手のなかの脳

May 24 [Wed], 2006, 1:18
このごろ部活と別の会合がバッティングしちゃって、なかなか書けません(;;)
しかたないんで、研究からみで最近よく読む本を紹介します。

★鈴木良次(1994)「手のなかの脳」東京大学出版会

鈴木さんは、東京大学工学部教授を経て、金沢工業大学人間情報システム研究所所長(’94当時)の職につかれています。
鈴木さんは、著書の中でこう書かれています。

「私の専門的関心は、対象物体からの情報を身体を動かすことによって能動的に取り込み、その情報と身体をどう動かしたかという情報を統合して、対象を操作する能力を獲得するメカニズムをあきらかにし、この成果を、未知環境の中で自律的に行動するロボットの設計などに生かしたいということである。」

対象物体からの情報を身体を動かすことによって能動的に取り込むときに、脳が少しずつ運動修正をしながら正確に運動できるようになることを、「フィードバック制御」と言うそうです。
また、脳がその情報と身体をどう動かしたかという情報を統合して、対象を操作するときに、無意識のうちに正確な運動ができていることを、「フィードフォワード制御」と言うそうです。

人間はフィードバック制御からフィードフォワード制御へ移行しながら身体の運動能力を獲得しています。手で文字を書くという運動は最初からできるわけではなく、手から脳、目から脳へのフィードバックを繰り返しながら書字運動を修正していきます。これが完成すると、今度は目をつむっても正確な書字運動ができるようになります。これはフィードバック制御の段階からフィードフォワード制御の段階へと移行したことを示していると言えるでしょう。

この過程を十分に理解した上で、書字者の学習過程に照らし合わせ、段階に応じて適切に支援することができれば素晴らしいと考えています。

みなさんも興味があったら読んでみてください(^^)/

臨 雁塔聖教序

May 09 [Tue], 2006, 0:08
GWも終わり、研究の方も架橋に入ってきました。
実証授業は7月と9月にフィールドに入って行います。
1年と3ヶ月、机上で温めてきた理論が、現場の実践場面でどのくらい通用するのか、研究の真価が問われる正念場です。

そんな中、筆を持たなきゃやってらんないって感じに煮詰まってきたので、今日は久しぶりに書道部で臨書してきました。
課題にしたのは、楷書の中でも運筆時の高レベルな運動制御が必要な、唐の楮遂良「雁塔聖教序」(がんとうしょうぎょうのじょ) です。

雁塔聖教序は唐の三大家の一人である楮遂良が書いた楷書の一つとして有名ですが、穂先を利かせて線の痩肥、方向の変化、といった上下方向と水平方向の運動制御を意のままに行う楮遂良の運筆には、舌を巻くばかりです。
臨書してみると、そのすごさをまざまざと感じることができます。

次回はもう少しまともな臨書をしたいものです。。。

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