アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

2016年12月28日(水) 20時42分
解説:ドローンを使い、戦場から遠く離れた場所で進められる現代の戦争の闇を描く軍事サスペンス。罪なき少女を犠牲にしてまでテロリストを殺害すべきかという究極の決断を通し、真の正義やモラルを問い掛ける。キャストにはオスカー女優ヘレン・ミレン、『ニード・フォー・スピード』などのアーロン・ポール、『ハリー・ポッター』シリーズなどのアラン・リックマンらが集結。監督は『ツォツィ』などのギャヴィン・フッド、プロデューサーをオスカー俳優コリン・ファースが務める。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:イギリス軍諜報(ちょうほう)機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、ケニア・ナイロビ上空の偵察用ドローンからの情報を基に、戦地からほど遠いロンドンでアメリカとの合同軍事作戦を指揮している。大規模な自爆テロ計画の情報をキャッチした彼女は、アメリカの軍事基地にいるドローンパイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃を命じるも、殺傷圏内に少女がいることが判明し……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

今年最後の映画かな。
無理矢理行ってきました。
劇場がすごく混んでてびっくり。
私のような仕事が終わった人が多いのか
大掃除が疲れたのか驚きました。

作品はドローンで攻撃する
きっとあるだろうな、という感じです。
ただ戦場にも行かないのに軍服を着てるとか
突っ込みどころもありますが
そのぐらいないとやはり事件は会議室でおきてるんじゃない、って感じに
なっちゃいますから。

責任のなすり合いをしつつも
でも死なないよね?君たちは。
バッシングを受けても戦場で死ぬことはない。
そんな矛盾を感じつつも
サスペンス調でドキドキする。

1人の少女の存在だけが
「生」という存在です。
それを最初から最後までひぱって
うまくサスペンス調にしています。

こんな風に遠隔操作し
人間の生命をコントロールしてしまう時代が
もう来てるかと思うとぞっとします。
なんとなく遠隔ではゲームの上手いだけの人が
体力やメンタルを鍛えている人よりも
戦場を支えてしまう時代が来てるのですかね。

作品としては楽しめます。

★★★☆☆(3.5)


この世界の片隅に

2016年12月11日(日) 19時23分
解説:「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。 シネマトゥデイ (外部リンク)

ひっそりと公開され
今や私の地元の映画館でまで上映することになったほど
じんわりと話題の作品です。

有名な人が一人も声優をやっていない、かと思いきや
主役は「のん」(本名能年玲奈)さん。
彼女の少女らしさと子供らしさが一緒になった声は主人公にあっていましたね。

ストーリーは戦前、戦後を生きる
1人の女性すずを通した物語。

ドキュメンタリーのように
特に誰かの感情がメインに出てくることも少なく
淡々と当時がぼんやりしたアニメーションで繰り広げられます。

すずはぼんやりしていて絵の描くのが得意な子。
自分の意思をはっきり持つわけでもなく
なんとなく昔のしきたりで
見たこともない人と結婚し
初夜を迎え普通の人生を送ります。
家族との絆、当時の炊事、洗濯、そして戦争と
時代は流れ時の流れに流されるすずの中にも
少ないながらの感情表現を
山場でぼっと爆発させます。

私は1カ所だけ泣けたかな。
なぜこんなことになってるのか。
押しつけがましいお涙頂戴ではなく
すずの率直な言葉に涙があふれました。

他は淡々と進みます。
戦争が、原爆が落とされたらそのタイミングで
このストーリーは終わるのか?それでも
戦後も生き残った人の人生は続き
アメリカの占領下での日本をラストの数分で表現し
静かながらに力強く生きていこう、家族とみんなで手をとって。

そんな静かながらの確実なメッセージが
じんわりと伝わり終わります。

どうということもない作品にも思えますが
これが映像豊かな宮崎駿監督だとまたちょっと違う。
君の名は、でも違う。

また新たな日本のアニメーションが生まれたのかな、と思いつつ
多くの人が
エンドロールまで座っているのがこの作品の底力を感じました。

なんとなしや最後まで座ってしまう、そんな作品。

このまま穏やかにのんびりと暮らせたらどんなに良いか。
愛する人と大笑いできるだけの日々だったらどんなに良いか。

そんなささやかな忘れてしまう現在の日本を
もう一度生活を通して鑑賞できる作品でした。

★★★★☆

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

2016年12月07日(水) 20時58分
解説:ニューヨーク社交界の顔にしてソプラノ歌手でもあった実在の女性、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしたドラマ。絶望的な音痴であるにもかかわらずソプラノ歌手になる夢を追う彼女と、それをかなえようと奮闘する夫の姿を描く。監督は、『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ。アカデミー賞の常連メリル・ストリープと、『アバウト・ア・ボーイ』などのヒュー・グラントが妻と夫を快演する。インパクトのある歌唱シーンや、夢を持つことの尊さを訴えた物語に魅せられる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:ニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているフローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)。しかし、その歌唱力は音痴というしかないレベルであった。夫シンクレア(ヒュー・グラント)は、マスコミを買収したり、理解者だけを集めた小規模なリサイタルを開いたりと、病を抱えながらも夢を追う彼女を支えていた。そんな中、フローレンスがカーネギーホールで歌いたいと言い始め……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

ヒュー・グランドとメリル・ストリープ。
年齢からしても夫婦にしても離れすぎていて
おまけにヒュー・グランドが役の中で
別の女性と住んでることに最初はついていけませんでした。
いつになったら二人の関係がわかるのか、と
思いましたが
本当に夫婦だったんですね。

作品の中にある何かは
メリル・ストリープの演技があるからこそ。
お金持ちの道楽のようにしか見えなかったりもします。
お金でなんでも買えるんだ、って。
夫はそんな彼女のために奔走します。
愛というか養ってもらってる風にも見えます。

でも彼女のあのおおらかで憎めなくキュートな性格は
夫も本当に彼女を愛している違いないのです。
ビジネスとは思いつつも
彼女の良きマネージャーとして
彼女が傷つかないように楽しく生きられるように
そんな細やかな配慮のできるかっこいい男。

どうしてもやっぱりお金かなあ、とか思っちゃったりもします。
でもやっぱり優しくて気の利いて奥さんに尽くす男性は素敵。
ヒュー・グランド、年をとりましたがかっこよく見えました。

ピアニストのゴズメも良かったです。

コメディでなんだか最後にほんわか。
安定したキャスティングで観れます。

普通に楽しめます。


★★★☆☆(3.5)



マイ・ベスト・フレンド

2016年12月03日(土) 9時22分
解説:『ローラーガールズ・ダイアリー』などのドリュー・バリモアと『リトル・ミス・サンシャイン』などのトニ・コレットが共演したヒューマンドラマ。幼少期から仲がいい2人の女性が、不妊治療を経ての妊娠や、乳がん発覚という人生の局面に向き合いながら、友情をかみ締めていく。監督は『トワイライト〜初恋〜』などのキャサリン・ハードウィック。『ニード・フォー・スピード』などのドミニク・クーパー、『マクベス』などのパディ・コンシダインらが共演。友情だけでなく、命の終わりと始まりを深く見つめた物語に胸を打たれる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:小さなころからの親友で、お互いのことは何でも知っているジェス(ドリュー・バリモア)とミリー(トニ・コレット)。ある日、ミリーが乳がんに侵されていることが発覚する。時を同じくして、不妊治療を続けてきたジェスの妊娠も判明するが、彼女は命に関わる病を背負っているミリーに打ち明けることをちゅうちょしてしまう。これまで隠し事などしないでファーストキスや初体験のことまで語り合い、喜びも悲しみも分かち合ってきた二人だったが……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

まさに私の同世代。
予告を観たときはなんだかちょっと暗雲のたちこめる
印象のストーリー。
でもすべてのSATC世代へ!ったあるし
ドリュー大好きだし軽い気持ちで劇場へ。

SATCとは全然違います・・全然とまでは言わないけど
軽く恋愛、セックスってわけじゃないですね。

あらすじのとおりのストーリーではあるのですが
二人の親友が家族、現実と向き合いどうやって
生きていくか、そんな話。

自分がもし末期がんだったら。
どうやって人生の最期を自分らしく生きられるか。
自分の親友が末期がんだったら
どうやって親友の家族、親友と関わるか。

そんなところがテーマです。

末期がんでも同じ世代なので
まだまだ「死」と向き合うには早い年齢。
子どもも小さいしまだまだやりたいこともいっぱいある。
そんな気持ちでどんどんがんのステージが悪い方向へ進むミリー。

それとは対象的にがんが発覚したタイミングで
待望のベイビーをさずかったジェス。
なんとなくこのあたりは仏教でいう「輪廻」を感じましたが
そのあたりはあまり触れてなかったかな。
仏教ならそこで女の子が生まれて名前を「ミリー」をつけた、とか
ありそうだからね。

女性客がほとんどで皆さん、泣いてましたが
私はそれほどまで感情が掻き立てられなかったかな。

同世代だし、しっかりと検査して
いつどうなるかわからない世代に差し掛かったことを
感じました。


★★★☆☆