息もできない

2010年04月25日(日) 20時08分
解説: 冷徹で粗暴な借金取りの男が、勝気で男勝りの女子高生と運命的に出会い、互いに過去のトラウマから解放されていく姿を描く純愛ストーリー。俳優としてキャリアを重ねたヤン・イクチュンが、若手注目株のキム・コッピを相手役に迎え、パワフルな演出で初監督と主演とを務める。強権的で絶対的な存在の父親から逃れられないという似たようなトラウマを抱えた男女が、魂の交流を重ねることで心情が変化していく解放のドラマに注目だ。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 母と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを持っている借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、ある日、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合う。サンフンは、強権的な父親や暴力的な弟との関係に悩むヨニに惹(ひ)かれ、それぞれの境遇から逃避するかのように何度も一緒に過ごすうちに、互いの心に変化が訪れる。

映画ファンの間では評判のこの作品。
これだけの方が
あれだけの評価をしてるなんて!!ということで
久しぶりに1800円出して鑑賞。
(いつもは会員割引や前売り、水曜の夜(レディースデー)での
鑑賞が多いです)

わりと長い時間の作品ですが、
息つく暇もなく
まさしく「息もできない」作品でした。

冒頭から
男に殴られている女を
助ける主人公。
その男をぼこぼこにしてから
女に
「お前は殴られてばかりでいいのかよ」
と始まり
この映画がどんな話かも想像できてしまう。

殴られながら生きている底辺の人間たちの
底知れぬ寂しさや苦しさ。
これだけの苦しみを抱えているなら
殴ってしまえばすっきりできるじゃねぇか、納得できるじゃねえか
と説き伏せられてるような心地。

感想をと聞かれると

「難しい、
どんな映画だったかと
一言で説明できない」

そんな作品で
暴力が前面に出ているけれど
実は
主人公の心の奥底にある何かが
わからないのです。

そこを随所にあるシーンで
少しずつわかるような作りになっています。

共感できないけれど理解してあげたくなる。

好きなジャンルの映画では全くないけれど
旨すぎて
ついついひきつけられてしまいました。

ラストも私は主人公の
行く末は想像できたけれど
さらにラストのラストで
女子高生が見た
けんかのシーンで振り返った弟の顔との
主人公の顔が重なるところで
この監督のうまさとすごさを見せられましたね。

膝まくらのシーンは
泣けてしまったな。
すごく素敵なシーン。
一番、この映画の中で好きなシーンでした。

とにかくうまい。
その一言。
やっぱり韓国の底力をみせつけられた。

★★★☆(3.5)


ただ私の身近に
旦那さんの暴力に悩む知り合いがいるので
気軽に直視できなかった。

観ていて、彼女がこんなめに
あってるのかと思うと
なおさら
主人公や女子高生の持つ心の孤独や傷が
痛くてたまらなくなってしまい
満点の★をつけられなかったな。

つまり私は映画を観て傷ついてしまったってことなのだ。

タイタンの戦い

2010年04月24日(土) 8時13分
解説: ギリシャ神話をベースに、神々の王ゼウスの息子として生まれながらも人間として育った青年ペルセウスが活躍するアクション・アドベンチャー超大作。監督は『トランスポーター2』のルイ・レテリエ。『アバター』の注目株サム・ワーシントンが主人公のペルセウスを演じるほか、『バットマン ビギンズ』のリーアム・ニーソンら豪華実力派が集結している。広大なスケールのスペクタクル映像と豪快なアクション・シーンが見どころ。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 神々が世に君臨していたある時代。神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子として生まれたが、人間として育てられたペルセウス(サム・ワーシントン)がいた。彼は世界を滅亡の危機から救うため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を倒す戦いの旅に出る。そこには、悪魔や獣といった強敵との死闘が待っていた。

3Dにするか2Dにするか。
最近、これで悩みます。
ただメガネをかけて鑑賞するので
3Dのメガネをかけるのが
ちょっと苦痛だったりするし
私の行きつけの映画館は、
+800円だったので
ここで観るなら2Dでいいや、と思ってしまいます。
というわけで私個人の意見では、
この値段のままだと3Dは浸透しないと
勝手に思ってるんですが
どうでしょう。
GWに遊びに行くなら
座って臨場感あふれる3Dで迫力のある
映画を観よう、って思う人も多いのかもしれないけどね。

で、この作品ですが、
3Dだったら・・とおもう瞬間がちらほら。
3Dだったらここが出てきてとか
このシーン、迫力あっただろうな、なんて
観ながら後悔。笑
あ、でも実際、3Dでみると
「メガネ重いからやっぱり2Dにすれば良かった」って
思うんだろうけど。

やはり3D作品として出してるだけあって
迫力とハリウッド映画らしさは存分に楽しめます。

むかーしのこの作品のことは知らないし
ギリシャ神話の詳しいこともよくわからない。

そんな私が単純にわかったことは
凝縮されすぎていて
セリフでの説明がやたらと多く
イマイチ話がついていけないことが多かったかな。

セリフの説明だと
名前で「あの人と、あの人がああなって、こうなって・・」となると
お馬鹿な私はすっかりわからなくなってしまいまして。

それから
人間vs神 ってことなんですが
私にしてみたら
剣で戦う時代に
どう考えても無謀なように思えて
最初っから白けてしまった、という・・。

つまり半神のペルセウスのインパクトと
ペルセウスがいれば
どうにかなるかもしれない、という思いが
あまり芽生えなかった。
人間の印象が強すぎて
神と人間との半神に葛藤するシーンも
ほとんどなく
ラストもわりと呆気なかった気がしたな。

★★★☆☆


あくまでもこの作品は
ハリウッド映画の迫力と展開を楽しむ作品。
その視点からなら合格だと思う。



ウルフマン

2010年04月23日(金) 19時47分
解説: 満月の夜になると、凶暴な殺人鬼ウルフマンに変身してしまう男の苦悩を描いたホラームービー。共にオスカー俳優であるアンソニー・ホプキンスと、ベニチオ・デル・トロがのろわれた宿命を背負う父子にふんするほか、『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラント、『マトリックス』シリーズのヒューゴ・ウィーヴィングらが共演。6度のオスカーに輝く特殊メイクのリック・ベイカーなど超一流スタッフが結集し、古来より語り継がれてきた伝説のモンスターをスクリーンによみがえらせた。
シネマトゥデイ(外部リンク)


あらすじ: 19世紀末、兄の行方不明の知らせを受けて帰郷した人気俳優のローレンス(ベニチオ・デル・トロ)は、到着早々無残に切り裂かれた兄の遺体と対面する。犯人の捜索中にウルフマンに襲われた彼は自らもウルフマンに変身し、満月の夜になると殺人を犯すようになってしまう。そんなローレンスを父ジョン(アンソニー・ホプキンス)はわざと凶行に走らせ、警察へ引き渡すが……。


とにかく
ベニチオ・デル・トロとアンソニー・ホプキンスが同じ画面に
登場するだけで迫力があります。

ウルフマン=狼男なわけですが
現代のCG、メイクを最大限に駆使し、
さらに音響効果で
恐怖心を煽ります。

残虐なシーンはR15なので
多いけれど
この二人が出てることである意味
「作りものですから」という印象は否めないのも
いいんだか悪いんだか・・笑

ハリウッド映画らしい
迫力とそして素晴らしい俳優陣。
テンポよくラストまでつないでくれています。

ただ、なんだろうな。

この手のフランケンシュタイン、ドラキュラ、みたいな
むかーしからあるホラーに属する作品って
現代のホラー映画にない
共感できる主人公の気持ちが
入っていて
ついつい彼らの事情を察すると
生まれ持った運命だけを呪ってしまう、みたいな
ところがあるのだけど・・。

フランケンシュタイン、ドラキュラ、ウルフマンの中で、
唯一人間に戻るウルフマン、という難しい役柄を
ベニチオ・デル・トロに託した訳ですから
私としては
もう少し人間くささやドラマ
そしてグエンとの恋愛を強めても良かったし
激しい感情のぶつかり合いがあっても
良かったのではないかな。
そしてそんなベニチオ・デル・トロの演技もみたかった私!!

親子関係もそのあたりが
やや薄くて
作品全体が人間ドラマというより
ホラー映画という概念を捨て切れなかった印象が
ありました。

現代に映画として蘇った
ウルフマン。

良い俳優陣を使っているのに
非常におしいな、と思える作品でした。


★★★☆(3.5)

17歳の肖像

2010年04月21日(水) 20時48分
解説: イギリスの人気記者リン・バーバーの回想録を基に、ベストセラー作家のニック・ホーンビィが脚本を手掛けた注目の青春ムービー。年上の男性と劇的な恋に落ち、それまでの人生が一転する少女の変化と成長を描く。賢くキュートなヒロインを演じるのは『プライドと偏見』のキャリー・マリガン。その幸運な相手役に『エスター』のピーター・サースガード。傷ついてもしっかりと前を見つめて進んで行く主人公の凛(りん)とした姿がすがすがしい。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 1961年、16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、ロンドン郊外の街で平凡で退屈な日々を送っていた。父(アルフレッド・モリナ)は成績優秀な娘をオックスフォード大学に進学させようと躍起になり、彼女はそのことに反発を覚えていた。そんなある日、彼女はデイヴィッド(ピーター・サースガード)という年上の男性と出会い……。
シネマトゥデイ


私、こういう映画、ほんとに好き!
もう味わうことのできない「高校生」という時代を
自分が味わったときと
同じような
やるせなさや切なさ、
将来の悩みや異性への興味、
両親とのつながりや葛藤・・・

この作品にはそんなことがすべて含まれていて
若気の至りだとか
それだけでは終わらない
ジェニーの成長を楽しむことができるのです。

ジェニーが勉強ができ
大学の進学だけを
親のレールにひかれ、
退屈な日々を過ごしている時に
年上の男性に出会う。

まあね、そりゃー
年が離れた男が突然現れたら
高校生の女の子なんて夢中ですよ。
お金もあって遊びも知ってて
女の扱いも慣れていて・・。
聡明だからこそ成熟した男とも話も合わせられるし
同級生の男の子なんて退屈と思ってしまう。

しみじみ恋愛ってタイミングだよな、と思ってしまう。

ただジェニーは
やはり聡明だったのです。

恋愛におけるいろいろなことは
勉強だけでは得られない。
けれど、彼女はその間、親の言いつけを守って
勉強していた貯金があった。

だからこそこの恋愛も手に入れたし、
その後の結果も乗り越えられた。

恋愛も若いうちしかできないけれど
勉強も若いうちしかできない。

親子の関係もほろっときます。
どう見ても、こんな可愛子供うまれないだろ、っていう父親ですが、
相手の男にころっと騙されちゃう純粋さや
子供を愛する気持ち。
そしてイギリスのあの時代に生き、子供に
自分のようになってはほしくない、という強い願い。


共感する女性は多いんじゃないかな。


★★★★(4.5)


ただあまりにもラストができすぎていたのが
マイナス0.5。

若いお嬢さんへ私から一言:
良い助言者を持ち、
軌道修正をできるうちに軌道修正すること。

女性にはオススメ!の作品です。

第9地区

2010年04月16日(金) 20時53分
解説: 『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが製作を担当し、アメリカでスマッシュヒットを記録したSFムービー。突然地球に難民として降り立った正体不明の“彼ら”と共に暮らすことになる人間の困惑と、マイノリティーとして生きる“彼ら”とのドラマをしっかりと見せる。本作で監督と脚本を担当し、デビューを飾ったのは新人のニール・ブロンカンプ。俳優たちも無名ながらも迫真の演技を披露する。そのオリジナリティーあふれる物語と、摩訶(まか)不思議な“彼ら”の造形に目を奪われる。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……。

久しぶりにミュージックステーションを見ちゃいました。
もちろんGAGA様!!

そして映画も立て続けに観れています。
本日の作品はエイリアン系。
宇宙人侵略とか人間が妄想で作り上げた
エイリアンが出るだけで冷めてしまいます。

これ冒頭から
エイリアンに侵略されという設定。
最初から冷めまくりでしたが
中途半端な
ドキュメンタリータッチな構成が
より真実っぽさをかきたてるし
なんだかどうしても観入ってしまいました。

ハリウッドらしい映画で
寸断なく話は進み
それなりのアクションもあるし迫力もある。

そしてなんといっても
主人公のヴィッカスの馬鹿さがこの物語を助けてるように思えます。

ほんとに馬鹿でね・・。ヴィッカス。
この主人公が馬鹿でないと
この話はわりとうまく終わってしまう気がするの。

主人公ってだいたい
こっちが観ていて
憧れるほどかっこよくて頭が切れて・・ってのが普通だけど
とにかく馬鹿。
だいたい逃亡しているのに
携帯で奥さんに電話しないだろ、っての。

エイリアンが多く出てきますが、
観ているうちに気持ち悪さも
胡散臭さも忘れ
それなりに物語にのめりこめるし
人間ではないのがあからさまにわかるので
殺しあいもそれほど
観ていて苦痛ではなかったかも。

ストーリー展開は
それなりに楽しめたけど
ラストは人によってはいただけない人も
いるのかもしれない。

私は悪くないと思ったけどね。


★★★☆(3.5)

昆虫のうねうねっとしたのが
苦手でなければ映画館で観てもよいかなと思える作品かな。

月に囚われた男

2010年04月15日(木) 8時10分
解説: 地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため月の基地に滞在中の男が奇妙な出来事の数々に遭遇するSFスリラー。デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが初監督に挑み、男の悲しく恐ろしい運命を描く。『フロスト×ニクソン』のサム・ロックウェルが一人劇に挑むほか、ロボットの声をケヴィン・スペイシーが担当。500万ドル以下の低予算映画ながらもダイナミックなスリルが味わえる、ジョーンズ監督の大胆な演出が光る一作だ。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: サム(サム・ロックウェル)は地球で必要なエネルギー源を採掘するため、3年間の契約で月にたった一人で滞在する仕事に就く。地球との直接通信は許されず、話し相手は1台の人工知能コンピュータ(ケヴィン・スペイシー)だけの環境だったが、任務終了まで2週間を残すある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する。


とにかく忙しい日々で映画を観る時間などまるでありませんでした。
やっと夜に鑑賞するために選んだ作品がこちらの
「月に囚われた男」。
時間がないときにやっと観た作品って
私の場合わりとはずれが多くて「あー今回もきっと・・なんだろうな」と
思っておりました。

通常、「月」や「宇宙」をイメージした作品の
多くが
SF映画でありえないような幻想の世界。
壮大な宇宙が映し出され現実離れした作品が多いのですが、
この作品は「月」に3年、たった一人で
赴任した男の
ありえない出来事の話。

でも、このありえない出来事が
組織で働く私や私の家族にも
大同小異あれどありえる現実。
それが「月」、「宇宙」という夢のような場所で
働いている男の現実で
家族と会うことを夢見ながら
あと何日、と数えながら生きながらえている男の話。

これ以上書くとネタばれになってしまうので
書きませんが
サムが遭遇した驚きの「ルナ産業」(これはサムの雇用主)。

大した事件では映画としてはない気がするけれど
身近にありそうな気もしてしまったし
組織に属していると気がつかないうちに
会社のロボットと化してしまっていることも
あるんではないか。

地味な作品ながら
メッセージ性の強いしっかりとした作品。
展開が読めないのも私としては楽しめました。

デヴィットボウイの息子、というのも売りらしいけど
むしろその売りが
偏見になってしまうこともあったりするので(私だけか笑)
わざわざ言わなくても
良い作品を作ってれば
観客はついてくると思うんだけどな。


★★★★☆


久しぶりに映画に行けて
満足行ける作品で良かった。

ただし疲れた私の体に
リラックスをもたらす作品ではなかったけど。