平成30年10月17日木曜日の修法記

October 20 [Sat], 2018, 22:09


本日は鎮魂行と基本を行った後、復習科目として「片手寄抜」「巻抜」「天地拳第一系 相対」「十字受蹴」「廻蹴三防受波返」を行いました。


副道院長には以下のようにご指導頂きました。

「片手寄抜」
●自分のとった形が相手に影響しているかを観る
片手寄抜をする際に、最初の鈎手がきちんと出来ていますか?自分の肘が期門に付いていれば引かれませんし、その形がちゃんと作れていれば相手は崩れて寄って来てくれるのです。だから次の手刀の効果が出ます。自分の動きが相手に影響しているかを確認しながら技を行って下さい。

「巻抜」
●自分の中でどこを意識しているかを明確にしながら技を行う
「巻抜」は相手が引けないから押してきた時に掛ける技ですが、押された時の自分の位置が大切です。押されてそのまま相手の正面にいる人がいますが、その位置に守者がいると攻者の反対側の手が届き、反撃されてしまいます。押された時に、相手の背中側に入り、肩甲骨が見える位置にいると相手は崩れてくれて反対の手も届きません。また、巻抜をする時は手首をどうこうするのではなく、自分の肘が相手の肘を越す様にして巻抜きを行います。単に何回も同じ動きを繰り返すのではなく「今はこれを意識して技を行っている」というように毎回自分の中に意識するポイントを明確にして技を行うようにして下さい。

「天地拳第一系 相対」
●相手と呼吸を合わせる
相対を行う時は、相手に対してバチバチに当てにゆく必要はありません。相手の呼吸を観て合わせることが大切です。相手に合わせるとは、相手の気持ちを読むことではなく、今、相手が吸ったな、吐いたなと呼吸を感じてそれに合わせること、それが大切です。お互いに呼吸を感じて動き、一つの形を作っていくように意識して下さい。


先輩拳士には以下のようにご指導頂きました。

「十字受蹴」
●天と地を意識する
十字受をする時に、腰が引けてしまっている人がいます。腰が引けると自分が崩れた状態になり、相手の蹴りの力に負けてしまいます。相手の蹴りに対して意識し過ぎてしまってエネルギーが漏れている状態です。そうではなく、イメージとしては攻撃してくる横の動きばかりではなく天と地を繋ぐような感覚で上と下を意識して技を行います。上下を意識しながら姿勢は崩さず相手の蹴りを受けると、自分は崩れずに相手に影響を与えられるのです。

●安全な場を自分で作る
「廻蹴三防受波返」
相手の蹴りをバンと手で受けてから蹴りを返すのではなく、波が返るように相手の蹴りのエネルギーを吸収して返すイメージを持って行って下さい。また、この三防受なら相手の攻撃が絶対に当たらないという安全な場を自分で作れるように研究して下さい。


【考察】
「廻蹴三防受波返」を行った際に“安全な場を自分で作る”ことが大切だと指導して頂きました。安全な場を自分で作るということは、攻撃されても影響を受けないということだけでなく、安易に自分のスペースに相手を入らせないということが大切だと思いました。私は特に三防受の形をちゃんと取れておらず、上段を意識すると中段が空いてしまったり猫背になり姿勢が崩れたりと、ある部分を意識することで他が虚になってしまっているなと感じることが多いです。
また、私は自分の気持ちが受けの形に出てしまい腰が後ろに引けてしまっていました。当たると恐いなと思ってしまい、その余計な思いが形に出てしまうのです。その余計な思いが引き金になって、後ろに引けば引くほど相手は追って来たり、蹴りの威力が残りこちらがダメージを受けてしまうのです。そうではなく、前に出て相手の蹴りのエネルギーを自分から貰って返す形を取ることが自分の安全な場を作ることに繋がるのだなと思いました。恐いということを意識する前に、形を作ることが出来れば安全な場を自分で作ることが出来、もっと落ち着いて相手を観ることが出来るだろうなとも思いました。そうなると、自分のことは自分で守れますし相手に対しても無駄に恐れる必要が無くなります。自分のことを信頼でき、己を己の寄るべにする、その境地に至るには程遠いですが、今はその形をしっかり作ることを意識してゆく他ないと思いました。
日常でもそうですが、うまくやろうとして周りのことを気にする余り自分が疲弊したり、自分の中心を相手に持っていかれたりしていては、本末転倒です。本当に大切なココという自分の中心はしっかり守り、己こそ己の寄るべになれるように、修練や日常でも意識してゆきたいと思います。

(井上 恵以子 記)
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