「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」 2008年 仏
★★★★★
初めて、自分の映画館での鑑賞数を数えてみました(笑)
な、なんとぉ〜〜まだ今年これが16本目の鑑賞・・・・(→o←)ゞあちゃー
少ないですね。トホホ。
ところで、今日は「チャーリー・ウィルソン・ウォー」を観る予定だったのですが
時間的都合でミニ・シアター系のこちらを観る事に^^
これが、私的にはとっても面白かったのです。
最近は、こうしたセレブリティな要素の強い映画に惹かれて参っています。
元々願望が強かったからなぁ〜(笑)
物語は、玉の輿を狙う小悪魔的な女イレーヌ(
トトゥ)と、イレーヌと関わったたため
無一文の無職になってしまうジャン(
エルマレ)が織り成す、ラブコメディ。
フランスの南西部ピアリッツの高級ホテルのボーイをしているジャンは、お人好しで、
同僚の代わりに朝も早よから働き、昼はお客の犬の散歩、夜はホテル内のバーでバーテン
の仕事をしている。
お金持ちに、たかるだけたかってブランド物を買い漁る、ちょっと羨ましいような、
卑しいようなイレーヌが、自分の誕生日に連れて来て貰ったこのホテルで、着替えに3時
間もかかったせいで、パトロンのじぃさんは待ちくたびれて寝てしまう。
そこで、とっておきの超セレブないでたちで1人で現れたのが、そのバーなのでした。
元々、客が少ないバーのラストの客に勧められるまま呑んで高価な葉巻を吸いソファで
酔って寝ていたジャンを、大金持ちのぼっちゃんと勘違い。
既に高級な生活を手に入れていた筈のイレーヌだが、その欲望は果てしなく、次なるタ
ーゲットとの出会いを無駄にしない。凄いパワーですね。
ジャンも、積極的なイレーヌに魅了されて金持ちに勘違いされた事をいいことに嘘をつ
き通し、スィート・ルームで一夜を共にする・・・・。
この辺りは、どっちも同罪?
1年後、新しいパトロンのジャックと再び現れたイレーヌの前で、ボーイだとばれないよ
う、あの手この手なのが可笑しい。
しかし、ジャンは、狡賢い訳じゃない。純粋にイレーヌの気を引きたい=嘘を突き通す事
が悪い事だと考えていなかった。女の気を引くために、実は貧乏なのに金持ちのフリをす
る男って、腐る程いない?(笑)
昔の私なら、金がないのにあるフリをする、馬鹿げた法螺をつく男にゲンナリしたけど
今は、歳をとったせいかしらね。ジャンの事を可愛いなぁ〜と思ってしまう。
ジャンとの浮気がばれて、結婚まで秒読みだったジャックに、あっさり振られてイレーヌ
は、今までの苦労が水の泡に・・・・。
真面目に働いている多くの人間から見たら、決して好ましいとは言えないイレーヌだけど
玉の輿を諦めない姿は、段々微笑ましくさえ思えてくる。
彼女は、高級娼婦。
安っぽくない分、好感が持てたりして^^;
それと、ギリギリと痩せたオドレイ・トトゥが、叶姉妹のようないかにも、いかにも・・
じゃない分、何か憎めないのよね。
そしてそのパワフルさに、ある意味尊敬さえ覚えます。
大金持ちと結婚するために見境いがない所も、利口なようで愚かしく、笑えてきます。
ただ、私の斜め前に座っていた男性は、全く笑ってなかった。男目線で見ると、憎たらし
いとしか思えない女なんでしょうね。
ジャックに捨てられたイレーヌを追い、ニースの高級ホテルを探しまくるジャン。
イレーヌの「仕事」を悉く潰したジャンに、貧乏だと知っていながら、金を貢がせる所は
私も流石に嫌気がさしたけど。
とうとう無一文になったジャンの前から姿を消すイレーヌ。
イレーヌの血も涙もない行動も憎憎しいけど、そういう女だと知っても懲りないジャンに
呆れるやら。
生真面目に生きてきた男が一旦、女に入れ込むとこうなる・・・そういう末路ですな。
普通なら、こんな「金が全て」みたいな女に惚れるかなぁ?よっぽど、間抜けなんじゃな
い?捨て鉢になっていたのかもしれないけど・・・・人生勉強には金がかかる。けど、
判ってて、利用される方が後で騙されていたと知るよりなんぼかマシかな?
結局預貯金も全て無くなり、ホテルの宿泊代も払えないで窮地に立たされたジャンを、思
わぬところで裕福な未亡人マドレーヌ(
アダム)が拾う。
金目当てじゃなさそうな、野良犬の子犬を一匹拾う感覚でしょうかね?
いやいや、未亡人だって「女」。欲望を満たしてくれる男じゃなかったら、ただで囲った
りはしない。意外とこのジャン、いい仕事していたのかしらねぇ〜^^
同じホテル内で、方や金持ち男に貢がせる事に成功したイレーヌと、生まれて初めてヒモ
になったジャンが、繰り広げるコメディは、お腹を抱えて笑えます。
4日で、ドレスやブランド物のバック、靴などを貢がせたイレーヌは、戦利品をジャンに
見せて「どう?こんな風に勝ち取らなきゃ駄目よ」大富豪のマドレーヌから、YシャツとG
パンしか買って貰っていないジャンに、様々な知恵を伝授。
金持ち男は、女の気を引くために直ぐにも貢ぐが、金持ち女は慎重。じっくり見る。
男は、裏切りを知ると全てを取り上げるが、女はそうはしない。潔いのは、同じ金持ちで
も女の方だっちゅう所も面白い。尤も高級車じゃなくてスクーターだけど(爆)
ジャンがどんどん垢抜けていく過程は好き。もう少し、ハリウッド的に物凄く変わっても
面白かったかもね。
ジャンが、マドレーヌから離れないのは、愛するイレーヌの傍に居たいから・・・っての
が、何だかホロっときちゃう。どんだけお人好しなんだ?
いいねぇ〜こんなお人好し。ここ数年ずっと、お目にかかってないなぁ(笑)
愛するイレーヌが、より金持ちをGETしようという鼻息の荒さに、理解もあるし・・・。
そこは、さほど若くもないジャン(高級ホテルマンで、その手の女を一杯見て来たつうの
もある?)役の起用で、有り得るような話なのでOK!
妙に正義感の強いイケメン・ボンビーメンが、自分に振り向かせようとするベタなお話で
はないのです。
全ては、何だか成り行きまかせ。
イレーヌの簡単な「レッスン」を直ぐにも身につけていくジャンが、最後は自分の所に来
ると計算していたなら、これまた凄い話だけど。(有り得ないし)
オドレイ・トトゥが着る衣装がどれも素敵で、スレンダーな彼女にピッタリ来る衣装ばか
りだったのがツボでした。綺麗なおみ足ね。
また、男に捨てられる度に途端にホームレスになっちゃうぐらいボンビーな所も、余計な
物欲に走らないで、現ナマを貰っておけよ〜と思うところが味噌。
「お金のかかる女」って、物欲主義?よほど綺麗なドレスや靴で飾りたいだけなんだなぁ
なんて思っちゃう。物を強請らず、お金を引き出す女が一番賢いのよ^^
尤も、お金を強請った途端に男は引くでしょうが。大金持ちの男を本気で落とすには、浮
気はご法度。2〜3年は我慢しなさい。男は鈍感だというけど、金を使った女の事はしっか
り見てます。
結局、イレーヌはいつもシャンパンとニースの高級気分に酔いしれていただけの悪女にな
りきれない、中途半端な小悪魔だったという事です。
本当の愛を知った時・・・何だか嬉しいような気持ちになりました。
1ユーロが効果的。しかし、この2人続くのでしょうかね?^^
製作年度 2006年
監督 ピエール・サルヴァドーリ
出演 オドレイ・トトゥ、ガド・エルマレ、マリー=クリスティーヌ・アダム

【映画館での鑑賞】