ザ・ファイター

2011年03月31日(木) 20時17分
解説: 実在する伝説のプロボクサーと異父兄の家族愛、さらにはリングでの熱き戦いを描く感動作。ゴールデン・グローブ賞をはじめ、2010年度の各映画賞を席巻。監督は『スリー・キングス』のデヴィッド・O・ラッセル。主人公を『ディパーテッド』のマーク・ウォールバーグ、その兄を『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルが演じる。激しいボクシングシーンを見せるマークと、外見をがらりと変えて薬物中毒の元ボクサーにふんするクリスチャンの熱演が見どころ。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 地域の期待を一身に背負う名ボクサーだが、短気でだらしない性格から破綻した日々を送っている兄ディッキー(クリスチャン・ベイル)と、才能に恵まれていないボクサーの弟ミッキー(マーク・ウォールバーグ)。過保護な母アリス(メリッサ・レオ)や兄に言われるがままに試合を重ねるが、一度も勝利を収められず……。


ずっと映画を観に行く気分ではありませんでしたが
無性に行きたくなり
あの日から初めて足を運びました。
震災前に観た作品もぼちぼちレビュー、UPします。

前半は、クリスチャン・ベイルが主人公を食ってしまうほどの演技に釘付け。
彼の優等生っぽい印象などどこにもなく
観てるうちにドキュメンタリーを見てるんじゃないか?と錯覚を起こすほどの
ヤク中の嫌な兄さんを演じきってます。
クリスチャン・ベイルを観に行くだけで十分、価値のある作品。

このままクリスチャン・ベイルの演技だけで見どころは終わってしまうかと
思いきや・・。
途中出てきたよくわからない中年女性7名が同居してる家族。
これ、ほとんど父親の違う姉妹だったと後になってわかりました。
普通ではあまりない家族構成なのでぱっとわからなかったというわけです。
家族構成が常識では考えられない状態、
多くの家族を救わなくてはいけない現状、
そしてどうしようもない兄。
ハングリーな精神を培うにはある意味、整っていて
現代のボクサーでは考えにくい(日本でかな。今後は変わるかもしれませんが)状況の中、
主人公のミッキーが後半に向かっての
精神、肉体、家族との関係、恋人との関係に上昇していく姿は
応援せずにはいれれなくなります。

前半での観客が観るフラストレーションを
一気に後半で爆発させます。

私は泣いちゃいました。
どのシーンで涙が出てっけ。

予想していた以上に良い作品でした。
クリスチャン・ベイルを観に行くのは大変価値ありですが
作品もなかなか。

★★★★☆


こちらの作品は、実はヤプログさんの試写会で
観る予定でしたが
急きょ、このたびの震災を受け
中止となり、後日、映画館で自身で鑑賞した、という次第です。

トゥルー・グリット

2011年03月11日(金) 13時28分
解説: 監督に『ノーカントリー』のジョエル、イーサン・コーエン、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグという豪華タッグで映画化したヒューマンドラマ。ある少女が2人の男と共に、父親殺しの犯人を追う復讐(ふくしゅう)劇を描く。ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリンのいずれ劣らぬ名優に加えて、少女の役には長編映画初出演となるヘイリー・スタインフェルドを抜てき。コーエン兄弟らしい独特の味わいのドラマに期待したい。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 父親を殺された14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)は、真の勇気を持つといわれる保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人の追跡を依頼。テキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わり、かたきのチェイニー(ジョシュ・ブローリン)を追うこととなる。

ヤプログの試写会に当選し、一足先に
この作品を鑑賞させていただきました。

コーエン兄弟は私の好きな監督でもあります。
この作品も大好きな監督なだけに期待も高いものでした。

印象に残っているのは
昨年度のアカデミー男優賞を獲ったジェフ・ブリッジスの演技はもちろんですが
そのすごい演技と対等に14歳の少女役 ヘイリー・スタインフェルドが実に良かった。
あれだけの俳優陣相手に互角に演じ
対岸へ馬を乗りながらの演技?は度胸がなくてはできないもの。
今後の彼女の活躍に期待が持てるものでした。

コーエン兄弟ですから好きと嫌いがはっきりわかれそうだし
理解できる、できない、もわかれる作品。

前半は登場人物、セリフが多く
話について行くのがやっとでした。
後半から筋が見えてくるも
西部劇をコーエン兄弟の手にかかったらこんな風になる、
こんな表現になる・・そしてあっけない復讐劇であったけど
さらにその先のラストはコーエン兄弟らしく
皮肉めいたもので好みが分かれるものでしょう。

タイトルの「真の勇者」なんて誰だって良いのです。
むしろいないかもしれない。
少女マティにとっての勇者は
父なのかコグバーンなのかラビーフなのか自分なのか。

コーエン兄弟のファンとしてはもう少し
パンチの利いたものも欲しかったように思うけれど
俳優陣の演技とコーエン兄弟が作った西部劇を観るという
意味では観に行く価値があると思います。

ヘイリー・スタインフェルドの将来が楽しみです。

太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-

2011年03月09日(水) 22時24分
解説: 太平洋戦争の激戦地サイパン島で、たった47人の兵力で4万5,000人ものアメリカ軍を翻弄(ほんろう)し続け、アメリカ軍から恐れられた実在の日本人、大場栄大尉の実話を映画化した戦争ドラマ。『学校の怪談』シリーズの平山秀幸監督がメガホンを取り、日本の歴史の教科書には載ることのなかった物語を全編、タイのラヨーンとサイパン島にて撮影した。大場大尉役の竹野内豊をはじめ、唐沢寿明、井上真央、山田孝之ら豪華キャストの熱演も見逃せない。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 1944年、太平洋戦争末期。サイパンに、アメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、恐れられた一人の日本人、大場栄大尉(竹野内豊)がいた。大場は47人になりながらも仲間の兵士たちと共に16か月間敵に立ち向かい、多くの民間人を守ってきた。やがて彼の誇り高き魂は日本人だけでなく、アメリカ人の心も動かしていく。

うーん。
悪くなかったんですがどうも美化しすぎてる感がありました。
確かにあらすじにもアメリカ人の心も・・というくだりがあるので
実在の「大場大尉」は誰からも尊敬されるほどのきれる頭脳と
統率力などを備えていたのは間違いないのでしょうが
作品の中での彼の頭のきれ、だとかずばぬけた統率力を感じることが
できませんでした。

ただ「硫黄島」にもありましたが
アメリカ人が当時、不思議でたまらなかった
自害と武士道。
このあたりは今の日本人が忘れかけている魂を
表現しているところは
今の若い世代に多くを理解してほしいと願いました。

この武士道がすべてだとは思いませんが
素晴らしい一面を多く持ち
だからこそそれに当時の日本人は倣ったと思われます。

現代、アメリカンナイズされている日本社会。
武士道なんて遠く昔の出来事に
思ってる若者も多いだろうし、
武士道、はぁ?という若者もいるかもしれません。

多くの若者に観てもらいたい作品と願いつつ
劇場は年配の人がほとんどでした。

作品としては登場人物が主役級がほとんどで
竹野内豊の存在がややかすんじゃった感じ。
戦争当時のやつれた体型や表情は役作りを頑張ったんだろうな。

中島朋子のあのやつれっぷりも当時を彷彿させたけど
その他の日本人俳優、太りすぎだろ(笑)


★★★☆☆(3.0)


SP 革命篇

2011年03月05日(土) 19時27分
解説: 岡田准一主演のテレビドラマ「SP(エスピー) 警視庁警備部警護課第四係」と『SP 野望篇』の最終章となる劇場版第2弾。官房長官を狙ったテロから2か月後、通常任務をこなしていた主人公たちSPの面々が、混乱を極める国会議事堂で巨大な陰謀と対峙(たいじ)する姿を怒とうのアクションと圧倒的なスケールで描く。ドラマ版、映画化第1弾に続き、脚本には『GO』などの人気作家金城一紀があたり、監督は前作と同じ波多野貴文が務める。テレビドラマから張り巡らされてきた伏線がつながって、驚がくの真相が明かされる内容から目が離せない。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 官房長官を狙ったテロから2か月。警視庁のSPである井上(岡田准一)は上司の尾形(堤真一)への不信感を募らせながらも、尾形の指令で国会での警備を担当することになる。そして麻田雄三(山本圭)内閣の不信任案の採決が行われようというそのとき、国会議事堂で銃声が鳴り響き……。

お友達が試写会に誘ってくれて。
一足先に 鑑賞することができました。

ありがとーーー!!!

前回の「SP 野望編」 は鑑賞してましたが
TVを観てなかった私は岡田君のアクションシーンと展開の早さで
「おや?終わっちゃった?」という印象でした。

今回は完結、ということもあり
話の展開もハリウッド映画並みの早い展開。
ただ前半は誰と誰がこうで、ああで、とTVを観てなかった私は
ちょっと辛かったことも多かったかな。
そしてTVファンの友達に映画鑑賞後にいろいろとわからないことを質問攻め。
やはりTVファンは納得の作品の出来だったみたい。
ややすっきりしないところもあったみたいだけど。

私はTVのほうは全く観てませんが
それなりに楽しめましたし、あっという間の2時間だったし、
前回のSP同様、岡田君のアクションシーンもきれがあって良かった。

でもさ。

岡田君、やっぱり堤真一に食われちゃったよね。
堤真一、うまいもの。
暗い過去を持ち犯罪者へなってしまう演技の積み重ねとか
伝わってくるもの。
岡田君はただひたすら若いものは動け、と言わんばかりに
くるくる回っていただけで
やはり主役は堤真一にとられる形になってしまった。

日本でもこんな展開が早くアクション、人間ドラマを盛り込んだ
作品ができちゃうんですね。


前作を観てなくても多分、大丈夫だと思う。
でもTVドラマや前作を観てた方がもっと楽しめたのか、と思うと
ちょっとだけ自分が残念だった。


英国王のスピーチ

2011年03月04日(金) 19時09分
解説: 吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、世界各国の映画祭などで話題となっている。監督は、テレビ映画「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜」のトム・フーパー。ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。
シネマトゥデイ(外部リンク)


本年度アカデミー賞4部門に輝いた作品です。
アカデミー賞を獲るほどの作品か・・というともしかしたら
ややインパクトとしては小さいかもしれない。

でも、主演男優賞はまちがいなくコリン・ファース。
王としての権威や威厳、苦悩、王だけど人間だもの。
いろいろあります。
吃音の演技はもちろん素晴らしいですが
その吃音でのセリフにおける言葉の感情表現も文句のつけようがなく
今までの王様系映画の中では人間らしく
共感できるそんなジョージ6世を演じています。

私は映画は
くすっと笑えるけれどその中で
共感できる作品が好き。

とても素敵な作品に出会えました。
もちろんライオネルのジェフリー・ラッシュもとても良かったけれど
妻のエリザベス、ヘレナ・ボナム=カーターの旦那様を
応援する姿や愛してる人を支えようとする気持ちが
じっくり伝わってきました。
これってやっぱ実生活で旦那さまと
うまくいってないとこういう表情って難しいと思うの。
多分、実生活での旦那様(超ビックネームですが)にも
包み込むように愛してあげてるんだろうな、と思ってみてしまいました。


笑えて、泣けて、ハリウッド映画のような大きなハラハラドキドキでは
ないけれど
ついついペースにはまるそんな作品。
王の話なのに衣装も派手ではないけれど
私はすきな作品でした。


★★★★★





恋とニュースのつくり方

2011年03月03日(木) 11時54分
解説: 華やかなテレビ業界を舞台に、低視聴率番組のプロデューサーに採用されたヒロインがさまざまなトラブルに振り回されながら、恋に仕事に頑張る姿を描いたサクセスストーリー。『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督と、『プラダを着た悪魔』の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナがタッグを組む。主演は『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス。共演にはベテランのハリソン・フォードとダイアン・キートン、『オペラ座の怪人』のパトリック・ウィルソンら豪華キャストが顔をそろえる。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 失業中のベッキー(レイチェル・マクアダムス)はニューヨークで朝番組のプロデューサーに採用されるが、それは局に見放された超低視聴率番組だった。彼女は番組を建て直すため大御所の報道キャスター、マイク(ハリソン・フォード)を起用し、やがて同僚のアダム(パトリック・ウィルソン)と恋に落ちる。恋に仕事に順調なスタートを切ったベッキーを、思わぬ事態が待ち受けていた……。

いやいや軽いラブコメかと思いきや
ラブコメというよりコメディ。
恋愛はちょっとだけおまけのようについています。

こういうコメディってやはり主人公の馬鹿っぷりや
人間性に共感できるかにかかっていて
一生懸命で言うこともやることもやっちゃうベッキーが
だめだめおバカな27歳だけど
若さと行動力、アイディア、仕事にかける情熱は負けない、というところ
好きですね。
魅力があるからやはり男もそれなりについてきちゃうしね。

今回、主役はベッキーだけど
脇役がかなり豪華!
ハリソン・フォードにダイアン・キートンですよ!すごい。
やはりこの二人が非常にうまくて
ハリソン・フォードはこんな作品に出ちゃう時代なの?と思ったけど
頑固な大御所キャスターはもしかしたらハリソン・フォードも
こんな感じで折れたのかしら・・なんて思ったり。
このハリソン・フォードが演じるマイクも
嫌な役の設定なのに人生や仕事に関する話を
体験させながら若いベッキーに伝えるあたりなどもあり
ハリソン・フォードがこの役を受けたのもわかる気がしました。

また彼の大真面目な顔や表情、ダイアン・キートンとの掛け合いは絶妙で
終始、笑ってしまいました。
そしてダイアン・キートン!
やはりすごいですね、彼女。

主役クラスの俳優、女優がいい味を
主人公の馬鹿っぷり、一生懸命フォローする姿や
笑える掛け合い、私はとてもこの映画好き!


ラブコメではなくコメディですが
笑えて人生、仕事観などもあり
ちょこっとだけ恋愛あり

元気になる映画です。


★★★★(4.5)