ザ・マスター

2013年03月22日(金) 20時49分
解説: 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソンがメガホンを取り、新興宗教サイエントロジー創始者をモデルに人間の深層心理に鋭く迫る問題作。第2次世界大戦後、精神に傷を負った元兵士が宗教団体の教祖と出会い、関係を深めていく様子をスリリングかつドラマチックに描く。教祖役には『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン、元兵士役に『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のホアキン・フェニックス、教祖の妻役に『ザ・ファイター』のエイミー・アダムスという実力派俳優が集結。息が詰まるような白熱した演技合戦に圧倒される。
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あらすじ: 第2次世界大戦後のアメリカ。アルコール依存の元海軍兵士のフレディ(ホアキン・フェニックス)は、「ザ・コーズ」という宗教団体の教祖ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に出会う。やがてフレディはドッドを信頼し、ドッドもフレディに一目置くように。そんな中、ドッドの妻・ペギー(エイミー・アダムス)は暴力的なフレディを追放するよう夫に進言し……。
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うーん・・期待していたのですが
私には難しかったかなあ。

ただただこのホフマンとホワキン・フェニックスの演技がすごすぎる。
ホフマンの演技力の高さはもちろんだが
彼の多彩なものは作品の中でも
歌はうまいし、声のトーンも教祖らしい。

フレディ(ホワキン・フェニックス)は狂気のすれすれのところで生きていて
ドッド(ホワキン)にひかれていく。
でも、このひかれた瞬間だとかタイミングがわかりにくくてね・・
そして多くの人はわかったみたいだけど
ドッドがフレディに惹かれてる瞬間なんかが私にはわかりにくくて

案の定、わかりにくい作品でした。
これはポール・トーマス・アンダーソン監督らしい感じと言えば感じ。
「ゼア・ウィル・ビー・・」もそうだったけど
この監督ってとにかく俳優の演技をとことん追い詰めるほどに引き出す。
けどそれが観客が主人公に感情移入できるかといえば
ほとんどない。

ホワキン・フェニックスの演技もすごかった。
私、こっちがアカデミー男優賞な気がするけど
とらなかったよね・・。不思議。

内容は二人の相反する場所にいながらお互い
磁石のようにひかれあい
離れてはひかれる、そんなところかな。

新興宗教の話ではないかな。

★★★☆☆(3.5)

新興宗教サイエントロジーはトム・クルーズとかそのあたりが
信者だし、そのあたりも絡んで
オスカー獲れなかったんだろうか・・?

クラウド アトラス

2013年03月21日(木) 20時48分
解説: 19世紀から24世紀へと世紀を超えて、六つの時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。兄が性転換を経て姉弟となったラリー改めラナ、アンディ・ウォシャウスキー監督と、『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同でメガホンを取る。時代をまたいで存在する同じ魂を持つ複数の人物という難役に挑むのは、名優トム・ハンクスをはじめ、ハル・ベリーやスーザン・サランドンといった豪華キャストたち。過去や未来を映す迫力ある映像や、深いストーリーなど、ロマンあふれる世界観に圧倒される。
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あらすじ: 1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来て……。
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うーん・・なんだかよくわからなかったのですが
大物俳優も出てるしレディースデーだし、で行ってきました。

前半は前日、夜遅く飲み過ぎたせいか睡魔が襲ってきました・・。
いろいろな時代、国、場所の中で
違うストーリーが展開し、

でも、出演している俳優はほぼ共通して出演してる感じ。
特殊メイクも今の時代だからこそできてしまい、
人種を超えたメイク、そして何よりも役者の演技にあっぱれです。

ただ期待が大きかったせいか
どこかで点と線がつながりあって
ラストに何か大きなででーーんとしたものがあるかと
思いきや
別にそれもなく。

一番、良かったのは
ラストのエンドロールでこの時代のこの人はこの俳優がやってました、というのが
流れるのですが
それが「あ、これこの人だったんだー」というサプライズが良かった。

やはり役者さんってすごいんですね。


★★★☆☆

野蛮なやつら/SAVAGES

2013年03月18日(月) 20時39分
解説: ドン・ウィンズロウ原作のベストセラー小説を、『プラトーン』などでオスカーを受賞したオリヴァー・ストーン監督が映画化。平和に暮らす3人の男女が、巨大麻薬組織相手にとんでもない戦いを仕掛けるさまを生き生きと描く。主演はテイラー・キッチュ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブレイク・ライヴリーら注目の俳優たち。そのほかオスカー俳優のベニチオ・デル・トロら濃い役者総出で見せる驚がくのエンディングに絶句。
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あらすじ: 平和主義者のベン(アーロン・テイラー=ジョンソン)と元傭兵(ようへい)のチョン(テイラー・キッチュ)は親友同士。彼らはカリフォルニア州ラグーナ・ビーチを拠点に大麻栽培のベンチャー起業で大成功を収め、二人の共通の恋人オフィーリア(ブレイク・ライヴリー)と3人で生活している。だが、ある日、彼女がメキシコの麻薬組織に拉致され……。

これものすごく観たくて
やっと行けました、という感じ。

期待は観たかったわりにはそれほどしてなかったのですが
まあそりゃあ内容からしたら
残酷なシーンもあるし嫌なシーンもある。
でもまあそこそこ悪くなかった気がします。
オリバー・ストーンにしてはやや雑な感じもしたけれど。

何しろデルトロの悪役がうますぎて
主人公を食ってしまってる。
むかついてたまらなくなっちゃうんだけど
デルトロさすが。
あれって監督の指示なのかデルトロが演技でやっちゃったのか
ほんとにひどい奴だし
性根が腐りきってるのよねー。

そしてチェ・ゲバラのときのカストロのデミアン・ビチルが同僚役なんですよねー。
これもなんだかおもしろい感じがした。

ブレイク・ライヴラリーのあほな金髪娘もいい感じです。

ラストは私の中ではお好みをとってくれて結構と
オリバー・ストーンが言ってる気がするけど
最初のラストならなんだかな・・って感じだし
もう1個のラストは
ラストっぽいといえばそうだし
あれを1個だけ持ってくるとなんだか今までの
事件や展開ってなんだろう?ってなってしまうし、
で、結局、一番おいしいのはデルトロ?なのかしら?


★★★☆☆(3.5)

しかし毎度思うけど
ブレイク・ライヴラリーのほうれい線。
あれはあと3年もすれば整形で消してしまうのかしら。
いつも気になって仕方ない。

ビッチな役は彼女にぴったりなので
あの雰囲気はなくしてほしくないけど
ほうれい線について考えてほしいものだ。



愛、アムール

2013年03月12日(火) 21時32分
解説: 第65回カンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルムドールに輝いたヒューマン・ドラマ。長年にわたって連れ添ってきた老夫婦が、妻の病を発端に次々と押し寄せる試練に向き合い、その果てにある決断をする姿を映し出す。『ファニーゲーム』『白いリボン』の鬼才ミヒャエル・ハネケが、沈痛かつ重厚なタッチで追い詰められた老夫婦が見いだす究極の愛を浮き上がらせていく。『Z』『消される男』のジャン=ルイ・トランティニャン、『トリコロール/青の愛』のエマニュエル・リヴァと、フランスが誇るベテラン俳優が老夫婦を演じているのにも注目。
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あらすじ: パリ在住の80代の夫婦、ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)。共に音楽教師で、娘はミュージシャンとして活躍と、充実した日々を送っていた。ある日、教え子が開くコンサートに出向いた2人だが、そこでアンヌが病で倒れてしまう。病院に緊急搬送され、かろうじて死だけは免れたものの、半身まひという重い後遺症が残ってしまう。家に帰りたいというアンヌの強い願いから、自宅で彼女の介護を始めるジョルジュ。しかし、少しずつアンヌの症状は悪化していき、ついに死を選びたいと考えるようになり……。

今年度、アカデミー賞、外国語映画賞に輝いた作品です。
アカデミー賞は最近は
外国語映画賞はかなり良いものが多いですね。

ハネケの作品でしたが予告を観たときから
なんとなく避けては通れないけど
直視したくない自分がいて
だからあまり観たくないな・・と思っていたのが正直なところでした。

ハネケの作品ということもあるし
アカデミー賞、そしてエマニュエル・リヴァの演技も観たいしで行った来ました。

予想通りの作品でしたが
ハネケが考える「愛」とはこういことか、とわかりやすく丁寧に
冒頭とラストの叙情深さ。
とにかく映画全体としての作りこみは言うまでもなく素晴らしいです。
何せ舞台は、家の中と限られた登場人物だけで
これだけ表現することができるのかとただただ、でした。

さらに期待していたエマニュエル・リヴァの演技。
彼女も今年のアカデミー賞に主演女優としてノミネートもされてましたが
ジェニファーロレンスよりも良かった感じがするなあ。
気品あふれる元気なときからだんだんと老いていき
境目がなくなってくる演技など演技でやってるとは
思えないほどでした。

ストーリーは予想通りの展開で
世代によっては
感じ方がまるで違うんだろうな、と思います。
私はどちらかというと娘の世代ですよね。
この娘も現代の娘らしく
心配はするけど何もしない、自分のこと中心で親のことなどおかまいなしな
感じ。

うーん・・。
なんというか
観終わったときは音楽も作品の中で
奏でられるピアノだけで無音。
「無」を感じたわけですが
観終わってから何時間も何時間も思い返す、そんな作品。

しみじみいろいろなことを考えさせながら
何がほんとのアムール、なのか
そんなことを思いました。

なかなかできそうでできない。
でも、このジョルジュの結果はああなったけれど
私も夫もどうなるかわからない。

地味ながらに素晴らしい作品。
意見があわないとまるでこの作品を受け付けないんだろうな、
とも思う。


★★★★★

ジャンゴ 繋がれざる者

2013年03月08日(金) 21時34分
解説: 『イングロリアス・バスターズ』などの異才クエンティン・タランティーノ監督が、前作からおよそ3年ぶりに放つ骨太のアクション大作。19世紀中期のアメリカ南部を舞台に、かつて奴隷だった男の妻奪回のし烈な闘いを描き出す。レオナルド・ディカプリオが本作で初めてとなる悪役に挑むほか、ジェイミー・フォックスやクリストフ・ヴァルツら個性と実力を兼ね備えた俳優たちが豪華共演。緊迫感あふれる人間模様と、驚きのストーリー展開に言葉をなくす。
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あらすじ: 1858年、アメリカ南部。奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに妻がいることを突き止め……。

なんとなーく話の内容は想像つきますが
タランティーノ、ヴァルツということであれば
見逃すわけにはいきません。

冒頭からヴァルツ扮する歯科医がブラックなジョークを交え
話はジャンコに繋がります。

ディカプリオは前半は全く登場なし。
話はまずは二人の出会いから
賞金稼ぎとして成功し、

ジャンコの妻をさがしていくうちに
ディカプリオ扮するキャンディに繋がるというわけ。

まあ、ジャンコの妻をさがしたらそこで
お金を素直に払ってしまえば良かったんじゃないか?という突っ込みを
入れてしまえばこの話は
まったく成立しないわけなので
あの農場での展開がこの
作品をぐっと盛り立てるし見所でもあります。

時間、165分。
あっという間でした。

タランティーノ流のブラックジョークと
タランティーノらしい人の殺し方(あくまでも
映画として)もきれがあった。

そしてディカプリオの悪役もそうだけど
助演男優賞のヴァルツの
「どうしても我慢できなかった」はかっこよかったし
そのあとの展開に
どうなっちゃうんだ、とはらはらしちゃう私もいた。

好みはあるけどタランティーノらしい感じで
タランティーノが好きなら満足するのかな。


★★★☆☆(3.5)

この作品後に、
優等生な感じのスピルバーグのリンカーンが4月に上映。
このジャンゴも思いっきり
奴隷制度にものを言ってる気がする。

フライト

2013年03月06日(水) 19時23分
解説: 『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキス監督と『トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンがタッグを組んだ話題作。旅客機の緊急着陸を成し遂げたものの血液中から検出されたアルコールにより英雄から一転、糾弾される主人公の機長の苦悩を描く。弁護士を『アイアンマン』シリーズのドン・チードルが演じ、友人を名脇役のジョン・グッドマンが好演。善悪では割り切れない人間の業の深さを描いた深遠な心理描写にうなる。
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あらすじ: ベテランのウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)は、いつものようにフロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に搭乗。多少睡眠不足の状態でも一流の操縦テクニックを持つ彼の腕は確かで、その日もひどい乱気流を難なく乗り越えた。機長は機体が安定すると副操縦士に操縦を任せて睡眠を取るが、その後突然機体が急降下を始め……。
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これ予告で観た印象と実際は内容が異なりますね。
このあらすじにも本質にはふれてないので
配給会社でそのようにしたのかな。

冤罪ものと思いきや
実は人生再生の物語で

ハリウッド、デンゼル・ワシントンという大きなものになると
パイロットが飛行機で飲酒運転?みたいな大がかりなものにしないと
ありがちな内容になってしまいますし
デンゼル・ワシントンを使う意味も感じられなくなってしまいます。

かなり大がかりに描いてますが
主人公が現在の状況を克服し、みつけた結果は?というのがテーマになります。

予告通りの冤罪ものお思うと
がっかりしてしまうかもしれません。

そしてよくある人生の困難の1つで
前々から書いてますが
これは私の身近にもいるし
もっと壮絶なので・・ハリウッドでも本物にはかなわないわ。


★★★☆☆