アメリカン・ギャングスター

February 12 [Tue], 2008, 21:02
「アメリカン・ギャングスター」 2008年 米

★★★★★



先週、大雪のため見逃したけど風邪のせいで思わぬ5連休となってしまった私は
踏ん張って昨日、観てまいりました。
いや〜〜〜めっちゃ面白い!!!
濃いめの人間ドラマとか、犯罪物が好きな人にはお薦めです。

「ゴッド・ファーザー」のようなノワール系ではないものの、現代的なスタイリッ
シュな今風ギャング映画。正直、私はマフィアもんには煩いんです。だから、色ん
なあの手この手を使って描かれてあっても、「ゴッド・ファーザー」「ワンスアポ
ンタイム・イン・アメリカ」「スカーフェース」(何度も言って申し訳ないですが
私の生涯BEST3)を越えるものは、有り得ない!とさえ思っています。
なので正直、期待はゼロでした。
例え、演技派デンゼル・ワシントンVSラッセル・クロウであってもです。

前述の3作品よりは、追う刑事と追われる犯罪者という視点から、敬愛するデニーロ
VSパチーノの「ヒート」と比較して観る方が賢明でしょう。とはいえ、ハラハラする
ような市街戦も駆け引きも、派手な殺し合いもないのでバイオレンスを期待すると
逆に、がっかりするかもしれません。

1970年代、NYのハーレムを牛耳っていたギャングのボス、バンビーが急死。側近
だったフランク(ワシントン)は、田舎の貧乏な家の出らしくなく、ヤクに溺れる事
なくバンビーが、晩年、口にしていた「あらゆるビジネスが、大手化して仲介業者を
必要としなくなった。」という言葉をふか〜く捉えていた。

虎視眈々と、ボスの座を夢見てきた男だ。
育ちの悪さだとか人種差別、格差を捻くれて星を睨んで(笑)ジャンキーになってし
まうようなタマではなかったのだ。大物になる条件の1つは運もあるが、ストイック
である事も不可欠なんだなぁと思う。

しかし、黒人差別が横行していたもっと昔には有り得なかった事かもしれない。
ギャングのボスは政治家や警察組織とも蜜に渡っていかなければならない筈。

一方のNY市警は一見、見るからにダサダサオヤジのリッチー(クロウ)。相棒とチマ
チマ、“終わりのないNY犯罪”を追っていた。
ありがちな熱血刑事で、離婚後息子の親権を調停で争うものの実は女好きで、仕事は
熱心だが女にはだらしない・・・というリアルな人物像を描きだしている。

ある日、見逃した情報屋からのリークで見張っていた車から100万ドルもの大金が。
相棒は、ネコババしようぜ!と言うが、「それはできない」
署に届けた事によって2人は総スカンを食らってしまう・・・・。

NYでは当事、検挙したヘロインを警察が混ぜ物をして売り戻していたらしい。
当事、とは言うが現在に至っても、この日本でも押収した覚醒剤を警察がヤクザに捌
いるらしい。
相棒が、捜査上(?)手を出したヘロインで中毒死。署内では孤立。
しかし、リッチーには国家試験を受けて腐った警察組織句から脱出するという野心が
あった。

フランクも、ハーレムを闊歩する強欲なギャングを尻目に確かな目で大金を稼ぐ事を
考えていた。仲介業者は邪魔なだけだ。金が物を言う世の中。彼は純度100%なヘ
ロインを相場価格の半値で売る事を一計した。それは、戦争中のべトナムのお隣タイ
でのヘロインの生産地と直で密売する事だった。
親戚が軍人として駐在するバンコクへ出向くと、誰も近づけないような偏狭な河の奥
地に、ケシが栽培されていたのだ。その名も「ブルー・マジック」と名付けたヘロイ
ンは、法の手の出ない軍用飛行機でフランクの元へ運ばれる事に・・・・・。

(※ブラウン・シュガーは知ってますが^^)

2008年の今では、軍用へリや飛行機で運ぶのは珍しくもない出来事だ。
そして表向きは、実業家として富を得るフランクだが、宿敵を街中で撃ち殺したり、
麻薬組織のマーケティングを荒し成功の陰でじわじわと敵を増やしていく。

豪邸を建て、一族を迎えるフランク。
そこには、血は裏切らないという血族で固める思惑が・・・・。
しかも、女房にしたのはミス・プエルトリコであったり、黒人コンプレックスも垣間見た
り。しかし、ここは大物の座を得た男が物にするのには、もう少し美しい女優で、いっ
て欲しかったのが本音。
リッチーは、クリーンな検察官による新たな「麻薬取締り捜査官」のチームのボスに
抜擢される。金に目を眩ませない、正義感の強い部下を集め地道に捜査するのだが、
一向にターゲットは浮かんでこない・・・・。リッチーらの焦りも伝わってくる。

そこは、目立たぬように幾重にも慎重さを欠かないフランクだったから。
しかし、どこで躓くか人はわからないものだ。
フランクは、弟ヒューイ(イジョフォー)に成金主義のニッキー(グッディング・Jr
のようにはなるな!と常々言っていた。
目立ってはいけないのだ。確か「グッド・フェローズ」でもデニーロが部下に言う。
「こんな派手な恰好をしやがって!いかにも逮捕してくれんと言わんばかりだぞ」と。

何事も、急に目立ってはいけないのなのでしょう。
そんな教訓を吐いたフランクも、純度100%のイタリアン・マフィアのボスに見下
されているようだ、とエバ(ナダル)に言われ彼女のプレゼントの実にダサい、チン
チラの毛皮のコートと帽子でモハメド・アリの試合を観に行くのだった・・・。

「弱い者はその弱さを隠すために、派手な恰好をする」
そうかなぁ・・・・?単なる目立ちたがり屋ってのもあるとは思うけど、まぁ一理あ
るかな?
その派手な恰好のせいで、リッチーらの捜査網に挙がって来る。
意外と、テンポも早くフランクとリッチー、両極端な立場の2人の私生活も見受けら
れて、字幕を追うのがやっと^^

ついには、フランク一味を血祭りにあげる熱血刑事達・・・・・。
しかし、リッチーには他の思惑があった。

ネタバレ注意報:てっきり、ヘロインの生産元へ捜査が飛ぶのかと思いきや、賄賂と
汚職に塗れた警察の摘発!!!
な〜るほどねぇ・・・・。頑ななまでに不正行為を嫌がった訳だ。汚職刑事を告発す
るこのセルピコ精神に拍手。(タイの麻薬王は「ダイハード1で殺されるナカトミ社
長じゃなかったですか?)

それと、ヘロインを砕いて小分けにする作業・・・女達は「盗むと困るから」と、お
パンツ一丁で働いていましたが、それこそ隠し場所じゃないの?な〜んて思ったり^^
所々笑える箇所があり、重厚なギャング映画とは画してある気がしましたね。
やはり往年のマフィア映画には敵わないから・・・という事でしょうか?

実話を元にしているらしいですが、フランクがどれだけ苦労してギャングスターへの
道を見つめたのかが描かれてあれば、もっと面白かったかもね^^
いや、この映画はこれでいいのかも。
詰め込みすぎると、却っておかしくなっちゃう。
「coffeeのお代わりは?」
「じゃあ聖水を貰おうかな」ニヤっと笑うフランクが、食えない男でホント面白い。
対するリッチーも、弁護士に転身するんだからやはり食えないねぇ。

そうそう、エンドロールの後のシーンですが、あれはアメリカ人に「帰りは気をつけろ
お前が撃たれる(寝首をかかれる)番かもしれない」
そんな事なのかなぁ?と解釈しました、追記です^^



監督 リドリー・スコット
出演 デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー
    ライマリ・ナダル、キューバ・グッディング・Jr

【映画館での鑑賞】

実は昨日書いたのですが、重くてこのBLOG、開かなかったぁ・・・。
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