地下鉄(メトロ)に乗って

October 22 [Sun], 2006, 21:10
「地下鉄(メトロ)に乗って」 2006年 日

★★★☆



浅田次郎さんの原作。これは、結構前に読んだ筈ですが内容を全く
覚えていません。余り感動しなかったからかなぁ・・・?(・・?

神田のとある小さな下着メーカーに勤めるサラリーマン、長谷部真次
堤真一)は、いつものように地下鉄に乗り、乗り継ぎ先のホームで携帯の
留守電を聞くと「兄さん、父さんが倒れたんだ。」という報せが・・・。

中学の時の担任の先生らしき人物を見かけ、声をかけると、「小沼真次君だね?
あ、今は母親姓で長谷部君だったね〜〜覚えてるよ。今日はしんいち君の命日
だったね・・・」

39年、東京オリンピックの年に兄は若くして事故で亡くなった。
一代で財を築いたが、傍若無人な父佐吉(大沢たかお)は、真次ら息子の前
でも母親を殴り、あの日も兄の遺体を観に来るなり「こんな姿になっちまって!
          ざま〜ないや!この馬鹿タレが!」
などと、兄の骸に暴言を吐き捨てて帰らなかった。
元々、母親以外に愛人がいて、滅多に帰らないような男だったのだ。
父に反発し、高校を出ると籍も抜いて、縁を切った真次。
会社を継いだ弟はベンツの運転手つきで、今でも真次に連絡をくれていたの
だが・・・・・。(出来れば自分の傍に戻って欲しい願いがこめられている)

様子を観に行こうか、いや今更。もう昔に父子の縁を切ったのだから・・・。
そんな事を考えながらトボトボと人気のない地下鉄構内を歩いていると
あの日のままの兄を見かける。
追いかけて、階段を登って外へ出ると・・・そこは昭和39年だった。
(39年に17〜8歳だったお兄さんが今生きていると????なんて
計算してはいけない。どうも10年ぐらいの時間のズレがあるようだが
目を瞑りましょう^^)
兄が死んだのは午後11:00前後。
ゲーム・センターもどきで、兄と話し、家まで無事に送り届ける。
「いいか、絶対に何があっても外へ出るなよ!」
真次の目には涙が・・・・。

翌日会社に出勤し、社長と事務のみち子(岡本綾)に報告すると社長は大笑い。
みち子とは不倫中で・・彼女の家に寄りビールを呑んでいるといつの間にか
寝てしまう。
すると戦後の日本へタイムトリップ。父、大沢たかおが愛人のお時(常盤
貴子
)と組んで、外人兵から砂糖をくすねたりして微笑ましくなります。

どんどん過去へタイム・スリップ。
徴兵され、初めて「地下鉄」に乗ったという、青年時代の父。
(地下鉄ってそんな昔からあるの?)
「千人針を刺してくれた女と結婚して、子供を作るのが俺の夢だ。長男は
いい大学へいれ次男はお堅いお役所づとめ、末っ子は出来が悪いから側に
おいて親の面倒を最後までみて貰う」
3番目の夢だけは叶ったんだ。

ところで哀愁漂う物語だが、途中からタイム・スリップ先にみち子も必ず
現れるようになり、中盤からは恋愛沙汰物になってくる。ここらへんが、ちょいと欲張ったか?

彼女は母(お時)の手1つで育てられたようだが・・・。(しかし昭和39年生まれ
って・・・お時は何歳で生んだんだ?^^)

謎が解けて、本人達よりも私の方がびっくりした。
腹違いの兄妹なのだ。あ〜あ、関係しちゃってて・・・マズイよねぇ??

しかし、自分が生まれてくるのを父も母も喜んでいたのを観てさめざめと
泣くみち子。ウルウルきたものの・・・
丁度真次の兄が亡くなった日で・・・長男の死を佐吉が愛人の店で酒を仰い
で紛らしていたなんて・・・(実の息子じゃないにしても)
あまりいい感じではないですね。しかも、泣いたカラスがもう笑ったで
お時の大きなお腹をさすり新しい生命に想いを馳せている。

大嫌いだった父親と、真次も結局は同じじゃん。女房泣かせて愛人作って。
・・・・私は戦後の貧しくて惨めな時を共に過ごした、パートナーのお時を
捨てずにいた佐吉の方が家族も裕福だし、スーパーのレジをやって家事も
全部こなす奥さんが居ながら、若いみち子ともデキてる。そんな真次よりも 
ずっと好きですね。真次、あんた親にとやかく文句言える筋合いじゃないよ

何だか悲しいのに、ムカつきました。
そして、みち子のとった行動も・・・。自分が生まれてこなかったら
真次が幸せになれたと信じている。

結局、みち子は過去から自分の存在を消して未来も変えてしまった・・・。
もう会社にその存在を知るものすら居なくて、どんどんタイム・トリップ
の記憶も薄れるのだろうか?
ポケットから出てきた指輪を見ても「何だ???」と不審がる真次。

父親が、亡くなる前に見舞う事ができて(意識不明っぽかったけど・・・
なのでもっと早く見舞ってればねぇ)
いや見舞うのは形だけでも、過去の父親と話ができて彼的には良かった
と思える。
またラストあたりに、出てくるあの恩師(田中泯)がなんともいい雰囲気だった
「地下鉄に乗って自在に何処へでも行ける」

過去の傷や重い罪をホームにおろして・・・・・・・・。
私も父や母の若い頃私が生まれる前の彼らに出会いたい。
生んでくれて有難うと思う。
忘れてはいけないと思う・・・・

大沢たかおの20代〜40代ぐらいまでの色々な顔が観れたのは嬉しい。
真次と同じぐらいの年齢に達した時はイマイチ、演技がわざとらしかったケド。

私は大沢たかおが大好きなのであのやんちゃっぷりたまらない〜〜でしたが。

細かい事・・・・(細かいかどうかはわからないけど不倫とかそういう事)
にこだわらないで観ると素直に泣けると思います。

もう1つ。
出兵する若き日の父に「小沼佐吉万歳〜!!」とエールを送る真次の姿は
私のツボでした。

【映画館での観賞】
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