ぼくとわぐちゃん その5  熊本公演を終えて

January 10 [Thu], 2019, 22:41
あんたがたどこさ
 
肥後さ

肥後どこさ
 
熊本さ

熊本どこさ 

船場さ


「熊本」と問われて、5年ほど前の自分ならこう言うだろう

「九州のひとつ」  と


小学校の社会の時間で、日本の地理を学んだ

福岡、長崎、宮崎、佐賀、鹿児島、大分、

そして熊本


親戚も、知り合いもおらず、雪の降る国からすれば、異国にも思える南国の地

それぐらいのイメージしかなかった



あとは、野球


西武、ダイエーで活躍し、西武ライオンズ黄金期の原動力

秋山、清原、デストラーデの秋山幸二さん


と、まぁ こんな具合だったのだが

今はちょっと違う

「熊本」の文字が出る度にちょっと覗いてみたり

手にとったりするようになった


ちょっとばかりの贔屓である


そうなった理由は何故なんだろうって思い返す間もなく、

とある人物の顔が思い浮かぶ

熊本出身で、Wake Up, Girls!のリーダーである青山吉能さんの影響だ。



ここまでなかなか名前が出てこなかったが、これからもこんな調子なので、全然読まなくてもいい

いや、折角書いたので読んでほしい でも、少しばかり恥ずかしいのだ

ただのめんどくさい奴が、後の日見返して身悶える為の文章 と



2013年の秋ごろだったか、初めて「青山吉能」の名前を見たのは

初めてWUGを知った頃

最初はどう読むのかわからず「よしのう」と読んでいた

「よしの」と知った後も、なかなかクセが抜けず困ったことも少しだけある


そして2014年1月5日、新幹線に乗り、見た

そして、聞いた

「タチアガレ!」を

ホントに「持ち歌が一曲」であった時


「私と同じへっぽこなリーダーですけど、七瀬佳乃をよろしくお願いします!」

今だに覚えている

その時はまだ、メンバーの一人のうちで、顔と名前がなかなか一致しなかったけど

その言葉はしっかりと

数えれば100人もいないかもしれない小さな試写会の会場で



何の偶然か、それからちょうど5年、

同じ1月5日

熊本に来た


期待とか不安だとか、いろんな感情がごちゃまぜになって、すこしだけ寂しかった

ずっとこの日が来なければいいと


それでも時計の針は進む、日は昇るし、人は歩む


家を出る時、ひとつだけ決めていた


「絶対泣かない」








でも、無理だったね

必死にこらえてたんだけど

隣からすすり泣きが聞こえて、

つられて一粒、

落ちた


それから堰を切ったように溢れて

今までの思い出、自分の事、家の事、生まれのこと

あの時言えなかった「ありがとう」の言葉

夢を諦めたあの日の心の痛み

その日見上げた空の大きさと、踏みしめる地面の冷たさ

WUGと出会って、今までの思い出


数多の書ききれない複雑な感情が、

怒涛のように溢れ出して、止まらなかった



笑って、泣いて、叫んで  

ちょっとおちゃらけていないと壊れちゃうかと思うくらいに

心が動いた


公演が終わって、みんなとごはんを食べて

人吉温泉で一人になった


一人は結構気楽で良い

勝手に笑ったり泣いたり、思いにふけったりできるから

みんなといると、大抵「変な人」を演じちゃうから

でも、みんなの前では「変な人」でいたいかな

その方が楽でいい



人吉から熊本へ戻って、一人で街を歩いた

賑わっていて、活気があって、人がみんな元気で

「良い街で育ったんだね」 って、ふと「渡良瀬橋」を思い出した



それから、熊本城へ入った

そこにある「事実」と「今」

遠い異国の地のように感じていた熊本だけど

少し足を伸ばせば来られるし、現に自分はここに立っていて、これを見ている


また近いうちに来ようと思った



いや、そのうち来るだろう


「生きる」と決めたこの地に








家に帰ると

ぺたぺた歩いてきて

「おかえり」と言われた

その子を抱き上げて

「ただいま」っていうと

僕の腕の中で少し不機嫌そうに



「ニャー」と鳴いた


P R
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  • ニックネーム:アセチ・タカミネ
  • 誕生日:1928年4月22日
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