夫人は、クレールも前に雇って貰ったことがある刺繍のエキスパート
だった。

スーパーは休暇届けを出したものの収入がないと食べてはいけない。
そこで、メリキアン夫人のアトリエで刺繍を手伝う事になる。刺繍技術の
素晴らしさ(初めて見たぁ)とともに徐々に閉ざされた心が氷解していく様が
描かれている。
クレールは、生んだ子供が施設行きになるんだろうか・・・? 
表向きは平静を保っているかのようだけど、自分が育てられないせいで・・と
かなり凹んでいたと思う。

クレールの部屋をひょっこり訪ねる実母に、クレールが突き出たおなかを見せて
告げようとした時 「何よ?」と全く気づかないシーンが、ちょっとだけ
涙腺を刺激しました。まぁ酷い母親な訳でもないのでしょうけど
太った娘の異変に気がつかないなんて・・・まだまだ10代。母親に甘えたい
時期なのに・・・o(TヘTo) クゥ
そんな状況にあって彼女には、刺繍の恩師でもあるメリキアン夫人が
きっと「母親」がわりだったのだろう。
メリキアン夫人の「私は妊娠5ヶ月の頃欲情したわ」クレール「私は違うわ」
こんな会話は笑える。(でもホントは欲情する、というオチ付きです)

ローラ・ネマルクは新星、当時はまだ16歳。そばかすだらけで赤毛のアンか
キャンデイ・キャンデイみたいで可愛い♪この映画も2004年カンヌ映画祭
批評家週間グランプリ受賞だそうです。

「そして、ひと粒のひかり」も、新星の女優さんを起用奇しくも17歳で妊娠。
設定としてはダブるが物語はまるで、光と影のように違う。
しかしラストで見せる少女の顔は同じ。

「母」の顔である。

メリハリはないけど静か〜〜に心に染み入る映画です。

【DVD観賞】
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