エミリー・ローズ

July 23 [Sun], 2006, 12:49
「エミリー・ローズ」2006年 米

★★★★

恐れおののいて己の救いを達成しなさい。
映画館で観たかったのに、時間帯が合わずこれまたDVD化待ちになりました。
ホラーではないけどじんわりと怖い映画で怖いだけでなく、悲しいお話でした。
70年代に起きた実話を基にした事件の映画化。

いやぁ〜〜 “悪魔”の存在って信じますか? にわかには信じられませんよね。
日本人にとって怖いのは死んだ人の幽霊や怨霊であって悪魔が少女にとり憑い
た話よりも化けてでてきた貞子の方が怖い。
この辺りが映画を観た評価を決めるポイントなのかもしれない。しかしながら、
悪魔の存在を信じる、信じないよりもその可能性を考えれば、この映画は悪くありません。

アメリカの田舎町で19歳のエミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)が変死を遂げた。彼女に対し行われた儀式“悪魔祓い”をとり行ったムーア神父(トム・ウィルキンソン)がエミリーを死に至らしめた過失致死罪で起訴され教会の依頼を受け神父の弁護にやりて女弁護士のエリン・ブルナー(ローラ・リニー)が担当。 

当然、野心家のエリンは出世のために引き受けるが、強敵トマス検事とうまく交渉するつもりだった。

しかしエリンが面会するとムーア神父は「真実を語りたいだけだ。刑罰など怖れない。交渉もしない」と頑なな姿勢を崩さない。

法廷の裁判により、死んだエミリーの真相が徐々に明らかになっていく。
大学に入ってまもなく、原因不明の体の硬直や痙攣、幻覚などに襲われ精神に支障をきたしたのだろうと、誰もが思う。食事も摂らず悪化していくエミリーは実家へと連れ戻されるが、見るに見兼ねた父親が地元の神父に救いを求める。
トマス検事は精神科の薬を止めさせた事がエミリーを悪化させた原因だと最もらしい理屈で責めてくる。顔中いや体中傷だらけで“自傷行為”のため歯も折れ血まみれの形相で死んでいった。 
これが「自傷行為」なら精神的にかなり重症だと検事が疑うのも無理はない。
一方で エリンにもちょっとした不可思議な現象が起きていた。
教会側は 神父に証言させるなと 圧力をかけてきたが エリンに“真相を暴きたい”という正義感が芽生える。悪魔の仕業か 神父の虚偽か?

クライマックスで悪魔祓い当日の録音テープによる回想シーンは怖いというよりも
エミリーが可哀想でならなかった。
カインの内に棲んでいた者!
ネロの内に棲んでいた者!ユダの内に棲んでいた者!
レギオンの内に棲んでいた者!
よこしまな(べりアル)者!
肉体を持つルシファー!「1.2.3.4.5.6・・・・」6人の悪魔がとり憑いていたのだった。

悪魔祓いは失敗。翌日、エミリーは神父あてに手紙を託す。 
「この身をもって悪魔の存在(=神の存在にも繋がる)を世界中の人たちへ伝えたい」
エミリーの自己犠牲の精神に涙ボロボロでした。
たった19歳で学業を諦め、食事も摂れず日に日に弱り、苦しみもがいて死んで
いったエミリー。
それを何かの祟りか?と呆然と見守るしかない家族やBFたちの悲しみも伝わってきた。

彼女が命を賭けて伝えたかった事を神父もまた、法廷の証言台の上で人々に伝えるのが
使命だと感じ、自らの人生を棒に振ってでも使命を果たす。
(神に捧げた人生なので棒にふった訳でもないか^^) 

崇高な話ではありませんか

陪審員の下した判決も涙でした。論理的にみて神父は有罪だがしかしエミリーを
一生懸命救おうとした事も事実なのだ。刑期を今日で満了にと提案する陪審員たち。
悪魔の仕業か、精神的な(もしくは脳の)病気だったのか、いずれにせよ誰にも
はっきりした事はわからないが神父のエミリーへの愛だけは真実なのだ。

現実に悪魔が憑いた状態と重度の精神病との境目がない事がもっとも怖いですね。
急に変な事をしゃべったり凶暴になったりして頭がおかしい、と
言われている人の中にはこうした悪魔にとり憑かれた人もいるのかもしれない・・・

悪魔憑きではないけど「シックス・センス」で霊が見える事を誰にも信じてもらえず 医師を殺して自らも命を絶つ青年の事を ふと思い出した。

この事件を逆手にとり「悪魔が囁いた」だの「悪魔に命じられて」異常者を装った犯罪が増える事は 懸念されますね。

エミリーの身におきた事を 「エクソシスト」のように ただ、怖いものを見せる作りではなく 法廷の場で、徐々に明らかにさせていく、という手段が とても良かったです。BFも よくぞ見捨てず 最期まで付き合ってくれたね

そういえば・・・神父が悪魔の存在を明らかにして以来、悪魔たちは消えて去ったようだが・・・・
その存在をしらしめる事が狙いだったのだろうか??

願わくば 午前3時に目が覚めませんように(笑) 

【DVD観賞】
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