ダークナイト

August 23 [Sat], 2008, 19:37
「ダークナイト」 2008年 米

★★★★★

ヒース・レジャーの遺作だから、これは頑張って書かナイト!



正直、愛するヒースの「化け物」姿は、観たくないような気持ちもあった。
昔の当シリーズのジョーカー役だったジャック・ニコルソンは、お茶目で愛嬌のある
漫画っぽいイメージだったように思う(全くもって、うろ覚えだけど^^)。
あの頃のバットマンシリーズは、御伽のような、アニメのような?現実世界からかけ
離れた「ゴッサム・シティ」が舞台だったような記憶がある。

前作「バットマン ビギンズ」は、最前席の一番端っこだったがために、首が痛いやら
良く観えないやらで観た直後も意味不明のまま、そのままおさらいもせず、今回どうに
か公開初日に観てきたのだ。

めっきり映画離れしていた私が、初日ネット予約までして観に行ったのだから、本当に
観たかったのだ。全ては、ヒース・レジャーの遺作だからに他ならない。
ハンサムな彼が、不細工(失礼!)ニコルソン=ジョーカーよりも、不気味なジョーカ
ーに扮するのは、ファンとして辛いような気もしたのだが・・・。

いざ、開幕。
ヒースをスクリーンで観るのは、これが最後なんだ。
家の小さなTVで、DVDで観る事はできる。が、スクリーンで観るのは本当にこれが最後な
んだ。

そう思うと、それだけで泣けてしまった・・・・。嗚呼。
普段は遠いので行けない、郊外にあるシネコンで観たが、観客の7割が外人だった。

さて映画は序盤で、ピエロの被り物をした悪党どもが銀行を襲う。
役目を終えた仲間を次々と殺しあい、最後に現れたトラックにボスのジョーカーが乗って
いた。
仮面を取っても、同じ顔なのが余程面白かったのか、外人だらけの劇場はドっと沸いてい
た。

どうやらヒースの話し方が可笑しいらしく、お隣の黒人カップルも、周りのマッチョな外
人達も受けまくり。(米軍基地が傍にあるため、観客の外人はマッチョな人ばかり・・・
いやぁ連れの女性陣ももかなり巨大だったが^^)

大富豪で、悪を憎む生身の人間ブルース(ベイル)は、親から継いだ巨大企業の会長と
言うのが表(昼)の顔。裏(夜)はアルフレッド(ケイン)、ルーシャス(フリーマン)
らの協力を得て「バットマン」として暗躍。

日々、叩いても叩いても減らない悪と善の狭間で迷いながら、世直し隊として君臨。
スパイダーマンなどもそうだが「無償の正義」なのだ。誰かに認められたいからじゃない。
根っから、悪を憎む熱血漢。が、裁判という正当な儀式を踏まず、法に触れる物を成敗す
る事で巷では“無法者”扱い。

無償の行為が、仇で返される、この葛藤は若者では乗り越えられないかもしれない。
そこを前作以来の新生バットマン役、クリスチャン・ベイルが、演技力とその美しい彫刻
のような顔立ちで挑む。

公開直前、母親と姉への暴力沙汰でスキャンダルを起こしたベイル。来日記者会見でも、
その事にインタビューアーが触れると、怖〜い顔で一睨み。
彼らは、スクリーンの中で活躍する。私生活など関係ない。どんな人間なのか?そんな事
私ら庶民には、解る筈もなく、また解ってはいけない気もする。

映画の中での役を理解すればいいのだ。
バットマンとして街で暗躍する傍らで、昔の恋人レイチェル(ギレンホール)の新恋人の
検事デント(アッカート)にヤキモチを妬く。デントは、正義感溢れる街のヒーロー。
そのデントへの複雑な思いを、ジョーカーが利用する。
ジョーカーが仕掛ける罠に翻弄されまくる、という物語の今作。大仕掛けの罠・罠・罠。

息をつかせないほどの展開。
ヒース=ジョーカーの、狡賢さ、異常さが光る。
エディソン・チャンやキリアン・マーフィのカメオ出演も、個人的にはかなり嬉しい悲鳴。

人の心を嘲り笑う、凶悪なジョーカーをモラルに縛られたバットマンは止められない。

そこで生まれる葛藤しかり、デントの暴走しかり。
兎に角、目が離せない!!!

私は、ヒース=ジョーカーという偉大な存在がなかったら、この映画は成り立たなかった
と確信している。
かつてアメコミ映画に、これほどの強烈な悪のキャラが存在しただろうか?
ヒーロー役ばかり目立つアメコミ。悪の化身は山ほどいたが、「ジョーカー」と言うキャラ
自体がバットマンを掠める程に鮮烈なキャラだし、それを演じたヒースの演技で、豪華キャ
スト(英国人多し!)もふっとぶ威力だ!と思う。

全てをぶっ壊す事が大好きなジョーカー。
どんなに、犯罪者を成敗しても終わりの来ない世直し。悪は滅びない。なぜなら善と悪は背
中合わせ。人の心に巣食う物だから・・・・。

ヒースが、ナースに化けるシーンは大笑い。
どうして、リアルにキモイ、メイクにしたのか何となくこの映画の製作陣の意図が解ったよ
うな気がした。
そして、前作より更に現実的な「ゴッサム・シティ」
超能力も、魔法も使えない人間が、大資金と開発力で闇のヒーローに変身するのだから、い
っそ、こんな風に現実感とタイ・アップするのも面白い趣向だと思う。

アメコミ物の「スパイダーマン」などより、「ダイ・ハード」の類に近いように思う。但し
爽快感は得ないが・・・。スカっと爽やかアクション・ムービーではない。

明らかに、次回作に続くような終わり方。
もっと、もっとず〜っと、ヒース=ジョーカーを観て行きたかった・・・・!!
往生際が悪いと言われそうだが、あの演技。
ジョニー・デップを越えてたと思いませんか?他の誰にあんな役をこなせたでしょう?
やはり考えても、ジョニー・デップしか、思い浮かばない。

エキセントリックな役は、ブラピも、かつては演じてたけど・・・。

どうして死んでしまったの、ヒース?
いや、もう今更とやかく言っても彼は帰っては来ないんだよね。
それだけに言いたい!

ヒースの遺作だから、肩入れして評価も過大評価になっているかもしれない。だけど、ヒース
なしでは、有り得ない作品だった(しつこいけど)。
バットマンしかり、2faceことケントや、ゴードンなど重要なキャストから逸脱し、この映画
は明らかに「ジョーカーの物語」。
バットマンらは脇役にしか思えなかった。

アーロン・エッカートの演技が素晴らしいと言われているようだが、そうだろうか?
ヒース=ジョーカーの前では、全くかすんでしまって良く記憶に残らない。

ところで、前作でレイチェル役を演じた現トム・クルーズ夫人のケイティに代わったマギー・
ギレンホール。なんでやねん?

確かに、最近色んな映画で味をしめ、あちらでは人気者なのかもしれないが、連れも初めて観
たマギーを「残念」と評価。

やっぱ、豪華キャストだけど男ばかりなので、ここはヒロインにもっともっと輝くばかりの美貌
の持ち主を起用して欲しかったなぁ!

ケント検事にもブルースにも愛される役には無理がある。勿論ケイティも、イマイチだけどね。

次回作のジョーカーは、誰がやるんだろう?
ヒースが、こんなに鮮烈な衝撃を与えた後、誰が後釜に座るんだろう?

せめてもの慰めは、ヒースの遺作「ダークナイト」が、興行成績が良く、ひょっとしたらヒース
を知らなかった人にも彼の存在を、観た者全ての脳髄に焼きつかせたであろう事かな。
実は展開が速かったせいもあり、ストーリー自体の感想は、何度か観ないと無理です^^



監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、
   ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール
   モーガン・フリーマン、エリック・ロバーツ、


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