平成30年9月3日月曜日の修法記

September 06 [Thu], 2018, 9:28
この日の修練は、少年部の稽古の後、道院長に「片胸落」「十字小手」そして四段科目の指導をしていただきました。


「片胸落」
S字ではなく閂をとる。その際必ず親指を封じることが肝要。右手で抑え込みすぎているので、左肘が上がるようにして左手で取る。また、当身の際突っ込まなくても良いので、上にそらす。なので足は全く動かさずに取れる。合掌して腰を切るイメージ。小手を胸にぴったり当て、親指側の経絡を攻める。生命線が外腕刀を越えて巻き込むように取ると流れる。
相手が柔らかいと肩まで流れることがありました。固まったまま取れる微妙な位置があります。腰を切る際丹田が浮きがちで、そうなると関係性が途切れます。

「十字小手」
人という字も、入という字もピッタリくっついている。その形が理想だが、十字小手を取るときにバラバラになりがち。なおで相手の背骨を押さえる。ずっーと乗っかっているようなイメージ。こっちは引かなくても相手は引き込まれているような感覚を覚える。氣が円流している状態になっている。また、掛手を握るのが早いから、相手の手のひらがつぶれている。特に固い相手に初めから大拳頭を合わせるようとすると体勢が崩れるので、掛手をしておいて、手首を返してからピッタリ取る。木葉送を取るときと同じように、相手の手のひらがが皿のように平らになっていないとこの技はかからない。また、当身の際もしっかりと固めておく。

「巻打首投」「後首投」
攻者は柔道式に組んでくるが、まっすぐ立って掴んでくれば巻落で対応できる。巻打首投の場合、遠間から襟を掴み引き落とし、入ってくる。それに対して掛ける。後首投の場合、振り返り目打ちでまず相手の動きを止める。当身が雑になっているので、経脈を打つのも上に打って下に巻き込む。特に身長差がある場合は上に浮かせてからでないと掛からない。

「首絞守法十字投」「表投」「裏投」
色々な方法があるが、基本は目打ち→掛手→当身の順で行う。右肘をあげるのではなく、左肘を落として崩す。こちらの右手は自らの左手首にかける方法と、相手の右手首に掛ける方法があるが、どちらをとっても相手の左肩を引っ掛けるようにして掛ける。表投や裏投にも言えるが、複雑な動きをしても取っているのは相手の肩である。表投は、法形通りに言えば下受と送天秤。裏投はこちらから取りに行く形で、鈎手で崩して腕を入れ同じく送天秤。どちらも肩を引っ掛けてきて掛けている。

「押受投」「押受巻投」
押受で相手の重心をずらしてとる。押受巻投も同じく押受で攻撃を受けるが、高い位置で止めた場合は押小手になる。押受巻投を取りにいくためには、自分の胸前あたりで受けておかなければならない。
道院長は身体をほとんど開いていないか、捌いても後千鳥足でほんの少しだけ捌いているような印象を受けました。押受の崩しで重心を逸らさなければ無理が多いことがわかります。

「合掌逆小手」
内拳頭のみを攻めれば倒れる。倒そうと余計な動きを加えると分離して倒れられなくなる。

「合掌丁字」
後倒しも間違いではないが、法形通り行う場合前に倒すように。雑巾絞りのようなイメージで両手とも内に絞る。また丁字を取る際、直接一点に圧力をかけに行くのではなく、外側からなぞってその点に触れに行く。腰を切って瞬時にとる。
肘から指先の方向へ氣を抜かれるような感覚がありました。まっすぐお辞儀をするように倒れます。頭が落ちて丹田が浮き上がるようでした。


短い時間でしたが、今回は道院長に指導していただくことができました。
一言でがらりと変化するには自分自身の蓄積が前提条件になると思っていて、指導の一言一句を聞き逃さず動きのいちいちを真似するのは当然のことながら、重要なのはその奥にある「なぜこの言葉か」「なぜこの動きか」を咀嚼し、人の感覚を自分に刷り込み腑に落としていくことだと思います。体現する動きがまだ人のものか、自分のものになっているかは即ちその違いだとも思います。そこを詰めていくときに、道院長や副道院長に指導していただける機会をもって、その表現や立ち居振る舞いから「この言葉は自分の何を見られて出たものか」を感じなければならないと思うのです。さもなくば真意がすり抜けていくだけでなく、次の機会を見据えて正しく蓄積することができませんし、コツを言いたくなるような動きをすることができません。
「ここが惜しい」というポイントを見て指摘してもらえるように動けるようになれればと思います。

(梅田 海来 記)
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