響-HIBIKI-

2018年09月21日(金) 17時28分
解説:マンガ大賞2017で大賞に輝いた、柳本光晴のコミック「響~小説家になる方法~」を実写化したドラマ。突如として文壇に現れた10代の作家が、さまざまな人たちに影響を与えるさまが描かれる。監督は『となりの怪物くん』などの月川翔。欅坂46の平手友梨奈がヒロインにふんし、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥らが共演する。平手は映画初主演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あまりにも評価が高かったので
絶対に普通なら観ることもないのですが
時間もあったので行ってきました。

うーん・・。くだらないな、と言い切ってしまうほどではないし
この手のアイドルの恋愛映画など観るに耐えかねますけど
恋愛映画ではないのでそのあたりはほっとしているところ。

私、この欅坂の人気のある女の子(名前は知らない)を
全く可愛いと思ってなくて
友達役の女の子の方がよっぽど顔とか可愛いと思うんだけどと思いまして。

昨年のdocomoのCMで
欅が出てた時、初めてこの子たちの存在を知り
センターの女の子のツンデレな感じ、笑わない、ドSなキャラが
おもしろいなー、秋元康、すごいなあ、と感心してました。

この作品のすごいところは
やっぱこのセンターの女の子のキャラを捨てずに
そのままこの作品でも活かしてること。
ドSで 何を考えてるのか、攻撃的で感情をコントロールできない。

でも才能があり若い女の子なら仕方ない、というのが
どこか作品にありつつも
大人役の北川景子が「暴力はだめ」と言いつつ
むかつく奴には飛び蹴りするなど
映画だよな、映画ってところでした。

なんかね小栗旬の存在がよくわかりませんでした。
それから柳楽優弥も。
2人とも作家の役なのですがあらすじを読んで
漫画の中では いろいろな小説家の視点で描いているのかもしれないですね。

寝てしまうほどではなかったし
主人公の欅坂でのキャラを維持しているあたりに脱帽。
この子はずっとこのまま笑わないキャラで走らないといけないのでしょうか。

アイドルで辛くても笑ってなくてはいけないのもつらいけど
ずっとこのむっつりしたキャラも辛いのかなーと思います。

そういう意味ではずーーと演技をし続けながら欅坂のセンターを
やってるのはすごいことだよね。

別にファンでなければ全く見る必要がない作品。
私のように時間がたまたまあった、とかいうなら寝てしまうほどでもないかな。


★★☆☆☆(2.5)

愛しのアイリーン

2018年09月19日(水) 19時09分
解説:漫画家・新井英樹の原作を、この作品に大きな影響を受けたという『ヒメアノ~ル』などの吉田恵輔が映画化。『俳優 亀岡拓次』などの安田顕が、フィリピンの女性と結婚する主人公を演じる。すご味のある母親を『ハローグッバイ』などの木野花、謎のヤクザを『あしたのジョー』などの伊勢谷友介が好演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:岩男(安田顕)がアイリーン(ナッツ・シトイ)を連れて久しぶりに故郷の村に帰省すると、死んだことを知らずにいた父親の葬儀が執り行われていた。42歳になるまで恋愛とは無縁だった彼がフィリピンから連れてきた妻は、参列者の動揺をよそに夫について回る。すると彼らの前に、喪服姿でライフルを抱えた岩男の母親(木野花)が現れる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

言うなら下品な映画ですねー。
というか人間の持つ「醜」部分を それぞれ男性、女性ならば若い子、中年、母親世代に
区分されての「醜い」部分を露骨に作品化といたところでしょう。
好き嫌いがはっきりわかれるのかな、と思います。

やはり男性目線での醜い女性像が露骨で
例えば
若い子であればアイリーン。彼女の純粋無垢なふるまいに救われることもあるけど
やくざ(伊勢谷友介)の言ってる通り
自分を売ってるのと同じです。
中年女性は私と同じ世代なのですが
子どもがいれば子どもの話ばかりでよい母親ぶってるけど
かなりのしたたか者の中年女。
子持ちなのに見た目はおとなしめなきれいな女性ですが
誰でも寝るのはOKな女性。あんな女性ばかりではないけどいると思う。
そしてなんといっても母親の愛は永遠で美しく偉大だけど
あそこまでいってしまうと疑問に思いますが
なんだか納得できてしまった母親もいると思う。
子どものためなら子どもの幸せのためなら人も殺す。
でも、結局心の中では自分のためでもあったりして。

男はあれだな。すべて女性の下半身を思う気持ち、
お金で女を買おうとする気持ち、それこそが本音の醜さなんだろうな。
それは納得。

好き嫌い分かれるし私も嫌いな作品になるけど
人間が持ってる動物的でありながら感情を持つぎりぎりの人間のマイナス要素を出し切った作品。
ちょっと前の 園子温っぽさもありますね。エロを表現のところというか。下品極まりないけど
実際、そうだよね?という語りに近い表現。

今回、最近はすっかり売れっ子の安田顕が主人公。
あそこまで売れてるのによくやったな、と。
ただ演技らしいものが出せる作品って少ないので引き受けたのでしょうか。

木野花さんは相変わらずのもんぺ姿の田舎のお母さんの見た目しか
最近、観てないですね。
彼女の演技も迫力がありました。

品がないけどなんだか最後はどうなってしまうのかと観てしまった作品。

また吉田恵輔の作品があったら観に行っちゃうんだろうな・・

男性は違う意味でも楽しめますが特に女性は苦手な人が多いと思う。

★★★☆☆(3.5)

1987、ある闘いの真実

2018年09月12日(水) 17時55分
解説:翌年にオリンピックが開催される韓国で吹き荒れた民主化闘争に迫る社会派ドラマ。警察で取り調べを受けた1人の大学生の死をきっかけに、国民が立ち上がった韓国の激動を活写する。『チェイサー』などのキム・ユンソクをはじめ、ハ・ジョンウ、ソル・ギョング、カン・ドンウォンらが出演。『ファイ 悪魔に育てられた少年』などのチャン・ジュナンが監督を務める。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1987年1月、チョン・ドゥファン大統領率いる軍事政権下の韓国で、北分子を目の敵にする南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する取り調べは日毎に激化していた。あるとき、ソウル大学の学生が度を越した取り調べ中に死亡するが、警察は真実を隠すため即座に火葬を申請。異変に気づいたチェ検事(ハ・ジョンウ)は解剖を命じる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

面白かったですね。
日本がバブル真っただ中。隣の韓国の民主化など影もなく・・。
私はまだ幼かったのでもちろんこのような事件と経緯があって
現在の韓国の民主化があったことなど知りませんでした。
またソウルオリンピックの前の年の事件とは目まぐるしく動いていた韓国。
日本がおバカになっていた時代です。
そんな意味では日本は平和で良い国なのかもしれない。

作品全体は群像劇になっていてわかりにくいところもありそうなものですが
それなりについていけます。
シリアスで残酷なシーンも多いと思いきや
ユーモアやくすっとした笑いもあり
韓国映画の底力を感じます。
日本は確かに平和な国と言えば平和ですが
やはりこの平和さが文化を生まないのかなあとも思わざるをえません。

ただオーバーな演技がちょっと気になりました。
脚本はちょっとした小道具などもうまいですね。
今回印象的だったのはスニーカーかな。
大学生のカップルになるかもしれない男女のちょっとしたエピソードの
1つとしてあり
若い命の尊さと恋愛要素の中で良い小道具となっています。

1人の大学生が国に拷問されて死んだことからとある検事が
不正に気付いたのか印鑑を押さないことから
事件が始まります。
今まではうやむやに火葬して真相を封印していたことが
独裁政治への不満が沸点に達しつつあった国民の切れる寸前のタイミングだったのでしょうか。
拷問部屋なども出てくるのですが
あんな感じだったのか・・恐ろしいですね。
隣の国なのに何も知らないよな、と。

現代史でありながらほとんどわからないため
当時の政治背景、大統領などをぐぐってしまいました。

韓国の大統領はいつも逮捕されるなあと思うのですが
国民性を作った歴史なのかなあ。


★★★★☆

タリーと私の秘密の時間

2018年09月06日(木) 18時39分
解説:『ヤング≒アダルト』のジェイソン・ライトマン監督と脚本のディアブロ・コディ、オスカー女優シャーリーズ・セロンが再び組んだ人間ドラマ。3人目の子供が誕生して心も体も限界に達したヒロインが、ベビーシッターとの交流を通して復活する姿を描く。魅力的なシッターを『ブレードランナー 2049』などのマッケンジー・デイヴィスが好演している。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:マーロ(シャーリーズ・セロン)は大きなお腹を抱え、娘サラ(リア・フランクランド)と息子ジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)の世話に追われていた。聞き分けのいいサラと違い、落ち着きがないジョナのおかげでマーロは何度も小学校から呼び出される。夫ドリュー(ロン・リヴィングストン)は優しいが、家のことはマーロ一人に任されていた。 シネマトゥデイ (外部リンク)

うーん。同世代で
私の周りも子育てしてる子、たくさんいます。
主人公演じるシャーリーズ・セロンは今回、18キロも体重を役作りのために増量。
彼女のプロ根性はすごいものですしCGでもよかったんじゃないか、とも思えるほどの迫力満点。
でも顔は美しいままです。
シャーリーズ・セロンは太っても顔が変わって太るタイプではないんですね。
冒頭から臨月の妊婦姿ですが顔が妊娠している女性らしい優しい顔になっているのも
さすが大女優。
しかしシャーリーズ・セロンのインタビューで
当時20代で「モンスター」の時も体重を増加させ
その後に減量させたのですが
今回はもう、その後の減量が比べ物にならないぐらい大変だった、と話してました。

この体型を作品内でとことん見せねば
シャーリーズ・セロンも報われないとばかりに腹を出したり
下着姿だったり少々、出しすぎ感も否めず・・。
美しい訳ではないですがここでその姿やシーンは必要かな、といったところもありました。

作品としては
同世代として子育ての友達が多いので
共感するところも多かったです。
主人公を特に大変な状態に仕立ててるわけではなく
子育て世代はみんなあのようにして子どもを育ててますし苦労もしています。

ストーリーの中では長男が多動っぽく
ただでさえ苦労しているところへ
望んでなかった妊娠。
道順が違えば長男は怒り出すしクラスの中では馴染めず退学を言い渡されるレベル。
身も心も疲れ切った彼女にお金持ちの実の兄から
ベビーシッター、しかも夜間のみのベビーシッターをプレゼントされ
シッターであるタリーが夜間に来ることで

赤ちゃんの世話はもちろん
マーローの話を友達のように聞き、会話して
マーローの日々の生活にゆとりをもたらし
そのゆとりが
家族へストレスをぶつけてしまっていた毎日から良い変化へともたらしてくれました。

夜間のみのベビーシッターがアメリカでは本当にあるのでしょうかね?
それから実の兄のシッターは幼児教育の修士、という肩書があり
日本ではベビーシッターってなかなか浸透しにくいですが
修士の人がシッターで研究というか実践をしているのも若い研究者にはよいシステムだなあとも思いました。

物語は3つの展開化のように思います。
まずはマーローの日々の生活の大変さ、そこへタリーという若いシッターの登場で
マーローの気持ちに余裕とゆとりが出てくる
タリーとの別れ、かな。

最終的にはタリーって何者なの?というのがラストまでわかりません。
後半からタリーとマーローの謎の行動があります。
それからの飲酒運転のあと事故ってしまう、というラストで
マーローの旧姓が「タリー」だったというのも事故で映画の中で解き明かされ
無理をしてマーローが作り上げた幻影なのか本当にタリーが存在したのか・・。

いくらベビーシッターとはいえ
自分の旦那とセックスさせるのってどうなの??
全員HAPPYに仕立て上げてるけどそんなわけないでしょー。
と疑問もあったりしたのですが
実はマーローが作った幻影であるのであれば納得のいく結末。

作り手は完全にタリーが誰なのか鑑賞側に委ねることで終わり
なんだかすっきりしない気もします。

マーローが子育てからタリーにより開放され
元気になっていく姿は観ていて心地よいものでした。
同世代なので
マーローがタリーの体型を見て「20代の体だね」と言ったり
イタリア語も勉強してたけど1日で忘れてしまう、なんて話も出ると
共感できてしまったり。

子育て真っただ中だったら私以上に共感できると思うのですが
子育てママは映画館で観る時間なんてないですからね。
是非、ブルーレイが出たら子どもが寝静まったら観てもらい
元気になってほしいな、と思える作品でした。

★★★☆☆(3.5)

判決、ふたつの希望

2018年09月05日(水) 20時28分
解説:キリスト教徒のレバノン人男性とパレスチナ難民男性の衝突を描き、第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたドラマ。口論から始まった対立が裁判に発展し、やがて全国に知れ渡るさまを映し出す。監督はレバノン出身で、クエンティン・タランティーノ監督作品にアシスタントカメラマンとして参加したことがあるジアド・ドゥエイリ。本作で第74回ベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞したカメル・エル・バシャのほか、アデル・カラムらが出演する。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:レバノンの首都ベイルート。パレスチナ人のヤーセル・サラーメ(カメル・エル・バシャ)とキリスト教徒のレバノン人トニー・ハンナ(アデル・カラム)が、アパートの水漏れをめぐって口論を始める。さらに、ある侮辱的な言動が裁判に発展。これをメディアが大々的に報じたことから政治問題となり、さらには国中を揺るがす騒乱が巻き起こる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

日本ではまずできない作品です。
宗教、政治が絡む些細ないざこざから緻密で観ているものが納得できる作品に。
凄いと思いました。
同じ法廷というか検事物のしょぼい日本作品を観たばかりだったからかもしれないですが。

水をかけてから暴言を吐き
謝罪しろ、したくない、というちっぽけな痴話喧嘩がやがては
裁判となり裁判から国内で
パレスチナの難民とキリスト教のレバノン人の争いと発展。

この裁判での被告側と告訴している側の弁護士が
娘と父親だったりと
小さなことに抜かりなく作っています。

レバノン人も口が悪く
そして妄信的なところもあり
パレスチナ難民に対するレバノン人を代表しているか?かなり攻撃的です。
何もそんなこと言わなくてもというまで言います。
そんなレバノン人には裁判の中で解き明かされる
自分の持った暗い生い立ちの中に
パレスチナ難民が優遇されることにいら立ちを覚えているのではないか、
と鑑賞していくうちに(といってもラスト近いですが)わかってきます。
ちなみに裁判のきっかけは
臨月の妻が倒れた自分を救護したため早産になり
子どもが帝王切開で未熟児で生まれたことで
必ず謝罪をさせる、という気持ちのまま敏腕の弁護士を依頼し裁判となります。

一報、パレスチナ難民も
うわべだけでも謝罪すればよいものを
どうしても許せない一言をレバノン人が発したわけです。
「お前らは殺されれば良かったんだ」的な発言です。

日本人にはどうしても理解しがたい。
歴史の中に逆鱗にふれるほどのNGワードはありますが
謝罪すれば済むシンプルな話ではあります。

しかし彼らが生きていく中で死ぬほど必死な思いで思想や仲間に守られながら暮らす
パレスチナ難民にはすんなり謝罪できないのです。
それは彼らがたどった道のりと歴史はすんなりと謝罪できる一言ではなかったのでしょう。

まだ続く中東の難民問題と難民を作ってしまう政治背景がある中で
難民を受け入れる側の国がどのように対応していっているのか、などもわかりやすいです。

今回この作品で、レバノンの中ではパレスチナ難民が優遇されている事実も
初めて知りました。

フィクションということですが
ついにはこの痴話げんかが国の大統領までも仲介に入るほどの
国内紛争にまで発展し
収拾がこの作品はつくのか?
結末はどうなるの?

どちらの言い分もわかる。
どちらも悪くない。
2人とも人間的には悪人ではなく
家族を愛す一人の人間である・・。

その中で法廷が出した結論は
どうなるかと思いきや
すっときました。(パレスチナ人の勝利ですがお互い結論は弁護士同士も
レバノン人もパレスチナ人も)

詳しくないですがレバノンの法律に基づき裁き
全員が納得した結果に。

国を巻き込んでの大騒動となった裁判。
小さなことも抜かりなく。
でもむかつくわ、この人。というのもなく
全員のおかれている背景と政治情勢、立場を
手抜きすることなくじっくりと描いた秀作でした。

★★★★★

検察側の罪人

2018年09月04日(火) 13時44分
解説:『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などの原作で知られる雫井脩介のミステリー小説を、木村拓哉と二宮和也の初共演で映画化。東京地方検察庁を舞台に、人望の厚いエリート検事と彼に心酔する新米検事がある殺人事件の捜査をめぐってすれ違い、やがて二人の正義がぶつかり合うさまが映し出される。『突入せよ!「あさま山荘」事件』などの原田眞人監督が、正義の意味を問うドラマを骨太に描き出す。木村と二宮の演技対決に注目。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め......。 シネマトゥデイ (外部リンク)

予想通りだったので つまんなかったです。
時間を持て余し行ってきたわけですが
キムタクはもうキムタクを一生演じていくしかないのかな。
どうしても「キムタク」なんです。
演じても演じてもキムタクがさ・・という話になってしまう。

残念だけど彼はキムタクという存在感が大きすぎて
役をやってもずーーっとキムタクなんですよね。
演技もすべて一緒というのもあると思うけどね。

反対にニノは良かった。
彼の静かな演技と滑舌、そしてバラエティで見せる「二ノ」ではなく
沖田を演じていたと思います。

キムタクの主人公作品にしたかったせいか
このシーンはいらないんじゃないか、というのが多いのに対し
(例えば座禅のシーンとか)
ストーリーの中の要となる
「松重」を執拗に恨む思いはなぜなのか。
当時の女子高生が知り合いだったとはいえ
大学生の設定なのであれば恋愛関係だったと言い切っても良かったのに
単なる大家さんの娘の設定でしかない。
彼女が冤罪を犯し、殺しまでする意味が理解できない。
よって
そこまで執拗に恨む意味が心に響かない。
そして親友の政治家との関係。
もっと巨大な大きな「悪」と戦っていてるという設定なのに
その「悪」がセリフの中でしかわからず。。
なぜそこに突き動かされているのか。わからない。

吉高ちゃんは可愛いけど
彼女もなんとなく中途半端に終わってしまってる。
潜入キャバ嬢がなぜ 検察官になり潜入をマスコミに売らなければ
ならなくなったのか。そんなことも曖昧。
一応、セリフとしてはあるけどぴんと来ずに終了。
沖野(ニノ)とは最後まで恋愛関係にならずに進んでほしかったなーと思った。

で、一番、そういった意味ではクリーンなニノ。
多分、人間的に検察官としては普通な感覚の持ち主。
でも冤罪を勝ち取ったシーンとも
意味不明なパーティーで終わりだし

ここでは裁判でなぜ松重が裁判に勝ったかなど
まるでわからない。

そしてキムタクとつながっている諏訪部というやくざ。
なぜキムタクを助けるのかもわからない。
そこにも諏訪部を突き動かす理由があるはずなのに。

つまりこの作品は
出てくる登場人物にそれなりに負荷をかけ
ドラマティックに見せかける人生のように
上っ面だけどさーーっとなぞり
事の真髄に到達していないのがそもそもの問題。

映画好きの人には物足りない。
キムタク、ニノ、吉高ちゃんのファンなら良いのかも。


★★☆☆☆


キムタクの家族が出てくるのだけど
微妙に奥さん役が工藤静香を思わせる雰囲気で笑えた。

主要登場人物以外は微妙な役者ばかりで
お金をジャニーズに使い切った感じだった。
きっとキムタクの演技だと良い役者に食われちゃうからかな。