エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜

April 04 [Fri], 2008, 23:53
「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」 2007年 仏

★★★★★

私を許してね・・・聖テレーズ。
素晴らしい!
映画館で見逃した事を悔やんでいたけれど、これは私にはDVDで良かったかもしれない。
めちゃめちゃ時系列が飛んで、わかりずらいからだ。
1回目、熱で魘されながらの鑑賞。そして2回目は何度も巻き戻しながら観て、ようやく
納得!

ピアフの人生と、演じたマリオン・コティヤール2人に拍手を送りたい。

波乱万丈な人生だけど、その声と人となりに魅了され愛の歌を継承していく人は後世、後
を経たないだろう。日本人には、なじみのないエディット・ピアフという人の等身大の物語
を描いてくれて有難う!と言いたい。

そんな私でも「愛の讃歌」ぐらいは知っているが^^;

おそらく、かなりマリオン・コティヤールは、この人物になりきるために研究したに違い
ない。歩き方、猫背で姿勢の悪いところ、歌声(半分は彼女が実際に歌っているのかな?)

1959年NY、公演中に倒れたピアフはかすれた声で「私を復活させて〜」と叫ぶ。
既に腰が曲がっていて、老婆のようだ。「歌うしかないのよ!!」
すぐさま、彼女の少女期への回想シーン。1918年パリ、ペルヴィル。歌手を目指して
いた母親のアネッタは、戦禍の中、行き交う人々の前で歌っていた。

日銭で稼いでその日暮らしなのだが、戦場にいる夫ルイに「私の親にみさせて旅立つわ」
と手紙に。ピアフの父ルイは、娘を心配し義父母の所へ訪れるが、食べ物もろくに与え
られていない我が娘を、自分が忌み嫌った実母の営む娼館へと預ける。様々な理由で子供を
失った(もしくは得られなかった)悲しい女達は、幼いピアフをまるで天使のように
可愛がる。こと、ティティーヌ(セニエ)は、我が子のようにピアフを愛した。
ピアフの失明時にも、聖テレーズに祈りを捧げ・・・・4年後奇跡的にピアフの視
力が回復した時には、普段は厳しい祖母も涙して喜ぶ。

宝物のように愛されたピアフが、実父の退役で娼婦達と引き離される日が訪れる。
涙が止まらなかった。ティティーヌの悲鳴が耳に焼き付く。

沢山の出会いと別れ。
ピアフは、成長し街頭で歌を歌っていた。そこにパリの名門キャバレーのオーナーが、
目をつけ専属歌手としてデビューさせる。下町の小雀は、一時そこでセンセーショナルを呼
ぶのだが、ピアフと付き合いのあった悪い連中らにオーナー、ルプレ(ドパルデュー)が殺
される。
傷心のピアフを再生させようとしたのは、著名な作詞家レイモン・アッソ(バルベ)だった。

抱えきれぬ程の心の痛みと、沢山の愛に支えながら、見た目ひ弱なピアフが、抜群の歌唱力
と独特の声で聴く者を魅了していくサマが、何ともドラマチックだ。

いっそ、幼少期の事は軽く描く程度でいいのでは?とさえ思ったが、ラストでここまで幼少
期に拘った訳がわかる。

そして、若い日の、母親との対面シーンも・・・。

結局、同じ道を辿ったのだ。違うのは、世界的な名声を得た事。

何度も、倒れてからの彼女と、それ以前の彼女とを交錯させる。
歌と愛に生きたピアフらしく、彼女の愛は幼い日のティティーヌや、パパ、ルプレ、義妹
のモモーヌ、若いアメリカ青年、映画で一番スポットを浴びせたマルセル(マルタンス
細切れに、それでいて1つ1つ丁寧に描かれている。
かのマレーネ・デートリッヒとの1シーンも、何故か泣けた。

様々な愛の形を、早足で駆け抜けていった彼女そのもののように映し出している。

特に、レイモンから「闘うんだ!ボクサーのように。観客を魅了させろ」という言葉が本物
のボクサー、マルセルへの愛へと行き着くシナリオがいい。

マルセルの前で、まるで生娘のようなスター、ピアフが可愛らしい。
マルセルの飛行機事故の場面では、追憶シーンさながら泣け叫ぶピアフが、扉を開けると
ステージだった・・・・鳥肌が立つ。

晩年(まだ47歳だったとは・・・!)事故やリウマチの後遺症を消すためにモルヒネ中毒
となり、体を蝕んだピアフ。

著名人と親しくしていた事は、台詞のみで、パリの厚生施設で宙を見つめる晩年のピアフと
若くして、名声を得た有頂天の頃と、ただ、愛に飢えていた幼い頃、デビュー前、色んな彼
女の顔を、そして、人生を讃歌する歌を、この映画でみれた事に感謝したい。

最後の、オランピア劇場で歌った歌が、彼女の人生を代弁しているのでしょう。

私の人生に悔いなどないわ。

ピアフは、朦朧とする意識の中、過去の喝采の日々と共に、去っていった沢山の愛する者達
を振り返り、あの世で皆が幸せになろうと聖テレーズに祈りを捧げたに違いない。
愛と・・・そして懺悔の繰り返し。

マリオン・コティヤールは、凄い。
綺麗でセクシーな女優さんなのに、まさしく怪演。







監督 オリヴィエ・ダアン
出演 マリオン・コティヤール、シルヴィー・テステュー、パスカル・グレゴリー
    エマニュエル・セニエ、ジェラール・ドパルデュー、クロチルド・クロ
    ジャン=ピエール・マルタンス、マルク・バルベ 、カロリーヌ・シロル

【DVD鑑賞】

この1週間、またもLivedoorにTBが入りません。
(*_ _)人ゴメンナサイ
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