girl meets the urban lady

January 25 [Mon], 2010, 0:06
すっっっごくおひさしぶりです。メリークリスマス、あけましておめでとうございます。
見てくださってる皆さん、すいません、そしてありがとうございます…すっかり秋が終わってしまいましたが、私はやっぱり静葉さまが好きです。いつか気になってるとか書きましたが、潜ってた間にすっかり一輪さんを好きになりましたあばば。ムラいち増えないかなもっと!もっと!


追記から、久しぶりの文なのにpkmn…しかも心金/魂銀のネタばれと言えば…ネタばれ。ゲストキャラのネタばれ。といってももう発売してからずいぶんたったから、そんなに気にしなくていいのかもしれないけど。

とくにcpとかはなし。

*
girl meets the urban lady



「困りました…」

知らず独り言をもらしてしまうほど、女の子は困っていた。
辺りを見回しても、あるのは見知らぬ人の群れとビル、そして豊かな緑だけ。
探し求める人はいなかった。

あれだけ目立つ格好だし、声も大きいし、絶対はぐれないと思ったのに…。

後悔しても遅いことはわかっていても、後悔せずにはいられない。
女の子の故郷も地元では都会と呼ばれる街で、『都会』というものには耐性があると思っていた。
ところがこの街は故郷とはケタ違いの大都会で、女の子はすっかり委縮すると同時に好奇心を抑えられなくなっていた。
その結果が…この状況。完全なる迷子である。

あの人もはしゃいでいたからなあ…。…わたしのことなんて、忘れちゃってるかな…。

喉の奥に、熱いものが込み上げてきた。まずい、と思う。この熱が目に到達するとたいへんなことになる。女の子は経験からそれを知っていた。
衝動をぐっと飲み込もうとする。が、うまくいかない。それは喉の奥に燻ぶったまま、女の子の心を焦がす。
確かな実力も地位もあるが、実際は十と少しの小柄な女の子である。無関心の大都会にひとり放られて、平常を保つような強さは、持っていなかった。

「うぅ……どこですかあ…」

修行で発する気合いの声とは程遠いか細い声は、あっという間に雑踏にかき消され、だれにも届かない。
女の子は手の甲をまぶたに当ててうつむいた。このまま再会できなかったらどうしよう。そんな想像が浮かぶ。やめよう。そう思っても、膨らむビジョンは女の子を苛んだ。

だめだ、もう。
熱い塊が喉を、鼻を越えて、あふれたその時だった。

「お嬢さん、だいじょうぶ?」

静かながらも凛と通ったその声は、がやがやと冷たい騒がしさのなかでたしかに女の子に届いた。
女の子は驚いて振り向いた。
声の主も女の子の勢いに驚いて、その顔を見て、優しく微笑んだ。

「可愛いお顔が台無しですわ」

声の主はハンカチを取り出して女の子の涙をぬぐった。
女の子は突然の好意と親切に惚けてしまって、涙をぬぐい終えたその人に手を引かれて歩きだすまで立ち尽くしていた。

「あ、あの、ありがとうございます」

我に返り、状況を理解した女の子は、ととっと早歩きして、その人の隣に並ぶ。

「すいません。ハンカチ…」
「気になさらないで」

申し訳なさそうな女の子に、その人はにこにこと笑う。
女の子は手を離そうとするが、その人がそっと手を握るので、そのままになってしまった。
全然力が入っていないのに、女の子は振りほどけない。
気まずさと気恥ずかしさを感じてその人を見るが、その人はまったく気にした風もなかった。

「私の街で悲しんでいる子を、放ってはおけませんから」

私の街、ということは、この街の人なのか。
女の子は少し意外に思った。この街とこの人は、なんだかそぐわない…正反対の気質のような気がしたから。

ふと気付く。好意に甘えて、引かれるままに歩いているが、早くあの人を探して合流しなくては−

「あの、わたし、一緒に来た人とはぐれてしまって、どこにいるかわからなくて」
「だいじょうぶですわ」

だから、と続くはずだった言葉は、やはり良く通る声に封じられてしまった。
女の子がわけがわからないという顔をする。どうしてこの人がだいじょうぶと言いきるのだろう。

「あの方…マキシさんは、私の家にいますから」
「ど…」

どうしてマキシさんの名前。その疑問は声になったかわからない。弱った心に、驚きの連続で、女の子はすっかり混乱していた。

「はじめましてスモモさん。タマムシジムジムリーダー、エリカと申します」

そんな女の子をよそに、花の香りをまとったその人は、優雅に一礼した。


*
















とかいういきさつがあったらいいなああとか食べ放題で幸せそうにしてるスモモちゃん見ながら考えた。エリカさんってこんな感じ…だったよね…!
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