平成30年9月27日木曜日の修法記

September 29 [Sat], 2018, 7:43


本日の修練は拳士全員による鎮魂行および先輩拳士指導の下、基本稽古を行ってから、それぞれ組に分かれて修練を行いました。

・片手寄抜
組んでいただいている先輩拳士より守者が鈎手をしたときに攻者はどっしり構えていられなくなるのが正しいと教わりました。すなわち、攻者がやや背伸びになるような格好で体勢を崩させるように鈎手をするようにとのことでした。副道院長が来られて鈎手をするときの注意点を教わりました。
・鈎手の小指の先から攻者の脇の下に向かって氣を発する。
・攻者の肩と鈎手の高さを同じくらいにする。
・鈎手で攻者の体勢を崩させたと同時に手刀切で腕を伸ばさせる。その際守者は体を攻者の前方側に移動してよけるのではなく、攻者の腕と平行になるように体を真横に向ける。
・寄抜のときには守者の肘を攻者の肘に合わせるようにする。
等々の指導をしていただきました。

・逆小手前指固
攻者を逆小手で倒してから横三枚へ蹴りを入れ、その脚を攻者の腕の下から首の後ろへ差し入れて、向こう臑で天秤を押さえる。前指固は、中・薬指で引き上げながら攻者の人差し指を巻いていくようにするとのご指摘をいただきました

・逆手投
守者が逆小手を掛けようとしたら攻者が鈎手守法で守ろうとしたので、守者はすかさず右手を攻者の右肩を触りにいくように下から差し入れて倒す。攻者が倒れたときにその右脇腹が守者の左足のところに来るので向こう臑から攻者の後ろ脇腹(あばら骨)に沿って息を吐き出させるように体重を乗せて押さえ込む。そうすると攻者側は抵抗する力が入りにくくなる。そして守者は攻者の右肩をしっかり地面に押しつける。そうすれば脱臼させずに済む。そうしてから裏固を行う旨ご指導頂きました。

・上受投
攻者の裏拳打込は、右足を一歩踏み込んでやや斜め右上から守者の三合もしくは四合を狙って肘から出すように拳を繰り出す旨副道院長よりご指導頂きました。守者は上受をして、右手で攻者の肘を引っ掛けるように引いて倒す。そして閂固を行う。閂固は攻者の手首の皺のところに守者の左手の親指を置き、さらにその上から右手の親指を重ねる。守者の両手の平で攻者の手の平をサンドイッチするようにして、攻者の手の平の小指側から回すようにして固める。その際守者は右足を攻者の頭の方に一歩踏み出して腰で閂固を行う旨ご指導頂きました。

・考察
寄抜を副道院長よりご指導頂いた際、攻者の手首を引っ張るように鈎手をすれば攻者は反動で力を入れる旨教わりました。つまり押したり引いたりすれば相手は倒れまいとして自然と踏ん張るので技がかかりにくくなるとのことでした。作用・反作用という根本原理まで考慮に入れるということです。さらに技を掛ける際はとかく手先に集中しがちだが、手許の先にある肩甲骨や第七頸椎等も意識して、どういった体勢にさせれば攻者が反撃できなくなるかまで考慮するとのことでした。逆小手三年、送小手5年、閂固8年という言葉があるとかないとか。それほど一つひとつの技が奥深いという意味だと理解しています。中国に何千年も受け継がれてきた拳法の真髄を集大成して作り上げられた少林寺拳法の奥深さの片鱗に日々驚かされるばかりであるとともにそれを熟知しご指導してくださる道院長、副道院長、諸先輩方に対し畏敬の念を禁じ得ないものです。
(柏田 健 記)
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