マリア・カラス 最後の恋

March 28 [Fri], 2008, 20:32
「マリア・カラス 最後の恋」 2008年 伊

★★★☆

ハートを射止めたのは・・なんだ、おじーちゃんじゃん!もっとかっこいいイケメン
青年かと思いきや。

でもね、カラスの勝手でしょ?(笑)



物語としては、物足りない点は否めません。
タイトルの通り「最後の恋」をもう少し掘り下げてもっともっとマリア・カラスの
葛藤が観たかった。

BUT、私はそこそこ満足です。
セレブになった気分で観れました^^
20世紀最高のオペラ歌手とさえ、言われるマリア・カラス(ラニエリ)は、ある日
オーデションのためにパリに来ていた。付け尻なのか?やたらとお尻のデカイ、オデブ
ちゃん。オーデションでは、審査員に罵倒され泣いて退場しようとするが、その時に彼
女に自信をくれた実業家メネギーニ(ザッキ)。

類稀な歌唱力で審査員を圧倒。
磨けば光る原石・・・と、メネギーニは、マリアを育て屈指のオペラ歌手へと成功の階
段を登りつめて行く。

物語は1960年代。
既に、オファーの絶えない歌姫として君臨していたマリアは、メネギーニと結婚してい
てヨーロッパ中、何処へ行っても押しも押されもしない人気を誇っていた。

舞台でシナリオと違う演出で沸かせるがその「頂点」に立つ女を狙う眼差しがあった。

ギリシャの成金、海運王アリストテレス・オナシスだ。

財を得ると、男は「世界一」の女を口説きたくなる。
何でも「一番」という肩書きが男心を擽るのだ。多分私が男でもそうだったと思う(笑)

まだ若いマリアに対して、旦那もおじーちゃんだが、このアリ(ダルモン)もかなりの
おじーちゃんだ。

女ってのは、若い頃はファザコンなのかな?
父親の愛情を知らないで育った人間なら、有り得る。
私がマリアなら、若いイケメンの「これからの人」を育てたいと思うところだけど・・・
既に成功した男なんて、つまんない(笑)って私の考えはどーでもいいね。

アリは、確かに魅力的。
話し上手で、聞き上手(これが味噌ッスよ!全男性諸君!)
映画には出てこないが、おそらくかなりのリサーチを済ませていたに違いない。

大富豪の海運王とまではいかないまでも、成り上がりの男達は沢山、みてきた。
彼らは、ただ美しい女というだけでは満足しない。ただの綺麗なネエチャンは遊びだけ。

美貌以外にも優れた何かを持っている美女を射止めるのが、男のステータスなのだ。

地位だとか名声、財産、etc

母親が、金のために嫌がるマリアを戦場で歌わせた。生活のために。そんな忌まわしい過
去は、歌を聞き入る観客の声援だけでは満たされない。

心から歌手ではない「マリア自身」を愛してくれる男が欲しいのだ。何て無い物ねだりで
しょう?しかし、人間ってそんなもの。

モナコのモンテカルロ、イスタンブール、ギリシャ、パリ、ローマ、ベネツィア。

セレブの旅を同行した気分。

船で、クルージング。いいねぇ〜〜。こういうシチュエーションに女は弱いと思うな。
魅力的なアリには、綺麗な妻もいる。しかも根っからのセレブだ。
卑しい出であるマリアを、セレブ仲間の前で辱めようとするような意地の悪いお嬢様。
こういう女の夫が、自分にちょっかい出してきたら、益々燃えると思いませんか?

尤も、映画の中でのマリアは、高校は?大学は?なんて聞かれても、なんら恥とも思わず
に大っぴらに答える。そこが痛快。臆するなかれ。

生まれついたブルジョワと違い、実力で富と名声を手に入れた女こそ、強いのだ!!
成り上がりには、元々持って生まれた家柄だけ、威張っている糞どもを逆に小馬鹿にして
いる筈。お前、親が偉いだけで、何の価値があるんや?みたいにね。
アリも身の上話をした後、真摯な目で「君を愛している」と真顔で迫る。(これって一種
の手口よねぇ〜〜ありがち、ありがち。笑)
裸一貫から財を得たアリに、共鳴する部分もあり、直ぐにイチコロになってしまうマリア。

歌手「マリア・カラス」としてではなく「マリア」として愛してくれた男。

まぁまぁ、落ち着けマリア。
矛盾点に気づかないのか?(笑)
お前が、ただの「マリア」ならアリが近づいたか? 

マリアが、幼い娘っ子のようで、可愛くもあり、アホくさくもあり(笑)

女ったらしのこの男に遊ばれるだけかもしれない・・・なんて考えもしない所がマリアの
マリアたる所以かもしれない。所詮は田舎者なんだよね。いやいい意味ですよ。純心で。

素直に愛を受け入れ、一途な愛で応える。
羨ましいような、そうでもないような(笑)

アリも、家柄の財力を翳し不敵な妻には辟易していて、一途なマリアに熱中する。
しかし、妻と離婚後、仕事面で窮地に立たされ、新たなる「頂点の女」を狙う・・・。

アリは自信家だが本当によくモテる。
この自信こそがモテる秘訣かと思うが、いくら口説き落とせる手練手管を持っていても
体がシンドイのでは?JFKの義妹にあたる、次のターゲットは若い。

使いまわしの、いつものパターンで落とすのだから笑ってしまう。

私も高校3年の時に惚れた男がいた。
時計を交換して、密かに探ったがいつもつけていたので(笑)プレイボーイっぽいけど、
意外と相手も本気?と自惚れていたが、あっけなく振ってやった。私は友人に時計を返し
てきて貰ったが、めちゃめちゃ涙目をしていたんだそうだ。まんざらでもない。

が、その数年後、ある女性と話がはずみひょんな事からその時の男の名前が出た。
なんと私と同時期にそいつと付き合っていたんだそうだ。うちらだけではなかったようだし。
彼は彼女の前で涙さえ見せたという。悪さをしていた彼らは泣きながら「一緒に止めよう
な」とボロボロ泣いたんだそうだ。

このペテン師め!(笑)
実はこの男とはその後も10年、色々絡んでくる事になるのだが、長くなるのでやめとこ
う。簡単に言うと10年経っても、色男はモテて彼女が沢山いるが、どの女にも一応「本気
」のような節があるのだ。男の涙、弱音、コレ本気にしちゃ駄目よ^^

さて映画の話に戻ろうか。
映画ではアリが最後に、マリアの元へ現れる。
これじゃ、「アリストテレス・オナシス 最後の恋」と題した方が良さそうだ。
「貴方を許すわ」そう言うシーンが、勿体無い。表情がね・・・。う〜ん、幼さの残る顔の
ルイーザ・ラニエリでは演じるのは難しかったか?

オペラ・シーンは、もろ口パクだったが(真似なんかできるかぃ!)それでももう少し観た
かったなぁ。

2003年公開の『永遠のマリア・カラス』が観たくなった。
実は、彼女の事を何にも知らないし^^;



製作年度 2005年
監督 ジョルジョ・カピターニ
出演 ルイーザ・ラニエリ、ジェラール・ダルモン、アウグスト・ズッキ、 シドニー・ローム
  セレナ・アウティエリ 、 ロベルト・アルバレス

【映画館での鑑賞】

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